スノボ初心者でも簡単!バインディングの付け方・外し方完全ガイド

こんにちは、元スノボイントラのらくスノです。

「バインディングの取り付けって難しそう…」そう思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、バインディングをシーズンオフも付けっぱなしにしていると、板の変形やビス穴のサビを引き起こし、ギアの寿命を縮めます。さらに、自分でセッティングを変更できないことは、滑りの上達を妨げる大きな原因にもなるのです。

でも、ご安心ください。仕組みさえ覚えれば、バインディングの脱着は驚くほど簡単です。

今回は、イントラの視点からバインディングの正しい付け方をどこよりも分かりやすく解説します。

この記事を最後まで読めば、初心者の方でも滑りが激変する正しいセッティングと取り付けが完璧にマスターできますよ。

元イントラでスノーボード専門ライター。数々の有名ライダーと取材経験あり。元々スロープスタイルの選手でしたが、 引退後はカービングやバックカントリーを中心にスノーボードを楽しんでいます。

スノボのバインディングとは→ブーツと板をつなぐギアのこと

スノーボードのバインディング(ビンディング)とは、ボードとブーツをがっちりつなぐ超重要ギアのことです!

バインがあるからこそ、自分の足の動きやパワーがダイレクトに板へと伝わって、きれいなターンやカッコいいトリックができるようになります。もしバインがなかったら、ボードをコントロールすることはおろか、ターンすることさえできません。

つまり、スノーボードを楽しむために絶対に欠かせないマストアイテムなんです!

バインディングを付け外ししない3つのデメリット

バインディングを付け外ししないと、実は3つの大きなデメリットがあるんです。

■セッティングができない

たとえば初めて運転する車だったら、乗りやすいようにシートの高さやミラーの向きを必ず調整しますよね。実はバインディングもそれとまったく一緒なんです!

「付け外しができない=自分に合わせた調整ができない」ということ。これだと、ボードが思うようにコントロールできなくて、上達にめちゃくちゃ時間がかかってしまうんです。

■ネジ穴が錆びる

シーズン中についた雪や水分をそのままにしておくと、ネジ穴があっという間にサビてバインが外れなくなっちゃいます。無理やり外そうとすると、今度はネジの頭や溝が潰れて(なめてしまって)二度と締まらなくなることも…。

当然ですが、滑走中にネジが緩んで外れたら大事故につながるので本当に危険です!

■板が変形する

ネジをずっと締めたまま放置していると、板が常に引っ張られた状態になり、じわじわとボードが歪む原因になります。板が変形してしまうと、ワックスを塗っても滑走性が落ちたり、ボード本来のしなりや強度がガタ落ちしたりと、悲しい弊害ばかりが起きてしまうんです。

ちなみに最近の高機能な軽量ボードは、デリケートな素材も多いので特に変形しやすい傾向があります。大切な相棒を守るためにも、シーズンオフや長期間滑らないときは必ずネジを緩めて外してあげましょうね!

取り付け時間はどのくらい?→慣れれば5分で終わるよ!

「でも、毎回バインディングを付け外しするのは面倒くさそう…」なんて思っちゃいましたよね。でも、本当にご安心ください!

実際の取り付け作業自体は、慣れてしまえばたったの5分で終わります。極端に言えば、ネジを8本締めるだけですからね!

むしろ、自分に合う取り付け角度(アングル)や、スタンス幅(足の開き具合)をあーだこーだ考えるほうが時間がかかります。まぁ、そうやって自分だけの最強のセッティングを悩む時間こそが、スノーボードのめちゃくちゃ楽しいところでもあるんですけどね(笑)

とはいえ、最初は「プラス角度とマイナス角度ってどっち?」「ディスクの縦軸と横軸はどう使い分けるの?」と迷ってしまうポイントがたくさんあると思います。

ちなみに最近は、板のセンター(真ん中)にバインを乗せやすくするために、ディスク自体に細かいメモリや工夫がされているものも多いんですよ。

そこで次からは、具体的なバインディングの取り付け方について、みんながつまずきやすいポイントを写真付きでどこよりも丁寧に解説していきますね!

バインディングの付け方3ステップ!道具はプラスドライバーだけ

用意する道具は、なんとプラスドライバーが1本あればOKです!

ただしスノボ用はネジ頭が大きいので、一般的なサイズではなく「3番(#3)」という太めのプラスドライバーを用意してくださいね。これ、ネジ頭を潰さないために重要です!

