こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。
現在は転売が容易になったことから盗難被害が増えています。
ヤフオクやメルカリなら個人でも簡単に取引できますし、最近は窃盗団が大量に盗み、中国など海外へ転売する場合もあるようです。
しかも板を盗まれるとまず戻ってきません。
「安いモデルだから大丈夫」「古いモデルだから安心」なんて過信せずに、しっかり盗難対策したいですね。
今回はスキー、スノーボード板を守るための、9つの盗難防止対策についてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、もう盗難被害に怯えることはなくなりますよ!
目次
スキー場で盗難が増えてる理由→転売しやすくなった&窃盗団が増えた
冒頭でお話しした通り、現在は転売が容易になったことや窃盗団が増えたことから、盗難被害が増えています。
ヤフオクやメルカリなら個人でも簡単に取引できますし、最近は中国などでもスキー・スノボ人気が高まっていることから、組織的に大量盗難して海外へ転売する場合もあるようです。
板とビンディングの組み合わせを変えれば特定は難しいので、やろうと思えば私だってすぐに実行できます。
「安いモデルだから大丈夫」「古いモデルだから安心」なんて過信せずに、しっかり盗難対策したいですね。
スキー、スノーボードギアを守るための9つの盗難対策
では、具体的にできる盗難対策はどのようなものがあるのでしょうか?
■スキー、スノーボードギアを守るための9つの盗難対策
順番に説明していきます。
ステッカーを貼る
盗人の立場になるとよくわかります。ステッカーが貼ってあると転売時に特定されやすいため、安易にメルカリなどへ出品できませんからね。
実際、盗難被害者がメルカリを巡回していて、ステッカーから板を発見した事例もあります。そもそも剥がす手間を考えると、ステッカーを貼ってない板を盗んだほうが早いですから。
なにより目立つ位置にステッカーを貼るのは、ご自身の板であるという証明になるので、とても有効な防犯対策です。
ちなみにステッカーは、汚れ落としで板を拭き、ドライヤーで温めてから貼ると剥がれなくなります。詳しいやり方に関しては以下の記事も参照ください。
→絶対に剥がれない!スノーボードへ綺麗にステッカーを貼るコツを教えます
防犯シールを貼る
前項に付随する内容ですが、「動かすと音が出ます」「GPSを搭載してます」など防犯シールを貼るだけでも、かなりの抑止力が期待できます。実際、筆者もボードに貼ってますよ。
後述しますが、今のところスキー・スノボ板に搭載できるGPSはありません。
でも、大抵の人はそんなこと知らないですから、いざ盗もうと思っても「GPSが本当に搭載されてたらやばいなぁ」とビビるはずなんです。
またGPSという言葉は世界で通じるので、外国人への盗難対策としても使えます。
いずれにしろ数百円で対策できますから、やらない手はありませんね。
ワイヤーロックをする
コソ泥は盗みやすいボード持っていきます。ケーブルロックは600円前後で購入できるので、施錠する癖をつけましょう。
実際Xでアンケートを取ったところ、397人中70%の方がワイヤーロックをしていると答えてくれました。
「切られては意味がない」という意見もありますが、
- ワイヤーを切っている時点で怪しまれる
- 盗むのに時間がかかる
- 見つかった時、犯人は「ボードを間違えた」という言い訳ができない
- 警察が盗難届を受理しやすくなる
コソ泥はとにかく見られるのを極端に嫌がるので、少なくても抑止力にはなります。
以前その筋の専門家に聞いたところ、スキー・スノボの盗難を直接防ぐにはワイヤーロックが一番有効だと言ってました。
切れないロックのおすすめはコンパクトワイヤーケーブル型
先日いろいろな種類のワイヤーロックを購入して実験してみたんですが、持ち運びや強度を考えると、コンパクトワイヤーケーブル型が一番良かったです。
ワイヤーロックが一般的だと思いますが、これ引っ張ったら簡単に壊れたんですよね…
自転車用が一番強度は高かったのですが、ポケットに入れて滑走するともっさり感が気になりました(笑)
検証内容に関しては以下の記事にまとめてますので、気になる方は合わせて参照ください。
→【スキー・スノボ盗難対策】一番強度が強いワイヤーロックはどれ?実験してみた!
