スノボ板のワイドからブーツがはみ出る…ドラグを100%解消する7つの方法教えます

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こんにちは、20年以上スノーボードしている、らくスノです。

ターン時などに足先が雪面に当たることを業界用語でドラグ(drag)といい、減速や転倒・バランスを崩す原因となります。

結論からいえば、以下の7つの方法でドラグは解消されます。

  • ワイドボードに乗り換える
  • サイズダウンせずに軽量な板を選ぶ
  • プレートでバインディングの高さを底上げする
  • バインディングの前後とアングル(角度)を調整する
  • スタンスを変える、セットバックを入れる
  • ヒールカップが高いモデルを選ぶ
  • リアエントリービンディングを選ぶ

この記事を最後まで読めば、もうドラグで悩むことはなくなりますよ!

ドラグとは

ブーツが板のウエストからはみ出していると、ターンした時に雪面に当たるかもしれないですよね。

そのことを業界用語でドラグ(drag)って言います。(英語で引きずるなんて意味があります)

私が説明するまでもなく、ブーツが雪面に当たると減速やバランスを崩したりと良いことはありません。

でも、実はブーツは板(横幅)からはみ出ていいものなんです。

ブーツはボード(横幅)から前後2cm程度はみ出してもOK!

まず大前提として、ブーツは板(横幅)からはみ出ていいものなんです。

ヒール・トゥ(かかととつま先)それぞれ2cmくらいはみ出しても問題ありません。

私のブーツもボードから2cmほどはみ出してますが、傾斜角度を測ってみると約60度でした。

要は60度板を倒さないと雪面に接触しないわけです。

ある程度技術がないとドラグしない

元スノボイントラの私がこれだけカービングしても、雪面には当たりません。

60度以上ボードを傾けるってかなりカービング技術が要求されますから、少なくても一般ボーダーがそこまでドラグを気にする必要はないです。

ドラグを防ぐ7つの方法

では前後2cm以上はみ出している方、バリバリカービングする方はどうすればドラグを防ぐことができるのでしょうか?

■ドラグを防ぐ7つの方法

  • ワイドボードに乗り換える
  • サイズダウンせずに軽量な板を選ぶ
  • プレートでバインディングの高さを底上げする
  • バインディングの前後とアングル(角度)を調整する
  • スタンスを変える、セットバックを入れる
  • ヒールカップが高いモデルを選ぶ
  • リアエントリービンディングを選ぶ

