手遅れになる前に…スキー、スノーボード板を守るための9つの盗難防止対策

こんにちは、20年以上スノーボードをやっている元イントラのらくスノです。

実は今、ゲレンデでのスノーボードやスキー板の盗難被害が急増しているのをご存知でしょうか。

その背景には、ヤフオクやメルカリなどを使って個人でも簡単にモノが売れる時代になったことがあります。さらに最近では、組織的な窃盗団が大量に板を盗み、海外へ転売するケースまで発生しているようです。

悲しいことに、一度板を盗まれてしまうとまず手元には戻ってきません

「自分のは安いモデルだから目をつけられないだろう」「古い型だから安心」なんて過信は絶対に禁物です。大切な相棒を守るためにも、今すぐ確実な盗難対策を始める必要があります。

そこで今回は、あなたのスキー・スノーボード板を犯罪から守るための9つの最強盗難防止対策について、詳しくお話ししていきます。

この記事を最後まで読めば、ゲレンデでもう二度と盗難被害に怯えることなく、安心してスノボを楽しめるようになりますよ

元イントラでスノーボード専門ライター。数々の有名ライダーと取材経験あり。元々スロープスタイルの選手でしたが、 引退後はカービングやバックカントリーを中心にスノーボードを楽しんでいます。

スキー場で盗難が増えてる理由→転売しやすくなった&窃盗団が増えた

冒頭でもお話しした通り、ネットでの転売が簡単になったことや窃盗団の暗躍によって、ゲレンデでの盗難被害は年々深刻化しています。

ヤフオクやメルカリを使えば個人でもあっという間に現金化できますし、最近は中国をはじめ海外でもスキー・スノボ人気が爆発的に高まっているため、組織的に大量の板を盗み出して海外へ転売するケースまであるようです。

しかも、盗んだ後に板とビンディングの組み合わせを変えられてしまうと、自分の板だと特定するのはほぼ不可能になります。その気になれば誰でもできてしまうほど、ゲレンデの防犯対策は盲点だらけなんです。

だからこそ「安いエントリーモデルだから狙われない」「型落ちの古い板だから大丈夫」という油断は絶対に禁物。大切なギアを守るために、今すぐできる確実な盗難対策を実践していきましょう。

具体的な盗難事例

ここからは、実際に私がX(旧Twitter)で見かけたリアルな盗難被害の事例を7つご紹介します。ゲレンデに潜むリスクを知るための参考にしてください。

① 10分間の油断!トイレ休憩の隙に盗難
トイレへ行くため、ほんの10分ほど板から目を離した隙に盗まれてしまった事例です。このケースでは、警察への被害届と同時にXで拡散を呼びかけたところ、偶然メルカリに出品されているのを発見し、奇跡的に無事手元に戻ってきました。

② 悪意のない「うっかり」間違え
センターハウス前に立てかけておいたスキー板が紛失した事例です。調査の結果、他のレンタル客が自分の板と間違えて持って行ってしまったことが判明。レンタル返却分の中から無事に見つかり、スキー場経由で戻ってきました。

③ 確信犯?ゲレンデ中腹でのすり替え逃走
コース中腹のレストランで休憩中にボードを盗まれた事例です。スキー場営業終了後に「別の古いボード」がポツンと残されていたことから、犯人がわざと自分のボードとすり替え、そのまま下まで滑り降りて逃走した可能性が極めて高い悪質なケースです。

④ 目撃証言あり!外国人窃盗団の大量盗難
駐車場前にあったボードスタンドから複数のスキー・スノーボードを外国人が次々と車へ積み込んでいるのを、別のスキー客が目撃して通報した事例です。専門家の話によると、やはり組織的な窃盗団が狙いを定め、そのまま海外へ密輸して売り飛ばすルートが存在しているようです。

