こんにちは、らくスノです。
以前書いたグラトリにおすすめの板の記事が思いのほか好評だったので、気まぐれで続きを書く事にしました(笑)
→本気の人しか見ないで下さい!スノーボード歴18年の私が本当におすすめできるグラトリ板10選
今回は、グラトリにおすすめのビンディング特集です。
前回の記事でも発言したのですが、やっぱり知り合いのメーカーとか仲良くさせてもらっているプロショップの手前、リアルだとなかなか発言しづらい…
しかし、匿名ブログという特性を生かし、本当におすすめできるビンディングだけを何のしがらみのなく発信していこうと思います。
ちなみに、当ブログはスノーボードの専門用語を極力使用しないということをプロフィールにも書いていましたが、今回の記事はバンバン使います(笑)
むしろ、専門用語を使用しないと機能や特徴をうまく伝えきれないので、その点はあらかじめご了承ください。
目次
はじめに
今回ご紹介するビンディングは、私が実際使用しているものや試乗した中で感触が良かったもの、はたまた友人の評価なども加味してピックアップしています。
本当に自信を持っておすすめできるモデルばかりですが、とくに上級者・初心者等の分け方はしてないので、ご自身のモチベーションやスキルに合わせてお選びいただければと思います。
フラックス XV




レスポンス5
フレックス5
安定感5
総評5
日本が誇るビンディングメーカー、フラックスの最上位モデルXVをご紹介します。私も現役時代からさんざんお世話になっていたブランドです。
フラックスは信頼のジャパンブランドだけあって、扁平幅広の日本人の足にも合うビンディングです。
以前はDMCCなんて名機もありましたが、時代は進化しましたね。フラッグシップモデルであるXVは、フラックスバインディングが積み重ねた歴史と技術を集約したモデルになっています。
なんと言っても、XV最大の特徴は圧倒的な軽さでしょう。
カーボンとナイロンを配合した素材はもとより、旧モデルより50%ウェイトダウンしたチタン合金のビスや肉抜きされたハニカム構造のストラップはフラックスならではの技術力。
実際お店で持ってみると、計測するまでもなく下位モデルとの重量の違いがわかります。
さらっと説明してますが、単純に肉抜きするならどのメーカーでもできるんです。でも、ただ軽量化するだけだとレスポンスや安定性が悪くなったり、故障の原因にもなり得ます。
そこを、さらっとやりきっちゃうところがフラックスの素晴らしいところですね。




出典:フラックスホームページより
軽さ以外に注目して欲しいのが、抜群のホールド感を生むストラップです。
足の甲や足首をぴったり包み込むような形状が、どんな技にもクイックに対応してくれます。




出典:フラックスホームページより
まぁ上記の写真を見せられただけだと違いがよくわからないと思いますので、フラックスの下位モデルのストラップと比較してみたいと思います。
ほら、下位モデルのストラップより、明らかに上下が湾曲しているのがわかりますよね。




出典:フラックスホームページより
また、下位モデルのほうが圧倒的にクッションが多いのがお分かりいただけると思います。
これは、長時間使用しても足が痛くならないのと、転倒や減速につながる余分な動きを拾わないようにわざとホールド感をルーズにしているのです。
しかし、当然クッション性の高いストラップはレスポンスが悪いので、上位モデルは軽量化とホールド感を向上させるために肉抜きしています。
でもね、これ使ってみればわかるのですが、慣れないとストラップのホールド感が良すぎて足が痛くなるんですよ(笑)もちろん、これはフラックスに限らずなんですが…
そして、超ハードなハイバックでレスポンスは最強なんですが、はっきり言って中上級者じゃないと乗れないです。
私は始めてこのシリーズに乗ったとき、コケまくりました…結局、このビンディングに慣れるだけで一日潰れましたからね(笑)セミプロでやっていた僕でさえこの体たらく…
とにかく反応がクイックすぎるので、ちょっと加重が強いだけで簡単にコケちゃうし、遊びがないのでバーンのちょっとした凹凸もリカバリできずに転倒するという悪循環。
はっきり言って、よほど向上心が無いとスノーボードが一気に嫌いになるビンディングです(笑)
このビンディングを乗りこなせたら、相当うまいと思いますよ。
私が太鼓判を押します、間違いないです!
540以上の高回転はもちろん、切り返しが多いシャッフル・タップ・リバース系の技でそのポテンシャルをいかんなく発揮してくれます。
まさにグラトリ上級者におすすめしたい逸品です。
フラックス TT




