こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
今回の入門板おすすめ記事は、
- 筆者が実際に乗ったもの
- 試乗会で乗ったもの
- 展示会で触れたもの
- 知人のショップ店長やプロライダーの情報
- プロライダーへの取材
- アマゾン、楽天の口コミ・評価
- ツイッターのアンケート
上記の情報を元に、乗りやすさ、軽快感、安定感、価格(各5段階評価)で高得点だったボードを紹介してます。
この記事を最後まで読めば、初めての購入でも自分にベストな板を選ぶことができますよ!
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
スノーボード板の選び方のコツに関しては以下の記事にまとめています。
初心者の方におすすめの入門板11選
価格帯/板の硬さ | ソフト | ミディアムソフト | ミディアム |
2万円〜 | アンサー | キルロイツイン | |
3万円〜 | チープトリックAT | ウォーリー※ | ジオメトリック※ |
4万円〜 | FNTC※ | 4XP(ヨネックス)※ |
※印はレディースサイズありモデルです。
カテゴリーは以下のとおりです。
次項から順番にご紹介したいと思います。
グラトリにおすすめの入門ボード
「今シーズンはトリックに挑戦したい!」なんて方も多いのではないでしょうか。
グラトリは気軽に試すことができて怪我のリスクも少ないので、パークに入る前の練習としても有効です。
この項では、グラトリにおすすめの入門ボードをピックアップしてみました。
TNT(FNTC)レディースサイズあり
総合評価:4.00 乗りやすさ5/軽快感4/安定感5/価格2
- 実勢価格:型落ちで4万円台前半~
- フレックス(硬さ):ソフト
- 形状:ダブルキャンバーorキャンバー、ツイン
登録者数10万人超えの大人気You Tubeチャンネル「スノボー先生」のタッキーさんがプロデュースするブランド。
そして今日本で一番売れているグラトリボードが、このTNTなんです。
TNTはプロライダーではなく初心者が乗りやすい板をコンセプトにしており、機能性が高いのに価格がリーズナブル。
ちなみにTNTにはR、C、Lの3種類があります。
低速グラトリならR、カービング・ラントリならC、両方楽しむならLがおすすめです。
→日本で一番売れてるグラトリボード!FNTCのTNT人気の秘密教えます
アンサー(エラン)
総合評価:3.25 乗りやすさ3/軽快感3/安定感2/価格5
- 実勢価格:型落ちで2万円台前半~
- フレックス(硬さ):ソフト
- 形状:ダブルキャンバー、ツイン
エランはガチのレースモデルも製作する本格的なブランド。
エランの魅力は、なんと言ってもリーズナブルなお値段ですね。
バートンやサロモンの入門モデルと比べて実勢価格で5千円前後安いイメージでしょうか。
足元がキャンバー、センターがロッカーという形状ですので、エッジの引っ掛かりも少なくスムーズなターンが可能です。
また、板にポプラ材を使用して反発力を向上させたり、値段を考えると十分な性能を備えています。
ウォーリー(バタレオン)レディースサイズあり
総合評価:3.50 乗りやすさ5/軽快感2/安定感4/価格3
- 実勢価格:型落ちで3万円台前半~
- フレックス(硬さ):ミディアムソフト
- 形状:ローキャンバー、ツイン
スノーボード界に革命を起こしたブランド、バタレオン。
革命を起こしたと言われるゆえんは、3Dシェイプにあります。
なんとバタレオンの板は、板がスプーンのように曲がっているのです。
このシェイプにより、一般的には操作が難しいと言われるキャンバー形状でありながら、逆エッジのリスクを低減することに成功したのです。
ウォーリーならスムーズなターンはもちろん、グラトリに挑戦したいなんて方にもピッタリ。
チープトリックAT(ロームSDS)
総合評価:3.75 乗りやすさ4/軽快感3/安定感5/価格3
- 実勢価格:型落ちで3万円台前半~
- フレックス(硬さ):ソフト
- 形状:Wキャンバー、ツイン
チープトリックATの特徴はバンブーホットロッド!