⑤ まさかの犯人と遭遇!直接対決
板を盗まれた直後に、それを持っている犯人とゲレンデ内で奇跡的に遭遇した事例です。一度は「お前のものだという証拠はあるのか?」と開き直られたそうですが、粘り強い交渉の末に奪還。ただし、相手を刺激すると危険なので、もし遭遇しても「間違えて持っていってませんか?」と冷静に声をかけるのが鉄則です。

⑥ 盲点!100均などのワイヤーロックが破壊される
鍵をかけていたのにもかかわらず、盗難に遭ってしまった事例です。実は安価で細いワイヤーロックの中には、強い力で引っ張るだけで簡単に引きちぎれるモノもあります。「鍵を付ければ安心」ではなく、ロックの強度や太さにもこだわる必要があります。

⑦ 防犯カメラとレンタル履歴から一発御用
スタンドに立てかけていたボードが盗まれた事例です。警察が防犯カメラを確認したところ、3人グループの1人が自分のボードとすり替えていく姿がバッチリ映っていました。メンバーの1人がスノーボードをレンタルしていたため身元が割れ、犯人逮捕とボードの回収に至っています。

スキー、スノーボードギアを守るための9つの盗難対策

では、具体的にできる盗難対策はどのようなものがあるのでしょうか?

■スキー、スノーボードギアを守るための9つの盗難対策

  1. ステッカーを貼る
  2. 防犯シールを貼る
  3. ワイヤーロックをする
  4. 製造番号を控えておく
  5. 見える位置に置く
  6. リフトでしか行けない場所に置く
  7. 車に載せる
  8. 盗難保険に入る
  9. 携行品特約に加入してないか調べる

順番に説明していきます。

ステッカーを貼る

実は、犯人(盗人)の立場になって考えてみるとよく分かりますが、板にステッカーが貼ってあるのは最大の盗難防止になります

メルカリやヤフオクに出品されたとき、ステッカーのデザインや配置で一発で盗難品だと特定されてしまうため、犯人は安易にネットへ出品できません。実際、被害者がメルカリをパトロールしていて、特徴的なステッカーから自分の板を発見したケースもあるほどです。

わざわざ綺麗に剥がす手間を考えたら、犯人からすれば何も貼っていないまっさらな板を盗んだ方が圧倒的に効率が良いですからね。目立つ位置に個性を出すのは、単におしゃれなだけでなく、自分の板であるという強力な証明(防犯対策)になるんです。

ちなみに、ステッカーをゲレンデで剥がれにくくするちょっとしたプロのコツがあります。貼る前に「クリーナーなどの汚れ落とし」で板の表面をしっかり拭き、ドライヤーで少し温めてから貼ると、雪や水分に負けないくらいガチガチに密着してくれますよ。

絶対に剥がれない!スノーボードへ綺麗にステッカーを貼るコツを教えます

防犯シールを貼る

さらに、前にお話ししたステッカー対策に付随して、「防犯シール」を貼るだけでも絶大な抑止力が期待できます。例えば「動かすと警告音が鳴ります」や「GPS追跡装置を搭載しています」といった内容のシールですね。実はこれ、筆者も自分のボードに実際に貼って対策しています。

後ほど詳しく解説しますが、現実問題としてスキー・スノボ板の内部に完全に埋め込めるような専用のGPS装置は、今のところ存在しません。

でも、盗みを働こうとする犯人はそんな裏事情まで知りませんよね。いざ盗もうとした瞬間にそのシールが目に入れば、「もし本当にGPSが仕込まれていて、居場所を追跡されたらヤバいな……」と間違いなくビビるはずです。

しかも「GPS」という言葉は世界共通で通じるため、近年増えている外国人窃盗団への盗難対策としても非常に優秀な効果を発揮してくれます。

ネット通販などで数百円もあれば手に入るシールをペタッと貼るだけですから、このコスパ最強の対策はやらない手はありませんよね。

ワイヤーロックをする

ゲレンデに潜むコソ泥は、とにかく「盗みやすい無防備なボード」を狙っています。だからこそ、一番の基本であるケーブルロックをかける癖をつけることが重要です。ネット通販やスキーショップなら600円前後から手に入りますよ。

