元イントラが教える!初心者でもわかるスノボ板の選び方コツ

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こんにちは、20年以上スノボやっている元インストラクターの、らくスノです。

「スノーボードが楽しくなってきたので、今シーズンは板を購入しようと思います!」なんて方も多いのではないでしょうか。

でも初めてのボード購入、何を基準に選べばよいか分からないですよね。

実はスノーボードの知識なんてなくても、6つのポイントさえ押さえておけば、初心者の方でも自分にベストな板を選ぶことができるんです。

■ベストな板を選ぶ6つのポイント

  • 何よりもデザイン優先
  • 値段が高いから良いとは限らない
  • 滑りのスタイルを考える
  • 板の長さは鼻とアゴの間がベスト
  • 板の形状で乗り心地が変わる
  • 板は柔らかいほど乗りやすい

今回はスノボ板の選び方について、初心者でも分かるように解説したいと思います。

この記事を最後まで読めば、スノボ板購入で絶対に失敗することはありません!

スノボ板の選び方6つのポイント

実は板を選ぶポイントは6つしかないんですよ。

■ベストな板を選ぶ6つのポイント

  • 何よりもデザイン優先
  • 値段が高いから良いとは限らない
  • 滑りのスタイルを考える
  • 板の長さは鼻とアゴの間がベスト
  • 板の形状で乗り心地が変わる
  • 板は柔らかいほど乗りやすい

だからサイドカーブだの有効エッジだの、そんなわけのわからないスペックは無視してOK。

もちろん、それらの数字にも明確な意味はありますが、細かいスペックは中上級者以上じゃないと違いが分からないですからね。

何よりもデザインを優先して選ぼう!

店頭でも販売サイトでも、まず見るべきはデザインです。

そもそもデザインが気に入らない板を買っても、ゲレンデに行きたいと思いませんからね…

それに数多くの板をすべてピックアップして、いちいちスペックを比較するなんてことは誰にもできません。

ファッションと一緒。

スペックだの、乗りやすさだの、そんなものは後付けでいいんです。

まずは板をチョイスする意味でも、自分の好きなデザインのボードを何本かピックアップしてください。

「値段が高い=自分にとっていい板」とは限らない

■スノボの値段(目安)

激安モデル 入門モデル 中級モデル 上級モデル
30,000円(セット) 50,000円 70,000円 90,000円〜

※激安モデル以外は、型落ちだと3〜4割引で買えます。

大前提として「値段が高い=良い板」ではなく「自分のレベルに合った板=良い板」なんです。

考え方としては車と一緒。

例えば、免許取り立てでマニュアルのスポーツカーを乗りこなせる方はいないと思います。

なぜなら、軽やコンパクトカーと比べはるかに運転が難しいからです。

スノーボードも同じ。

最初から高価なモデルを購入してしまうと、性能が良すぎて乗りこなすことができません。

それどころか、上達の妨げになることも。

「安価=悪い」ということではないので、初心者の方が選ぶなら機能を絞った入門モデルがおすすめです。

初心者がスノボ用品一式買うといくらかかる?値段の相場教えます

滑りのスタイルを考える

スノボ板は滑りのスタイル別に6つの種類があります。

■オールラウンドボード

あらゆる滑りに対応できる万能板。

■オールマウンテンボード

こちらも万能型ですが、バンクドスラロームなどより地形遊びに特化した板になっています。

■パークボード

キッカー(ジャンプ台)やハーフパイプなど、トリックに特化した板です。

■グラトリ・ジブボード

平坦なコースやレール・BOXでのトリック向けに作られた板です。

■パウダーボード

その名の通り、バックカントリーなど深雪に特化した板です。

■カービングボード

鋭いカービングターンをするために作られたボードです。

このように板のスタイルがわかれば、メーカーがどのような滑りを想定して作っているか知ることができます。

ご自身がどんな滑りをしたいのか、想像しながら選んでみましょう。

もし何を選べばいいか分からない場合は、万能型のオールラウンドボードがおすすめです。

図解で分かりやすい!スノーボードの滑り方ってどんな種類があるの?スタイルや競技まとめてみた

板の長さは鼻とアゴの間がベスト

板は鼻とアゴの間の長さ(レングス)がベストです。

インターネットで購入する場合は、身長-15〜−20cmを目安にしてください。

またターン思考なら長め、トリック思考なら短めを選ぶと、さらに乗りやすくなりますよ。

よほど体格に特徴が無ければ(極端な体重の軽重や身長の高低など)、まずはこの基準でOKです。

ただし、足のサイズが極端に大きい方は注意してください。

板の横幅から足先がはみ出すとドラグ(雪に当たること)の原因になります。

足が大きいと自覚のある方は、横幅が広いワイドモデルを選ぶといいでしょう。

スノーボード板のワイド(横幅)からブーツがはみ出ても良いの?ドラグの疑問にお答えします!

