初心者でもできる!スノーボードのセッティング完全ガイド

こんにちは!元スノーボードインストラクターの、らくスノです!

スノーボードって、同じ横乗りスポーツのスケートボードやサーフィンとは違って、足がバインディング(ビンディング)でガッチリ固定されているのが大きな特徴ですよね。だからこそ、自分が一番滑りやすいポジションにしっかりセッティングしてあげることが、めちゃくちゃ重要なんです!

とはいえ、初めての方や慣れていない方だと、以下のような疑問や不安を持っていることも多いと思います。

  • そもそもどこをセッティングしていいか分からない…
  • 調整するとどう滑りが変わるか分からない…
  • パーツが多すぎるので、付け方・外し方が不安

でも、本当にご安心ください!

今回の記事では、スノーボードのセッティングについて、スクールでたくさんの生徒さんを教えてきた経験をもとに、初心者の方でも一瞬でイメージできるようにどこよりも優しく解説していきますね。

この記事を読んでバシッとセッティングを合わせれば、スノーボードが圧倒的にコントロールしやすくなって、滑りの上達スピードも一気に加速しちゃいますよ!

元イントラでスノーボード専門ライター。数々の有名ライダーと取材経験あり。元々スロープスタイルの選手でしたが、 引退後はカービングやバックカントリーを中心にスノーボードを楽しんでいます。

スノーボードのセッティングの重要性

「スノーボードはセッティングが重要!」と言われても、初心者のうちはピンとこない方が多いかもしれません。

そんなときは、身近な「車の運転」を想像すると分かりやすいです
初めての車に乗る前、あなたならどうしますか?
きっと、自分が運転しやすいようにシートの高さやミラーの向きを必ず調整するはずです。

これはスノーボードも完全に同じです。
どんなに高性能な板でも、自分に合うセッティング(調整)をしなければ、ただ乗りづらいだけの板になってしまいます。
その結果、操作が難しくなり、上達を大きく遅らせる原因になってしまうのです。

実際に私がインストラクターをしていた頃も、足元の調整を変えただけで「急に滑りやすくなった!」と劇的に変わる生徒さんをたくさん見てきました。

スノーボード本来の性能を引き出し、安全に早く上達するためにも、まずは自分に合った正しいセッティングを知ることから始めてみましょう。

スノーボードのセッティングの基本

スノーボードは、なんと上記の7箇所もセッティング(調整)が可能です。

まるで呪文のような専門用語ばかりで難しく感じるかもしれません。
しかし、それぞれの役割と調整のコツさえ押さえれば、誰でも簡単に自分好みの設定を見つけられます。

次から、初めての方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
一歩ずつ一緒に確認していきましょう!

ビンディング角度のセッティング→操作性がアップ!

スノーボードの角度とは、ビンディング(結合具)を取り付ける向きのことです。
つまり、「どの方向に足を向けて滑るか」を決める重要なセッティングになります。

自分の目指す滑りに合わせて角度を変えるだけで、ボードの操作性は劇的にアップします。

滑走スタイル(カービングやグラトリなど)によって、ある程度のセオリーは決まっています。
そのため、初心者や「何も分からない」という方は、上図の推奨角度を基準に選べば間違いありません。

ただし、中上級者へステップアップするためには、自分の筋力や骨格、柔軟性に合わせた微調整が不可欠になります。
セオリー通りにいかない「自分だけの最適な角度」を見つけることが、さらなる上達への近道です。

角度についてさらに深く理解し、自分にぴったりのセッティングを見つけたい方は、ぜひこちらの解説も参考にしてください。

スノボ初心者でも簡単!ビンディングの角度の決め方

スタンス幅のセッティング→ターンやトリックの精度がUP!