ボードの中心に埋め込まれたバンブー(竹)の反発により、高さのあるジャンプを繰り出すことが可能となったのです。
この事実だけ取っても、いかにチープトリックATがグラトリに特化したボードだということがお分かり頂けると思います。
チープトリックATはWキャンバーを採用。
中心のロッカーがコマの軸のようになるので、逆エッジを気にすることなくイージーにスピンできますよ。
オールラウンドに滑れる入門ボード
「グラトリ、カービング、地形、パウダー…オールラウンドに滑りたい!」
この項で紹介するボードは、あらゆる場面で安定した滑りを提供してくれます。
まだ滑りのスタイルが定まってない方は、この項で紹介するボードをチェックしてみてください。
インスティゲーター(バートン)
総合評価:4.00 乗りやすさ5/軽快感3/安定感4/価格4
- 実勢価格:型落ちで2万円台後半~
- フレックス(硬さ):ソフト
- 形状:可変キャンバー、ディレクショナル
バートン独自のピュアポップキャンバーと呼ばれる形状は、ボードの真ん中がキャンバー(アーチ)で両サイドにロッカーと呼ばれる反りを加えてます。
ロッカーは逆エッジしにくいというメリットはあるものの、操作性や安定感がイマイチでした。
しかし、真ん中をキャンバーにすることで、逆エッジのリスクを減らしつつグリップ力が格段に向上したのです。
重心が後方になるディレクショナルボードは、高い操作性を誇ります。
サイズも豊富で、これからスノーボードを始める誰もが楽しめる1枚となっています。
パルス(サロモン)レディースサイズあり
総合評価:3.75 乗りやすさ4/軽快感3/安定感4/価格4
- 実勢価格:型落ちで2万円台後半~
- フレックス(硬さ):ソフト
- 形状:ハイブリッドキャンバー、ディレクショナルツイン
フレックス(硬さ)はサロモンのボードの中で最も柔らかく、ディレクショナルツインなので初心者の方でも操作しやすいオールラウンドモデルとなっています。
なんと言っても、一番の特徴がフラットアウトキャンバーと呼ばれる形状です。
キャンバーは操作が難しいと前項でもお話しましたが、パルスの場合、ボードに足を乗せるとテール(後方)とノーズ(先頭)が反り上がる構造になっています。
この形状によって、ベースはキャンバー形状であるにも関わらず、引っ掛かりや逆エッジのリスクを低減することに成功したのです。
型落ちだと2万円台から購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
マニック(ライド)
総合評価:3.75 乗りやすさ4/軽快感3/安定感5/価格3
- 実勢価格:型落ちで3万円台前半~
- フレックス(硬さ):ミディアムソフト
- 形状:ハイブリッドキャンバー、ディレクショナル
マニックの特徴として、入門モデルには珍しくカーボンを使用していることが挙げられます。
対角線上に配置されたカーボンによって、高速時の安定性やレスポンスが格段にUPしました。
また、ライドは「スライムウォール」とよばれるサイドウォールが有名ですが、これはスケートボードのウィール(タイヤ)素材をスノーボードに転用したもの。
「スライムウォール」は滑走中のバタつきによるスピードロスや、ジャンプして着地した際の衝撃を和らげる効果があります。
より向上心のある初心者・初級者の方にぴったりの板と言えるでしょう。
カービング・ラントリにおすすめの入門ボード
最後はカービング・ラントリ特化の入門モデルを紹介します。
カービング・ラントリは高速ターンでの安定性が求められるので、より板の硬さやグリップの良さというスペックが必要です。
前項のグラトリボードやオールラウンドボードよりも操作が難しいですが、一度乗りこなせば最強のレスポンスを発揮してくれます。
向上心を持ってスノーボードに乗るなら、ぜひ以下のボードをチェックしてみてください。
キルロイツイン(バートン)
総合評価:4.00 乗りやすさ4/軽快感4/安定感4/価格4
- 実勢価格:型落ちで2万円台後半~
- フレックス(硬さ):ミディアムソフト
- 形状:キャンバー、ツイン
バートンのコア(芯材)は、他のブランドに比べてクオリティーが高いことで有名ですが、このキルロイにもスーパーフライ800gコアと呼ばれる軽量の木材が使用されています。
板が軽いということは操作性がよくなる反面、高速時にボードがばたつくなどの弊害も生まれます。