実際、私がX(旧Twitter)でスノーボーダーを対象にアンケートを取ったところ、397人中なんと70%もの方が「普段からワイヤーロックをしている」と回答してくれました。ゲレンデでも防犯意識がかなり高まっている証拠ですね。

一部では「細いワイヤーは切られたら意味がない」という意見もありますが、決してそんなことはありません。ロックをかけることには4つの絶大なメリットがあるんです。

  • そもそもワイヤーを切っている姿自体が周囲から見て異常に怪しい
  • ロックを解除したり切断したりする手間で盗むまでに時間がかかる
  • 万が一現行犯で見つかったとき、犯人は「自分のボードと間違えた」という言い訳が絶対にできない
  • 明確な損壊の跡が残るため、警察が盗難届を受理しやすくなる

コソ泥はとにかく人に見られるのを極端に嫌がります。ですから、鍵がかかっているという事実だけで「ターゲットから外される」という強力な抑止力になるんです。

以前、防犯のプロである専門家に話を伺ったときも、スキー・スノボ板の盗難を直接防ぐにはやっぱりワイヤーロックが一番有効で手軽な手段だと断言していましたよ。

切れないロックのおすすめはコンパクトワイヤーケーブル型

実は先日、ゲレンデでの使い勝手を検証するために、いろいろな種類のワイヤーロックを自腹で購入して実験してみたんです。その結果、持ち運びのしやすさと強度のバランスを考えると、圧倒的に「コンパクトワイヤーケーブル型」が一番おすすめという結論に至りました。

スノボ用としてよく売られている定番の細いワイヤーロックですが、私が実際に強い力で引っ張ってみたところ、なんと簡単に壊れて(引きちぎれて)しまったんですよね……。これだと、犯人が本気を出せば一瞬で突破されてしまうリスクがあります。

逆に、防犯性が最も高かったのは「自転車用の頑丈なロック」でした。ただ、こちらは本体が重くてかさばるため、ウェアのポケットに入れて滑走するともっさり感がすごくて、滑りづらかったのが本音です(笑)。

だからこそ、ポケットにすっぽり収まるコンパクトさでありながら、簡単に引きちぎられない適度な太さを持った「コンパクトワイヤーケーブル型」が、スノボの盗難対策にはベストな選択肢になります。

【スキー・スノボ盗難対策】一番強度が強いワイヤーロックはどれ?実験してみた!

製造番号(シリアルナンバー)を控えておく

もしお持ちの板に製造番号(シリアルナンバー)が刻印されているなら、必ずスマホで写真を撮って保存しておきましょう。その際、ご自身の運転免許証やマイナンバーカード、保険証などと一緒に1枚のフレームに収めて撮影しておけば、万が一のときに「これが間違いなく自分の持ち物である」という決定的な証拠になります。

ここで、実際にあったトラブルから学べる非常に重要な注意点があります。実は、盗難に遭った当日にスキー場(ゲレンデ)で撮影した写真だと、犯人と直接対決したときに「お前がさっきその場で勝手に俺の板を撮っただけだろ!」と理不尽に反論されてしまうケースがあるようです。

そのため、写真はなるべく背景に自宅の部屋や自分の車内が写り込んだ状態で撮影しておくのが鉄則です。「持ち主本人しか絶対に撮り得ないシチュエーション」であらかじめ記録しておくことで、犯人の言い訳を完璧に封じ込めることができますよ。

見える位置に置く

休憩中やランチタイムの置き場所も重要です。板をスタンドに置くときは、なるべくレストランの窓際など、中から自分のボードが常に視界に入る場所を選んで立てかけるのが望ましいですね。犯人は「持ち主から見られているかもしれない」という状況を一番嫌がります。