スタンス幅とは、左右のビンディングの間隔(長さ)のことです。
このスタンス幅を広げたり狭めたりすることで、ボードの操作性が大きく変わるため、調整がとても重要になります

基本的には、以下に紹介する「身長別早見表」の数値を基準にセットすれば問題ありません。

調整する際は、まずビンディングのディスクパーツだけを取り出してボードに乗せます。
このとき、ディスクの中心を計測の起点にして、左右の間隔がご自身の基準値(上図の推奨値)になるよう位置を合わせましょう。

注意点として、片方のビンディングだけをずらすのはNGです。
ボードの重心バランスが崩れてしまうため、位置を動かすときは必ず左右のビス穴を同じ数だけ均等に移動させてください。

また、滑り方に合わせて「カービングやターン重視なら狭め、グラトリなどのトリック重視なら広め」にすると、さらに扱いやすくなります。

スタンス幅の微調整や自分に合う限界値について、さらに深く知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

身長別の目安表あり!スノーボードのスタンス幅の決め方

センターリングのセッティング→ボードの中心に乗れるようになる

スノーボードのセンタリングとは、ビンディングの取り付け位置を左右(つま先・かかと方向)に調整し、ボードの真ん中(中心)にブーツが乗るようにセットすることです。

スノーボードはバランスのスポーツです。
ブーツの位置がトー(つま先)やヒール(かかと)のどちらかに偏っていると、著しくバランスが取りづらくなってしまいます。

つまり、正確にセンタリング(中心に配置)をしてあげることで、格段にバランスが取りやすくなり、無駄な力を使わずにエッジ操作ができるようになります。

見た目の中心がセンターではない!足成りでセンター出ししてみよう

まずは、ご自身の「正しい足の中心」を知ることから始めてみましょう。ここが曖昧な状態では、正確なセンタリング(調整)は不可能です。

実は、YouTubeや他の情報サイトでも間違って解説されていることが多いのですが、「ブーツの外見上の中心」を板の真ん中に合わせることは、正しいセンタリングではありません。

なぜなら、人間がボードを踏み込むときの重心は、「母指球・小指球・かかとの3点」を結んだ足の骨格の中心にあるからです。
この「人間の足のセンター」を基準にすると、ブーツの外見上のセンターよりも少しかかと側に寄るのが正解になります。

センターリングは、ビンディング本体のパーツ(ヒールカップなど)と、ボードとの設置箇所(ディスクのビス穴)のそれぞれで調整が可能です。

具体的な設置方法については長くなるため、別記事で画像付きで詳しく解説しています。一発で完璧な位置に合わせたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

劇的にコントロールしやすくなる!スノーボードのセンターリング調整方法

セットバックのセッティング→浮力アップ・転倒しづらくなる

セットバックとは、ビンディングの取り付け位置を、ボードの有効エッジの中心よりもテール側(後方)にずらして設置することです。

セットバックをすることには、主に3つのメリットがあります。

  • パウダーでの浮力アップ(ノーズが浮きやすくなる)
  • 転倒防止(より踏ん張れるようになる)
  • 前振りスタンスでの角付け(エッジを立てる操作)の向上

とはいえ、いきなり大幅に位置を後ろへ下げてしまうと、ターンの感覚が変わりすぎて強い違和感を覚えます。
まずは最小単位の「1メモリ(または1ビス穴)」だけずらして、滑り心地がどう変わるか少しずつ試していくのが失敗しないコツです。

セットバックのセッティングはとても簡単です。
スタンス幅を変えないよう、左右のビンディングのネジ穴(ビス穴)を、同じ数だけ後ろ(テール側)にずらすだけで完了します

スノボのセットバックとは?→ビンディングを有効エッジの中心より後へずらして設置すること

フォワードリーンのセッティング→ヒールの反応がアップ

フォワードリーンとは、ハイバック(ビンディングの背もたれ部分)の前傾角度を調整することです。

フォワードリーンの角度を前に傾けて(鋭角に)セットすると、ふくらはぎとハイバックの隙間がなくなります。
その結果、ヒールエッジ(かかと側のエッジ)へのパワー伝達と反応が劇的に良くなるのが最大のメリットです。

具体的には、ヒールサイド(かかと側)のターン時に板が立てやすくなったり、ジャンプの踏み切り(フロントサイドスピンなど)で鋭く板を回しやすくなったりします。

ただし、角度を入れすぎると足首の可動域が制限されてしまうため、スタイルに合わせた調整が必要です。
また、常にひざが強制的に曲がった状態になるため、太ももが疲れやすくなるというデメリットもあります。

フォワードリーンの調整方法→ハイバックのネジを緩めて前後するだけ

調整方法はとてもシンプルで、ハイバックの下部にある調整パーツのネジを回すだけです
市場にあるほとんどのモデルが、ネジを少し緩めて金具(アジャスター)を前後にスライドさせるだけで、簡単に角度を変更できるようになっています。

