こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。
先日神立で行われた24-25試乗会に行ってまいりました。
スプレッド、クロージャ、GT、FNTC、011アーティスティック、ライス28、WRX…
各ブランドのグラトリボードに試乗したり、シーンを代表するライダーさんに直接お話を伺ったので、おすすめの板をレポートしたいと思います。
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
目次
元イントラが教える!正しいグラトリ板の選び方
ネットだと当たり前のようにウソを書いてるメディアも多いんですよね。
- 身長-20cmが適正な長さですよね?
- 柔らかい板がグラトリ向きって聞いたけど?
- グラトリするなら軽いほうがいいですよね?
上記は全部ウソです。正しい知識を元に板を選ばないと、グラトリも上達しません。
正しいグラトリ板の選び方の手順は以下の通りです。
次項から順番に解説します。
自分の目指すスタイルを考える
まずはご自身がどんなスタイルを目指すのか考えておきましょう。
ひとくちにグラトリと言っても、たくさんの技があります。高回転志向なのに乗り系の板を買ってしまうと、いつまでたっても上達しません。
飛び・回転系?乗り系?ラントリ系?
あらかじめスタイルが決まっていれば、スムーズに板を選ぶことができます。
スタイルを元にフレックス(柔硬)を決める
スタイル | フレックス |
---|---|
乗り系 | ソフト |
飛び・回転系 | ミドルソフト |
ラントリ系 | ミドル |
スタイルが決まったら、フレックスをチョイスしてみましょう。
グラトリライダーさんの中にはセオリー無視でフレックスを選んでいる方もいますが(笑)自分の筋力やクセが分かってないうちは、セオリー通り選んだほうがいいです。
最初は上記の表の通りチョイスすることをおすすめします。
体重ベースで板の長さを決める
身長-20cmでグラトリ板を選ぶなんてウソですからね。
だって普通に考えて、「身長170cm体重60kgの人」と「身長170cm体重120kgの人」が同じ長さの板っておかしいですよね(笑)
体重が重いほど踏切や着地で強い負荷が加わるので、より長い板が必要になります。
ボードの適正サイズは体重✕0.8+100という計算式で簡単に求めることができます。
例)65kg✕0.8+100=152cm前後が適正サイズ
中上級者の方は、乗り系メインなら1サイズ長め、飛び・回転系メインなら1サイズ短めをチョイスしてもいいですね。
初心者はダブキャン、中上級者は可変orキャンバーがセオリー
形状 | メリット | デメリット |
---|---|---|
キャンバー | 反発力、グリップ力が強い | 扱いにくい、逆エッジしやすい |
可変キャンバー | バランス型 | 特化したメリットがない |
ダブルキャンバー | 扱いやすい、逆エッジしづらい | 反発、グリップが弱い |
基本的には初心者はダブキャン、中上級者は可変キャンバーかキャンバーがセオリーです。
もちろんセオリーガン無視のライダーさんや上級者の方もいますが(笑)自分のスタイルが定まってないうちは、上記を基準に選ぶことをおすすめします。
板の軽重のメリット・デメリットを知る
メリット | デメリット | |
---|---|---|
軽い板(初心者向け) | 扱いやすい | 安定感、強度が低い |
重い板(中上級者向け) | 安定感、強度が高い | 扱いにくい |
「板は軽いほうが良い」と思っている方も多いですが、実は間違いなんですよ。
軽い板は扱いやすい反面、安定感や強度が落ちます。
つまり雪面でバタつきやすかったり、折れやすいというデメリットがあるんですね。
ある程度筋力がある方や中上級者の方なら、多少重量があっても安定感・強度が高いモデルを選ぶことをおすすめします。
24-25ライダーさん達に聞いた!おすすめのグラトリボード16選
ブランド/モデル | 定価 | 形状 | フレックス |
---|---|---|---|
スプレッド/LTA-F※ | 109,780円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドルソフト |
スプレッド/AX-F※ | 96,800円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドルソフト |
ナンバー/V | 88,000円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドルソフト |
GT/XENO | 88,000円(税込) | ツイン/ローキャンバー | ソフトミドル |
クロージャ/WORM※ | 96,800円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ソフト |
ライス28/GT2※ | 88,000円(税込) | ツイン/Wキャンバー | ソフト |
011/X FLY SPIN※ | 107,800円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ミドル |
011/DOUBLE FLY※ | 107,800円(税込) | ツイン/キャンバー | ソフト |
TRQ/ディアブロ※ | 108,900円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ミドルソフト |
ヨネックス/アクセ※ | 97,900円(税込) | ツイン/可変キャンバー | ミドルソフト |
スプレッド/RD | 96,800円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドル |
FNTC/TNT※ | 64,900円(税込) | ツイン/RLダブキャン、Cキャンバー | ミドルソフト |
GT/ゲイン | 64,900円(税込) | ツイン/可変キャンバー | ソフト |
K2/ジオメトリック | 66,000円(税込) | ツイン/可変キャンバー | ミドルソフト |
TRQ/スナップマジック | 70,400円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ミドルソフト |
アンガード/ライラック※ | 68,200円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ソフト |
タイプ別おすすめボードランキングは以下のとおりです。
リンクをタップでそれぞれのランキングに移動します。
次項から順番に紹介します。
おすすめのグラトリボード総合ランキングTOP6
毎年グラトリボードを取材している筆者が、今シーズン本気でおすすめする板を紹介します。
究極のパフォーマンスを求めるなら、以下のモデルを選べば間違いありません。
軽量で高反発!スプレッド/LTA-F(レディースはLTV)
定価 | 109,780円(税込) |
形状 | ツイン/キャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 136〜156 |
現役のスプレッドライダーである堀内礼くん、田中 彪麻くんはもちろん、ジェジュンくん、京極翔吾くん、江端翔兵くん…今グラトリシーンの最前線で活躍しているプロも、もともとスプレッドライダーだった方が多いんですよ。
スプレッドは良いグラトリボードがたくさんありますが、慎二さんから直接おすすめされたLTA-Fをピックアップさせていただきます。
キャンバーのLTA-Fは、スプレッドのモデルの中でも軽量で扱いやすいフレックスになっています。
また、センターのフレックスを調整することにより、オーリー時の反発はもちろん、プレストリックもやりやすい。
同じくキャンバーのLTVは、柔らかめのフレックスで女性の脚力でも扱いやすいモデルに仕上がっています。
しかも、ただ柔らかいだけでなく、一番おいしいところで(しなりが)止まってくれるので、より高い反発を得ることができます。
軽さと剛性のバランスが難しかったそうですが、何度もテストボードで調整したと話してくれました。
シンプルで高級感のあるデザインを心がけているみたいで、私のようなアダルトボーダーでも選びやすいですね。
もう騙されたと思って乗ってみてください。絶対に後悔しませんから。
御本人へのインタビュー記事は以下も参照ください。
→創始者尾川慎二プロに聞いてみた!最強グラトリボードスプレッドのおすすめモデル
以下はLTA-Fの滑走動画です。
上級者向け高回転モデル!スプレッド/AX-F(レディースあり)
定価 | 96,800円(税込) |
形状 | ツイン/キャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 145〜156 |
超絶テクニックを持つ菅谷くんに「彼めちゃくちゃ上手いですよ!」と言わしめた、堀内礼くんが使用するモデル。
慎二さんに伺ったところ、AX-FはLTA-Fに比べウエストが細くサイドカーブがきついので、回転時の遠心力が使いやすいモデルだそうです。
また、LTシリーズよりも密度が大きいウッドを使用しているため、少し重いけど弾いたときの反発力が抜群。