製造番号(シリアルナンバー)を控えておく
製造番号(シリアルナンバー)の刻印があれば、スマホで写真を撮っておきましょう。ご自身の免許証や保険証などと一緒に撮影すれば、自身の持ち物だという証拠になります。
ちなみにスキー場で撮影すると、いざ盗難に遭ったとき「その場で撮っただけ」と犯人に反論されることもあるようです。
なるべく背景に自宅や車内が写った状態(持ち主自身しか撮り得ない状況)で撮影しましょう。
見える位置に置く
休憩中はなるべくボードが見えるような場所(レストランの窓際など)が望ましいですね。
また、ちょっと目を離した隙に盗まれる可能性もあります。トイレに行く場合は家族・友人など誰かしら板を見ている状況が望ましいです。
リフトでしか行けない場所に置く
リフトでしかアクセスできない場所に置くと、盗難に遭う可能性が減少します。(ゲレンデ中腹のレストランなど)
- 犯人はわざわざ板を盗難するためだけにリフト券を購入する必要が出てくる
- 仮に板を盗んだとして、板を担ぎながら滑走していれば目立ってしまう(補足:板を持ってないとリフトに乗車できないスキー場が多い)
- 駐車場まで遠いので、見つかるリスクが高まる
逆にセンターハウスなど誰でも出入りできるような場所は盗難に遭う可能性が高まります。
実際、窃盗団がセンターハウス前に車を停車させて、板を大量に盗んでいったなんて事例もあるようです。
車に載せる
いったん駐車場に戻り車内に載せると、盗難確率が一気に減少します。(もちろん面倒だとは思いますが…)
ちなみにルーフキャリアを壊して盗む輩もいるようなので、車内のほうがより安全ですね。
盗難保険に入る
盗難保険というよりはレジャー保険に該当するものです。
あくまで怪我や損害賠償に対する保証がメインですが、盗難特約が付帯されている保険もあります。(保険会社により条件は異なります。)
あらかじめ保険に入っていれば、万が一盗難されても金銭的な被害を防ぐことができます。
ただし、免責金額(自己負担しなければならない金額)が設定されているので、実質全額戻ってくることはありません。
携行品特約に加入してないか調べる
クレジットカード、火災保険、自動車保険などには携行品特約と呼ばれる補償が付帯している場合があります。要はメインの保険のおまけですね。
携行品特約があると、盗難被害に遭っても金銭的な補償が受けられます。当然ながら保険会社によって対応は違いますので、気になる方は問い合わせてみましょう。
ただし、こちらも免責金額(自己負担しなければならない金額)が設定されているので、実質全額戻ってくることはありません。
やはり複数の防犯対策を実施して、盗まれないことが大事なんですね。
スキー・スノボ盗難対策としてのGPSは無い
「そんな回りくどい対策しなくても、GPS付ければいいんじゃない?」そう考える方も多いと思います。しかし、現状スキー・スノーボードに取り付けられるGPSはありません。
もちろん、子どもの見守りや車両盗難対策としての携帯GPSはたくさん存在しますが、
- そもそもGPS本体が大きすぎる
- 月額料金がかかる
- 本体料金が高い
上記の理由から、スキー・スノーボードで使うのは現実的ではありません。
代わりにBluetoothトラッカー(狭い範囲で使えるGPSのようなもの)をGPSとして使うこともできますが、制約が多いのも事実。
詳しくは下記の記事にまとめましたので、気になる方は参照ください。
→スノボ盗難対策の救世主!?エアタグがGPS代わりになるかスキー場で実験してみた
盗難被害に遭った時の対処法
もしもご自身が盗難被害にあった場合はどうすればよいのでしょうか?
- 周囲を探してみる
- 警察に被害届を提出
- スキー場にも一報を入れる
- 楽天市場・フリマアプリで探す
- 盗難された板を見つけたら警察に差し押さえてもらう
次項から順番に解説します。
周囲を探してみる
盗難に気づいたら、すぐ周囲を探してみましょう。もしかしたら、まだ犯人が近くにいるかもしれません。
それに、この時点では本当に間違えて持っていった可能性も否定できませんからね。
もし犯人を発見したら、安易に捕まえようとせず「板間違えてませんか?」と声をかけて返してもらいましょう。姑息な犯罪者、へたに刺激すると何をするかわかりません。
「あなたの板である証拠は?」など開き直られるパターンもあるようですが、シリアルナンバーを控えておけば動かぬ証拠になります。
警察に被害届を提出
盗難に遭ったことがわかったら、警察に通報して被害届を提出します。
でもね、「間違えて誰か持っていったんじゃないの?」とか言われて、なかなか受理してもらえないこともあるんですよ。たぶん警察も処理が面倒なんでしょうね(笑)
そんな時に有効なのがケーブルロックというわけです。ケーブルが切られたり、ビンディングごと外されてたら確実に盗難事件ですから。
とはいえ、スムーズに被害届を受理してもらっても、10万円前後の盗難で警察が本気で捜査することはないです。
ただ、のちのち板を発見した場合被害届は必要になるので、提出はしておいたほうがいいでしょう。
スキー場にも一報を入れる
防犯カメラのチェック等、警察の捜査時にスキー場関係者の立ち会いが必要になる場合があるので、スキー場にも一報を入れておきましょう。
また下記のような理由で、盗まれた板がスキー場へ戻ってくることもあります。
- 間違えて持っていった人がスキー場へ返却に来る
- 実は盗難ではなくレンタルに混じっていた
- 騒ぎが大きくなり怖くなった犯人が、こっそり元の場所へ戻しに来る
あらかじめスキー場に連絡先を教えておけば、発見されたらすぐ連絡をもらうことができますね。
楽天市場・フリマアプリを探す
ほとんどの盗難目的が転売なので、楽天市場、メルカリ、ヤフオク、ラクマなど定期的に巡回してみましょう。
ダメ元でSNS拡散をお願いしてみるもの一つの方法ですね。実際、盗難被害に遭われた方のツイートからボードが見つかった事例もあります。
また、スキー・スノーボード専門リサイクルショップの中には、盗品が見つかった場合、警察に通報してくれる業者さんもいます。
下記のリサイクル業者さんは被害に遭われた方の情報提供を求めているので、わずかな可能性を信じて相談してみるのも良いかもしれません。
盗難された板を見つけたら警察に差し押さえてもらう
メルカリなどで盗難された板が見つかったら、すぐに警察へ通報して差し押さえしてもらいましょう。
なぜなら、出品者が犯人であるかどうかは別として、盗難から2年以内なら無償で返却しなければならいと民法で定めれているからです。
逆にいったん転売されてしまうと、探し出すことは難しくなります。
まとめ
メルカリやヤフオクでも盗品対策はしているようですが、しょせんいたちごっこ。
やはり日頃からご自身でスキー、スノーボードを盗まれない対策をとることが重要です。
皆さん、自転車には必ず鍵をかけますよね。
それなのに、物によっては自転車より高額なスノーボードにロックをしないのは、不安だと思いませんか?
しっかり盗難対策をして、楽しいスノーボードライフを過ごしましょう。