実際の取り付け手順は、以下の3ステップで進めていきます。

  • 取り付ける位置を決める
  • 取り付け角度(アングル)を決める
  • 取り付けとセンターリングの調整

「センターリングって何?」というような専門用語が出てきても、その都度分かりやすくバッチリ補足していくので絶対に迷いません。安心してくださいね!

それでは、最初のステップから順番に説明していきます!

①取り付ける位置を決める

まずは、ベースとなる取り付けるネジ穴の位置を決めていきましょう!

でも、いきなり位置を決めると言われても「たくさん穴があって、どこに取り付ければいいか分からないよ…」ってなっちゃいますよね。

でも大丈夫、安心してください!だいたいのボードには、メーカーがおすすめする「推奨位置(リファレンススタンス)」がマークや文字でプリントされています。(写真参照)とりあえず最初のうちは、この推奨位置に合わせて取り付ければ間違いありません。

もし推奨位置のプリントが見当たらない場合は、一番外側と一番内側のネジ穴を数えて、ちょうど真ん中の位置(センター)に取り付ければOKです!

ちなみに最近のボードは、グラトリ用やパウダー用など、スタイルに合わせて最初から推奨位置が少し後ろ寄りに設定されているモデル(ディレクショナルなど)もたくさんあります。まずはメーカーの意図通りにセットして滑ってみるのが、上達への一番の近道ですよ!

スタンス幅早見表作りました

「「いやいや、せっかくなら推奨位置じゃなくて、ちゃんと自分にピッタリ合った位置にセットしたい!」というこだわり派の方もいますよね!

よくスノボの本やネットには「スタンス幅は肩幅を基準に広げよう!」なんて書かれていますが、ぶっちゃけ服の上からだと測る位置で誤差が出やすいですし、何より一人だと測ることすら難しいですよね。

でもご安心ください。わざわざ面倒な肩幅を測らなくても、こちらの表の数値を目安にセットすれば一発でOKです!この表は、日本のプロライダーやインストラクターの平均データからバッチリ算出した、滑りやすさ抜群のリアルな黄金比になっています。

スタンス幅をチェックするときの計測位置は、左右のバインディングの真ん中にある「ディスクの中心」から「もう片方のディスクの中心」までの長さが起点になります。

足幅の具体的な計測方法や細かい調整のコツについては、別記事でめちゃくちゃ詳しく解説しています。もっとディープにセッティングを極めたい方は、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!

スノボ初心者でも簡単!バインディングのスタンス幅と角度の決め方

②ベースプレートを開き、取り付け角度(アングル)を決める

ベースプレート(バインディングの足置き部分)のカバーを開き、取り付ける角度(アングル)を決めていきましょう!

ディスクプレートの目盛りを見ると、向かって左側がマイナス方向、右側がプラス方向になっています。

ちなみにスノーボードの角度調整は、バートンの「EST」という特殊なバインディングを除いて、基本的にはすべて3度刻みでカチカチと調整する仕組みになっています。

取り付け角度は滑走スタイルによって変わる

まずは初級者向けに、スノーボードの「スタイル別推奨角度一覧」を作成しました!

最初は3度や6度の調整で「滑りがどう変わるか」なんて分からないし、自分の乗り方をどう変えればいいかなんて難しくて選べないと思います。なので、まずは上の表のセオリーどおりの角度にパッと調整しちゃえばOKです!

もちろん上級者やプロの中には、このセオリーを完全ガン無視して滑るスノーボーダーもたくさんいます。でも、それは自分の滑りが100%固まっているからこそ。最初は、この間違いない推奨角度をベースにしてバインディングを設置してみてくださいね。

「いやいや、もっと自分の体の可動域や、滑りのクセに合わせたディープな調整をしてみたいんだ!」という熱い方は、こちらの記事でめちゃくちゃ詳しく解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!

スノボ初心者でも簡単!バインディングのスタンス幅と角度の決め方

センターディスクは縦向き、横向きどちらでもOK

ビンディングのセンターディスク(真ん中の丸い部品)をよーく見ると、縦軸と横軸にそれぞれ矢印がありますよね。

これ、「一体どっちの向きにするのが正しいの?」って迷う方がめちゃくちゃ多いんです。

結論から言うと、実はどちらの向きにセットしても正しいんです!

縦軸と横軸、どちらでも取り付けられるようになっている理由は、バインディングの位置をミリ単位で細かく微調整するため。

センターディスクの溝を横に向ければ「スタンス幅(足の開き具合)」の微調整ができて、縦に向ければ「センターリング(つま先とカカトのバランス)」の微調整ができるようになるんです!

