大人気グラトリボードブランド「スプレッド」から、新しく堀内礼くん監修モデルZEROが発売されることになりました。
堀内礼くんといえば、スプレッドはもちろん日本を代表する人気グラトリライダー。そして超絶テクニックやスタイルを足元から支えるのがZEROというわけです。
今回は御本人にインタビューの時間をいただいたので、ZEROに込めた想いやスペックへのこだわりを聞いてみました。
ZEROでトリックするとソールがよく見える

まず目を引くのがデザインです。スプレッドの他のモデルとはまったく異なります
スプレッドとしては大人なデザインが多いので、差別化したいという思いがありました。また海外でも販売していますし、日本ブランドとして和テイストを全面に出していきたかった。昔は和テイストのグラトリボードってほとんど無かったので、出したら面白いんじゃないかと思ってました。
デッキはシンプルですが、ソール面のインパクトにやられますね
僕は強弱のあるデザインが好きなんです。グラトリの撮影ではトップシートよりソールのほうがよく見えるので、なんの板に乗ってるか分かるようにしてます。自分の板だとすぐ認識してもらえるように、派手めのデザイン・濃い色を使用しました。
今シーズンも礼くんのスタイルを意識したグラトラーをたくさん見ました
性能面でもデザイン面でも気に入ってくれて、ZEROに乗ってもらえたらすごく嬉しいですね。
ノーズ・テールに耐えしろがあるので高く乗れる

今年から完全に独立した「堀内礼モデル」として販売されます
今まではスプレッドの既存モデルの性能・スペックに対してフィードバックしてましたが、今シーズンからは独自のモデルとしてZEROが生まれました。
ZEROは若干硬めのフレックスになってますね
スプレッドの人気モデルであるBXよりも若干柔らかいフレックスです。スプレッド全体としては、少し硬めのフレックスになります。ただスプレッド自体がグラトリブランドなので、すごく硬いというわけではありません。
フレックスバランスはどうなってますか?
僕はフレックスバランスをすごく大事にしています。まずノーズ・テールに耐えしろがないと、グラトリがすごくやりづらい。あと僕は板の上がり幅をすごく気にしていて、ただプレスをするにしても高さを出せると「乗れてるな」と感じます。
礼くんの映像を見ていると高さがハンパないですもんね
バイン外くらいからは、張りのあるフレックスに作っています。とはいえ、グラトリはセンターをしならせる動きが多いので、バインより内側はフレックスをしっかり目に落としてます。
ZEROはセンターが大きくしなっても、ノーズ・テールが硬いぶん耐えしろがあるので、高い位置で乗ることが可能になってます。
さらにノーズ・テールに張りがあるとトーションも使いやすいですし、跳び系でも高さを出せます。
ZEROは礼くんのスタイルを体現できる

まさに礼くんスタイルを体現できる板ということですね
もちろん高回転も派手でかっこいい。でも、半分の回転数でシャッフルやロックしたり、みんなができるトリックで他のボーダーと違う、「あの人違うよね感」を出せたらという思いで滑ってます。
僕は昔から何でも器用にできるタイプではなかったので、他のボーダーと差別化しないと生き残れないと思ったんです。なにか自分のセールスポイントを一つ作らなければと思ったときに、高回転だとスタイルを出しづらいので、低回転をひたすら練習しました。
形状はローキャンバーを採用してますよね
キャンバーは反応が素直なんで、正解・不正解が分かりやすい。ちゃんと乗れるとしっかり上がる、乗れなければ下がる。そのメリハリが好きなんです。
フラット面が多くなることでボードが扱いやすくなるのでローキャンバーにしました。一般のユーザーさんも扱いやすいと思います。
自分自身の成長への正解になる板

礼くんのボードサイズはいくつですか?
今は152に乗ってます。グラトリボードとしては有効エッジが少し長めなので、(軽量化になるので)いつも乗っている板の1サイズ下げで乗ってもらってもいいと思います。
ZEROには自信を持っているので、グラトリ系の方はもちろん、それ以外のジャンルの方にもぜひ乗ってもらいたいですね。スプレッドってどうしてもグラトリというイメージがありますが、ライダー陣はラントリっぽい動きだったりターンにもフォーカスしてテストしています。「自分が成長するためにはどんな板がいいか」と迷っている方の正解になればと思ってます。
グラトリ上級者はターンも上手いですからね
突き詰めていうとトリックもターンの延長なので、エッジングやエッジワークを助けてくれるように意識してZEROを作ってます。
スプレッドZEROのスペック

定価 | 形状 | フレックス | サイズ |
88,000円(税抜) | ローキャンバー、ツイン | ミドル | 145、148、150、152、154、156 |
ライダープロフィール
スプレッドを代表するライダー。北海道のキロロを拠点に精力的に活動。
グラトリのスタイルはもちろん、ゲレンデのファッションアイコンとしても人気で、礼くんを真似するボーダーが続出してます。
礼くんの活動を知りたい方は、インスタをチェックしてみてください。
グラトリ専用ビンディングSLY(スライ)の秘密を堀内礼プロにインタビュー

25-26シーズン、堀内礼くん(スプレッド)藤田周くん(ヨネックス)が中心となり立ち上げたライダーズブランドSLY(スライ)から、満を持してグラトリ専用ビンディングが販売されました。
まだまだ謎多きブランドであるSLYのグラトリ専用ビンディングとは、いったいどんなものなんでしょうか?
引き続き堀内礼くんにインタビューしておりますので、気になる方は合わせて参照ください。
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