こんにちは、20年以上スノーボードやっている元インストラクターの、らくスノです。
- はじめてスノボに誘われたけど、何を準備すればいいの?どこまでレンタルできる?
- ビンディング?ブーツ?スノボ道具のこと一切分からないんだけど…
- ターンどころかスノボの装着方法とかリフトの乗り方も知りません…
そんな方も多いのではないでしょうか。
元スノボインストラクターの筆者も、はじめてスノボをやった時は同じような疑問を持っていました。
誰でも最初は分かりませんので、知らなくてもまったく問題ありませんよ。
でもね、友達・恋人に教えてもらうにせよスクールに入るにせよ、ある程度スノボのことを知っておいたほうがいいのはたしかです。
前提知識さえあれば、スキー場に着いてから戸惑うこともありませんからね!
今回はスノボ初心者の方向けに、スノボ旅行の準備から滑り方まで専門用語抜きでお教えしたいと思います。
この記事を最後まで読めば、まったくスノボのことを知らない方でも、持ち物から滑り方まで完璧に理解することができますよ!
目次
スノボの持ち物!最低限これは持ってスキー場へ行こう
さてスノボ旅行が決まって一番最初に戸惑うのが、「何を準備すればいいのか」ということですよね。
基本的な持ち物に関しては、上図にまとめましたので、スマホにダウンロードしてチェックリストに使ってください。
または以下のリストのコピーボタンを押してスマホのメモ機能に貼り付け。自分仕様にカスタマイズしたりラインで友達と共有しましょう。
同行者が初心者の友達なら神扱いされると思いますよ(笑)
□滑走用具(レンタルなら不要)
□ゴーグル(レンタルできないこともあるので注意)
□グローブ(レンタルできないこともあるので注意)
□靴下
□インナー
□下着
□ニット帽
□ベルト
□パスケース(リフト券入れ)
□身分証(レンタルするときに必要)
□フェイスマスク
□ハンドタオル・ハンカチ
□小銭
□リフト券
□モバイルバッテリー
□ゴーグルクロス
□日焼け止め
□リップクリーム
□目薬
□ハンドクリーム
□ライター、携帯灰皿
□薬(酔い止め、持病の薬等)
□お菓子
□化粧品
□生理用品
ウェアの中は肌着と中間着の2枚でOK!
基本的にウェアの下は、肌着と中間着の2枚着ればOK。あとはネックウォーマーなどで体温を調整してください。
逆に、これ以上厚着をしてしまうと暑いうえに動きづらくなります。
もちろん家にあるユニクロやGUを使ってOK!乾きやすいポリエステル製のエアリズムやフリースがおすすめです。
ちなみに肌着・中間着は濡れるので、泊まりで行く場合は着替えの用意もお忘れなく!
スノボのインナーについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参照ください。
→スキー・スノボウェアの下って何着ればいいの?元イントラがお答えします!
スノボをレンタルする前に準備すること3つ
いざスキー場のレンタルショップに着いても、あらかじめ3つのことを準備しておかないと戸惑ってしまいますよ。
- レンタルするものを決めておく
- 身分証を持参する
- スノボのスタンスを決めておく
次項から順番に解説します。
借りるものを考えておく
レンタルショップではウェアやボードの他、プロテクター、ヘルメットなども借りることができます。あらかじめ何をレンタルして、何を持参するか確認しておきましょう。
ただし、ギアによっては感染症対策でレンタルを中止しているショップも多いです。グローブやゴーグルなど、あらかじめレンタル予定のショップに扱いがあるか確認してみましょう。
また、最近はアマゾンやワークマンなどで買ったほうが安いこともあります。実際、筆者もアマゾンで買ったゴーグル(1,980円)やワークマンの防水防寒グローブ(780円)を愛用してますが快適ですよ。
詳しくは以下の記事にまとめてますので、賢く節約したい方は合わせて参照ください。
→賢く節約しよう!スキー、スノボ専用じゃなくても代用できるウェア・小物
身分証を持参する
レンタルするためには身分証が必要です。あらかじめ健康保険証、免許証、マイナンバーカードなど準備しておきましょう。
※複数人で借りる場合、代表者一名が持っていれば大丈夫です。
スタンスを決めておく(左足前or右足前?)
スノーボードには左足前で滑るレギュラースタンスと、右足前のグーフィースタンスがあります。
それぞれセッティングが異なるため、レンタル時に申し出なければなりません。
筆者のおすすめはサッカーボールが蹴りやすい足で判別する方法です。いずれにしろ、なんとなくでOK!
利き足を判別する方法に関しては、以下の記事も参照ください。
→レギュラーかグーフィーか?利き足を判断するたった1つの方法とは
スノボブーツの履き方
レンタルを終えてスノーウェアを着たら、スノボ用ブーツに履き替えましょう。
まずはパンツのすそをまくってください。なぜならブーツを履いたあとにすそを被せる必要があるからです。
ブーツに足を入れたら、内側のひもを締める
ブーツを履いたら、まず内側のひもやマジックテープを締めます。なぜならスノボブーツは二重構造になっているので、まず内側のブーツから締める必要があるんですね。
ただし、ひもにしろマジックテープにしろ、強く締め上げる必要はありません。
ひもタイプの場合、軽く引っ張ったら、余ったひもはブーツのタンの部分に挟んでおきます。
外側のブーツを締め上げる
続いては外側のブーツを締め上げます。ダイヤルタイプの場合は、ボタンを押して回すだけで締まります。(外す時はダイヤルを引っ張ると緩みます。)
クイックレーシングと呼ばれるブーツの場合は、左右のひもを上に引っ張ってください。上に引っ張ると自然にロックされます。
余ったひもをクルクル巻いて、ブーツ横についているポケットに入れます。
滑っているうちに自然に緩みますので、外側のブーツは少しキツめに締め上げるのがポイントですね。
足をとんとんしてパウダーガードを被せて完成!