最近のボードは、最初からスタンス幅の選択肢が広く作られているものが多いので、もし「どっちにすればいいかよく分からない…」という方は、とりあえず縦軸にしてセットすればOKですよ!

※ビンディングのセンターリング(横軸の調整)については、このあとすぐ後ろで詳しく解説しますね。

③取り付けとセンターリングの調整

板の取り付け位置と角度が決まったら、いよいよ実際にネジで設置して「センターリング」を確認していきましょう!

バインディングを固定したら一度ブーツを装着してみて、ブーツがつま先側やカカト側に偏らず、ボードの真ん中に乗るようにセットすることをセンターリングといいます。

ディスクを見るとネジを入れる長穴がいくつか並んでいますが、まずは迷わずすべて真ん中の位置にネジを通して仮留めしてください。

ネジを締めるときのプロ技として、1本ずつ一気に固く締めるのは絶対にNG。「対角線の順番(たとえば左上を少し締めたら、次は右下を締める)」で、全体のバランスを見ながら少しずつ締め上げていくと、パーツの浮きや緩みがなく均等にガッチリ固定できます!

ただし、ここで力任せにギューギュー強く締めすぎるのは禁物。ネジ穴が潰れたり、板が変形して傷む原因になります。手応えがグッと重くなるところまで締めたら、バインディングを軽く手で左右に揺らしてみて、グラつきがなければそれだけで固定はバッチリです!

最近のバインディングは、ネジを締めたあとにヒールカップ(カカトのパーツ)を単体で前後に動かしてセンターリングを調整できるモデルも増えています。もしブーツを乗せてみて「つま先だけが板からはみ出しすぎているな」と感じたら、ディスクの横軸やヒールカップを動かして真ん中に来るよう調整してみてくださいね。

このセンターリングがバシッと真ん中に決まるだけで、つま先側とカカト側のターンのしやすさが劇的に変わります!「もっとマニアックに乗り味を変えてみたい!」という方は、以下の記事でさらに深掘りして解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!

劇的にコントロールしやすくなる!スノーボードのセンターリング調整方法

板からブーツがはみ出るドラグに注意

ちなみに、バインディングにブーツをセットしたとき「あれ?つま先やカカトが板からはみ出してる!」と焦る必要はまったくありません。2cm程度のはみ出しなら滑走にはまったく影響ないですし、基本的にはみ出すものなので安心して大丈夫ですよ!

ただし、ボードをめちゃくちゃ深く傾けて滑る「がっつりカービングをやりたい!」という方だけはちょっと注意が必要です。はみ出しすぎていると、ターン中にブーツのつま先やカカトが雪面にドカンと当たって転倒してしまう「ドラグ」という現象が起きちゃいます。

最近のトレンドでは、このドラグを防ぐためにあえて足元がワイド(幅広)に作られたボードを選ぶスノーボーダーもすごく増えているんですよ。

ドラグの仕組みや具体的な対策については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、カービングを極めたい方はぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!

スノーボード板のワイド(横幅)からブーツがはみ出ても良いの?ドラグの疑問にお答えします!

左右のバインディングの見分け方はラチェット(留め具)で判断

「ビンディングってどっちが右足用で、どっちが左足用?」と迷ったら、ベルトを固定するラチェット(留め具)の位置に注目してください。

バインディングをボードに乗せたときに、ラチェット(留め具)が左右それぞれ「外側」にくるのが正しい向きです!(写真参照)

また、ほとんどのバインディングは、ベースプレートの裏側やハイバックのあたりに「L(左)」や「R(右)」という表記が必ずスタンプされています。もし見た目だけで不安な方は、裏面の文字も合わせて参照してみてくださいね。

最近のバインディングは、足裏の疲れを軽減するために内側と外側でクッションの厚みを変えているモデル(カントシステム)が多く、左右を逆に付けると足が痛くなる原因にもなっちゃいます。取り付ける前に、必ず「左右が合っているか」をダブルチェックしてくださいね!

ディレクショナルボードは前後に注意

実は、取り付ける前に絶対に確認してほしい超重要なポイントがあります。それがボードの「向き(前後)」です!