レスポンス4
フレックス4
安定感4
総評4
フラックスから、歴史ある名機として名高いTTのご紹介です。
正直、グラトリ以前にXVを乗りこなすのは相当難しいので、初中級の方にはこちらのTTをおすすめします。
軽さこそXVに劣るものの、ミドルフレックスで程よい柔らかさのハイバックがオールラウンドに乗りやすい。




出典:フラックスホームページより
TTはスピン系トリックをクイックに弾き、なおかつプレス・ボードスライド系のトリックではスローに反応します。
XVは遊びがないので、なんでもかんでもクイックになっちゃうんですよ。基本プレスやボードスライドでスタイル出すなら、それはもう技術力で見せるしかなかったんです。
TTは、そのあたりの乗り手の未熟な部分を機能でカバーしてくれます。




出典:フラックスホームページより
あと、フラックスのモデル全般に言えるのが、ベースプレートがしっかりしているので荒れたバーンでも板を踏めるようになっています。
この「しっかり踏める」というのが重要で、スピン系トリックなんかジャンプする時思いっきりフレックス・トーションを使うので、ベースに剛性がないと話になりません。
まさに、これから360や540に挑戦してみたいなんて向上心のある方におすすめのビンディングですね。
バートン Xbase




レスポンス5
フレックス5
安定感5
総評5
ご存知、スノーボード界の雄バートンの最上位モデルのビンディングです。
フラックスと同じくカーボンを配合した合成素材を使用し、とにかく軽さにこだわって開発したそうです。
時代はカーボン全盛期ですね、フラックス・バートン・ユニオン・サロモン…有名ブランドの最上位モデルは軒並みカーボンビンディングが占めています。
そもそもカーボンとは炭素繊維のことで、鉄と比べ10倍の強度を持ちながら、重さは1/4という優れた素材。
スノーボード界では、ヨネックスがオールカーボンボードとして有名ですが、他にも多数のメーカーが反発力を上げるためにカーボンを使用しています。
近年は、ビンディングにもカーボンを用いるブランドが増えてきましたね。それこそ、一昔前なら「硬い=重い」が定番だったんですが、カーボンがイメージを一新したのです。




Xbaseの話に戻りますが、軽量化を実現するために、とうとうアジャスターをとっぱらってフォワードリンが調整できなくなりました(笑)
もともとフォワードリンに関しては、プロでも使っている人が少なく不要論はあったんです。
それでも愚直にフィッティングにこだわったのがフラックス、アメリカ式の合理主義でとっぱらったのがバートンということになります。




あと、ラチェットストラップの引っ掛け部分が斜線になっているのですが、これはスムーズ・スピーディーに装着することができるようにしたものなんです。
ストラップは1日何度も取り外しするので、地味に嬉しい機能ですね。




使用感は言うまでもなく難しい…レスポンスが良すぎるので、私の余計に加重したエッジングも確実に拾っちゃいます、まさかの順エッジでこけます(笑)
そのかわり、いったんモノにできればとてつもないポテンシャルを発揮してくれます。高速でのグラトリは言うに及ばず、フラットでも720ビタ着いけますよ。
本当に、Xbaseに慣れると他のモデルは反応が遅すぎて乗り換えることができません。
あと、個人的にはESTがおすすめ。ディスクプレートが無い分、よりダイレクトに板が踏めるのでトリックしやすいです。
まぁ、一般的にはある程度でベースプレートが厚いほうがエッジングしやすいなんて話もあるので、ESTは好みにはなるでしょうけど。
グラトリで720回しちゃうような上級者におすすめしたいモデルです。
バートン CARTEL




