こんにちは、元イントラでスノーボード歴20年以上の、らくスノです。
「やっとレギュラースタンスで滑れるようになったのに、スイッチスタンスでターンなんて気が遠くなる…」
そんな方も多いのではないでしょうか。
スノーボードを練習していると、必ずスイッチスタンス(フェイキー)の壁が現れますよね。
でも、実は難しい事なんてまったく無いんですよ。
ずばり、最短でスイッチスタンスをマスターするコツは「スピードに慣れること」です。
今回は30分でスイッチスタンスが滑れるようになるコツについてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、誰でも最速でスイッチスタンスをマスターすることができます!
目次
スイッチスタンス(フェイキー)とは前後を切り替えて滑ること
スイッチスタンス(別名フェイキー)とは、文字通りレギュラースタンス(左足前)からグーフィースタンス(右足前)に前後を切り替えて滑ることです。
※グーフィー(右足前)がメインスタンスの方は逆で考えてください。
例えばキッカー(ジャンプ台)やハーフパイプ、グラトリなどのフリースタイル競技は、180度毎に回転するのでスイッチスタンスで飛んだり着地したりという事が多々あります。
またリカバリのため意図せずスタンスが逆になった時も、スイッチスタンスを習得していれば転倒せずに済みます。
※リカバリとは、技の失敗などでバランスを崩した時、体勢を立て直すためにとる動作のことです。
まさにスノーボードが上達したいなら、欠かすことのできないテクニックのひとつと言えるでしょう。
30分でスイッチスタンスをマスターするポイントはスピードに慣れること
30分でスイッチスタンスが滑れるようになるポイントはスピード。
そもそもスイッチスタンスで滑れない一番の理由はスピードを制御できないことなんです。
まずは初心者コースで練習してみましょう。
最初はターンなんて考えず直滑降でOKです。
【GIF】
GIFのようにレギュラースタンス、スイッチスタンスを交互に繰り返します。
スイッチスタンスで滑り、「ちょっとスピード早いな」と思ったらレギュラースタンスに戻す。
スピードダウンしたらスイッチスタンスで再スタート。
この練習を繰り返していると、ある程度スピードが出ても心に余裕が生まれます。
慣れてきたら、徐々にスイッチスタンスで滑る時間を増やしていきます。
自分が恐怖心を感じないスピードで滑る事が出来れば、もうスイッチスタンスをマスターしたも同然です!
今度は徐々にターンの練習をしていきましょう。
スピードに慣れたら大回りでターンしてみよう!
スイッチスタンスである程度スピードを出しても腰が引けなくなったら、今度はターンしてみましょう。
ヒール(かかと)とトゥー(つま先)エッジに荷重してみます。
とはいえ、いきなりターンするのも難しいですよね。
そんなときは、大回りの滑走ラインを意識してみてください。
みなさん、レギュラースタンスでは写真のような滑走ラインで滑っていると思います。
しかし、スイッチスタンスでも同じ滑走ラインで滑ると、スピードがうまくコントロールできません。
最初は写真のように大回りの滑走ラインで滑ってみてください。
そうすると、ボードを真っ直ぐにして加速しても横に滑っている間に減速します。
つまり、スピードコントロールがしやすいということです。
ある程度ボードコントロールできれば、心に余裕が生まれ、徐々にスピードも上げられます。
まずはスピードと大回りターンに集中
姿勢や視線など気にしなければいけないことは他にもあります。
しかし、複数の事を同時にやろうとすると、必ず別のところが散漫になります。
まずは「スピードに慣れること」「大回りターンすること」に集中していきましょう。
すでにレギュラースタンスでターンの基本は理解しているはずなので、スイッチスタンスで滑ることに余裕ができたら、徐々に姿勢などを修正すればOK!
それでもスイッチスタンスでターンができない場合は、荷重と身体の傾きが弱いのかもしれません。
下記の記事に最速でターンする方法をまとめたので、フェイキーターンが苦手な方は合わせて参照ください。
→元イントラが教える!スノボ初心者が10分で連続ターンできるようになるコツ
スイッチスタンスの習得に時間はかからない
初心者のころはじめてターンを覚えた時より、スイッチスタンスの習得に時間はかかりません。
スイッチスタンスの上達が早い理由は2つあります。
- レギュラースタンスでのスピードに慣れている
- コケそうになったらレギュラースタンスに戻すことができる
要は初心者のころより転ぶ回数が圧倒的に少ないので、上達が早いんですよ。
自転車と同じで、スノーボードもある程度スピードを出さないとターンできません。
しかし、スイッチスタンスの場合すでにレギュラースタンスでの速度に慣れているので、スピードが出ても腰が引けません。
またスピードが制御できなくなったらレギュラースタンスに戻せばいいだけなので、転倒が少ない分、初心者の時よりも早く習得できます。
30分でできる!180の練習方法
スイッチスタンスを習得したら、180に挑戦してみましょう。
180(ワンエイティ)とはその名のとおり、ジャンプして180度回転する技のこと。
グラトリでは、もっとも基本的なトリックのひとつです。
左足前(レギュラー)で滑ってる人が180すると、右足前の滑り(フェイキー)になります。
大丈夫、ポイントさえつかめば30分でマスターできます。
■180を30分でマスターする4つのポイント
- ひざを落とし上半身をひねる
- かかとジャンプ、かかと着地
- 最初から完璧に180度回そうとしない
- フェイキーはまっすぐ滑れるだけでOK
詳しくは下記の記事にまとめたので、フェイキーの次なるステップとしてチェックしてみてください。
→誰でもゲレンデに着いて30分でできる!グラトリ180のコツ教えます
バインディングはダックスタンスにセッティングする
マイボードをお持ちの方は、ゲレンデへ行く前にバインディングがダックスタンスになっているか確認しましょう。
スイッチするなら、ダックスタンスにしたほうが滑りやすいです。
「セッティングなんて、なんだか難しそう…」
いえいえ、バインディングのセッティングは超簡単ですよ!
詳しくは下記の記事を参照ください。
→日本一分かりやすい!スノーボードバインディングの付け方、外し方教えます
まとめ
ちなみに私は、練習を始めてから半日で、スイッチスタンスだけで中級コースまで滑れるようになりました。
文中で説明した通り、緩斜面の初心者コースなら誰でもすぐ滑れるようになると思います。
スイッチスタンスをマスターすると、トリックの幅が広がるのでスノーボードがさらに楽しくなりますよ。
ぜひこの記事を参考に、スイッチスタンスを習得していただければと思います!
【関連記事】
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