また、先ほどご紹介した事例にもあった通り、「ほんのちょっと目を離した隙」に一瞬で盗まれるリスクがゲレンデには潜んでいます。

「ちょっとトイレに行くだけだから」と油断せず、席を外す場合は家族や友人に声をかけて交代で行くなど、誰かしらが必ず板を見ている状況を作るように徹底しましょう。ソロで滑りに来ている場合は、先ほど紹介したワイヤーロックを毎回サッとかける習慣をつけるのが、愛車をコソ泥から守る最大の防衛策になります。

リフトでしか行けない場所に置く

休憩する場所選びも、実は強力な防犯対策になります。結論から言うと、山麓のセンターハウスではなく、リフトでしかアクセスできない「ゲレンデ中腹のレストラン」などを利用すると、板を盗まれるリスクを大幅に減らすことができます。

なぜなら、ゲレンデの中腹は犯人(窃盗犯)にとって圧倒的に盗みにくい3つの理由があるからです。

  • 犯人がわざわざ板を盗むためだけに、高いリフト券を自腹で購入しなければならない
  • 仮に板を盗み出せても、他人の板を担ぎながらゲレンデを滑り降りるのは異常に目立つ(※そもそも自分の板を持っていないとリフトに乗車できないスキー場がほとんどです)
  • 盗んだ板を積み込める駐車場までの距離が遠いため、途中で見つかるリスクが跳ね上がる

逆に、車ですぐにアクセスできる山麓のセンターハウス周辺は、誰でも自由に出入りできるため盗難のリスクが跳ね上がります。実際、過去には窃盗団がセンターハウスの目の前にワンボックスカーを横付けし、並んでいた板を次々と車内に放り込んで大量に盗んでいったという恐ろしい事例もあるほどです。

下まで降りて休憩するときはいつも以上に防犯意識を高め、少し面倒でも山の中腹にあるレストランをうまく活用して、犯人に狙われる隙をなくしていきましょう。

車に載せる

ランチや長めの休憩を取る際、少し手間はかかりますが、いったん駐車場に戻って板を「車内」に載せてしまうのが、実は盗難確率を一気にゼロへ近づける最強の裏技です。(もちろん、毎回車まで往復するのは面倒だとは思いますが入る価値は十分にあります!)

ここで一つ注意したいのが、車の屋根に取り付ける「ルーフキャリア」への保管です。鍵付きのルーフキャリアだからと油断していると、最近の悪質な窃盗犯はキャリア自体を工具で強引に破壊して中の板を盗み出していくケースもあります。

そのため、車で保管する場合はキャリアの上ではなく、外から見えないようにシートを被せるなどして「車内のトランクや座席」にしっかりと隠してロックしておく方が圧倒的に安全です。

車という強固なセキュリティの中にギアを完全に入れてしまえば、ゲレンデのスタンドに放置するよりも遥かに安心してのんびり休憩を満喫できますよ。

盗難保険に入る

ステッカーや置き方での対策だけでなく、万が一に備えて「レジャー保険(スキー・スノボ保険)」に加入しておくのも、非常に賢い盗難対策の一つです。

こういった保険は、本来ゲレンデでの怪我や他人への損害賠償に対する補償がメインですが、特約として「携行品損害(盗難特約)」が付帯されているプランもあります(※補償の条件や対象は保険会社によって異なります)。

あらかじめレジャー保険に入っておけば、万が一大切な板が盗まれてしまっても、買い替え費用などの金銭的な大ダメージを防ぐことができるので精神的な安心感が違いますよね。

ただし注意点として、多くの保険には「免責金額(自分で負担しなければならない金額)」が設定されているため、購入時の金額が実質全額100%戻ってくるわけではない、ということは頭に入れておいてください。

ちなみに、スキーヤー・スノーボーダーの間やSNSでも「コスパ最強」とよく話題に上がるのが、au損保のスキー・スノーボード保険です。月々数百円から手軽に入れるプランもあるので、万全の体制でシーズンを迎えたい方はぜひ一度チェックしてみてくださいね。

携行品特約に加入してないか調べる

また、わざわざ新しいレジャー保険に加入しなくても、すでに皆さんが持っているクレジットカードや火災保険、自動車保険に「携行品特約」と呼ばれる補償が付帯している場合があります。要は、いま契約しているメインの保険に付いているおまけのようなシステムですね。