レスポンス3
フレックス3
安定感3.5
総評3
同じくバートンから、もう一つビンディングをご紹介したいと思います。
バートンの裏フラッグシップモデルとも言うべき、永遠のスタンダードcartel。私も現役時代使用していたモデルの一つでございます。
ここまで読みすすめていただいて、なんとなくお分かりいただけたと思いますが、フラックスXVにしてもバートンXbaseにしても遊びがなさすぎるんです。
そもそも、ビンディングって横乗りスポーツではスノーボードだけのものですし、本来のフリースタイルという意味では動きを阻害しているのも事実。
実際、堀井優作プロは動作が限定されるのが嫌で、ハイバックを使用していません。
とは言え、プロでもない一般人がノーハイバックで板をスムーズにコントロールできるわけありません。
そんな、歯がゆいところを補ってくれるのがカーテルなんです。
ベースプレートの剛性は確かですが、それでいてミディアムフレックスのフィールでほどよく遊びがあり、地形をルーズに流したい人なんかはぴったり。
高回転ばかりがグラトリではありません。落ち込みのストレートエアで個性的なグラブ決めたり、グラトリやジブで体を絞ってスタイル全開なんて最高にかっこいいですよね!
ちなみに、バートンやフラックスなど歴史が長いメーカーは、上位モデルの機能が翌シーズンの下位モデルにも反映される傾向にあります。
実際私が以前使っていたカーテル(2010年式)は、現行のモデルと比べるとストラップが太くトゥストラップも脆弱でした。




出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokonorinet/hgnw001.html#&gid=itemImage&pid=2
なんと言ってもこのヒールカップの金具が最悪でしたね(笑)ワンシーズンで剥がれてきたんです。
そもそもこんな飾り必要無いと思うのですが、、、この頃はまだまだカーテルも発展途上だったということですね。




出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokonorinet/hgnw001.html#&gid=itemImage&pid=2
現行のカーテルは、間違いなく洗練されてきています。
レベル的には、これから本格的にグラトリやりたい初級者から、540を目指す中級者の方におすすめのモデルです。
リンクバインディング CARBON




レスポンス5
フレックス5
安定感4.5
総評4.5
「リンク…なにそれ?」って方がほとんどだと思います。
前述のバートンやフラックス、このあとご紹介するユニオンなんかに比べたらはるかに知名度は劣ります。
実はこのリンクバインディング、シムスのブランドなんです。
「シムス…なにそれ?」って方はすみません(笑)今でこそバートンに水をあけられていますが、スノーボード黎明期にはバートンと並ぶビッグブランドでした。
今でも、歴史に裏打ちされた高機能モデルを多数発表しています。その一つが、このCARBON。
私も愛用しているビンディングの一つですが、なんと言ってもカーボンなのに値段が安い!
ちょっとググっただけでも、フラックスXVやバートンXbaseの2/3くらいの実勢価格でした。
カーボンの特徴は、もう説明するまでもないですね。
試しに、一般的には重いと言われているFLOWのビンディングと比べてみました。




FLOWのビンディングがベースプレート・ビス込みで約1100gに対し、リンクは…




驚異の800g!両足だと約600gも差があります。
流石にこれだけ違いがあると、手で持っただけで重量の違いが分かりますね。
そもそも、ビンディングは軽ければ良いということではないですし、FLOWには別のメリットがあるのでその点はご留意いただければと思いますが、自らの力だけで板を弾くグラトリを軸に考えると、この600gの差はめちゃめちゃデカい。
特に、筋力に自信のない方や女性の場合、その違いは顕著ですね。
また、ちょっと細かいのですが、ビンディングの下部の両サイドが丸みを帯びてるのがわかりますよね。
これは、板が本来持っているフレックスを阻害せず、よりオーリーを弾きやすくするための工夫なんです。
このあたりは、さすが老舗らしいこだわりと言えるのではないでしょうか。




