スキー場はスタッドレスのみで行ける?→95人に聞いたら62.2%はスタッドレスのみでした

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こんにちは、スノーボードを20年以上続けている、らくスノです。

結論から言えば、スタッドレスタイヤだけでもスキー場へは行けます。

実際X(ツイッター)でアンケートを取ったところ、6割の方がチェーン携行なしのスタッドレスでした。

ただし、下記のような場合はスタックやスリップ事故のリスクが高まります。

  • タイヤが摩耗している
  • FF車
  • スタッドレスタイヤの質が悪い
  • 路面が凍結している
  • 記録的な大豪雪
  • 運転に不慣れ
  • チェーン規制している

今回はスタッドレスだけでスキー場へ行く時の注意点や、トラブル回避法についてお話したいと思います。

この記事を最後まで読めば、安心してスキー場まで運転できるようになります。

スタッドレスタイヤとチェーンの違い

チェーンスタッドレス
メリット
  • 価格が安い

  • アイスバーン・大雪に強い
  • 高速でも安定

  • 乗り心地が良い

  • 寿命が長い

  • 脱着の必要がない
デメリット
  • 脱着の手間

  • 寿命が短い

  • 乗り心地が悪い
  • 高価

  • アイスバーン・大雪に弱い

チェーンとは雪道を走行する時、タイヤに装着する滑り止めです。

スタッドレスタイヤよりもグリップが強いため、豪雪やアイスバーンに威力を発揮します。

ただし現在はスタッドレスタイヤの性能も高いですし、スキー場への道はしっかり除雪されているため、バスやトラックでもなければほとんど使用する機会はありません。

筆者自身、数百回車でゲレンデに行ってますが、チェーンはほとんど使った事がありません。

ただし、絶対とは言えません。

  • タイヤが摩耗している
  • FF車
  • スタッドレスタイヤの質が悪い
  • 路面が凍結している
  • 記録的な大豪雪
  • 運転に不慣れ
  • チェーン規制している

条件によってはスタック・スリップのリスクもあるので、念のためチェーンは積んでおくことをおすすめします。

チェーン無しでスキー場へ行く時のリスク回避方法

チェーン無しでスキー場へ行く時のリスク回避方法

スタッドレスのみでスキー場へ向かうなら、以下のことを意識しましょう。

  • レンタカーなら4WD車を選ぶ
  • 天気予報やツイッターでスキー場までの降雪・路面状況をチェック
  • 山奥ではなくふもとのスキー場をチョイスする
  • 運転に自信が無ければ車で行かない

順番に説明していきます。

レンタカーなら4WD車を選ぶ

レンタカーを借りる予定の方は、2WD(二輪駆動)より4WD(四輪駆動)がおすすめです。

現在、一般的な乗用車で主流となっているのが、FF車と呼ばれる前輪駆動の2WD車。

FF車は4WD車にくらべ走破性に劣るため、スタッドレスタイヤでもスリップ・スタックの可能性が高くなります。

その点4WD車であれば、慣れない雪道運転でも安定した走行ができますよ。実際北海道のレンタカーは四輪駆動が多いです。

また、レンタカーであればオプションでチェーンを借りることもできます。

シングルタイヤで2千円が相場ですが、貸出できない場合もあるので必ずレンタカー店に確認してくださいね。

天気予報やツイッターでスキー場までの降雪・路面状況をチェック

あらかじめ天気予報やスキー場公式アカウントのX(ツイート)などで降雪・路面状況を確認しましょう。

特にX(旧ツイッター)はスタックによる渋滞・駐車場の空き状況など、路面状況以外の情報もタイムリーに知ることができるので便利です。

山奥ではなくふもとのスキー場をチョイスする

「高速道路を降りてわずか○○分!」なんてスキー場ありますよね。

チェーンを携行しないなら、山のふもとにあるアクセスの良いゲレンデを選ぶのもひとつの方法です。

ふもとのスキー場は、

  • 雪道運転する距離が短い
  • 坂道運転がない
  • しっかり除雪されている
  • 交通量が多いので、路面に雪がつもりにくい

…等々、メリットが多いです。

運転に自信が無ければ車で行かない

それを言ったらおしまいですが(笑)運転に自信がないなら、無理せず新幹線やツアーバスを使いましょう。

事故に遭ってはせっかくの楽しいスキー・スノボ旅行が台無しです。

運転しなくていい分、体への負担も減りますよ。

スタッドレスタイヤで雪道を運転する時の7つのコツ

スタッドレスタイヤで雪道を運転するコツ

雪道運転に慣れてない方は、

  • なるべく停車しない
  • とにかく車間を取る
  • 路側帯に停車しない
  • スピードを出さない
  • 急加速・急ブレーキはNG
  • タイヤ痕をなぞって走行
  • アイスバーンに注意

以上の点だけでも意識するとスタックのリスクを大幅に低減できます。

なるべく停車しない

これ、一番重要です!

