こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
- 友達からスキー・スノボに誘われたけど、ウェアの下って何を着ればいいの?
- 家にあるユニクロ・GUで代用できないの?
- どのくらい着込めば寒くない?
特に初めて行くスキー・スノーボードだったら、インナーの悩みは尽きませんよね。
■1月の平均気温
東京都心 | ニセコアンヌプリスキー場(北海道) | 白馬八方尾根スキー場(長野県) | 蔵王温泉スキー場(山形県) |
10〜2℃(高/低) | -4〜-13℃(高/低) | 1〜-8℃(高/低) | -3〜-10℃(高/低) |
ご覧の通り、スキー場は都会に比べてとても寒いです。
しかも上記はあくまで平均気温、風が吹くと体感温度はさらに低くなります。
それこそスキー場で凍えてしまったら、スキー・スノボを楽しむどころではありません。
今回はスキー・スノボウェアの下に何を着ればいいのか、選び方のコツや注意点を詳しくお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、もうスキー場で凍える心配はありません!
目次
ゲレンデではインナーの脱着で体温を調整する
スキー場ではインナーの脱着で体温を調整します。(専門用語でレイアリングといいます。)
基本的にウェアの下は、ドライレイヤー(吸汗肌着)、ベースレイヤー(速乾肌着)、ミドルレイヤー(行動着)の3枚着ればOK。
あとは行動着の脱着やネックウォーマー・フェイスマスクなどで体温を調整します。
実際−20℃のニセコでも凍えることは無かったですよ。
それでも心配なら中間着でもう1枚、薄手のシャツやロンTを重ね着しましょう。
ある程度スキー・スノボへ行けば、どのくらい着込めば寒くないか分かるようになります。
慣れてきたら徐々に動きやすさを優先して、薄く伸縮性の高いスポーツインナーなどに変更しても良いでしょう。
ドライレイヤー(吸汗肌着)は汗冷えを防ぐ
最近はベースレイヤー(速乾肌着)の下にドライレイヤー(吸汗肌着)を重ね着するスキーヤー・スノーボーダーが増えています。
なぜなら速乾肌着だけだと汗を含んでまとわりつき、底冷えの原因になるからです。
ドライレイヤー(吸汗肌着)は濡れたベースレイヤー(速乾肌着)が肌に触れることを防ぎます。
そのままベースレイヤーを着てもいいですが、ドライレイヤー1枚着込むだけで、より快適に過ごすことができますよ。
ワークマンやトップバリューならお安くドライインナーが買える!
→イオン
とはいえ初心者の方が、いきなり5,000円以上するドライインナーを買えませんよね。
そこでおすすめなのが、価格も安く(税込1,408円)そこそこの機能性を持ったイオン(トップバリュー)の「BODY SWITCH 肌側ドライメッシュスリーブレスインナー」です。
通称イオンのあみあみ(笑)
またワークマンでもクレーターメッシュというドライウェアを980円で販売してます。
価格も安いので、ぜひ気軽に試してみてください。
ベースレイヤー(速乾肌着)はウール素材がおすすめ
ドライレイヤー(吸汗肌着)の上からはウール素材のベースインナーを着ましょう。
ウール素材は吸湿性が高く、吸汗肌着が吸収した汗を外側に放出してウェア内の蒸れを防ぎます。
また保温性も高く、水に強いというのもスキー・スノボと相性が良いですね。
ユニクロではエクストラファインメリノクルーネック、ワークマンではメリノウール丸首シャツがおすすめ。
ポリエステル素材のロンTでも代用可能
ウール素材は値段が高いうえチクチクするので肌に合わない方もいるかもしれません。
そんなときはポリエステル素材のロンTなどで代用してもOK。
たとえばユニクロのドライクルーネックTシャツなら、エクストラファインメリノの半額で購入できます。
ヒートテックよりエアリズムのほうがスキー・スノボ向き
ベースレイヤーといえばヒートテックを思い浮かべる方も多いともいます。
ですが、実はスキー・スノボに使うならヒートテックよりエアリズムのほうがおすすめなんです。
なぜならヒートテックは吸湿性が高いので、汗をかくとベトつきや底冷えの原因になるから。
速乾性に優れたエアリズムなら、底冷えを防ぐことができます。
ミドルレイヤー(行動着)はフリースがおすすめ
最後にミドルレイヤー(行動着)を羽織ります。
スキー・スノボの体温調整に限っていうとフリースがおすすめです。
■フリースのメリット
- 暑いときにジップの開閉で体温を調整できる
- 軽量で肌触りが良い
- 速乾性があり水濡れに強い
もちろん家にユニクロやGUのフリースがあるなら代用して構いません。
→ネットショップより安い!?ワークマンでスキー・スノボに使えるインナー買ってみた
ダウンウェアはスキー・スノボに向かない
行動着といえばユニクロの大ヒット商品、ライトダウンをお持ちの方も多いと思います。
しかし、ダウンはスキー・スノボ向きではありません。
- 保温性が高く運動中は汗をかき過ぎてしまう
- 水分に弱い(濡れると保温力が下がる)
- 吸湿性があるので乾きづらく、ウェア内が蒸れる
基本的にスキー・スノボで使うダウンは行動着ではなく、休憩中に羽織る保温着です。
できればフリース、もしくはドライパーカーを行動着にしましょう。
パンツの下はウール素材のレギンス・タイツがおすすめ
パンツの下もトップス同様、ウール素材がおすすめです。
ユニクロ、ワークマンともにメリノウールレギンスを販売しています。
暑がりな方は、乾きやすいスポーツタイプのレギンスやタイツでもOK。
ただし、トップスと違いあまり着込む必要はありません。
よくジャージやスウェットを履く方がいますが、動きづらいうえに蒸れるのでおすすめしません。
ネックウォーマーやフェイスマスクで冷気の出入り口をふさぐ
実はスキー場で凍える原因は、気温だけでなく風の影響もあるんです。
実際、風速1m/s強くなるだけで体感温度が1℃下がると言われています。
さえぎるものが何もないゲレンデでは、平気で風速5m/sこえることもありますからね。
だからへたに厚着をするよりも、ネックウォーマーやフェイスマスクで冷気の入口をふさいだほうが、より効率よく保温できます。
もちろん家にあるものを流用して構いません。
ちなみに私は499円で買ったワークマンのバラクラバ(目出し帽)を愛用してます。
→コスパ最強!ワークマンでスキー・スノボに使えそうな小物を買ってみた!