革新性という意味ではフラックスやバートンに分があるので、あえて評価は0.5落としましたが、値段を考えれば十分な機能を有しています。
「カーボン興味があるけど値段が高すぎて手が出ない…」なんて方におすすめしたいビンディングです。
フラックスやバートンのようなメジャーブランドではなく流通量も圧倒的に少ないので、気になる方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
ユニオン CONTACT PRO




レスポンス3.5
フレックス3
安定感4
総評3.5
フラックス、バートンと並びビンディングブランドとしては超有名なユニオン。私はこの3ブランドを勝手にビッグ3と呼んでます(笑)
ユニオンからは、グラトリ用としても使いやすいコンタクトプロのご紹介です。
ユニオンの軽さは昔から有名で、カーボンが使用される以前は軽量ビンディングの代名詞でした。
特にコンタクトプロは、カーボンこそ使用していないものの、肉抜きされたハイバックにストラップも最低限のクッションだけ。
なにより、他のブランドでは当然のようについているストラップカバーが無いいさぎよさ。
確かに、カバーがなくてもライディングに影響はないですが、軽量化のためにここまで徹底しているのです。




また、コンタクトプロはミニディスクを採用しているので、板に接している面積がわずか5%。
これにより、フレックスを損なうことなく、板のポテンシャルを十分引き出すことができます。
そもそも、フレックスという概念は横乗りスポーツではスノーボードにしかないので、とても重要な要素なんです。(正確には、スケートボードやサーフボードにもフレックスはあるが、ほとんど意味を成さない)
誤解を恐れずにいうと、ビンディングは板の動きを阻害するものなんです。とはいえ、装着しなければスノーボードは成り立ちません。
モデル名が表すとおり、板とのコンタクト(接点)に重点をおいたのが、このコンタクトプロです。




出典:ユニオンホームページより
ユニオンはアルミニウム・ヒールカップを採用していることでも有名です。
たかがヒールカップと侮るなかれ、例えば体重60キロの男性がスノーボードを滑ると両足に30キロづつ負荷が加わるわけです。さらに技をするとそれ以上の負荷になるのは容易に想像できますよね。
例えば、安価なプラスチックビンディングだとその負荷に耐え切れず、きしんだりよれたりしてライダーのパフォーマンスを十分に板に伝えることができないのです。
その点、金属であるアルミニウムであれば、パワーロスなく板へ伝達してくれます。
わかりやすいハイバックやストラップに目が行きがちですが、実はヒールカップを含むベースプレートの剛性ってすっごく重要なんですね。




出典:ユニオンホームページより
以前コンタクトプロは壊れやすいなんて噂もありましたが、全然そんなことないですよ。
少なくとも、私は3シーズン使ってノートラブルでしたから。
540からバター系、ソネやシャッフルなどオールラウンドにこなせるバランスの良いビンディングです。
サロモン HOLOGRAM




レスポンス4
フレックス3
安定感3
総評3
続いては、サロモンのホログラムをご紹介したいと思います。
ホログラムはとにかくレスポンスにこだわったビンディング。
今までは、レスポンスをよくするにはハイバックやベースプレートを固くするしかなかったんです。
しかし、ビンディングを固くすることによって遊び(ニュートラルポジション)が無くなったり重くなるので、初中級者には乗りづらいものでした。
そんな評価を一変させたビンディングがサロモンのホログラム。
ホログラム自体はミディアムフレックスですので、普通に考えるとハードフレックスのようなレスポンスは期待できません。
また、デザインも一見すると特に変わったところはないのですが、実はとても計算高く機能が仕組まれています。




