こんにちは、元スノーボードイントラの、らくスノです。
中古品は新品よりも安いし、ものによってはお得に購入できますよね。
しかし、スキー・スノーボードギア中古購入はリスクを理解しておかないと、大きく損してしまうことも…
今回はスキー・スノーボード中古ギアのリスクや失敗しない購入方法についてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、もうスキー・スノーボードギアの中古品購入で失敗することはありません!
目次
スキー・スノーボードギア中古購入の注意点と失敗しない5つのコツ
スキー・スノーボードギア中古購入に際してはたくさんのリスクがあります。以下の点に注意して購入しましょう。
■スキー・スノーボードギア中古購入で失敗しない5つのコツ
- 10年以上前の型式のモデルは購入しない
- ブーツは5年以上前の型式のモデルを購入しない
- 過去の売買履歴から相場を調べておく
- 返品・修理できないリスクを理解しておく
- 盗品・偽物を掴まされるリスクを知っておく
次項から順番に説明します。
10年以上前の型式のモデルは購入しない
どれだけ状態が良くても、10年以上前の型式のモデルは購入しないように注意しましょう。
たしかに普通に保管していれば、板やビンディングは平均10年以上使用することができます。
しかし、製造物責任(PL)法では、損害賠償請求権は「その 製造業者等が当該製造物を引き渡した時から十年を経過した時」に消滅します。
つまりメーカー側としては「販売から10年以上経った製品は保証できない」ということになります。そりゃプラスチックや接着剤が何十年ももつわけないですからね。
たとえば滑走中にビンディングが強度不足で外れて怪我をしても、メーカーに保証する義務はないのです。また部品の保管義務も失効しているので、故障した時に修理・交換できないリスクもあります。
10年以上前のモデルをリサイクル業者は買い取りしてくれない
また10年以上前のモデルは、再度売却する際も不利になります。
前述通りPL法の観点から、まともなリサイクル業者は、まず買い取ってくれません。買い取ってくれたとしても、ジャンク扱いです。
逆に年式の新しいモデルなら、数年使用してもまた高値で売れます。実際、私は28,000円で購入し5年使ったビンディングが、メルカリで14,000円で売れました。
つまり目先の安さにとらわれず、リサイクル前提で購入したほうが、結果的にお得になるということですね。
年式の分からないモデルは購入しない
リサイクルショップはともかく、メルカリでは年式を記載してない出品者もたくさんいます。
でも、前項のPL法や再度売却することを考えたら、年式が分からないモデルは購入しないほうが無難です。
たとえば「5年前に購入しました」なんて書いてあっても、実際そのモデルが5年前の型式であるとは限りませんので(中古や型落ちを購入した可能性もある)注意してくださいね。
スノボブーツは5年以上前の型式のモデルを購入しない
板やビンディングと違い、スノボブーツの寿命は短いです。なぜなら、加水分解(経年劣化)でソールが剥がれてくるからです。
もちろん使用状況やメンテナンスの有無にもよりますが、おおむね5年前後がソールの寿命と言われています。たとえ未使用でも劣化します。
たとえば購入して1ヶ月でソールが剥がれたら騙された気分になりますよね。もちろん購入から日がたっていると返品することもできません。
だから、くれぐれもブーツは5年以上前の中古品を購入しないようにしましょう。※ちなみに筆者がスノボブーツのソールの修理した時は18,000円かかりました。
スキー・スノボギアの寿命は?アイテム別購入する年式の目安
アイテム | 寿命 |
---|---|
スキー・スノボ板 | 10年以上 |
スキー・スノボビンディング | 10年以上 |
スキーブーツ・ストック | 10年以上 |
スノボブーツ | 5年前後 |
ウェア(縫製加工) | 10年以上 |
ウェア(シームレス加工) | 5年前後 |
ゴーグル | 5年前後 |
スキー・スノボギアの寿命は上記を参考にしてください。もちろん、滑走頻度やメンテナンスの有無によるので、あくまで参考値です。
まず、板やビンディング、スキーブーツやストックは10年以上使用できます。前述のPL法の問題を除けば、10年前のモデルでも普通に滑走できます。
ゴーグルは2〜3年程度で、レンズの曇り止め加工が剥がれてきます。筆者の体感でも、だいたい5年がレンズが曇らず快適に使える限界だと感じました。
もちろん壊れなければ5年以上前のゴーグルも使えますが、筆者なら購入しないですね。
シームレス加工のウェアも寿命が短いので注意!
