こんにちは、かれこれ20年以上スノーボードやっているらくスノです。
「だいぶスノーボードが上達したので、そろそろトリックに挑戦してみたい!」なんて方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、グラトリの初級トリックである180です!
「でも、周りに教えてくれる人がいないし、そもそも脚力がない…」
「インターネットやYouTubeを見ても、専門用語ばかりで理解できません…」
大丈夫!
ポイントさえ押さえていれば、誰でも簡単にマスターできます。
この記事を最後まで読めば、ゲレンデに着いて30分で180をメイク!
目次
180(ワンエイティー)とは
【GIF】

今回ご紹介する技は、180(ワンエイティ)といいます。
その名のとおり、ジャンプして180度回転する技のこと。
スノーボードでは、もっとも基本的なトリックのひとつです。
180には、時計回りのバックサイド、反時計回りのフロントサイドがありますが、この記事ではフロントサイド180(オープン180)について解説します。




通常スノボを滑っている時は横を向いてますよね。




そこからジャンプして180度回転すると、どうなると思います?




そうです、逆を向きます(笑)
左足前(レギュラー)で滑ってる人が180すると、右足前の滑り(フェイキー)になります。
180を30分でマスターするポイントは4点。
- ひざを落とし、上半身をひねって構える
- 背中側にターンしている時、かかとジャンプ、かかと着地
- 最初から完璧に180度回そうとしない
- スイッチスタンスをマスターしてなくてもできる
次項から順番に解説していきます。
ポイント①ひざを落とし上半身をひねる




ここからはレギュラースタンス(左足前で滑る方)を想定して説明します。
グーフィースタンス(右足前で滑る方)は逆で考えて下さい。
まずは基本的な180の動きについて説明したいと思います。
今回解説する180に限らず、グラトリはイメージトレーニングが大事なんですね。
ゲレンデでもご自宅でもいいです。
板を装着して練習する前に、まずはイメトレしてみましょう。




滑ってる時のイメージで立って下さい。
体は横を、顔は進行方向を見ます。
ポイントは、ジャンプする前に軽くヒザを落とし、上半身を回転方向とは逆にひねって構えることです。
そして顔は正面を向いたままジャンプして、180反時計回りに回転します。
はい、180の完成です!誰でもできますね(笑)
ポイント②まずは止まった状態で練習




続いては、板を装着した状態で練習しましょう。
と言っても、滑りながらではなく止まった状態です。
前項でアドバイスしたように、ジャンプする前にヒザを軽く落とし、回る方向とは逆に上半身をひねって構えてみて下さい。




ほら、何回かやれば皆さん180回れましたよね!
後はそれを滑りながらやるだけです。
ポイント③かかとジャンプ、かかと着地




では、実際にコースを滑りながら練習してみましょう。
ただし、最初は初心者コース。
スピードも抑えてくださいね。
ここでワンポイントアドバイス、かかとジャンプ、かかと着地を意識してください!
「え、いきなりそんな事言われても…」
ターンできるなら、誰でもできますよ!
背中側にターンしてる時、重心はどこにありますか?
そうです、かかとですよね。




背中側にターンしてる時ジャンプしてみましょう。




そうすると、意識しなくても自然にヒールエッジ(かかと側のエッジ)で着地することができます。




実は背中側でのターン時にジャンプすることによって、逆エッジを防止することができるのです。
転ばなければ恐怖心もなくなり、どんどん上達していきますよ!
すぐに180できた方も多いのではないでしょうか。
→超簡単にできるよ!スノーボードで逆エッジを防ぐ方法は○○するだけだった!
ポイント④最初から完璧に180回す必要はない
「らくスノさん、怖くてジャンプできません…」
最初から完璧に180度回す必要はないんですよ。
どうしてもできないという方、最初から完璧に180度回そうとしていませんか?
下記のGIFをご覧下さい。




ボードを90度くらいスライドさせてからジャンプしても立派な180!
だって誰も測ってるわけじゃないですから(笑)
高く飛ばなくても良いのです。
大事なのは180して立とうとする意識。
ズルしてもなんでも、コケずに立つことができれば、そのうち恐怖心も消えていきますよ。
慣れてきたら、徐々にスライドを減らしていけばOKです。
スイッチスタンスを練習する必要はない
「180したら、着地後は右足前で滑ることになりますよね?」
「まだスイッチスタンスで滑ることができないのですが…」
すぐに左足前に戻せば問題ありませんよ!
「着地したあとスイッチスタンス(逆足)で滑れない」なんて方も多いと思います。
でも、スイッチスタンスなんて練習する必要ないんですよ。
着地したらそのままの勢いでもう半回転して、もとの左足前に戻せばいいのです。
ちなみに、スイッチスタンス(フェイキー)の習得も難しいことはありません。
下記の記事にコツを書いてますので、合わせてご参照ください。
→30分でできる!スイッチスタンス(フェイキー)のコツ教えます
レンタルボードでも180できる




「グラトリ用の板を持っていないのですが…」
「180をするには、やっぱり専用の板に乗らないとできませんか?」
いやいや、そんなことありません。レンタルボードでも十分できますよ!
少なくとも180に限っていえば、トリック専用の板でなくてもOK!
もちろん、レンタルボードでもできます。




ただし180はダックスタンスというセッティングの方がやりやすいですが、レンタルではその設定になってません。
ですので、レンタルボードだと多少のやりづらさを感じるかもしれません。
バインディングの取り付けを購入したお店にお願いしたボードも、ダックスタンスになっていません。
ドライバーさえあれば簡単にできますので、気になる方は下記の記事を参考にセッティングしてみましょう。
→日本一分かりやすい!スノーボードバインディングの付け方、外し方教えます
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に180のコツをおさらいしてみたいと思います。
①まずは板を装着する前にイメトレ。
→ひざを落とし、上半身をひねって構える。
②板を装着したら、止まった状態で練習。
③滑りながら練習。
→背中側にターンしている時、かかとジャンプ、かかと着地。
④最初から完璧に180度回そうとしなくてもOK!
⑤スイッチスタンスをマスターしてなくてもできる。
→着地したら、すぐに通常のスタンスへ戻す。
⑥レンタルボードや店舗で設置したバインディングは、ダックスタンスに変更する。
→ただし、ダックスタンスでなくても180はできる。




…ところで、カンのいい方はもうお気付きでしょう。
「あれ、オーリーの説明は!?」
そうです、オーリーとは後ろ足を使ったジャンプのことなんですが…
正直オーリーばかり練習しても楽しくないですよね。
それに、オーリーは完成がないと形容されるほど奥が深いトリック、簡単にマスターできません。
これは個人的な意見なので賛否両論あると思いますが、180まではオーリーしなくてもできます。
ですので、まずは180から始めて、徐々に他の技も挑戦する様になれば自然とオーリーも身につくはずなんです。
実際、ターンしかできない女性に180を教えたときは、たった半日で自然にオーリーしてました。
→【体験取材】ターンしかできない女子が1日でどれだけグラトリが上手くなるか挑戦してみた!
ですので、最初はあまりオーリーを意識しなくて良いです。
【GIF】




この女性は180を半日でマスター、最後は壁に当て込みまでできるようになりました。
皆さんも、ぜひ壁とか雪玉で試してみて下さい!
180できたらスノーボードのフィールドが広がりますよ~
この記事が参考になれば幸いです。
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