こんにちは、元スノボインストラクターの、らくスノです。
当ブログは、初心者の方でも気軽に挑戦できる「グラトリ」を1つの柱として情報発信しているわけですが、一口にグラトリと言ってもたくさん種類がありますよね。
でも、インターネットを検索してみても、ひたすら技を並べているだけでカテゴリー分けした記事が存在しませんでした。
これでは、初心者の方がどんな技から始めれば良いか、どんな技を目標にすればいいか分かりづらいですよね。
というわけで今回はグラトリの技をカテゴリー別に分けたので、youtubeの動画と共に紹介したいと思います。
この記事を最後まで読めば、きっと目指したい技、次に試したい技が見つかるはずです!
目次
グラトリとは
グラトリとはグラウンドトリックの略語。
一般コースやコース脇の壁、ギャップ(落差)を使って跳んだり回ったりといったトリックをすることです。
アイテム(ジャンプ台、レール、BOX)を使用しないので、トリック初心者の方も安全に挑戦できます。
またアイテムに入る前のステップにもなるので、周りの滑走者に配慮しながら気軽に試してみてください。
カテゴリー別グラトリのトリック一覧
それではトリックを下記の順でお話していきたいと思います。
ただし、ローカルで流行っている様なトリックなど取り上げていくとキリがないので、今回はメジャーな技に限定しております。
また、同じトリックでもいろいろな言い方があったりします。
解釈の違いもあるかもしれませんが、その点はあらかじめご了承ください。
基本トリック
まずは、グラトリの基本となるトリックをご紹介します。
一見地味な技ばかりですが、難易度が高い技も結局は基本トリックの延長なので、グラトリ初心者の方は基礎から練習を初めてみましょう。
→【グラトリ初心者必読】スノーボードで技をやってみたいけど何から始めればいいの?
■オーリー
後ろ足を使ったジャンプのこと。
基本中の基本ですが、完成がないと形容されるほど超重要トリック。
■ノーリー
オーリーとは逆に、前足を使ったジャンプ。
板のフレックス(しなり)を利用すると、より高く飛ぶことができます。
■フェイキー
別名スイッチ。要は利き足とは逆に滑ることです。
グラトリを始めるならマストなトリックですね。
■プレス(マニュアル)
板のノーズ(前)、もしくはテール(後)を浮かせて滑ること。
柔らかい板の方が簡単にメイクできます。
■スライド
板を横にして滑ること。
こちらも地味な技ですが、壁やハーフパイプのリップ(踏切)でやると、スラッシュやレイバック(後述)なんてトリックに進化します。
スピン系トリック
基本トリックを除けば、もっともスタンダードな技がスピンです…要は回るだけなんですが(笑)
オーリー・ノーリーだけでなく、ピボットやドライブなど様々なバリエーションがあるので、ぜひ挑戦してみてください。
■フロントサイドスピン(オープンスピン)
オーリーもしくはノーリーで反時計回り(レギュラースタンス)にスピンするトリックのことを、フロントサイドスピンと呼びます。(例:フロントサイド360など)
私の仲間内では、回転数ごとに180(ワンエイティー)、360(サブロク)、540(ファイブ)、720(セブン)なんて略称で言うことが多いです。
■バックサイドスピン(ブラインドスピン)
フロントサイドとは逆方向(時計回り)に回転することをバックサイドスピンと言います。
私の仲間内では、回転数ごとにB180(ビーワン)、B360(ビースリー)なんて略称で言うことが多いです。
■キャブ
フェイキー(スイッチスタンス)からフロントサイド側に回転するトリック。
180をハーフキャブなんて呼ぶこともあります。
■オーリー360(フロントサイド)
永遠のスタンダードトリックといえば360(サブロク)です。
360がメイクできるようになれば、完全に初級者卒業と言えるでしょう。
■ノーリー720
フラットで720まで回せると、かなりのステータスになりますよね。
ただし、コツさえつかめばそれほど難易度の高い技ではありません。
■ピボット(コンパス)
ピボットとは、ノーズ(先頭)またはテール(後方)を軸にスピンする技のこと。
私の好きなトリックのひとつです。
■ドライブ(バター)
ピボットよりも、あまりプレスせずに低空で回すことをドライブと言います。
180だとバターを使う方が多いかな。
■ソバット(アンディ)
グラトリ界では伝説のプロライダーである安藤健次さんが広めたことから、日本ではアンディと呼ばれることが多いトリックです。
正式名称はバター180toノーリーバックサイド360(もしくは540、720)、コンボトリックの王道でもあります。
シフティ系トリック
シフティとは、上半身を回転方向とは逆にひねって戻す技のこと。
単純ですが、スタイリッシュに見えるおしゃれトリックです。
■リワインド(シフティ)
シフティ系の技としてはもっとも簡単ですが、一回覚えると地形やジブなど様々なシーンで応用することができます。
■ソネ
テールプレスからのヒール引っ掛けするトリックです。
ライダーによって様々なバリエーションがあり、自分のスタイルを存分にアピールすることができます。
■シモン
リワインドとタップの連続技。
かなり滞空時間を確保しないといけないので、オーリー・ノーリーの基礎ができてないとメイクできません。
■シャッフル
この辺は解釈が別れるところですが、私の考えるシャッフルは空中でシフティを2回いれるトリックのこと。
まぁどちらにしろ難しいのは確かですね(笑)
タップ系トリック
文字通り、オーリーもしくはノーリー後に雪面を板で叩くトリックのこと。
一見すると簡単そうですが、滞空時間が必要なので基本がしっかりできてないとメイクするのは難しいかも。
■タップ
■ブロック
板のノーズ(先頭)またはテール(後方)を手で掴むトリックです。
壁やポコジャンの頂上でメイクできるととってもおしゃれ!