ウェアも普通に保管していれば10年以上使えます。ただし、シームレステープ加工しているウェアは要注意です。
※シームレステープとは、縫い目をテープで隠すことで、水が染みてこないようにする加工のことです。
ブーツのソールと同じく加水分解(経年劣化)で剥がれてくるので、5年程度が限界だと思います。
筆者も愛用しているノースフェイスやアークテリクス、パタゴニアといったブランドのウェアは、デザインに流行り廃りがないので5年以上前の型式でも普通に人気です。
でも、内側が剥がれてボロボロになるリスクがあるので、5年以上前の型式を購入するのはおすすめしません。
過去の売買履歴から相場を調べておく
購入前に、過去の売買履歴から相場を確認しましょう。相場よりも高い金額で購入してしまうリスクを回避することができます。
たとえばメルカリなら、検索窓にブランドやモデル名を入力すれば、過去の売買履歴を調べることができます。
相場を知っていると、値引きをお願いする際の根拠にもなるのでおすすめです。ブックオフなどで購入する際も、メルカリの相場を調べておくといいですよ。
返品・修理できないリスクを理解しておく
スキー・スノーボードギアの場合、新品を購入するとメーカー保証や販売店保証があります。
保証期間内に通常使用で壊れた場合、無償で修理・交換してくれるというものです。(スキー・スノボギアはだいたい1年保証が多いですね)
当然ながら、中古品にはメーカーや販売店保証はありません。つまり、購入して1ヶ月後に壊れても、出品者に返品することもできず泣き寝入りになってしまいます。
それに有償修理しようにも、古いモデルはメーカーに部品がないこともありますからね。
返品・修理できないリスクに関しては、あらかじめ理解したうえで購入しましょう。
魔改造された板もあるので注意
以前メルカリで、全ダリされた板がなんの注意書きもなく堂々と売られていたことがありました。
全ダリとはオフトレ施設用に魔改造された板のことで、車で言ったらタイヤがないようなもの。言うまでもなく不良品です。
また持ち主の管理が悪いと、見えないところで変形や錆びているリスクもあります。
もし不良品のリスクを回避したいのであれば、メルカリ等の個人取引ではなく、スキー・スノーボード専門店で正しく査定された中古ギアを購入しましょう。
盗品・偽物を掴まされるリスクを知っておく
今問題になっているのが、スキー・スノボギアの盗難品の出品です。今はメルカリ等で転売しやすくなったことから、軽い気持ちで盗難する輩もいます。
たとえ盗品と知らないで購入しても、盗難から2年以内なら無償で返却しなければならいと民法で定めれています。
またスノボギアには少なからず偽物があります。
メルカリであれば購入前にシリアルナンバーや保証書・レシートの控えがあるか、出品者に確認してみましょう。
当然ながら盗品にはレシートはないですし、やましい事情がある場合、シリアルナンバーの掲載を極端に嫌がります。
ネット?量販店?スキー・スノボギアってどこで買えばお得なの?
金額 | 種類 | 修理 | アフターサービス | |
---|---|---|---|---|
インターネット | ◎ | ◎ | △ | △ |
スキー・スノボフェア | ○ | ○ | △ | △ |
量販店 | ○ | ○ | ○ | ○ |
中古 | ○ | △ | ✖ | ✖ |
プロショップ | △ | △ | ◎ | ◎ |
スキー・スノボギアは5つの購入方法があります。
たしかに値段だけでいえばインターネットが一番安いですが、デメリットがないとは言えません。
それぞれの購入方法のメリット・デメリットに関しては以下にまとめていますので、合わせて参照ください。
→スキー・スノーボードの道具ってどこで買えばお得なの?購入方法とメリット・デメリットまとめてみたよ
スノボギア一式の値段の相場は?
レンタル | 激安モデル | スタンダード | 上級モデル | |
---|---|---|---|---|
板・ブーツ・バインの相場 | 4,000円〜 | 30,000円〜 | 90,000円〜 | 180,000円〜 |
ウェア(上下)の相場 | 3,000円〜 | 10,000円〜 | 30,000円〜 | 70,000円〜 |
ゴーグルの相場 | 500円〜 | 3,000円〜 | 10,000円〜 | 20,000円〜 |
グローブの相場 | 500円〜 | 3,000円〜 | 5,000円〜 | 15,000円〜 |
合計の値段 | 8,000円 | 46,000円 | 135,000円 | 285,000円〜 |
ところでスノボギアを一式購入するといくらになるんでしょうか?
もちろん購入条件によっても変わりますが、だいたい上記の金額が相場の目安です。
ただし、すべて同じグレードで揃える必要はなく、筆者のように「ウェアは激安モデル」「ゴーグルは上級モデル」のように使い分けているボーダーも多いです。
以下の記事ではグレード別の値段の相場や安く購入する方法について解説してます。
→スノボ一式の値段の相場は?→激安4万円、スタンダード13万、ハイエンド28万〜
まとめ
■スキー・スノーボードギア中古購入で失敗しない5つのコツ
- 10年以上前の型式のモデルは購入しない
- ブーツは5年以上前の型式のモデルを購入しない
- 過去の売買履歴から相場を調べておく
- 返品・修理できないリスクを理解しておく
- 盗品・偽物を掴まされるリスクを知っておく
もしスキー・スノーボードギアに詳しい友人・知人がいれば相談してみましょう。ギアに詳しい第三者の意見を聞くことで、相場より高いギアを掴まされるリスクが減ります。
また型落ちモデルやセット販売なら、新品でも割引価格で購入できます。ぜひ、その点も踏まえて購入を検討してみてはいかがでしょうか。