寒くなければ何でもOK!無理に買う必要はない
ここまで説明してきてなんですが、家にウール素材の中間着やフリースがないなら別のインナーを代用して構いません。
ただでさえ出費がかさむスキー・スノボ旅行でインナーまで買ってたら、いくらお金があっても足りませんからね。
最初はできるだけ家にあるユニクロやGU製品を流用しましょう。
家にあるユニクロ・GUのインナーをスキー・スノボで使う
今やどのご家庭にも1枚はユニクロ・GU製品があると思います。
家にあるインナーを代用すればお金はかからないので、ある意味コスパは最強ですね。
ただし、ユニクロ・GUは街着ですので、乾きづらい製品もあります。
泊まりでスキー場に行く場合は、着替えを持参しましょう。
→ユニクロで激安スキー・スノーボード始めてみませんか?【初心者の方必見!】
購入するならワークマンのアウトドアに特化したインナーがおすすめ
スキー・スノボ初心者の方が新たにインナーを購入するなら、圧倒的にワークマンがおすすめ。
なぜなら街着のユニクロ・GUに比べ、アウトドアに特化した商品が多いからです。
たとえばインナーひとつとっても、乾きやすく脇の下が立体裁断になっていて引っ張られる感じがない。
メリノウールシャツもユニクロの半額(1,900円)で買えるので、気になる方はお近くのワークマンに行ってみてください。
→コスパ最強!ワークマンでスキー・スノボに使えそうな小物を買ってみた!
早期オープンや春のスキー場は薄着でもOK!
10・11月の早期オープンや3月以降の春スキーは、晴れてるとめちゃくちゃ暑いです(笑)
実際、白馬や蔵王でも、最高気温が10℃を超えることもあります。
コースの上から下までコケずに滑れるレベルなら、上は撥水パーカーだけでも充分。
初心者の方でも、ウェアの下は速乾TシャツでOKです。
心配な方は、念の為中間着を持参するとよいでしょう。
→早期オープンや春のスキー・スノボウェアには何を着る?ゲレンデで快適に過ごすコツも教えます!
スキー・スノボ滑走中に携帯カイロは不要
スキー・スノボを滑っているときに携帯カイロは必要ありません。
なぜなら身体の一部分しか保温できないからです。
それにコンディションに合わせて重ね着できていれば、カイロなどなくとも快適に過ごすことができます。
ただスマホの保温のために、カイロを使っている方もいます。
まぁどちらにしろ身体が冷えてきたら休憩の合図なので、無理して滑ることのないよう気をつけてくださいね。
スキー・スノボにおすすめのインナーブランド
ユニクロ・ワークマンからアークテリクス・パタゴニアまで。
スキー・スノボのインナー選びのコツや、価格帯別のおすすめモデルを特集してみました。
具体的な製品を知りたい方は、ぜひ以下の記事も参照ください。
→元イントラが厳選!初心者からガチ勢まで価格帯別スキー・スノボにおすすめのインナー
おすすめのスノボウェアブランド17選
個人的にはインナーよりもウェアのほうが大事だと思います。
だってお気に入りのウェアじゃないと、スキー場でテンション上がらないじゃないですか。
下の記事では、ハイエンドから激安ブランドまで、おすすめのウェアブランドを特集しました。
知り合いのイントラやショップ店長の意見も取り入れているので、リアルな人気ブランドを知ることができます。
→ベテランスノーボーダーの筆者がおすすめ!おしゃれなスノボウェアブランド16選
まとめ
基本的にウェアの下は、ドライレイヤー(吸汗肌着)とベースレイヤー(速乾肌着)、ミドルレイヤー(行動着)の3枚着ればOK。
パンツの下はレギンスやタイツ1枚履けば十分です。
コットンではなくウールやポリエステル素材のインナーを選ぶと、ゲレンデでより快適に過ごすことができます。
あとはスキー場の天気やコンディションに合わせてインナーを調整してください。
なお、レンタルの相場やウェアの節約術に関しては関連記事も参照ください。
【関連記事】
→賢く節約しよう!スキー、スノボ専用じゃなくても代用・兼用できるウェア・小物
→初心者がスノボ用品一式買うといくらかかる?値段の相場教えます
→スノボ道具のレンタル料金の相場は?賢く節約する方法も教えます!