■オーウェン
技の名前は、テックナインのライダーであるオーウェンから取られました。
バターで270回してタップ後に270スピンするという…口で説明するのは難しいので、とりあえず映像見てください(笑)
レイト系トリック
「遅い」などの意味があるレイトですが、回転を途中で止めるトリックの総称です。
空中で一瞬動きが止まるので、知らない人にはかなりびっくりされます。
■レイト
最初のオーリー・ノーリーの時点で回転を一旦止めることをレイトと言います。
■ロック
360以上の回転数があるトリックで、途中で一旦スピンを止めることをロックといいます。
■ギロチン
面白い名前のトリックですが、正式にはノーリーロック360です。
個人的にはノーリー540よりも難易度は高いと思います。
ワンフット系トリック
ワンフットとは、バインディングを片足のみ装着してターンやトリックをすること。
リフトを降車してからコースまでの距離が長い時なんかに遊べます。
■ワンフットオーリー
片足オーリーです。
グラトリ初心者の方でも簡単に練習できるので、ぜひ気軽に試してみてください。
■ワンフットスピン
ワンフットのままスピンするトリック。
リフト降車場からコースの間でさらっとやると目立ちます。
でも、周りのスノーボーダー・スキーヤーには十分注意してくださいね。
3D系トリック
3Dトリックとは、縦回転を加えたトリックの総称。
キッカー(ジャンプ台)ならともかく、滞空時間の短いグラトリで縦回転を加えるのはめちゃくちゃ難しいです。
■フリップ
シンプルな縦回転トリック。
フラットでこれができたら上級者ですね。
■ロデオ
グラトリでは最高難度の技。
相当な運動神経を持っていないとできませんね。
ラントリ系トリック
ラントリ・ターン系のトリックです。
テクニカルの定義で言うと技ではないかもしれませんが、トリックのつなぎとしても重宝します。
■ドルフィンターン
イルカのように、テール(後方)をバタバタさせながらターンします。
とても簡単ですのでお試しあれ!
■リバースターン
体が進行方向とは逆に向いているトゥーサイドターン。
ここ数年使う人が増えている人気トリックで、技のつなぎとしても重宝します。
■ヒールリバース
ヒールサイドを使うリバースターン。
通常のトゥーサイドリバースよりも難易度は上がります。
■ユーロターン(ビッテリーターン)
グラトリではないかもしれませんが、これができたらスキーヤーからも一目置かれます。
イントラレベルのテクニックが必要です。
その他のトリック
その他、カテゴリー分けしづらいトリックをまとめてみました。
■トライポッド
両手をつきながら滑る技。
かっこいいというより笑えるトリック!?
■パタパタ
正式名称は分かりません(笑)
みんなパタパタなんて可愛く呼んでいますが、見た目とは裏腹に意外と難しい!
柔らかい板がマストなトリックですね。
■レイバック
前述のスライドトリックの進化版。
フラットというより壁やハーフパイプのリップ(踏切)ギリギリでやるようなトリックです。
起き上がるタイミングが難しいですが、怪我するような技ではないのでぜひ試してみてください。
■スラッシュ
レイバックとは逆にトゥエッジ(つま先のエッジ)を使ってスライドします。
トリック自体は簡単だけど、スピードコントロールが難しいですね。
■ハンドプラント
片手で逆立ちしたような状態になるトリックです。
コース途中の壁でさらっと決めると超かっこいい!
■グラブ
キッカー(ジャンプ台)やパイプではお馴染みのトリック。
板を掴むだけなんですが、滞空時間が短いグラトリではかなり難しいと思います。
グラトリにおすすめの板、ブーツ、ビンディング
グラトリが上達するにはギア選びが重要です。
- グラトリするなら柔らかいギアが良い
- ボードは短め
- SNSの評判をもとに購入
上記の選び方はすべて誤り。
それこそギア選びに失敗すると、上達の妨げになることも…
下記の記事は、知人のインストラクターやプロショップ店長、プロライダーさんの話をもとに選び方のコツやおすすめのグラトリ専用ギアを紹介してます。
今シーズンはさらに上達したいという方、ギア選びに失敗したくない方はぜひご一読ください。
→スノーボードのプロ達に聞いた正しいグラトリ用の板選びとは?今シーズンのブランド別おすすめモデルも教えるよ
→最強のモデルはこれだ!ベテランボーダーが本気でおすすめするグラトリ用ビンディング11選
→本気で上達したいならこれ!ベテランボーダーがおすすめするグラトリ用ブーツ10選
まとめ
他にもドラキュラとかトルネードなんて技もありますが、今回はメジャーな技を中心にピックアップしてみました。
映像を集めるにあたっていろいろ動画を見ていたんですが、私ももっといろいろな技を練習したくなりました(笑)
気になる技があったら、ぜひ挑戦してみてください。
当ブログのグラトリハウツーは、下の記事を参照ください。
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