LTA-Fよりも乗り方は難しいですが、脚力に自信がある方は絶対にAX-Fがおすすめです。
ちなみにスプレッドは1サイズ下がるごとに、フレックスも3%づつ柔らかくなってます。
少し硬く感じても、サイズダウンすれば取り回しが良くなりますよ。
以下はAX-Fの滑走動画です。
オールラウンドに乗れるグラトリボード!ナンバー/V(ファイブ)
定価 | 88,000円(税込) |
形状 | ツイン/キャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 148〜154 |
数々のグラトリ大会で優勝し、スタイルある低回転グラトリからロデアン、ノーリー540ロック、720など高難易度トリック、果てはキレのあるカービングまで披露してくれる異次元のライダー。
京極プロが24-25シーズンから始動させたグラトリボードブランドがNUMBERです。
実は試乗会には出品してなかったんですが、コネを使って特別に試乗させていただきました(笑)
まず、誰も乗ってないレアボードというのが、おすすめ理由の1つですね。
実際、神立では私しか乗ってなかったので、持って歩いているとガン見してくるグラトラー多かったですよ(笑)
一番の特徴はノーズのキック(先端)を2cm長くしていること。
実際グラトリをしてみましたが、ノーズが長いのでサシやコンパス系、ノーリー系の技がとてもやりやすかったです。
「今の若い世代はグラトリだけって子が多いので、NUMBERはあえて山全体で遊べるように設計してます」と語ってくれた京極プロ。
グラトリをメインにしつつ、カービング、パウダー、パークまで1本で遊べる板になってます。
当ブログでは、京極プロに独占取材させていただきました。
まだ全然情報が出回ってないNUMBERについて詳しく知りたい方は以下の記事も参照ください。
→オールラウンドに乗れるグラトリボード!NUMBERの秘密を京極プロに聞いてみた
以下はNUMBERの滑走動画です。
こきっすんさんもイチオシ!GT/XENO(ゼノ)
定価 | 88,000円(税込) |
形状 | ツイン/ローキャンバー |
フレックス | ソフトミドル |
サイズ | 148〜156 |
こきっすんさんのGTも行列ができるほど大人気ブースになってました。
アポを取ったわけでもないので僕も立ち話程度しかできませんでしたが、しっかり特徴を端的に教えてくれました。
基本GTのボードはすべて良いのですが、あえての1枚としてXENO(ゼノ)をおすすめしてもらいました。
こきっすんさんは何でも上手いですが、真骨頂は900とか720ロックなどの高回転グラトリですよね。
XENOは、まさにこきっすんさんのスタイルが一番体感できる板だと思います。
XENOは板がねじりやすいので、ノーリーで雪面に引っ掛けるのが楽なんですよ。
さらにボードの張り自体が強いので、弾いた瞬間とんでもない遠心力で回ってしまう。
実際に乗ってみましたが、限界だと思ってた回転数+180度がなぜか回せちゃったんです(笑)
またGTの中でも軽量なので、とにかく扱いやすい。高回転を目指したい方におすすめのグラトリボードです。
以下はXENOの滑走動画です。
高回転から乗り系までこなせる!クロージャ/WORM(レディースあり)
定価 | 96,800円(税込) |
形状 | ツイン/ダブルキャンバー |
フレックス | ソフト |
サイズ | 137〜156 |
今回出店していたブースの中でもクロージャはトップクラスの人気で、ビンディングの付け替えが大変そうでした。
そんな大人気ブランドクロージャの中でも、もっとも売れているのが中川智貴プロも使用するWORMだそうです。
実際、ばんばん予約入ってましたね。
今年のWORMはセンターフレックスを少し固めに設定して安定感を持たせたそうです。
たしかにダブルキャンバーって乗り系トリックが真骨頂だと思いますが、柔らかすぎると乗ってから体勢が保てないんですよね。
WORMは足が引き上げやすく、さらにピークでカチッと止まってくれる板に仕上がってました。
もちろん高回転もいけますが、私のように点乗り好きにこそおすすめしたいボードです。
以下はWORMの滑走動画です。
点乗り特化のグラトリボード!ライス28/GT2(レディースあり)
定価 | 88,000円(税込) |
形状 | ツイン/ダブルキャンバー |
フレックス | ソフト |
サイズ | 137〜155 |
神立にはいぐっちゃんもいたらしいのですが、どこにいるか分からなかったので、今回はスタッフさんにお話を伺いました。
GT2を一言で表すと、究極の点乗りボード!