かかとをトントンすると、ブーツの奥まで足が入ります。最後にすそを被せて完成!
パウダーガード(雪止め)をインしちゃう方が多いのですが、ブーツに被せないと効果を発揮しないので注意してくださいね。
ブーツの履き方に関しては、以下の記事でさらに詳しく解説してます。
超簡単!ビンディングの装着方法
準備体操が終わったらビンディングを装着してみましょう。ビンディングとは、ブーツとボードを繋ぐ部品のことです。
レギュラースタンス(左足前滑り)なら左足から、グーフィースタンス(右足前滑り)なら右足から装着してください。
ラチェット(留め具)を外してハイバックを引き起こす
まずは、ラチェット(留め具)をストラップから外します。
GIFのようにラチェットを引っ張りながらスライドすると外れますので、足首側とつま先側の2箇所をそれぞれストラップから分離してみましょう。
そして、ハイバック(背もたれ部分)を起こします。
バインディングに足を乗せる
次にヒールカップ(かかとの支え)と呼ばれる部分と、ブーツのかかとを合わせるように足を乗せます。
このヒールカップとかかとの間に隙間があると、滑走時に外れる可能性があるので、なるべくぴったりと乗せてください。
ストラップをラチェット(留め具)に通して締める
足を入れたら、ストラップをラチェット(留め具)に通し、そのままキコキコ上下に動かします。
アンクル(足首)とトウ(つま先)を締め上げたら完成です!最初は戸惑うかもしれませんが、慣れたら簡単ですよ。
→これだけは知っておこう!スノーボードバインディングの装着方法とマナー【未経験の方必読】
リーシュコード(流れ止め)も忘れずに装着しよう!
リーシュコードとは板がひとりでに流れていくのを防ぐため、足とバインディングを結ぶものです。
レンタルボードには必ず付いているので、バインディングを装着した後ブーツに取り付けましょう。
巻きつけるタイプはすねのあたりに装着、クリップタイプはブーツのヒモに取り付けます。
→スノーボードのリーシュコードとデッキパッドとは?付けた方がいいの?
スノーボードをつけたまま歩く方法!かかと側で蹴り進む
スノーボードを装着したら、片足で歩いてみましょう。最初はGIFのように、つま先側で蹴り進めばOKです。この進み方のほうが簡単です。
でも、つま先側で蹴り進むと、どうしても後ろ足が軸になって進みづらいんですよね。
逆にかかと側で蹴り進むほうが見た目も綺麗だしスムーズですよね。
最初は難しいかもしれませんが、歩くのに慣れてきたらかかと側で進む練習もしてみましょう。
スノボに運動神経は関係ない!1時間でターンできるコツ
さて、いよいよメインイベント、スノボを滑る練習です。でも、最初は本当に滑れるかどうか不安ですよね…
ご安心ください。たった1時間練習しただけで、ほとんどの方はGIFのように滑れるようになります。
自転車と一緒で、運動神経なんてまったく関係ありません。
実際、筆者の生徒さんの女性は運動音痴って言ってたんですけど、見事にターンをマスターしました!
スノボは6つの手順で覚えよう!
では、どういった手順をふめば、1時間で滑れるようになるのでしょうか?
- 基本姿勢を覚える(5分)
- 安全な転び方を覚える(10分)
- 曲がり方を覚える(20分)
- リフトの降り方を覚える(5分)
- 横滑りを覚える(10分)
- 大回りで滑る(10分)
そうです、たった6ステップで良いんです。
私はイントラ時代にたくさんの方を教えました。でね、お金をいただいている以上、老若男女どんな方でもレッスン時間内に滑れるようにしないといけません。
そこで編み出したのがこのメソッドというわけです。
基本姿勢はひざを曲げるだけ
まず、基本姿勢を覚えましょう。とは言ってもやることは簡単「ひざを曲げるだけ」です。
ひざを曲げるだけで重心が低くなり姿勢が安定します。また、つま先(もしくはかかと)荷重になるので、逆エッジしづらくなるんです。
連続ターンのコツは大回りを意識すること
連続ターンのコツは大回りです。写真のように大回りで滑ると、斜面に対して直滑降で加速しても横へ滑っている間に減速します。
こうやってスピードコントロールができるようになると、恐怖心が消え一気に上達が早くなります。
詳細は長くなるので別記事にしました。ステップ1から体系的に学びたい方は、以下の記事を参照ください。
→元イントラが教える!スノボ初心者がたった1時間で滑れるようになるコツ
まとめ
今回は持ち物からレンタル、スノボの滑り方まで極力専門用語を使わずにお話してきました。
どうです、「これなら自分も滑れそうだ」と思ったんじゃないですか?
その通り!誰でもスノボは楽しめるんです。難しいことなんてまったくありません。
私はイントラ時代、4歳の幼児から70歳のおじいさんまで滑れるようにした経験があります!
最初はスキー場のセンターハウスで、ダボダボのウェアを着たパリピ系の人が談笑しているだけで戸惑うかもしれません(笑)
でも、私から言わせればゲレンデにいる8割は初心者・初級者です。
だから「自分は初心者だから…」なんて気負いすることなく、気軽にスノボを楽しんでいただければと思います。