スノーボードには、前後で形や長さが違う「ディレクショナルボード(ディレクショナルツインも含む)」という種類の板があります。これは、ビス穴(インサートホール)の位置から先端までの長さが、ノーズ(前)とテール(後)で違っているんです。

フリースタイル競技やグラトリでよく使われる「ツインボード」は前後対称に作られているのでどちらを前にしても構いませんが、ディレクショナルボードは向きを逆に付けると板本来の性能がまったく発揮できなくなっちゃいます

見分け方はとっても簡単。一番外側のビス穴から板の先端までを比べてみて、長さが長いほうが「ノーズ(先頭)」になります!

「自分の板がどっちのタイプか分からない…」という方は、バインを取り付ける前にメジャーで前後の長さをサクッと測ってみてくださいね。最近のパウダーボードやカービング用の板は、ノーズが長く作られているものが多いので、前後の向きだけは絶対に間違えないように注意しましょう!

バートンは規格が異なるので、他ブランドと互換性がない場合がある

実は、世界最大のスノーボードブランドである「バートン(BURTON)」だけは、「Channel(チャネル)」という独自のジョイント規格を採用しています!

一般的なボードのように4つのネジ穴(4×4)に留めるのではなく、板の真ん中にある1本のレールにネジを滑り込ませて固定するバートン独自の画期的なシステムなんです。

現行モデルのバインディングであれば、専用のディスクプレートを使うことで他ブランドのボードにも取り付け可能なことが多いですが、少し前の中古品や型落ち品になると、互換性がなくて「せっかく買ったのに設置できない…」なんてトラブルが起きる場合もあります。

バートンのバインディング、またはボードを買う予定で「これって手持ちのギアと組み合わせられるのかな?」と互換性が気になる方は、こちらの記事でめちゃくちゃ詳しく解説しているので、ぜひ合わせて参照してみてくださいね!

バートンの板に他社ビンディングは設置できる?他ブランドの板とバートンビンディングの互換性は?

ビンディング本体の調整方法

今回はバインディングの設置方法について詳しく解説してきましたが、実はバインディング本体もいろいろな部分を調整することができるんですよ!

せっかくベースの取り付けがバッチリできても、バインディング自体のセッティングが自分のブーツや滑り方に合っていないと、ボードがコントロールしづらかったり、上達にブレーキがかかってしまう原因になっちゃうことも…。

みなさんには素晴らしい実力やセンスがあるのに、ギアの初期セッティングのせいで「うまく滑れないなぁ…」なんて悩むのは本当にもったいないです!

アンクルストラップの長さやハイバックの角度など、さらに滑りが激変するバインディング本体の細かい調整テクニックについては、下の記事に分かりやすくまとめています。

ここまで自分で設置できたあなたなら、本体の微調整も絶対に簡単にできちゃいますよ!ぜひ合わせて挑戦して、ゲレンデで最高に気持ちいいターンをバシッと決めちゃいましょうね。

初心者でもできる!スノーボードのセッティング完全ガイド

ビンディングを外したらスタンスや角度をメモして挟んでおく

角度やセッティングをメモしてビンディングに挟んでおく

「次のシーズンまでしばらく滑らないな」「しばらくスノーボードに行く予定がないな」という風に期間があく場合は、外す前に自分のスタンス幅や取り付け角度(アングル)をメモして、ボードとバインの間に挟んで保管しておくのがイントラ直伝の超おすすめテクニックです!

これをやっておくだけで、次にまた組み立てて滑りに行くとき、迷うことなく一瞬で自分にベストな最強セッティングを復活させることができますよ。

※バインディングを外したあとは、ネジ穴のまわりを必ずチェックしてくださいね。濡れたまま放置するとあっという間にサビてしまうので、水分をきれいに拭き取って、しっかり乾燥させてからケースやカバーに片付けるようにしましょう!

まとめ

実は、私の初心者の友人がスノーボード一式を揃えたとき、バインディングの設置までお店にお願いしたことがあったんです。

後日、そのボードのセッティングを見せてもらって、私は思わず二度見して大爆笑してしまいました。

なんと、バインディングが左右完全に逆に取り付けられていたんです!(笑)

プロのショップスタッフさんでも、たまにそんなうっかりミスをしてしまうくらい、バインディングの向きや左右の判別は慣れないと迷いやすいポイントなんですよね。

でも、今回紹介した手順を覚えて自分自身でセッティングできるようになれば、こういったお店のミスやトラブルも未然に100%防ぐことができます。

最初は「目盛りを見るのが難しいな」「ネジを締める位置はここで合ってるかな?」と少し時間がかかるかもしれませんが、コツさえ掴んで慣れてしまえば、次からはあっという間に迷わず取り付けられるようになりますよ!

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ABOUT US
らくスノさん
スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。