そもそも「点乗り特化」と言い切っちゃっているのが斬新だし、へたに「何でもできる」なんて説明されるより、よほど信用できますよね。
筆者も試乗しましたが、ダブキャン&柔らかいセンターフレックスの影響でめちゃくちゃプレスしやすいんですよ。
トーションも柔らかいので、サシ540とかも超絶回しやすい。
さらにノーズ・テールは芯があるので、点で乗ったときめちゃくちゃ安定します。
だからあえてスロー回転にした方が見た目もカッコいいし、板の真価が発揮できますね。
「じゃあ弾きはどうなの?」と思うかもしれませんが、しっかりグラトリ用プレートが仕込まれているので、上手い方なら余裕で720回せます。
以下はGT2の滑走動画です。
超軽量で扱いやすいグラトリボード5選
続いては超軽量で扱いやすいグラトリボードを紹介します。
ボードは「軽ければ良い」という単純なものではありません。
でも脚力に自信のない方にとって、軽量ボードは大きなメリットですよね。
これから紹介するモデルは私が実際に触った板なので、軽さには太鼓判を押します。
究極の軽さ!011アーティスティック/X FLY SPIN(レディースあり)
定価 | 107,800円(税込) |
形状 | ツイン/ダブルキャンバー |
フレックス | ミドル |
サイズ | 138〜155 |
インタースタイルという展示会でもお会いした代表の相内さん。神立でもとても丁寧に接客対応いただきました。
元祖グラトリ特化ブランド、011のラインナップで一番好きなのがX FLY SPINです。
なんといってもFLYシリーズがクソ軽い!
サーフボードで使われているフォームコア芯材を使用してるので、とにかく扱いやすいです。
また、011でも張りがあるモデルなので、弾いた時にしっかり高さを出すことができます。
ダブキャン形状なのでサシ系・コンパス系トリックもやりやすい。
ダブキャンとはいっても、ロッカーのように常に片足が浮いているわけではなく、アーチが浅いのでノーリー720などの高回転でもビタ止めできます。
グラトリ板の名機!011アーティスティック/DOUBLE FLY(レディースあり)
定価 | 107,800円(税込) |
形状 | ツイン/キャンバー |
フレックス | ソフト |
サイズ | 138〜156 |
グラトリボードの中でももっとも歴史が長いモデルがダブルです。
通常柔らかい板は、オーリーの反応も弱かったりするのですが…
ダブルはただ柔らかいだけでなく、オーリーで弾く部分は張りが強く、プレスでしならせたい部分は柔軟に曲るように作られています。
だからクイックな弾き系トリックには強く反発し、スローな乗り系トリックは簡単に曲がってくれるんですよね。
またダブルはコンベックスが設定されているので、回転不足による逆エッジを防ぐことができます。
たとえばソネ系の技なんかはヒール返す時の逆エッジが怖いんですが、引っ掛かりがないので意外とすんなりメイクできましたね。
ダブルはキャンバーですが、フラット部分が設けられているので、初・中級者の方でも弾きやすいボードとしておすすめです。
まったく新しいコンセプトのグラトリボード!スプレッド/RD
定価 | 96,800円(税込) |
形状 | ツイン/キャンバー |
フレックス | ミドル |
サイズ | 150〜162 |
スタンダードであるLTA-Fとは対象的に、まったく新しいコンセプトのグラトリボードをライダーの菅谷プロが作ってしまいました。
RDはセミハンマー形状だけどセンターが柔らかくて、カービングボードとグラトリボードの特徴を合わせ持った今までにないスペックになってます。
「ガチガチのグラトラーもハンマーの先入観を持たずに乗ってほしい」とおっしゃる菅谷プロ。
正直セミハンマーって言う時点で構えてしまうグラトラーが多いと思ますが、全然720とか乗り系のトリックもできますよ。
これだけの機能を有しながら定価も10万円以内に抑えているので、ラントリユーザーはもちろん、ガチのグラトラーにもおすすめのグラトリボードです。
こちらも独占インタビューさせてもらったので、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。
