こんにちは、20年以上スノーボードしている元イントラの、らくスノです。
今回はシンプルに有名ブランドから玄人向けブランドまで、スノーボードビンディングメーカーをジャンルごとに思いつく限りピックアップしました。
- あのブランドなんて言ったっけ?
- ゲレンデで被らないブランドを探したい!
- ビンディング探しているけど、どんなブランドがあるか分からない…
そんな方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
※当コンテンツは独自の評価基準を元にブランドをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
目次
スノーボードビンディングの選び方コツ
インターネットでもショップでも、ビンディングを購入する際は以下のことを順番にチェックしてください。
- ディスクの規格
- 種類(装着方法)
- ハイバックのフレックス
- アンクルストラップの確認
- ブランド毎のサイズ
上記の4項目をチェックするだけで、きっと自分にベストなバインディングが見つかるはず!
次項から順番に説明させていただきます。
ディスクの規格
バートンのビンディングを購入予定の方は規格に注意してください。なぜなら、ボードとビンディングをジョイントする規格は2つあるからです。
iPhoneのアダプターでアンドロイドは充電できないですよね。スノーボードも一緒。
規格を間違えると板に装着できないので、必ず確認してから購入しましょう。
現在バインディングを板に取り付ける規格として主流になっているのが、4×4(フォーバイフォー)ディスクとよばれるもの。(4つネジ)
最近のモデルだと、バートン以外はすべてこの規格だと思ってください。
→バートンの板に他社バインディングは設置できますか?の疑問にお答えします
バインディングの種類(装着方法)
ディスクの規格が決まったら、バインディングの種類を確認しましょう。装着方法は主にストラップ型とリアエントリー型の2種類あります。
ストラップタイプはつま先と足首を大小のストラップで固定する装着方法ですね。現在主流となっているのが、この装着方式です。
リアエントリーは、スリッパのように後ろから装着するタイプのバインディング。ナイデッカー(フロー)やSPバインディングが有名です。
ディスク規格と違い、誤って購入しても装着できないということはありません。
しかし、ストラップ型・リアエントリー型それぞれメリット・デメリットがあるので、確認してから購入することをおすすめします。
→リアエントリータイプのビンディングってなに?メリット・デメリットは?
ハイバックのフレックス
バインディングの背もたれのような部分のことをハイバックと言います。実は、バインディング選びで一番重要な部分がこのハイバックなんです。
ハイバックは、硬さによってハード、ミディアム、ソフトの3段階に分かれます。
ハードフレックスはレスポンスが良い反面遊びがないため、一般的には上級者向きとされています。初心者・初級者の方はミディアムかソフトフレックスを選ぶようにしましょう。
アンクルストラップで変わる乗り心地
実はブランドごとにアンクルストラップの取り付け位置が異なります。特徴を知れば、より自身のスタイルに合うビンディングを選ぶことが可能です。
すべてのブランドは紹介できないので、ここでは代表的なメーカーの特徴をお話します。
ユニオン系は可動域が広い
ヒールカップのさらに外側にストラップがあるユニオン系。(ユニオン以外のブランドも採用してます。)ホールド感こそ劣るものの、可動域が広く取れるのが特徴です。
グラトリやパークでスタイルを出しやすく、カービングではひざを入れやすい。柔軟性が高いビンディングといえるでしょう。
フラックスは反応が早い
ユニオン系とは逆に、ストラップがヒールカップの内側に位置するフラックス。包み込むようにホールドするので、反応が抜群に良いです。
ただし、可動域が限られているので、好き嫌いは分かれると思います。ちなみにこの構造はフラックスが特許を取得しているため、他ブランドは採用してません。
バートン系はバランス型
