【実験済み】切れないワイヤーロックのおすすめは?→ケーブル型【スキー・スノボ】

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こんにちは、20年以上スノーボードやっている、らくスノです。

この記事では3種類のワイヤーロックを購入して、強度実験をしてみました。

  • ワイヤーロック型は工具不要で簡単に破壊できる
  • コンパクトワイヤーケーブル型は強度が高く、持ち運びも便利
  • ワイヤーケーブル強化型は容易に破壊できないが携行に不便

実験の結果は、写真中央のコンパクトワイヤーケーブル型が軽量で強度も高かったです。

これから購入するならコンパクトワイヤーケーブル型をおすすめします。

※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。

ワイヤーロックは付けるべき?→抑止力になるので付けたほうがいい

https://twitter.com/rakusnowkousiki/status/1826185621934907637

「そもそもワイヤーロックはつけるべき?」という質問に関して、筆者は必ずYESと答えます。

時々Xで「ワイヤーロックは切られたら意味ない」「ワイヤーロックはビンディングを外されると意味がない」なんて不要論が出るのですが、少なくとも抑止力にはなりますからね。

■ワイヤーロックのメリット

  • 盗むのに時間がかかる
  • 工具が無いと盗めない
  • 盗まれても警察が確実に被害届を受理してくれる
  • 犯人が「間違えて持っていった」という言い訳ができない

…等々、ワイヤーロックにはメリットが沢山あります。

実際筆者が行ったXのアンケートでも、397人中約7割の方がワイヤーロックしていると答えていました。たった1,000円前後のアイテムで数万円のボードを守れるなら安いものです。

次項からはおすすめのワイヤーロックについてお話します。

おすすめのワイヤーロックはコンパクトワイヤーケーブル型

強度付けやすさ重量
ワイヤーロック型
コンパクトワイヤーケーブル型
ワイヤーケーブル強化型

検証結果は表のとおり。一番のおすすめはコンパクトワイヤーケーブル型です。

強度も高く簡単には切れない。なにより持ち運びに便利ですね。

はっきり言って引っ張ると簡単に壊れるワイヤーロック型は、抑止力にもなってない気がします。

だからスキー・スノーボードではコンパクトワイヤーケーブル型が一番使いやすいです。

ちなみにコンパクトワイヤーケーブル型はリーシュコードとしても使えるし、ビンディングに付けっぱなしにしておけば忘れる心配がないのもGOODでした!