→新次元のグラトリボード!スプレッドRDの魅力を菅谷プロにインタビュー
以下はRDの滑走動画です。
軽量&高反発!TORQREX/ディアブロ(レディースあり)
定価 | 108,900円(税込) |
形状 | ツイン/ダブルキャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 142.5〜154.5 |
トルクレックスの特徴といえば、何といっても特許を取得しているガラス心材ですね。
トランポリンのスプリングなんかを想像すると分かりやすいと思いますが、この心材を使用することによって反発力が増大するんです。
また、高速時の板のバタつきを抑える効果もあります。
実際乗ってみると、オーリーで後ろ足に荷重するまでは他のボードと変わらないのですが、次の瞬間信じられないくらい反発が返ってきます。
また、釣り竿などにも使われている超高強度ポリエチレン素材がボードの対角線上に配置されているので、軽い中にもしっかり芯のあるボードに仕上がってます。
トルクレックスの中でも最軽量のモデルなので、筋力のない方でも扱いやすいモデルです。
以下ディアブロの滑走動画になります。
オールカーボンで最強の弾きを実現!ヨネックス/アクセ(レディースあり)
定価 | 97,900円(税込) |
形状 | ツイン/可変キャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 139〜157 |
ヨネックスも今回試乗会には参加してませんが、私自身ユーザーなので紹介させてもらいます。
私が今さら言うまでもなくヨネックスはオールカーボンボード。
カーボンボードは軽くて反応・反発が良いため、グラトリボーダーも愛用者が多いですね。
アクセの特徴はカーボンリボン。
チップ部分にX字に配置されたカーボンが、よりクイックに乗り手の動きに反応してくれるので、パワーロスなく反発を得ることができるんですよね。
グラトリはチップ部分のトーション・フレックスがすごく大事。
特に乗り系の技は、チップ部分がクイックに反応してくれるととてもやりやすいんですよね。
24-25シーズンからはチップ部分が更に広くなったので、めちゃくちゃ先端に乗りやすくなってます。
なんといってもモデル名が軸(アクセはドイツ語で軸という意味がある)なので、サシ系トリックで真価を発揮しますよ。
キャンバーベースですが、ノーズ・テールがフラットになっているので板が弾きやすいですし。
ヨネックスの板にはさんざんお世話になった私が、自信を持っておすすめできる1枚となっております。
以下チームライダー高橋玲くんのアクセでのライディングです。
安価だけど高機能!コスパ最強のグラトリボード5選
学生さんやグラトリ初心者の方にとって、9万円なんてなかなか出せる金額ではないですよね。
この項では、安価だけど高機能なコスパ最強グラトリボードを紹介します。
型落ちを狙えば、更にお安く購入することも可能です。
日本で一番売れてるグラトリ板!FNTC/TNT R、C、L(レディースあり)
定価 | 64,900円(税込) |
形状 | ツイン/RLダブキャン、Cキャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 139〜160 |
今回残念ながら代表のタッキーさんはいませんでしたが、スタッフさんがとても丁寧に説明してくださいました。
FNTCも良いグラトリボードがたくさんあるので迷いましたが、やはり圧倒的知名度を誇るTNTを紹介しないわけにはいかないでしょう。
なんといっても、日本で一番売れているグラトリボードですからね。
でも、なぜTNTがそれほど人気なのでしょうか。
- TNTはライダーではなく初心者が乗りやすい板をコンセプトにしている
- 商品説明が丁寧なので購入してから後悔することがない
- TNTのデメリットもしっかり伝えている
- 機能性が高いのに価格がリーズナブル
ボード自体はそれほど軽量ってわけではないですが、乗り系から回転系まで中難易度の技くらいまでは難なくこなしてくれます。