この携行品特約がついていれば、ゲレンデでスノボ板の盗難被害に遭ってしまったときでも、特約から金銭的な補償を受けられる可能性があります。当然ながら、カード会社や保険会社によって対象になるかどうかの条件はガラリと変わりますので、気になる方は一度マイページを確認したり問い合わせたりしてみましょう。

ただし、こちらもレジャー保険と同様に「免責金額(自己負担しなければならない金額)」が設定されていることがほとんどなので、実質全額が戻ってくるわけではありません。

保険はあくまで「最終手段の守り」です。やはり、ここまでご紹介してきた複数の防犯対策を組み合わせて実践し、犯人に『絶対に盗まれない状況』を作ることこそが一番大切なんですね。

スキー・スノボ盗難対策としてのGPSは無い

「そんな回りくどい対策をしなくても、板にGPSを付けておけばいいんじゃない?」そう考える方も多いと思います。しかし結論から言うと、現状の技術ではスキー・スノーボードに実用的に取り付けられる専用のGPSはありません

もちろん、子どもの見守り用や車の盗難対策として市販されている携帯型GPSはたくさん存在します。ですが、スノボ板で使おうとすると3つの大きな壁にぶつかるんです。

  • そもそもGPS本体が大きすぎて板やビンディングに隠して装着できない
  • 毎月数百円から数千円の月額通信料金がずっとかかってしまう
  • 端末自体の本体料金が高額で導入のハードルが高い

板のグラフィックや滑走の邪魔をせず、防水性や耐寒性もクリアできるような専用GPSは、今のところ現実的ではないんですよね。

その代わりに、最近では「AirTag(エアタグ)」などのBluetoothトラッカー(スマートトラッカー)をGPS代わりに使うスノーボーダーが増えています。数千円で購入できて月額費用もかかりません。

ただ、これも本物のGPSとは違って「近くにiPhoneユーザーが通らないと位置情報が更新されない」など、いくつか知っておくべき制約(デメリット)があるのも事実です。

詳しくは下記の記事にまとめましたので、気になる方は参照ください。

スノボ盗難対策の救世主!?エアタグがGPS代わりになるかスキー場で実験してみた

盗難被害に遭った時の対処法

もしもご自身が盗難被害にあった場合はどうすればよいのでしょうか?

  • 周囲を探してみる
  • 警察に被害届を提出
  • スキー場にも一報を入れる
  • 楽天市場・フリマアプリで探す
  • 盗難された板を見つけたら警察に差し押さえてもらう

次項から順番に解説します。

周囲を探してみる

万が一、ゲレンデで自分の板がなくなっていることに気づいたら、まずは落ち着いてすぐに周囲を探してみましょう。もしかしたら、まだ犯人が近くをウロウロしているかもしれません。

それに、この時点では悪意のある盗難ではなく、先ほどご紹介した事例のように「本当にうっかり間違えて持っていってしまった」という可能性も十分にありますからね。

もしそれらしき人物や自分の板を持っている犯人を発見した場合は、決して力ずくで捕まえようとせず、「それ、私の板と間違えていませんか?」と冷静に声をかけて返してもらいましょう。姑息な犯罪者ほど、下手に刺激すると逆上して何をしてくるか分かりません。

中には「これがあなたの板だという証拠はあるのか?」などと強気に開き直ってくるタチの悪いパターンもあるようですが、そんなときこそ事前にスマホで撮影しておいたシリアルナンバー(製造番号)が動かぬ証拠になります。警察を呼ぶ際にも一発で自分のものだと証明できるため、やはり事前の準備が命を救うことになりますね。

警察に被害届を提出

周囲を探しても見つからず、完全に盗難に遭ったと分かったら、すぐに警察へ通報して被害届を提出しましょう。

ただ、ゲレンデでの紛失は警察から「誰かがうっかり間違えて持っていっただけじゃないの?」と言われてしまい、なかなか被害届を受理してもらえないケースも珍しくありません

