A級イントラトップ合格の伊東コーチが教える!初心者でもできるカービングのコツ

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今回はA級イントラにトップ合格し、現在は個人でレッスンコーチをしている伊東しんごさんにカービングのコツについて伺ってきました。

■カービングのコツ

  • 常に板の真上に重心があることを意識する
  • しゃがみ方のコツはひざではなく足首を曲げること
  • 中上級者は前後の重心も意識する

「カービングはポジショニングが7割」とおっしゃる伊東コーチ。

「たったこれだけのこと?」と思うかもしれません。

でも、筆者自身レッスンを受講してから驚くほど板へ乗れるようになりました。

皆さんも動画のように理想的なカービングしたいですよね。

「今は道具が良いので、基本さえ押さえていれば誰でもカービングができるようになる」とおっしゃる伊東コーチ。

この記事を最後まで読めば、誰でも簡単にキレのあるカービングをすることができるようになりますよ。

カービングとは板を立てて滑ること

まずは伊東コーチのレッスン前に、カービングの定義についておさらいしておきましょう。

カービングとは”曲がる”という意味のcurvingではなく、”刻む”という意味のcarvingからきています。

文字通り滑走痕がナイフで刻んだような跡を残すので、カービングと呼ばれているのです。

では「ナイフで刻んだような滑走痕」を残すにはどうしたらいいか?

そう、板を立てて滑るということですね。

スノーボードはサイドカーブで曲がる

では、なぜ板を立てなければいけないのでしょうか?

それは、スノーボードがサイドカーブを使うことで曲がっているからです。

サイドカーブとはスノーボードのくびれ部分のこと。

板を立てることによって、サイドカーブを使って曲がれるようになります。

「でも、今までサイドカーブなんて意識しなくてもターンできてましたよ?」

実は初心者の方はお尻を振るようなドリフトターン(スライドターン)で滑っています。

まず「カービングとは、板を立てサイドカーブを使って滑ること」と覚えてください。

それでは、次項から伊東コーチのレッスンに移りたいと思います。

カービングは板の真上に重心があることを意識する

世の中には色々なカービングハウツーがありますが、枝葉のテクニックを教えていることが多いんですよね。

カービングの基本は、常に板の真上に重心がある(=板の上に立つ)ことです。

基本は初心者でも上級者でも変わりません。

重心が脚の上にある状態を「板の上に立つ」なんて言い方をします。

直立時の重心はへそと背中の真ん中にあります。

まずは直立の状態で重心を意識してみましょう。

板の真上に重心がある意識でターンする

直立してるときに重心をイメージすることは簡単です。

でも、人は不思議なもので、いざターンをすると板に立てなくなります。

なぜなら、体勢が変わったときにかかと側・つま先側へ重心が片寄ってしまうからです。

重心が片寄ると、バランスが崩れて転んでしまいます。

だから体勢が変わっても、常に板の中心の真上に重心があり続けることが大事なんです。

自分の重心がどこにあるかを意識しながらカービングしてみましょう。

筆者メモ

私も重心を意識しながら滑りましたが、確実にレッスン前より板へ立てるようになりました。

カービング時はひざではなく足首を曲げること

では、実際にターンする姿勢を取ってみましょう。

「常に板の真上に重心」といえば難しく感じますが、実はとっても簡単。

しゃがみ方のコツはひざではなく足首を曲げることです。

足首を曲げることで、中心から外れることなく重心が下がります。

ひざを落とすとお尻が出て前屈みになってしまう

ひざを曲げると重心が板の真上にならない。

逆にやってはいけないことが、ひざを落とすこと。

ひざを曲げると、かがんだときにお尻が出てしまいます。(椅子に座る寸前のような状態)