ちなみにTNTにはR、C、Lの3種類があります。
低速グラトリならR、カービング・ラントリならC、両方楽しむならLがおすすめです。
今年こそは360や540を目指したいグラトリ初中級者におすすめの板ですね。
→ファナティックとFNTCの違い→FNTCはグラトリ・ラントリに特化したブランド
以下はTNTの滑走動画です。
こきっすんさんプロデュースのエントリーモデル!GT/ゲイン
定価 | 64,900円(税込) |
形状 | ツイン/可変キャンバー |
フレックス | ソフト |
サイズ | 148〜156 |
ご存知、youtuberとしても有名なこきっすんさんが立ち上げたGTの廉価版モデル。
「高校生、大学生でも買える金額のボードを出したかった」と語る、男気あるこきっすんさん。
実際私も試乗会で拝見しましたが、6万円台の板とは思えないほどのクオリティーです。
実際に乗ってみると、めちゃくちゃコントロールしやすい!
センターが踏みやすい硬さになっているので、オーリーやプレス系トリックはもちろん、カービングでも荷重の感覚をしっかり足裏で感じることができます。
ゲインのようなモデルに乗ると、ボードをオーリーで弾く感覚、ターンで踏み込む感覚が楽しくて、ますますグラトリにハマっちゃう。
GTならオートマチックにカービングやトリックが上達しますよ。
超有名なエントリーモデル!K2/ジオメトリック(レディースサイズあり)
定価 | 66,000円(税込) |
形状 | ツイン/可変キャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 144〜157 |
K2の名作グラトリボード、WWWの後継機がジオメトリック。
そもそも入門グラトリモデルでこれほど有名なのも珍しいですね。
柔らかいフレックスにも関わらず、コンビネーションキャンバーと呼ばれる形状でしっかり雪面に食いついてくれます。
軽量なので高いオーリーができるしターンコントロールも軽快、中低速域では最高の乗り心地を提供してくれます。
型落ちなら半額で購入できる価格帯も魅力的。
ほどよいフレックスでプレスもやりやすいですし、上手く弾く事ができればグラトリでも720回せるポテンシャルを秘めています。
まずはジオメトリックで中低速のグラトリを練習してみてはいかがでしょうか。
上位モデルの機能を詰め込んだ!TORQREX/スナップマジック
定価 | 70,400円(税込) |
形状 | ツイン/ダブルキャンバー |
フレックス | ミドルソフト |
サイズ | 151 |
京極恭平くんや仲田 大朗くんなど、アップカマーのグラトリライダーも所属するトルクレックスのエントリーモデル。
今回の試乗会には参加してませんが、他の展示会であまりにも感触が良かったので紹介させていただきます。
フェンリルやディアブロといったグラトリ特化の上位機種の機能を、できるだけ安価に詰め込んだのがスナップマジックなんです。
もちろん芯材の違いはありますが、サイドカーブや形状など上位モデルのノウハウを落とし込んでいるので、とても扱いやすいボードに仕上がっています。
特に面白いのがキック部分。フラットに2段式になっているので、乗り系トリックの角度を調整しやすいんですよね。
また、可変キャンバーとダブルキャンバーをミックスしたような形状なので、軽く踏めば乗り系トリックがやりやすく、強く踏めば高回転トリックやカービングでしっかりエッジが噛んでくれます。
誰でも乗りやすいを手頃な価格で!アンガード/ライラック(レディースあり)
定価 | 68,200円(税込) |
形状 | ツイン/ダブルキャンバー |
フレックス | ソフト |
サイズ | 137〜154 |
24-25シーズンよりスタート。グラトリ大会で数多くのリザルトを残しているこのみさんプロデュースのボード。
「誰でも乗りやすく、そして誰でも手が出しやすい価格帯」を強く意識して開発したそうです。
普通のダブキャンはバタつきやすいのが難点ですが、キャンバーのアーチを抑えることで、ソフトフレックスにも関わらず安定感のある滑りを実現しました。
また、反発力も高まるのでシングルキャンバー並の弾きが返ってきます。