ヒールカップにストラップが内蔵されたバートン型。(バートン以外のブランドも採用してます。)
ユニオン型とフラックスの良いとこ取り。可動域とホールド感がバランスが取れたビンディングです。
サロモンはバランス型より可動域が広くなる
サロモンはシャドウフィットという独自のヒールカップを採用してます。一見するとバートン型に見えますが、ヒールカップが柔らかいので可動域は広いです。
ブーツとバインディングのサイズは要注意
購入前にひとつ注意すべき点があります。それは、ブーツとバインディングのサイズです。
私は以前、インターネットでMサイズのバインディングを購入しました。しかし、すでに持っていた他ブランドのブーツが大きすぎて装着できなかったのです…(以前持っていたビンディングはMサイズでも装着できました。)
ブランドによりサイズ感は異なるので、特にインターネットで購入の際は注意してください。
もし失敗したくなければ、使用しているブーツをショップに持参し購入予定のビンディングと合わせてみることをおすすめします。
ジャンル別!スノボ人気ビンディング30ブランド一覧
ここからはジャンル別のスノーボードビンディングブランドを紹介していきます。
ジャンルは以下のとおりです。
次項から順番に紹介していきます。
有名ビンディングブランド
まずは有名ビンディングブランドです。この項で紹介するブランドは、入門モデルからハイスペックモデルまで幅広くラインナップしています。
「どんなモデルを選べばいいか分からない…」という方は、とりあえず以下のブランドをチェックすれば間違いありません。
バートン
1977年ジェイク・バートンによって設立されたスノーボード用品の製造販売会社。
Burtonは画期的なプロダクトやリゾートに対する草の根的努力、トップレベルのチームライダーと共に、スノーボードを裏山での遊びからワールドクラスのスポーツへと成長させることに重要な役割を果たしてきました
ご存知、スノーボード界では最大のブランド、バートンです。ビンディングのモデル数も豊富で、初心者から上級者の方まで様々なレベルのボーダーにおすすめ!
ユニオン
ライディングスタイル、ブーツサイズ、そしてブーツシェイプはいつも様々。
サイズとフィット感の微調整が可能なことは、最高のパフォーマンスと履き心地を求める上で最も大切な要素だ。
引用:ユニオンホームページ
ビンディングメーカーとしてはユニオン、バートン、フラックスが質・量共にずば抜けてます。何を買ったらいいかわからない場合は、とりあえず3メーカーから選べば間違いありません。
フラックス
1992年『日本人の足にあう最高のバインディング』をコンセプトに誕生したFLUX。
スノーボーダーを納得させる物作りを追求した結果についてきたものは、世界最高水準の品質であった。
1st Modelから現在への道のりには、国内外の多くのライダー達のフィードバックと独創的なアイデアと技術が加わり、今や日本のみならず世界各国で高い評価を受けている。
引用:フラックスホームページ
日本が誇る、世界的ビンディングブランド。平間和徳(ラマさん)をはじめ多数の有名ライダーからも評価を受ける、最高品質のビンディングを開発してます。
K2
創業以来50年余り、K2はより優れたパフォーマンスを目指し、妥協を許さない “モノ創り”を追い求めてきました。
スポーツのもつ“楽しさと真剣さ”を“科学とテクノロジー”の力で引き出すこと、それこそが私たちK2スポーツの理念なのです。
引用:K2ホームページ
バートンやサロモンと並ぶビッグブランドであるK2。K2のビンディングは金具なしでセッティング可能、ゲレンデコンディションに合わせて調整することができます。
サロモン
スキー・スノーボードの総合ブランド。ケブラークイックワイヤー、シャドウフィットなど独自のテクノロジーに定評があります。
バックカントリーからパークまで、国内外の有名ライダーが所属するメーカーとしても有名です。
ライド
2通りのライディングが楽しめるアシンメトリーストラップや耐久性の高いラチェットなど、独自のテクノロジーが魅力のブランド。筆者も長年愛用しています。
ロームSDS
2001年5月6日にアメリカ・バーモント州ウォーターバリーで、ポールとジョッシュという2人のスノーボーダーによって設立。