そんなときに絶大な威力を発揮するのが、先ほどご紹介したケーブルロック(ワイヤーロック)というわけです。ロックのワイヤーが工具で切断されていたり、鍵がかかったビンディングごと無理やり外されていたりすれば、過失ではなく『明らかな窃盗事件』として警察も認めざるを得なくなるからです。

とはいえ現実問題として、たとえスムーズに被害届が受理されたとしても、10万円前後のスノボ板の盗難で警察が総力を挙げて本気で捜査してくれる、ということはまずありません。

それでも、後からメルカリなどで自分の板を偶然発見したときに、被害届を出しているかどうかが「警察に差し押さえしてもらうための必須条件」になります。万が一のときの手続きを有利に進めるためにも、被害届の提出だけは絶対に諦めずに済ませておきましょう。

スキー場にも一報を入れる

警察への通報と同時に、必ずスキー場の管理事務所やパトロールセンターにも一報を入れておくようにしましょう。

警察が防犯カメラの映像をチェックする際など、捜査を進める上でスキー場関係者の立ち会いや協力が必要になるケースが多いため、事前に状況を共有しておく必要があります。

また、意外かもしれませんが、スキー場に連絡を入れておくことで一度盗まれた(無くなった)板がゲレンデに戻ってくることもよくあるんです。主な理由は以下の3つです。

  • 間違えて持って行ってしまった人が、後から気づいてスキー場へ返却に来る
  • 実は盗難ではなく、他のレンタル板の中に紛れ込んでいた
  • SNSでの拡散などで騒ぎが大きくなり、怖くなった犯人がこっそり元の場所へ戻しに来る

あらかじめスキー場のスタッフに自分の名前と連絡先、板の特徴を伝えておけば、発見されたときにすぐ連絡をもらうことができます。警察への被害届とセットで、スキー場への連絡も絶対に忘れないでくださいね。

楽天市場・フリマアプリを探す

犯人の目的はほとんどが転売なので、あきらめずにメルカリ、ヤフオク、ラクマ、楽天市場などを定期的にパトロール(巡回)してみましょう。

また、ダメ元でもX(旧Twitter)などのSNSで「盗難被害の拡散」をお願いしてみるのも強力な方法です。実際、被害者の方が投稿した特徴的な板の写真が拡散され、それを見た人からの情報提供でボードが奇跡的に見つかった事例もあります。

さらに心強い味方として、スキー・スノーボード専門のリサイクルショップの中には、買い取り時に盗品だと発覚した場合に警察へ通報してくれる、防犯意識の高い業者さんも存在します。

こういったリサイクル業者さんは、広く盗難被害に遭われた方からの情報提供を求めているので、「自分の板の特徴やシリアルナンバー」を共有しておくことで、買い取りショップに持ち込まれた際に引っかかる可能性が出てきます。わずかな可能性を信じて、一度相談してみる価値は十分にありますよ。

モンスタークリフ

盗難された板を見つけたら警察に差し押さえてもらう

もしメルカリやヤフオクなどで自分の盗まれた板を見つけたら、すぐに警察へ通報して差し押さえの手続きをしてもらいましょう

なぜなら、出品者が直接の犯人であるかどうかに関わらず、盗難に遭ったときから2年以内であれば、無償で返却を請求できると民法(第193条:盗品・遺失物の回復)で定められているからです。

逆に、そこで見逃していったん別の人の手に渡って転売されてしまうと、そこから探し出すことは極めて難しくなってしまいます。「見つけたらその場ですぐに動く」というスピード感が、板を取り戻せるかどうかの運命の分かれ道になります。

まとめ

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリ側でも盗難品対策は進められているようですが、残念ながら犯人側との「いたちごっこ」が続いているのが現状です。

運営の対策をあてにするのではなく、やはり日頃からご自身でスキー・スノーボードを絶対に盗まれないための対策を徹底することが何より重要になります。

皆さん、普段自転車に乗るときは短時間でも必ず鍵をかけますよね。

それなのに、物によっては自転車よりも遥かに高額になる大切なスノーボードにロックをかけないのは、冷静に考えるとものすごく危ない状態だと思いませんか?