しかし、バートンは芯材を交互に組み合わせることによって、高い強度と抜群の安定性を生み出すことに成功したのです。
他のブランドでは中上級者モデルで使用されるような技術が、バートンでは惜しげもなく入門モデルに使用されています。
高さのあるオーリー、深いカービング、安定感のあるトリック…本気で上達したいなら、キルロイはイチオシですね。
ジオメトリック(K2)レディースサイズあり
総合評価:4.00 乗りやすさ5/軽快感4/安定感4/価格3
- 実勢価格:型落ちで3万円台前半~
- フレックス(硬さ):ミディアム
- 形状:キャンバー、ツイン
ジオメトリックはジブティップシェイプという機能があり、サイドウォール(側面)を延長させることによって、軽量化とボードの反応を良くしました。
コマなんかを想像してもらえれば分かりやすいと思いますが、ノーズとテールを軽量化することによってスピンしやすくなるんですよ。
この構造自体は、すでにさまざまなブランドで採用されていますが、入門モデルでここまでやるのは珍しいですね。
「ゲレンデでかっこいいカービング・ラントリしてみたい!」なんて、向上心のある初心者スノーボーダーさんにおすすめの1枚です。
T-DECK(ファナティック)レディースサイズあり
総合評価:4.00 乗りやすさ4/軽快感5/安定感4/価格3
- 実勢価格:型落ちで3万円台前半~
- フレックス(硬さ):ミディアムソフト
- 形状:Wキャンバー、ツイン
T-DECKは軽さを追求したモデルとなっております。
他ブランドより軽量化されている理由は、飛行機の構造をヒントに開発したと言われるハニカム構造を採用したからです。
ハニカム(蜂の巣)を配置することによって、剛性は保ちながら軽量化に成功しました。
また、この構造によって、ボードが格段にコントロールしやすくなってます。
確かに値段でいうと他の入門モデルよりも高価ですが、コストパフォーマンスは高い。
「ラントリやってみたいけど、筋力に自信がない…」なんて初心者の方におすすめしたい逸品です。
4XP(ヨネックス)レディースサイズあり
総合評価:4.25 乗りやすさ5/軽快感5/安定感5/価格2
- 実勢価格:型落ちで4万円台前半~
- フレックス(硬さ):ミディアム
- 形状:ハイブリッドキャンバー、ツイン
ヨネックスの4XPは、惜しげもなくカーボンをボード全体に使ってます。
板にカーボンを何層も重ねているので、軽量化・安定性・反発…もはや言うことありません。
さらに初心者の方にも乗りやすいようにイージーライドキャンバーという形状を採用してます。
足下部分をフラットにすることで、引っかかりや逆エッジが少ない板に仕上げたんですね。
ターンインがスムーズで、無理にコントロールしなくても板が勝手に導いてくれるような乗り心地。
初心者が初心者に見えなくなる、そんな究極の入門ボードと言えるでしょう。
ノーブランドの激安3点セットはダメなの?
インターネットなどで販売されている、板・ブーツ・ビンディングのノーブランド激安3点セットはダメなのでしょうか。
結論から言えば、滑るだけならまったく問題ありません。
ただし、スノボの激安3点セットはいわば軽自動車のようなもの。
トリックをしたり、よりハイスピードで滑るといったことには向きません。
「グラトリをやってみたい!」
「高速で滑りたい!」
という方は、やはりブランドの板を買うべきでしょう。
→スノボ3点セットのおすすめは?安く買うなら有名ブランドの型落ちが狙い目!
まとめ
価格帯/板の硬さ | ソフト | ミディアムソフト | ミディアム |
2万円〜 | アンサー | キルロイツイン | |
3万円〜 | チープトリックAT | ウォーリー | ジオメトリック |
4万円〜 | FNTC | 4XP(ヨネックス) |
私のスノーボードの知識と経験、ショップ店員さんやボード仲間などの意見を総合して書いたので、「お読みいただいた初心者・初級者の方のお役に立てた」と自負しております。
正直、まだ紹介したいブランドやモデルがあったのですが、泣く泣く11選とさせていただきました。
もっと良いボードが現れたら随時更新していくつもりです。
ぜひ、今シーズンこそはマイボードを購入してスノーボードを楽しんでみてはいかがでしょうか。
他のギアに関しては、関連記事も参照ください。
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