こんにちは、20年以上スノーボードやっている、らくスノです。
この記事では3種類のワイヤーロックを購入して、強度実験をしてみました。
- ワイヤーロック型は工具不要で簡単に破壊できる
- コンパクトワイヤーケーブル型は強度が高く、持ち運びも便利
- ワイヤーケーブル強化型は容易に破壊できないが携行に不便
実験の結果は、コンパクトワイヤーケーブル型が軽量で強度も高かったです。
これから購入するならコンパクトワイヤーケーブル型をおすすめします。
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
目次
おすすめのワイヤーロックはコンパクトワイヤーケーブル型
強度 | 付けやすさ | 重量 | |
ワイヤーロック型 | △ | ◎ | ◎ |
コンパクトワイヤーケーブル型 | ○ | ○ | ◎ |
ワイヤーケーブル強化型 | ◎ | △ | △ |
とりあえず抑止力を期待するなら、コンパクトワイヤーケーブル型、もしくはワイヤーケーブル強化型がおすすめですね。
はっきり言って簡単に壊れるワイヤーロック型は抑止力にもなってない気がします。
とはいえワイヤーケーブル強化型は重すぎる。
だからスキー・スノーボードではコンパクトワイヤーケーブル型が一番使いやすいと思います。
次項から実験結果を詳しく解説します。
ワイヤーロック(リール型)は引っ張ると簡単に壊れた
まずは通常のワイヤーロック(リール型)から強度実験してみました。
結論から言えば、このワイヤーロックはまったく意味がありません。
よく「引っ張ったら壊れた!」なんて噂を耳にしますが、実際プラスチック部分が簡単に壊れました…
時間にして、わずか2〜3秒。
そんなに力も入れてないのに壊れたので、おそらく女性でも簡単に外せます。
やろうと思えば、私でも簡単に窃盗できそうです。
ケーブルは簡単に切れない
ケーブルも細いので簡単に切れそうでしたが…意外に強度は高かったです。
少なくても手のひらサイズのニッパーで断線することは難しいですね。
コンパクトワイヤーケーブル型は軽量で簡単に壊れない
携行することを考えると、一番使えるのはコンパクトワイヤーケーブル型ですね。
まず、本体が金属なのでワイヤーロック型のように引っ張っても壊れません。
またケーブルも太く、手のひらサイズのニッパーでは断線できないでしょう。
軽量・コンパクトなので滑走中ポケットに入れていても邪魔になりにくい。
ビンディングに取り付けて、リーシュコード代わりにしても問題なさそう。
スキー・スノボ盗難防止用とするなら、このくらいの強度は欲しいところです。
コイルしているので少し巻き付けづらい…
あえてデメリットを言うなら、コイルしているので少し巻き付けづらいですね。
また、ワイヤーロック型のように長さの調整もできないので、購入したサイズによっては「友達の板と2枚付け」というのも難しいかもしれません。
ワイヤーケーブル強化型は持ち運びが不便
主に自転車で使われるケーブル強化型。
確かにここまでくると容易に切断できません。
ただし、小さく収納できないうえに重いので持ち運びに不便ですね。
最低でもコンパクトワイヤーケーブル型くらいの強度は欲しい
「ワイヤーロックはビンディングを外されると意味がない」なんて方もいますが、少なくても抑止力にはなります。
ドライバー持っている時点で不自然ですし、そもそも窃盗犯は時間がかかるのを極端に嫌がりますからね。
とはいえ、ワイヤーロック(リール型)だと工具不要で簡単に破壊できるので、あまり抑止力にもなってない気がします。
もちろんロックしないよりはマシですが、せめてコンパクトワイヤーケーブル型くらいの強度は欲しいところですね。
場当たり的な犯行を抑止する効果も期待できる
簡単に破壊できるワイヤーロックだと「これ高級な板だ!今なら簡単に盗めるじゃない…」なんて場当たり的な犯行を誘発する恐れもあります。
しかし、コンパクトワイヤーケーブル型・ケーブル強化型なら、ドライバーや本格的な硬鋼線カッターがないと盗めませんからね。
確実に狙いに来ている窃盗犯以外の犯行を未然に防ぐことができます。
ワイヤーロックだけでは不十分…複数の防犯対策を実行する
スキー・スノーボードとは比べ物にならないくらいの防犯対策をしている高級車でさえ盗難される時代。
いくら強度の高いワイヤーロックを使用しても、ホームセンターに売ってる硬鋼線カッターで簡単に切ることができます。
やろうと思えば素人の私でも実行できますから、ワイヤーケーブルのみでスキー・スノボ盗難を防ぐことは不可能です。
大事なことは複数の防犯対策を実施すること。
■スキー、スノーボードギアを守るための9つの対策
- 見える位置に置く
- リフトでしかアクセスできない場所に置く
- 車に載せる
- ワイヤーロックをする
- シールを貼る
- 防犯シールを貼る
- 製造番号を控えておく
- 盗難保険に入る
- 携行品特約に加入してないか調べる
詳しくは下記の記事にまとめていますので、合わせて参照ください。
→スキー場で板を盗まれた…盗難被害が増えている理由と防止対策とは
まとめ
今回の実験で分かったことは以下のとおりです。
- ワイヤーロック型は工具不要で簡単に破壊できる
- コンパクトワイヤーケーブル型は強度が高く、持ち運びも便利
- ワイヤーケーブル強化型は容易に破壊できないが携行に不便
- ワイヤーロック型でも付けないよりマシだが、抑止力としてもあまり意味を成さない
- ワイヤーロックだけでは不十分、複数の防犯対策を実施する
とりあえず抑止力を期待するなら、コンパクトワイヤーケーブル型、もしくはワイヤーケーブル強化型がおすすめですね。
少なくとも場当たり的な犯行は防ぐことができます。
とはいえ、やろうと思えば素人でも硬鋼線カッターで簡単に切断できますからね。
ご自身の板を守るなら、ケーブルロックだけでは不十分だということを理解しましょう。
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