板の形状で乗り心地が変わる

実はスノーボードの板は、形状によって乗り心地が異なります。

キャンバーやロッカーというのは、写真のように板を真横から見た時の形状の違いです。

ターン オーリー 逆エッジ レベルの目安
キャンバー 中~上級
可変キャンバー 初級~上級
ロッカー 初心者
フラット 初~中級
Wキャンバー 初〜中級

分かりやすいように一覧にしてみました。

初心者の方が選ぶならキャンバー以外がおすすめですね。

さらに板の形状には、テール(後方)とノーズ(先頭)が同じ長さのツインボード、またはノーズが長いディレクショナルボード(またはディレクショナルツイン)があります。

ターンしやすいのはディレクショナルボードですが、「トリックもやってみたい!」というのであればツインボードを選びましょう。

各形状について詳しく説明するととんでもない文字数になるので、詳細を知りたい方は下の記事を参照ください。

日本一わかりやすい!スノーボード板の形状や各スペックの特徴を詳しく解説します

板は柔らかいほど乗りやすい

スノボ板の硬さはハード、ミディアム、ソフトの3段階に別れます。※メーカーによっては、5段階、10段階表記していることもあります。

基本的には柔らかいほど乗りやすいと考えてください。

なぜなら、スノーボードは板のしなりを使ってターンするからです。

逆に初心者の方が硬い板に乗ると、ターンしづらくなります。

また足の痛みや疲れの原因になることも…

特にこだわりがなければ、最初は柔らかい板を選びましょう。

初心者の方におすすめのスノボ板10選

前述の選び方の基準をもとに、初心者の方にオススメな入門板を10選ピックアップしてみました。

  1. インスティゲーター(バートン)
  2. キルロイツイン(バートン)
  3. パルス(サロモン)
  4. ジオメトリック(K2)
  5. マニック(ライド)
  6. アンサー(エラン)
  7. ウォーリー(バタレオン)
  8. チープトリックAT(ロームSDS)
  9. T-DECK(ファナティック)
  10. 4XP(ヨネックス)

ターンしやすい板からグラトリ向けまで、知人のショップ店長さんの意見をもとに選んでます。

詳しく知りたい方は、下の記事を参照ください。

【最新版】スノボ歴22年のベテランが厳選!ガチで上達したい初心者・初級者におすすめの入門板10選

グラトリ板の選び方

グラトリ板は、通常のボードの選び方と異なります。

まずは自分がどういったスタイルを目指すのかを考えてみましょう。

ひとくちにグラトリといっても、大きく3つのスタイルに分かれます。

  • プレス系…プレスや低回転のトリックがメインのスタイル。
  • 回転系…540以上の高回転トリックがメインのスタイル。
  • ラントリ系…高速トリックやカービング・リバースターンがメインのスタイル。

たとえば「回転系・ラントリ系」ならミドル以上のフレックス、「プレス系」ならソフトフレックスが向いてます。

だから、一概に「グラトリ=柔らかい板」とは言えないんです。

グラトリの板選びについては、下記の記事も参照ください。

短く軽く柔らかい板がグラトリ向きとは限らない!選び方の基準はスタイルです

スノボ板の型落ちモデルを探すならグーグルショッピング

スノボ板の型落ち品を探すなら、グーグルショッピングが便利!

たとえば「ブランド モデル名 年式(昨年がベター)」と検索すると、様々なショッピングサイトの板が表示されます。

例)ヨネックス 4XP 2021

さらに形状や価格でも絞り込みができるので、自身のレベル・スタイルに合った板がお得に買えちゃいます。

型落ち品の探し方については下の記事にまとめていますので、気になる方は参照ください。

安く買うなら型落ちモデル!スノボギアの旧品を探すコツ・注意点教えます

まとめ

最後に今回の記事のポイントをおさらいしてみましょう。

■ベストな板を選ぶ6つのポイント

  • 何よりもデザイン優先
  • 値段が高いから良いとは限らない
  • 滑りのスタイルを考える
  • 板の長さは鼻とアゴの間がベスト
  • 板の形状で乗り心地が変わる
  • 板は柔らかいほど乗りやすい

初めての板購入、あまりに選ぶ基準が多いとかえって混乱しますよね。

でも、今回ご紹介した6つのポイントさえ守れば失敗することはありません。

ぜひ、今シーズンは自分にベストな板で、最高のシーズンを迎えていただければと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。