大切な相棒であるギアを自分の手でしっかりと守り、盗難の不安をゼロにして、全力で楽しいスノーボードライフを過ごしましょう!

2件のコメント

私はスノーボードを21年間してます。その中で盗難にあったのは2回で、1回目が19年前にbutton の板を3泊4日の初日の宿泊先の乾燥室で奪われました。
まだ20代で彼女なども居た手前、店に対して管理責任あるだろう❗️と言いたい所をぐっと我慢しました。今ではどこに行っても盗難注意や責任負えませんの看板が宿泊先にありますが昔はなかったです。ボードレンタルが少ない時期でレンタル店に使うための盗難だとボード店に聞いたことがありましたが昔のことで今は自分のためにに盗むのが多いのかもしれません。
2回目は、17年前にburton の板をスキー場のレストランで食事をしている際にワイヤーで止めてあったものをカットして盗まれました。
スキー場は(間違えてお持ちなっているか御確認ください)などの放送してましたが
警察は事情を聞くだけで捜査もしません。

それ以降は以下の方法で盗まれなくなりました。

*必ずレストランで食事する際には店内に持ち込みます。
(店内に持ち込み禁止と書いてあるのが多いですが、盗難時に責任取れるのか❓と店側に言えば黙ります)

素直大人気ない言動かもしれませんが、背に腹は変えられません。

*必ず、仲間の誰かが注文時やトイレ時には見ている様にしてます。

*外に置く場合は、必ず店舗内から見える場所のガラス面に置きます
 絶対死角になる場所には置きません。

あと、スプリットボードのビンディンングは簡単に外されますので
ゲンテンのスプリットボードや、高額な板は店内に持って入り食事します。

現在はゲレンデで滑る事が減りリフトを使うだけで山に登るのがほとんどなので盗まれていないです。

(最後に知人の盗難)
スプリットボードやパウダーボードを持つ方はゲレンデ滑り用の板など複数枚持っている方がいます。
ルーフに積んであった挟み込みタイプの製品にて置いていた所をビンディングを片側だけ外されて抜取られてました。
室内に積まない友達が悪いのですが、そこまでして取る奴もいます。

昔は用品保険、スポーツ保険や、対人保険にスノーボードの保険もありました。 
買って1年以内は万額もらえる保険もありましたが、盗難件数の多さと盗まれたと虚偽の詐欺をする奴がいて今では盗難にあっても満額もらえるのは無くなり目減りしました。

今は周りの友人たちも盗まれるものが悪い
盗まれて当たり前だと思わなければ確実に盗まれるリスクが増えます。

変な話ですがゴーグルも盗まれた事がありますしグローブも盗まれたことがあります。
ボードの服のまま温泉に行ってブーツ盗まれたり、ウエアーを盗まれた友達もいます。

ですので私たちは汚れたパンツを一番上に置いたりします
ここまで気を使わないと盗まれてからでは遅いです。
スノーボード人人口の減少にともないか知りませんが板とビンディンングセットで15万前後はざらです。
ウエアーの上だけでも良い製品は5万円でも買えないです。
ブーツも5万以上するのも増えてきて価格帯も20年前に戻ってきました。

自分のものは自分で守る
海外と同じ様に考えていれば盗まれる心配はないです

Ono様

コメント頂きありがとうございます。
ルーフから取るなんて始めて聞きました!

私も自転車盗まれたとき警察は事情聴取するだけでしたので、お気持ちはよくわかります。
(警察の方も少額の窃盗くらいでは、動けないのは理解してますが…)
確かに、数万円のギアをそのまま置いておくのはリスクがありますよね。

盗難対策とても参考になりました。次回執筆の際参考にさせていただきます!

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ABOUT US
らくスノさん
スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。