先に結論をいえば、大きくはみ出している場合は、ワイドボードに買い替えたほうが早いです。

「あと1cm」という程度なら、プレートを設置したりセッティングを調整することで解決すると思います。

順番にお話していきます。

ワイドボードに乗り換える

出典:BCストリームホームページ

もっとも簡単な方法が太い板に乗り換えるということです。

実際スノーボード全日本技術選手権を5回制覇した平間和徳プロ(通称ラマさん)は、BCストリームのDRという極太のパウダーボードに乗っています。

つまり太い板でも十分キレのあるカービングができるということです。

最近はモスやグレイ、BCストリームなどが発売するカービングボードでもワイドモデルのラインナップが増えています。

たとえばJSBAデモンストレーターの臼井裕二プロが開発したオガサカのオルカは、ブーツサイズが大きい人のために作られたカービングボードとして有名です。

ウエスト+4cmが購入基準

購入する際はウエスト+4cmを基準にしてください。

たとえばオガサカのオルカは、160サイズでウエストが27cmもあります。これは一般的なボードよりも2cmくらい大きいです。

スペック上は足のサイズが31cmまで対応可能ですので、ほぼすべてのボーダーが乗れると思います。

ワイドボードのメリット・デメリット

  • メリット…浮力がある、安定感がある
  • デメリット…エッジ切り替えがもたつく、重い

私自身の感想としては、カービングのキレはワイドボードのほうがいいです。

ただし、ボードの物理的な重さはどうしようもないですね。

まぁドラグのほうが大きな問題なので、カービングメインなら、重量のデメリットは無視しても良いと思います。

サイズダウンせずに軽量な板を選ぶ

「グラトリ志向だから、重いワイドボードは抵抗がある…」

トリックボードはエッジを噛みやすくするためウエストを細くする傾向にあるので、150サイズで23cmくらいが一般的です。

23cmだと足サイズのMAXが27cmくらい。これ以上の足サイズの方は、さらに大きいサイズを選ばなければなりません。

でも、トリックボードは軽さも大事。必要以上に重くはしたくないですよね。

スイングウエイトの軽いボードを選ぶ

ちょっと視点を変えてみましょう。

フリースタイルの場合、板を短くする理由はウエイト(重量)だと思います。

例えば、

  • ヨネックス スタイラーホリック
  • FNTC CAT
  • ファナティック FTCツイン 等

上記のモデルはスイングウエイトを減らすためにテール・ノーズ(板の前後)を肉抜きしてるため、サイズダウンしなくても取り回しが良くなっています。

※テール・ノーズ(板の前後)が軽いと板が回しやすくなります。

足が大きくてワイドが心配な方は、サイズダウンせず軽量モデルを選んでも良いかと思います。

【最新版】元イントラが厳選!ジャンル別おすすめのスノーボード板92選

プレートでバインディングの高さを底上げする

セッティングでの調整が難しい場合は、プレートを入れてみましょう。

上図のように、ボードとブーツの間をプレートで底上げすれば、はみ出る角度が減少するのでドラグ防止になります。

OJKではカービング・アルペン用プレートだけでなく、グラトリ・パークなどフリースタイル用のプレートもラインナップしています。

さらにフレックスを損なわないドラグ防止用(ドラグダケ)プレートも販売しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

大人気のドラグダケ!メリットはフレックスを損なわないこと

OJKから販売されている、大人気フリーライドプレート「ドラグダケ」。

そもそもプレートを入れるとボードが硬くなるので、パーク・グラトリ・ラントリユーザーからは敬遠されてました。

でも、ドラグダケは柔らかいのでボードのトーション・フレックスを損なうことなく、名前のとおり”ドラグだけ”を防止するプレードになってます。

だからドラグダケがあれば、フレックス全開のフルオーリーからビッテリーまでこなせてしまうんです。

ドラグダケのデメリットは安定感が損なわれること

ドラグダケのデメリットは安定感が失われることです。

そもそもプレートはビンディングを底上げすることで、「体が倒しやすくなる」「テコの原理で強いエッジングができる」といったメリットがあります。

しかし、重心が高くなるので安定性が損なわれます。

たとえば車もトラックよりスポーツカーのほうが安定性が高いですよね。

また、足裏感覚も悪くなるので、雪面に応じた細かい操作性が不得手です。

ドラグダケも万能なアイテムではありません。ご自身の志向に応じてチョイスしましょう。

バインディングの前後とアングル(角度)を調整する

バインディングやブーツがセンタリング(板の中心に配置)されているか確認しましょう。

当然ながら、バイン・ブーツが前後に出すぎているとドラグの原因になります。

また、バインディングのアングル(角度)を広角にすると、ブーツがはみ出なくなります。

ただし、アングルを変えることによって乗りにくくなっては本末転倒。

あくまで自分が乗りやすい範囲内で調整しましょう。

スタンスを変える、セットバックを入れる

スタンスを変えたりセットバックを入れると、よりウエストが太いノーズ・テール側に寄るので、ブーツがはみ出なくなります。

ただし、乗りづらくなっては本末転倒。

あくまでご自身が乗りやすいことが大前提なので、許容範囲内で調整しましょう。

ヒールカップが高いモデルを選ぶ

出典:フラックス

ヒールカップの高いモデルをチョイスすることで、よりドラグしづらくなります。

たとえばフラックスCVは現行のXFよりヒールカップを高くすることで、カービング時のドラグを低減しています。

ヒールカップが高いと、テコの原理でバックサイドターン(背中側のターン)のレスポンスが良くなるというメリットもありますね。

リアエントリービンディングを選ぶ

出典:フロー

フローやSPのリアエントリーバインディングは、元々ヒールカップが無いのでドラグ防止になります。

リアエントリータイプのバインディングってなに?メリット・デメリットは?

ショップ店長やプロライダーに聞いた!おすすめのスノボ板92選

以下の記事では、筆者がプロライダーや友人のイントラの評価を元におすすめモデルをピックアップしてみました。

  • グラトリにおすすめの板
  • カービングにおすすめの板
  • ラントリにおすすめの板
  • 軽量な板
  • オールラウンドに乗れる板

…等、ジャンル別のおすすめ板をまとめています。

新しいボードをお探しの方は、合わせて参照ください。

元イントラが厳選!ジャンル別おすすめのスノーボード板92選!

まとめ

最後に今回の記事をまとめてみたいと思います。

①ブーツはヒール・トゥそれぞれ2cmくらいはみ出しても問題なし

②ドラグを防ぐ7つの方法

  • ワイドボードに乗り換える
  • サイズダウンせずに軽量な板を選ぶ
  • プレートでバインディングの高さを底上げする
  • バインディングの前後とアングル(角度)を調整する
  • スタンスを変える、セットバックを入れる
  • ヒールカップが高いモデルを選ぶ
  • リアエントリービンディングを選ぶ

ご自身に合う方法を順番に試してみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。