出典:サロモンホームページより
とりあえず、このハイバックの形状をみて、玄人の方はニンマリしたことでしょう(笑)
この形は、もちろんただのおしゃれだけではありません。前後のエッジングはもちろん、トーション(ねじり)の動きにもクイックに反応してくれるよう設計されているのです。
グラトリはキッカーやジブ以上にトーション使いますから、”ねじり”の反応が良いのは大事な要素なんですね。
しかし、基本はあくまでミディアムフレックスなので、初中級者にも扱いやすく仕上がっています。
以前のモデルは、スローとクイックの矛盾する動きに対応できるようハイバックが卓球のラケット型をしていましたが、今季はさらに進化しましたね。




出典:サロモンホームページより
さらに、ヒールカップのクイックワイヤー呼ばれる部分が、ハイバックやストラップの動きを素早くトゥまで伝えることができるのでミディアムフレックスなのにハードフレックスのようなレスポンスを発揮してくれます。(よ~く見ると、ヒールカップに2本ワイヤーのようなものがありますね。)
切り返しが多いシャッフルやソネ系、リバース・タップ系の技で真価を発揮するビンディングと言えるでしょう。
そんな、いいとこ取りのビンディングに仕上がっているのがこのホログラムです。
SPバインディング brotherhood




レスポンス3
フレックス2
安定感3
総評2.5
かなりガチなビンディングばかりでしたので、ここからはグラトリ初心者の方にも優しいモデルを紹介したいと思います。
続いては、リアエントリーもできるメーカーとして有名な、SPバインディングのブラザーフッドをご紹介します。
リアエントリーとは、スリッパのように後ろからブーツを履くこと。
これにより、ビンディングが履きやすく装着が段違いに早くなります。
特に、オフトレ施設や滑走距離が短いオープン直後のゲレンデでは最強の機能といえるでしょう。
→【スキー、スノーボード】オフシーズンにできるトレーニング11選




このブラザーフッドはソフトフレックスで、SPバインディングのラインナップとしてはどちらかといえば入門モデルのような位置づけです。
しかし、ベースはSPバインディングのフラッグシップモデル「スラブワン」とほとんど変わりません。
普通入門モデルっていうと、機能を削って安価に販売するもんなんですが、このブラザーフッドはほとんどの性能をハイエンドモデルと共有しつつ、実勢価格がスラブワンより1万円も安いというかなりお買い得なビンディング。
例えば、ベースプレートは極薄なのでライダーのパフォーマンスにもしっかり答えてくれます。
それでいて、つま先とかかと部分に衝撃吸収EVAパットが配置されているので疲れにくい。
また、ベースやハイバック部分にアルミを使用しているので、剛性があり安定感も抜群です。




出典:SPバインディングホームページより
ちなみに、SPバインディングに限らずリアエントリーのモデルはヒールカップがありません。
質問サイトなどでは、ヒールカップがないことによる乗り心地の変化を不安視する声もありますが、正直上級者でもなければそれほど気にする必要はないです。
むしろ、リアエントリーとアルミベースのメリットのほうがはるかに大きいと思います。
「180もできない初心者だけど、ハイバックがグニャグニャで安定感のないものは嫌い」なんて向上心を持った方にぜひともおすすめしたいモデルです。
NOW IPO




レスポンス4
フレックス2
安定感3
総評3.5
ビンディング界の革命児、NOWから初級者にもおすすめなモデルIPOをご紹介します。
そもそも、NOW自体歴史の浅いブランドですが、そのデビューは強烈でした。なにしろ、デビュー元年に発表したモデルが、すでに高い完成度を誇っていたのですから。
まず、NOWと言えばスケートのトラックをヒントに開発されたというハンガーシステム!
ネーミング通り、ハンガーのようなベースプレートが図のように可動します。
いわばテコの原理の応用で、支点を作ることによって自身がビンディングを踏む力の何倍ものパワーを得られるわけですね。
IPOは入門モデルですが、初心者の方でも簡単に荷重・抜重できるので、カービングがめちゃくちゃ上手くなります。
もちろんグラトリも、ヒール・トゥにしっかり乗れるのでスピン系の技が驚く程簡単にできますよ。