お尻が出ると、かかと側に重心が外れてしまうのです。

重心がかかと側に外れた状態でターンすると、バランスを保とうと前かがみになってしまう。

これでは板に乗れないのはもちろん、見た目もよくありませんよね。

正面を向く必要はない!少し斜めに構えればOK

ターン時に真正面を向いてしまう方が多いのですが、重心がずれる原因になります。

カービングするときは、真横より少しだけ正面に構えればOKです。

中上級者の方は前後の重心も意識してカービングしよう

ある程度滑れる中上級者の方は、前後の重心も意識してみましょう。

ポイントは顔を少し前に出して、前足より後足に少し重心をもっていくことです。

一見すると前のめりになった感じがしますが、一番重い腰部分が後ろになっているので、重心が後足にいきます。

後足重心ができると、急斜面のアイスバーンでもしっかりコントロールしてカービングできるようになります。

逆に顔が後ろになると、腰が前にきて前足寄りの重心になってしまう。

前足が強くなると、テールが流れてしまったり板がコントロールできないという弊害があります。

重心にいっさいブレがない!伊東コーチのお手本カービング

実際伊東コーチに滑ってもらいましたが、写真の通りいっさい重心がぶれてません。

「カービング時の腕の動きはどうしたら良いですか?」と聞いた筆者に対し「気にしなくてOK」と語る伊東コーチ。

筆者のように他にも色々なポイントを気にしている方も多いと思いますが、まずは重心を意識するだけで滑りが大きく改善します。

動画だとより分かりやすいですね。

どのシーンを切り取っても、重心が板の上にあるのが分かると思います。

カービングが上達するとどんなスタイルでも滑れるようになる

カービングが上達すると、

  • フリーライド
  • グラトリ・ジブ
  • キッカー・パイプ
  • パウダー

どんなスタイルでも技術が向上します。

だから「カービングは興味ない」なんて方も、ぜひ今回お話した基本を練習してもらいたいですね。

筆者メモ

私自身カービングがメインのスタイルではありませんが、レッスン後パウダーランやフリーライドであきらかに滑走技術が向上しました。

伊東しんごコーチのプロフィール

元A級イントラ。独自のカービング理論を掲げ、唯一無二の技術を持つコーチ。

個別レッスン、グループレッスンはもちろん、シーズンでサポートを受けられるサブスクレッスンも実施しています。

ホームゲレンデは尾瀬岩鞍スキー場と丸沼高原スキー場。

レッスンを受けたい方は、お気軽にインスタグラムまでDMください。

インスタグラム

 

■撮影時のセッティングとギア

  • スタンス幅:54cm
  • アングル:前36度後21度
  • 板:キャピタKAZUKOKUBO
  • ビンディング:バートンステップオンジェネシス
  • ブーツ:バートンアイオン

菅谷プロが教える!高速カービングからつなぐラントリのコツ

ここ数年、高速カービングにトリックを織り交ぜたグラトリの進化系ともいうべきスタイル(ラントリ)が流行してます。

でも、「カービングの勢いを失うことなくグラトリする」ってなかなか難しいですよね…

今回は高速カービングにグラトリを織り交ぜるスタイルで大注目の菅谷プロ(スプレッドスノーボード、SPバインディング)に、ラントリのコツについて教えてもらいました。

■以下の記事で分かること

  • カービングの勢いを失うことなくグラトリするテクニック
  • 内力と外力を使った180のコツ
  • カービング✕グラトリにおすすめのボード選びとセッティング

どれもスクールにでも入らないと聞けない話ばかりです。

気になる方は合わせてチェックしてみてください!

菅谷プロが教える!高速カービングからつなぐラントリのコツ

元イントラが厳選!カービングにおすすめの板13選

ブランド/モデル形状①形状②フレックス
キャピタ/KAZU KOKUBOラウンドディレクショナル/キャンバーミドルハード
オガサカ/CTラウンドディレクショナル/キャンバーミドル
BCストリーム/Sラウンドディレクショナル/可変キャンバーミドル
モス/リボルバーラウンドディレクショナル/キャンバーミドル
オガサカ/オルカラウンドディレクショナル/キャンバーミドル
ナイデッカー/ブレードラウンドディレクショナル/キャンバーミドルハード
オガサカ/FCセミハンマーディレクショナル/キャンバーミドル
モス/RRRセミハンマーディレクショナル/キャンバーミドル
BCストリーム/DRピンテールディレクショナル/キャンバーミドル
BCストリーム/R-2ハンマーディレクショナル/可変キャンバーミドル
グレイ/デスペラードTiハンマーディレクショナル/キャンバーハード
モス/ツイスターフリーダムハンマーディレクショナル/キャンバーミドル
ヨネックス/スラストハンマーディレクショナル/可変キャンバーミドル
※はレディースサイズありモデル

以下の記事では私のイントラとしての経験はもちろん、友人のショップ店長やプロライダーの意見を総合してカービングにおすすめモデルをピックアップしてみました。

カービングボードをお探しの方は、合わせて参照ください。

元イントラが厳選!ジャンル別おすすめのスノーボード板92選

 まとめ

「カービングはポジショニングが7割」とおっしゃる伊東コーチ。

  • 常に板の真上に重心があることを意識する
  • しゃがみ方のコツはひざではなく足首を曲げること
  • 中上級者は前後の重心も意識する

筆者自身レッスンを受けてみて、カービングの技術が目に見えて向上しました。

今回のコツは、初心者の方でも気軽に試すことができると思います。

板も関係ありません。筆者の短いトリックボードでもカービングの遠心力をフルで感じることができました。

まずは家でイメトレ。そしてスキー場で試していただければと思います。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。