引用:ロームホームページ
アンクルストラップ位置を自在に調整できるローム独自のピボットマウントシステムは、カービングからパウダーゾーンまで様々なライディングに対応してくれます。
ヨネックス
「世界初。全身カーボン。」のキャッチコピーを掲げ、YONEXがスノーボード業界へ参入したのが1995年。
カーボン技術の進化と共に歩んできたYONEXの革新的なスノーボードは、世界中のどのブランドも真似のできないオリジナルであり、今や世界を舞台にするトップアスリートの足下を強固に支えている。
引用:ヨネックスホームページ
スノーボードのみならず、バトミントンやテニスなどのギアでもおなじみのブランド。同じビンディングでハイバックの硬さが変えられるというSPINEシステムは画期的な機能です。
リンク
スノーボード黎明期から存在する歴史あるブランド、シムスのビンディングラインです。筆者も愛用するブランドのひとつで、安定感には抜群の信頼を寄せています。
高い機能性を有しながら他ブランドよりも安いので、コスパも良いです。
リアエントリービンディングブランド
スリッパのように後ろから装着するタイプのバインディングブランドを紹介します。
メリット・デメリットやおすすめモデル等…リアエントリーのビンディングに関しては以下の記事で詳しく解説してます。
「そもそもリアエントリーってなんなの」という方は、合わせて参照ください。
→リアエントリーバインディングのメリット・デメリットとおすすめモデル
ナイデッカー(フロー)
通称スリッパと言われるリアエントリーのビンディングが有名なブランドです。スイスのナイデッカーの傘下になった今でもコアなファンに支持されています。
SPバインディング
1990年 初頭より、ブランド名を “Snow Pro” として、主にスノーボードビンディングをオーストリアより全世界に向けリリースし一世を風靡。
当時、世界的に需要の高かったアルペン用ビンディングを主とし、その傍らフリースタイルビンディングもリリースし数々のヒット商品を生み出した。
フローと同じく、リアエントリーを採用しているブランド。大人気のエスラブシリーズはフリーライド・パウダーからカービングまで、幅広い層のボーダーに支持されています。
玄人向けビンディングブランド
有名ブランドに比べ流通量は少ないものの、機能性は高く、ゲレンデで被らないのもメリットです。
独自の機能を備えるブランドも多く、コアなボーダーが使用する傾向があります。
ナイトロ
本国アメリカでも高いシェアを誇る人気ブランド。クッション性の高いストラップ、アルミヒールカップなど、剛性のあるビンディングが特徴的です。
ナウ(NOW)
NOWは今日のスノーボーダーの為に革新的なテクノロジーを提供する為に存在します。
私たちはライダーによるカンパニーであり、私たちのすべてを確かなプロダクトと信念を通じてより素晴らしいスノーボーディングに捧げます。
引用:ナウホームページ
ビンディングに革命をもたらしたスケートテックテクノロジーは、テコの原理を利用してより強くエッジングすることができます。全スノーボーダー必見の機能です。
フィックス
20年以上にわたってバインディングについて学び、目指しているプロダクトの理想を追求し、品質の妥協をせず最高の素材とテクノロジーにこだり続ける
引用:フィックスホームページ
2015年にカナダでスタートしたブランド。ブランドの歴史こそ浅いものの、環境に配慮したものづくりは注目を集めています。
ドレイク
1980年代初期イタリアで誕生したブーツブランド。
人気You Tubeチャンネル「スノボー先生」でおなじみ瀧澤憲一プロやクロージャの中川智貴プロなど、国内の人気ライダーが使用していることでも有名です。
スイッチバックバインディング
すべての部品がカスタム可能で、さらに工具なしで組み立てることができるという画期的なビンディングです。
ベントメタル
ドライブプレートの硬さには、使うコア素材の種類や造り方の違いによりソフト、ミディアム、ハードの3種類がある。
モデル毎に異なるハイバックの硬さや高さに合わせると多くのオプションがあり、ボードのフレックスやライディングスタイルに合わせて理想的な設定(セットアップ)ができる 。