出典:NOWホームページより
ハンガーシステムのスゴさは、エッジングだけでなく高速時や荒れたバーンでのバタつきも防止してくれます。
クッションの代わりにもなるので、足裏への負担も軽減してくれちゃう優れモノ。




出典:NOWホームページより
また、NOWオリジナルの鋳型成形されたナイロンストラップは、型に素材を流し込んで作られるため縫製が極端に少なく、軽量なうえ強い耐久性を誇ります。(特許出願中)
EVA素材なのでつけ心地も優しく、長時間装着しても足が痛くなりません。




出典:NOWホームページより
幅広で外側に5度傾いたハイバックは、ボードコントロールをサポートしてくれるだけでなく、ふくらはぎの負担も軽減してくれます。
初心者の方は、普段使わない筋肉を使うので、どうしても翌日足が痛くなってしまいがち…でも、NOWバインディングは機能性だけでなく足にも優しいのです。




出典:NOWホームページより
グラトリでうまく加重できない初心者の方や、力の弱い女性にこそおすすめしたいビンディングです。
ドレイク KING




レスポンス3
フレックス2
安定感2
総評2
最後はドレイクのKINGをご紹介します。
「総評2って全然おすすめじゃないでしょ?」
いえいえ、前述のXVとかXbaseと比べるからこの評価になるだけで、KINGはこの入門クラスのビンディングとしては最高峰のモデルと言えるでしょう。
そもそもフェラーリと国産の低燃費車を比べるようなものですから、私の書き方も悪いのですがw
だいたいXVとかXbaseはいくらすると思っているんですか(笑)KINGなら半額以下で購入できますよ。
それに、例えは悪いですが免許取り立てでフェラーリなんか乗りこなせないですよね。
初級者の方が高価なビンディングを購入してもポテンシャルを発揮できないので、グラトリが上手くなりたいなら、まずはドレイクのKINGのような入門モデルを壊れるくらい滑り倒すことです。




出典:ドレイクホームページより
KINGの特徴は、このクラスでは珍しいアルミニウム製ヒールカップを搭載しているので、ハイバックに頼らずともクイックに反応してくれることです。
それでいて、ソフトハイバックとナイロン/グラスファイバーベースでルーズに乗れる。
もちろん、上達すればハイエンドモデルにも引けを取らないくらいのポテンシャルを発揮してくます。




出典:ドレイクホームページより
また、ストラップのパッドがしっかり入っているので、初級者の方でも練習中足が痛くならない。
フラックスXVやバートンXbaseと比べると、ストラップの差は一目瞭然ですね。
グラトリって、どうしても足の甲や足首に負荷が加わるので、長時間練習してると足がしびれてきます。
このストラップであれば、負荷を分散してくれるので体力が続く限り好きなだけ練習ができますね。




出典:ドレイクホームページより
個人的には、「グラトリ初心者=柔らかいビンディング」という意見には反対なんですよ。
いつまでも軽自動車に乗ってたらスポーツカーを乗りこなせるようにはなりません。
ですので、これからグラトリが上手くなりたいという初心者の方は、ドレイクのKINGのようにほどよく遊びはありながらレスポンス良く動いてくれるモデルがおすすめです。
グラトリでは基礎と言えるプレス系や、180、360など低回転のスピン技にはもってこいのビンディングですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私の経験や試乗会、はたまた友人の評判まで総合しておすすめビンディング10モデルのを特集してみました。
今回も気合を入れて書いたので、ブログ記事にはあるまじき文庫本20ページくらいの文字数(笑)
でも、お役に立てる記事だとは自負していますので、みなさんのビンディング選びの参考になったら嬉しいですね。
そして、なにより一番大事なことは練習です。いくら良い道具を買っても、練習しなければ乗りこなせるようにはなりません。
買って満足ではなく、最強のビンディングを購入したら速攻ゲレンデへGOですね(笑)
この記事が参考になれば幸いです。