「女性向けのブランド?」と思われるかもしれませんが、実は超有名ライダーであるジェジュンさんも加入しています。
とにかく価格が安いので、初めて購入するマイボードとしてもおすすめ。
執筆時点でインターネットだとムラサキスポーツしか買えませんでしたので、気になる方はムラスポ販売ページをチェックしてみてください。
業界のプロ達に聞いた!グラトリにおすすめのブーツ&ビンディング
冒頭でもお話した通り、筆者にはショップ店長やプロライダー、イントラの友人・知人がたくさんおります。
以下の記事では、そんなプロ達の情報やアンケートを元に、グラトリにおすすめのビンディングやブーツを特集してます。
グラトリは3種のギアが揃ってこそ実力が発揮できますからね。
気になる方は、以下の記事も参照ください。
→グラトリにおすすめのビンディング→329人に聞いたらフラックス、バートン、ユニオンでした
→プロライダーやショップ店長に聞いた!グラトリにおすすめのブーツ10選
元イントラが厳選!ジャンル別おすすめの板92選
以下の記事では、
- グラトリにおすすめの板
- カービングにおすすめの板
- ラントリにおすすめの板
- 軽量な板
- オールラウンドに乗れる板
…等、ジャンル別のおすすめ板をまとめています。
他のボードを検討したい方は以下の記事を参照ください。
→元イントラが厳選!ジャンル別おすすめのスノーボード板92選!
まとめ
ブランド/モデル | 定価 | 形状 | フレックス |
---|---|---|---|
スプレッド/LTA-F※ | 109,780円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドルソフト |
スプレッド/AX-F※ | 96,800円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドルソフト |
ナンバー/V | 88,000円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドルソフト |
GT/XENO | 88,000円(税込) | ツイン/ローキャンバー | ソフトミドル |
クロージャ/WORM※ | 96,800円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ソフト |
ライス28/GT2※ | 88,000円(税込) | ツイン/Wキャンバー | ソフト |
011/X FLY SPIN※ | 107,800円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ミドル |
011/DOUBLE FLY※ | 107,800円(税込) | ツイン/キャンバー | ソフト |
TRQ/ディアブロ※ | 108,900円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ミドルソフト |
ヨネックス/アクセ※ | 97,900円(税込) | ツイン/可変キャンバー | ミドルソフト |
スプレッド/RD | 96,800円(税込) | ツイン/キャンバー | ミドル |
FNTC/TNT※ | 64,900円(税込) | ツイン/RLダブキャン、Cキャンバー | ミドルソフト |
GT/ゲイン | 64,900円(税込) | ツイン/可変キャンバー | ソフト |
K2/ジオメトリック | 66,000円(税込) | ツイン/可変キャンバー | ミドルソフト |
TRQ/スナップマジック | 70,400円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ミドルソフト |
アンガード/ライラック※ | 68,200円(税込) | ツイン/ダブルキャンバー | ソフト |
神立の試乗会は毎回大規模で、今回もシーンを代表するグラトラーの方が勢揃いでした。
カタログに載ってない情報も教えてくれるので、足を運んだかいがありましたね。
ぜひ今回の記事を参考に、トレンドの先端を行くグラトリボードをGETしてください。