引用:ベントメタルホームページ
ベースプレートがカスタムできる珍しいブランド。同じビンディングで様々な乗り心地を体験できます。
アーバー
1995年アメリカ合衆国カリフォルニア州にて誕生。バックカントリーからストリートまで、様々なボーダーのスタイルに対応可能なビンディングを発表しています。
クルー
ドイツの大学生が開発した世界初のステップインバインディングを発表。特許取得済みのハイバックとアンクルストラップが外れる特殊な構造は、まったく新しい発想として注目されています。
バタレオン
様々な改良を行い、Bataleonはコンタクトポイントのみ浮かせたキャンバー構造のパテントを取得しました。
そうすることでどのレベルのスノーボーダーもより楽しくスノーボードができる構造のボードに仕上がりました。
引用:バタレオンホームページ
3Dシェイプが有名なボードブランドが販売するビンディング。80年代のスノーボード黎明期がプレイバックするデザインも魅力的です。
スプリットボード用ビンディングブランド
バックカントリーで使用する、スプリットボード専用のビンディングを発売するブランドを紹介します。
スパークR&D
板が左右分離するスプリットボード用に開発されたT1システムが有名なビンディングです。
カラコラム
バックカントリーボーダーにはお馴染み、スプリットボード対応のバインディングです。
ゲンテンスティックの創始者である玉井太朗氏や藤田一茂プロなど、一流のBCライダーも愛用しています。
アルペンボード用ビンディングブランド
ハードブーツで使用するアルペンボード用ビンディングブランドです。
F2
アルペンボードの最高峰ブランドです。主にハードブーツ用のビンディングを製造・販売しています。
アクトギア
有名ブランドのOEMも手がける国内メーカー。アクトギアブランドとしては、主にハードブーツ用のビンディングを製造・販売しています。
安いビンディングブランド
初心者の方にも優しい、お安く購入できるビンディングブランドを紹介します。
ヘッド
スキーブランドとして有名ですね。スキーで培った技術はスノーボードにも生かされており、クオリティーの高いビンディングをリーズナブルな価格帯で提供してくれています。
エラン
珍しいスロベニア発のブランド。リーズナブルな価格帯なので、初心者・初級者の方におすすめです。
ロシニョール
アルペン・ノルディックスキーでも有名な歴史あるブランド。
ロキシー
クイックシルバーの妹ブランド。スノーボード界では珍しい女性専用のギアを販売しています。
スプーン
3点セットの激安モデルでもおなじみのブランドです。
リアエントリーバインのメリット・デメリットとおすすめモデル
スノーボードバインディングといえば、リアエントリーがありますよね。
ずばり、リアエントリーがおすすめのボーダーは以下のとおりです。
- ヒトリスト
- オフトレ施設、室内ゲレンデによく行く方
- オープン直後のスキー場で滑る方
- ストラップタイプだと足が痛くなる方
- カービング・ラントリメインで滑る方
リアエントリーのメリット・デメリットは以下の記事で解説してますので、当てはまった方は参考にしてみてください。
→リアエントリーバインディングのメリット・デメリットとおすすめモデル
ジャンル別おすすめのビンディングモデル
以下の記事では元イントラの筆者がジャンル別のおすすめのモデルをまとめました。
ブランドだけではなく具体的なモデルが知りたいという方は、合わせて参照ください。
→元スノボイントラが厳選!カービングガチ勢におすすめのビンディング10選
→グラトリにおすすめのビンディング→329人に聞いたらフラックス、バートン、ユニオンでした
まとめ
スノーボードのビンディングとしてはフラックス、バートン、ユニオンが3強ですが、面白いギミックを装備したブランドもあります。
そういった小規模なビンディングブランドを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
デザインや機能をしっかり確認して、自分にベストなビンディングを見つけていただければと思います。