ワイヤー・ケーブル強化型は強度は高いが持ち運びが不便

ワイヤーケーブル強化型のメリットは強度。実際Xのアンケートでも使っている人が多くいましたが、やはり持ち運びが不便ですよね。

滑走中はウェアに入れておくしかないのですが、かなりポケットがもっさりするので、好き嫌いが分かれそうです。

ただ、簡単に切れそうにないのは明らかなので、抑止力も期待できます

たとえば「リュックに入れるから、重量やもっさり感は気にならない」という方には、おすすめのロックですね。

次項からは、各ワイヤーロックの検証結果の詳細について詳しくお話します。

ワイヤーロック(リール型)は引っ張ると簡単に壊れた

まずは通常のワイヤーロック(リール型)から強度実験してみました。

結論から言えば、このワイヤーロックはまったく意味がありません。

よく「引っ張ったら壊れた!」なんて噂を耳にしますが、実際ケーブルを引っ張るとプラスチック部分が簡単に壊れました…

時間にして、わずか2〜3秒。

そんなに力も入れてないのに壊れたので、おそらく女性でも簡単に外せます。

やろうと思えば、私でも簡単に窃盗できそうです。

ケーブルは簡単に切れない

ケーブルも細いので簡単に切れそうでしたが…意外に強度は高かったです。

少なくても手のひらサイズのニッパーで断線することは難しいですね。

コンパクトワイヤーケーブル型は軽量で簡単に壊れない

ワイヤーもある程度強いし、本体も簡単には破壊できない。軽量コンパクトなので、現状一番オススメできるワイヤーロック。

携行することを考えると、一番使えるのはコンパクトワイヤーケーブル型ですね。

まず、本体が金属なのでワイヤーロック型のように引っ張っても壊れません。

またケーブルも太く、手のひらサイズのニッパーでは簡単に断線できないでしょう。

軽量・コンパクトなので滑走中ポケットに入れていても邪魔になりにくい。

ビンディングに取り付けて、リーシュコード代わりにしても問題なさそう。

スキー・スノボ盗難防止用とするなら、このくらいの強度は欲しいところです。

コイルしているので少し巻き付けづらい…

あえてデメリットを言うなら、コイルしているので少し巻き付けづらいですね。

また、ワイヤーロック型のように長さの調整もできないので、購入したサイズによっては「友達の板と2枚付け」というのも難しいかもしれません。

ワイヤーケーブル強化型は持ち運びが不便

ワイヤーがこれだけ太いと簡単に切れないので安心だが、持ち運びは圧倒的に不便。小さく収納できないのもデメリット。

主に自転車で使われるケーブル強化型。

確かにここまでくると容易に切断できません。

ただし、小さく収納できないうえに重いので持ち運びに不便ですね。

鍵穴の作りが悪すぎ…100均一のロックはやめたほうがいいよ

「100円均一にも自転車用のロックがあるけど、あれ流用できないの?」

結論から言えば、100円均一のロックはやめたほうがいいです。

たしかに安い割にはワイヤーの強度は高いんですが、とにかく鍵穴の作りが悪すぎる…鍵を挿入してもなかなか回らないんですよ(笑)

しまいには濡れると錆びて、鍵がまったく使い物にならなくなります。

筆者は自転車の鍵として100円均一のロックを使ってたんですが、2〜3日で鍵が取れなくなって焦りました。

たまたま家だったんでクレ556で外しましたが、ゲレンデだったらそうもいきませんからね。

ワイヤーロックだけでは不十分…複数の防犯対策を実行する

スキー・スノーボードとは比べ物にならないくらいの防犯対策をしている高級車でさえ盗難される時代。

いくら強度の高いワイヤーロックを使用しても、ホームセンターに売ってる硬鋼線カッターで簡単に切ることができます。

やろうと思えば素人の私でも実行できますから、ワイヤーケーブルのみでスキー・スノボ盗難を防ぐことは不可能です。

大事なことは複数の防犯対策を実施すること。

■スキー、スノーボードギアを守るための9つの対策

  1. 見える位置に置く
  2. リフトでしかアクセスできない場所に置く
  3. 車に載せる
  4. ワイヤーロックをする
  5. シールを貼る
  6. 防犯シールを貼る
  7. 製造番号を控えておく
  8. 盗難保険に入る
  9. 携行品特約に加入してないか調べる

詳しくは下記の記事にまとめていますので、合わせて参照ください。

スキー場で板を盗まれた…盗難被害が増えている理由と防止対策とは

スノボにGPS付けられないの?→エアタグで実験してみた

現状スキー・スノーボードに付けられるGPSは存在しません。

「スノボ盗難問題ってGPS付ければ解決しない?」

結論から言えば、現状スノボに取り付けることのできるGPSは存在しません。

だだし、GPSに替わる技術は存在します。

それがスマートタグというわけです。

しかし、このスマートタグはGPSとくらべて制約が多いのも事実。

以下の記事ではスマートタグの代表格、アップルのエアタグをスキー場で使ってみました

スノボ盗難対策の救世主!?エアタグがGPS代わりになるかスキー場で実験してみた

まとめ

今回の実験で分かったことは以下のとおりです。

  • ワイヤーロック型は工具不要で簡単に破壊できる
  • コンパクトワイヤーケーブル型は強度が高く、持ち運びも便利
  • ワイヤーケーブル強化型は容易に破壊できないが携行に不便
  • ワイヤーロック型でも付けないよりマシだが、抑止力としてもあまり意味を成さない
  • ワイヤーロックだけでは不十分、複数の防犯対策を実施する

とりあえず抑止力を期待するなら、コンパクトワイヤーケーブル型、もしくはワイヤーケーブル強化型がおすすめですね。

少なくとも場当たり的な犯行は防ぐことができます。

とはいえ、やろうと思えば素人でも硬鋼線カッターで簡単に切断できますからね。

ご自身の板を守るなら、ケーブルロックだけでは不十分だということを理解しましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。