「フォワードリーンは具体的にどのくらい傾ければいいのか?」
「前足と後ろ足、どちらにどれくらい入れるのが効果的なのか?」

など、スタイル別の具体的なセッティング方法や調整の目安をさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの解説記事を参考にしてください。

フォワードリーンとハイバックローテーションとは?調整方法も教えます

ローテーションのセッティング→パワーの分散を防止

ハイバックのローテーションとは、ハイバック(背もたれ)の向きを回転させて、ふくらはぎを支えるサポート位置を調整することです。

ビンディングの角度(アングル)を大きく変えている場合、このローテーションが適切な位置になっていないと、力が逃げてしまい、ボードが思ったように動いてくれません。

基本的には、ボードを真上から見たときに、「ボードのエッジライン」と「ハイバックの面」が平行になるように調整すればOKです。
エッジと平行にすることで、ブーツからの力がダイレクトに伝わり、パワーロスなく鋭いエッジング(板を踏み込む操作)ができるようになります。

ローテーションの調整方法→ハイバックの付け根のネジ穴を変える

ローテーションの調整は、ハイバックの付け根部分(左右)にあるネジ穴の位置を前後に動かすことで行います。

最近のモデルでは、FLUX(フラックス)など一部のブランドを中心に、ドライバーを使わず指先だけで簡単にセッティングできる「ツールレス仕様」のビンディングも増えており、ゲレンデでも手軽に微調整が可能です。

基本はエッジと平行に合わせますが、実はカービングの中上級者の中には、このローテーションをあえてセオリーから外してアレンジする方も多くいます。
足首の可動域をコントロールすることで、捉えの早いターンや、より深い角付けなど、ターン精度をさらに引き上げることが可能です。

スタイルに合わせた一歩進んだアレンジ方法や、具体的なネジ穴の動かし方について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの解説記事を参考にしてください。

フォワードリーンとハイバックローテーションとは?調整方法も教えます

ストラップのセッティング→パワーの伝達力アップ!

まずは、アンクルストラップ(足首側)とトーストラップ(つま先側)の長さを正しく調整しましょう。

ブーツを固定したときに、ストラップのパッド(厚みのある中心部分)がブーツの真ん中にきていないと、ターンやトリックの際に力が逃げてパワーが分散してしまいます。

それだけではなく、締め付けのバランスが崩れることで足首に局所的な痛みがでたり、最悪の場合は怪我の原因になったりすることもあるため非常に危険です。

ストラップの調整方法→ブーツの中心にくるように通す穴を変えてみる

やり方はとても簡単です。
ブーツをビンディングに載せた状態で、ストラップのパッドがちょうど中心にくるよう、取り付ける穴の位置を変更してみてください。通常はプラスドライバー1本で簡単に取り外しや位置調整が可能です。

また、近年の最新モデルではドライバーを一切使用せず、指先でレバーを起こすだけで長さや位置を微調整できる「ツールレス仕様」のビンディングが主流になっています。

基本はセンター(中心)合わせですが、あえてひざを内側に入れやすく(絞りやすく)するために、アンクルストラップの位置を外側や内側にずらして装着しているスノーボーダーもいます。

自分の骨格や体重の乗せ方をしっかり把握している中上級者の方は、スタイルに合わせてあえてストラップの位置をずらすカスタムを試してみるのも面白いですよ。

まとめ

初めてスノーボードのセットを購入してから、一度もセッティングを変えずにそのまま滑っている方は、実はとても多いです。

しかし、自分に合っていないセッティングのまま滑り続けるのは、上達を大きく遅らせる原因になってしまいます。
「専門用語が多くて一気には難しい…」という方は、まずは基本となる1〜3(アングル・スタンス幅・センタリング)だけでも良いので、自分の体に合わせる調整を試してみてください。これだけでも驚くほど滑りやすさが変わります!

すでに自分のスタイルを持っている中上級者の方は、その日の雪質や目指す滑りに合わせてセッティングを微調整してみてください。
板の新しい特性やシンクロ感が見つかり、スノーボードが今よりも何倍も面白くなりますよ!

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ABOUT US
らくスノさん
スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。