当たり前ですが、停車するからその場から動けなくなる。

逆に言えば、停止しなければスタックしないんですよ。

特に坂道やアイスバーンでは、のろのろでも進むことを意識して運転しましょう。

とにかく車間を取る

雪道ではいつもの倍以上、車間距離を空けてください。「ちょっと空き過ぎかな?」くらいがちょうどいいですよ。

雪道は制動距離(ブレーキをかけてから停車するまでの距離)が伸びるので、前を走ってる車が急ブレーキやスリップしたときに対応できなくなります。

また信号や渋滞で前がつまっていてもノロノロ進むことができるので、停車しないですみます。

路側帯に停車しない

運転者の交代、休憩、荷物の移動…理由はどうあれチェーン装着以外の目的で路側帯に停車するのはおすすめしません。

実際、路肩に止めて発進できなくなった車を多数目撃しています。

そもそも路側帯は除雪が不十分なので、スタックするリスクが跳ね上がります。

スピードを出さない

スピードを出しすぎるとスリップ事故のリスクはもちろん、前車との車間が取れず停車せざるを得なくなります。

雪道では「ちょっと遅すぎない?」くらいが丁度いいです。

急加速・急ブレーキはNG

急加速・急ブレーキは要注意。スリップはもちろん、前方の車に追突してしまう可能性も…

逆に後続車に追突される危険もありますしね。

特に坂道ではフットブレーキだけでなく、エンジンブレーキを活用することでスリップを防ぐことができます。

タイヤ痕をなぞって走行する

できるだけ他車のタイヤ痕をなぞって走行すれば、雪が積もっていないぶんスリップのリスクを低減できます。

逆にタイヤ痕を外れると、スリップはもちろん万が一停車した際スタックする可能性も…。

アイスバーンに注意

雪道のコンディションには、新雪、圧雪、シャーベット、アイスバーンの4種類があります。

その中でも一番注意が必要なのが、グリップの効かないアイスバーンです。

特にトンネルの入口・出口付近や樹木の影など、日陰はアイスバーンになりやすい。

とはいえアイスバーンを100%避けることはできませんので、急加速・急減速や車間距離には十分注意してくださいね。

立ち往生(スタック)してしまったときの対処法

立ち往生(スタック)してしまったときの対処法

もしも立ち往生(スタック)して、どうにも動かなくなってしまったときの対処法も覚えておきましょう。

  • ハザードで後続車に知らせる
  • JAF、スキー場に連絡
  • 車内で待機

次項から詳しく説明します。

ハザードで後続車に知らせる

追突の危険があるので、ハザード等で後続車にスタックを知らせましょう。

JAF、スキー場に連絡

目的地が近い時は、スキー場にスタックした旨を連絡しましょう。

場合によってはスキー場のスタッフが交通整理や救助してくれます。

実際、スキーバスがスタックした時は、スキー場のスタッフが牽引から交通整備までやってました。

車内で待機

外にいると体が冷えるうえ、後続車に轢かれる危険もあります。

救助が来るまで、車内で待機しましょう。

ノーマルタイヤにチェーンを装着しても安全が担保されない

ノーマルタイヤ+チェーンがおすすめできない理由

質問サイトなどでは「ノーマルタイヤ+駆動輪チェーンでも問題ない」という意見も見られますが、個人的にはおすすめしません。

■ノーマルタイヤ+チェーンがおすすめできない理由

  • スピードが出せないので渋滞の原因になる
  • 乗り心地が悪い
  • 装着するタイミングの見極めが難しい
  • 車体への負担が増す
  • チェーンが切れるリスクがある

チェーンはあくまで「もしもの時のための予備」として使用しましょう。

積雪がなくても冬のスキー場にノーマルタイヤは絶対にNG

時々SNSで「ノーマルタイヤでスキー場へ行けますか?」なんて質問を見かけますが絶対にNG。

たしかにふもとのスキー場などは、駐車場まで積雪が無いこともあります。しかし、一見雪が無さそうでも路面が凍結している場合もあるのです。

また、行きはともかく帰路で急に雪が降り出すことも…

山の天候は変わりやすいので、いつ天候が激変するか分かりません。冬のスキー場へ行くなら、最低限スタッドレスタイヤは装着すべきですね。

※ちなみに雪道・凍結路をノーマルタイヤで走行すると、法令違反になります。

雪道運転のとき車に積んでおくと安心なもの

雪道運転のとき、車に積んでおくと安心なもの

雪道運転のとき、車に積んでおくと安心なものを紹介します。

  • いらないタオル
  • 折りたたみスコップ
  • 水、食料、ガソリン満タン
  • 防寒ゴム手袋

次項から順番に解説します。

いらないタオル

車がスタックした時に、雪面とタイヤの間にタオルを挟むと脱出することができます。

折りたたみスコップ

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除雪されたない道だと、チェーン付きの4WD車でもスタックするときがあります。

また大雪で宿の駐車場から出庫できないなんてことも…

折りたたみのスコップ一つ積んでおけば、スタックや大雪のときでも安心です。

水、食料、ガソリン満タン

豪雪に起因する渋滞で長時間車にいなければならないこともあります。

出発前はガソリン満タン、多少の水や食料も積んでおくと安心ですね。

防寒ゴム手袋

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チェーンを付けるときや、車に付いた雪を払うのに便利なのが裏起毛のゴム手袋です。

ちなみに、上級者限定ですがスキー・スノーボードグローブとしても使えます(笑)

なおスキー・スノボ旅行に便利なカー用品については以下にまとめています。

冬のスキー・スノボ旅行におすすめ!車にあったら便利なグッズ・カー用品ベスト22選

まとめ

スタッドレスタイヤが進化している現在、チェーンが必要になる機会は極端に減りました。

しかし、いつでもスタック・スリップする可能性はあるので、安全のためにも携行することをおすすめします。

もしチェーンを携行したくないなら、以下のことを意識しましょう。

  • レンタカーなら4WD車を選ぶ
  • 天気予報やツイッターでスキー場までの降雪・路面状況をチェック
  • 山奥ではなくふもとのスキー場をチョイスする
  • 運転に自信が無ければ車で行かない

また、チェーン装着の有無に関わらず、雪道では車間距離を十分に取り急加速・急ブレーキを避けて安全運転を心がけてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。