【24-25版】バックカントリーにおすすめのスプリットボード10選【スノーボード】

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こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。

  • スプリットボードとスノーシューの違いは?
  • スプリットボードのメリットは?
  • おすすめモデルは?

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

しっかりスノーシューとの違いを理解したうえで購入しないと、雪山で後悔することになります。

今回は前半でスプリットボードのメリット、後半ではおすすめのモデルについて紹介したいと思います。

この記事を最後まで読めば、スプリットボードのメリットを理解したうえで、自身のスタイルにぴったりのモデルを見つけることができます。

※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。

スプリットボードはスキーモードで歩行できる

スプリットボードとは、スノーボードが左右に分離してスキーのように歩行ができる板のことです。

ハイク中はクライミングスキン(シール)という滑り止めをつけるので、斜面でも滑りません。

スキーモード(ツアーモード)でハイクアップ、ポイントに着いたらスノーボードで滑走します。

スプリットボード3つのメリット

スプリットボードのメリットは3つあります。

  • 歩行しやすい(疲れにくい)
  • ボードを背負わなくていい
  • 滑走中にスノーシューを背負わなくていい

バックカントリーの9割は歩行、長距離を移動するなら断然スノーシューよりスプリットボードがおすすめです。

歩行しやすい(疲れにくい)

  • すり足で歩行できる(スノーシューのように足を高く上げる必要がない)
  • 下り斜面で滑走できるので楽
  • パウダーで足が埋まりにくい

…等々、ハイクアップではスプリットボードに分があります。

特にロングトレイルでは「ポイントへ着く頃にはほとんど体力が残ってない」なんてこともありますからね(笑)

体力を温存できるのはスプリットボードの大きなメリットです。

ボードを背負わなくていい

ボードを背負わなくていいので、バックパックが軽いです。

それにボードを担いでいると、木の枝に引っかかったり、風に煽られることもありますからね。

スキーモードならそういったストレスがいっさいありません。

滑走中にスノーシューを背負わなくていい

スノーボードはバランスのスポーツ。

地味にスノーシューの重量が滑走中バランスを取りづらくしているんですよね。

しかもスノーシューはバックパックの外側に付けなければいけないので、余計に引っ張られる感は否めません。

スプリットボードなら、そんなストレスともおさらばです。

バックカントリーにおすすめのスプリットボード10選

ブランド/モデル定価フレックス
バートン/ホームタウンヒーロー247,500円(税込)ミドルハード
コルアシェイプス/ペンシル104,500円(税込)ミドル
K2/ISOLATOR159,500円(税込)ミドルハード
ライド/スプリットピグ137,500円(税込)ミドル
ゲンテンスティック/スティングレイ177,100円(税込)ミドル
オガサカ/ファセット231,000円(税込)ミドル
モス/マタギ143,000円(税込)ミドル
サロモン/HPS TAKA SPLIT187,000円(税込)ミドル
リブテック/T.RICE ORCA SPLIT196,020円(税込)ミドル
アーバー/サトリ121,000円(税込)ミドル
※基本的には男女兼用です。女性は150サイズ前後がおすすめです。

カテゴリー別おすすめのスプリットボードは以下のとおりです。

リンクをタップでそれぞれの項目に移動します。

コスパが良いスプリットボード

国内人気ブランドのスプリットボード

国内外レジェンド達のシグネチャースプリットボード

次項から順番に解説していきます。

コスパが良いスプリットボード

まずはコスパの良いスプリットボードを紹介します。

スプリットボードは平気で20万円を超えてきますが、特に初めて購入する場合はできる限り安く抑えたいですよね。

この項で紹介するモデルは数が出回っているので、定価が高くても半額セールなどで意外と安く手に入ります。

バートン/ホームタウンヒーロー

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定価247,500円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドルハード
サイズ150〜162

バートンのホームタウンヒーローは、今回紹介するボードでもっともバランスが取れたモデルです。

基本はキャンバー形状なので高いコントロール性能を有しています。

とはいえキャンバーは浮力が犠牲になるので「ディープパウダーはどうなの?」なんて心配になりますよね。

ご安心ください。

ノーズがしっかりロッカー形状になっているので、ディープパウダーでもしっかり浮いてくれます。

定価こそ20万円を超えるものの、時期によっては公式サイトも半額セールをやってたりするので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

コルアシェイプス/ペンシルスプリット

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定価104,500円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドル
サイズ147,164

安価、軽量、抜群のパフォーマンス。三拍子揃った最強のスプリットボードがコルアのペンシルスプリットです。

そもそもコルア自体が「安価で高パフォーマンスなボードを作りたい」というコンセプトで販売してます。

デザインがシンプルなのも、低コストにするための施策なんですね。

ただでさえ重くなりがちなスプリットボードですが、ペンシルは驚くほど軽量

それでいて定価が10万円台というのは脅威です。

個人的にはおすすめナンバーワンのスプリットボードですね!

K2/ISOLATOR

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¥159,500 (2024/10/12 01:52:40時点 楽天市場調べ-詳細)
定価159,500円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドルハード
サイズ150,154

K2のISOLATORはパウダーボードとは思えないパーク板のようなシェイプ。

ディレクショナルの可変キャンバー(ノーズロッカー)でクセなく乗りやすいボードに仕上がっています。

はじめてオールラウンドボードからパウダーボードに乗ったとき、皆さん違和感あったと思うんです。

でも、ISOLATORなら初乗りからグイグイ攻めていけるバランスに仕上がっています。

スプリットボードの乗り味に不安がある方は、ISOLATORを選べば後悔することがありません。

ライド/スプリットピグ

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定価137,500円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドル
サイズ148,154

ライドの大人気モデル、ワーピグのチョップスティック版です。

ワーピグは元々「パウダーはもちろんグラトリやパークも流せる」という面白いコンセプトで発表されたショートファットボード。

スプリットピグはレングスこそ若干長めに設定されているものの、コンセプトはそのままに軽快なライディングを提供してくれます。

特にツリーランやブッシュが多い地形では、コントロールが容易なワーピグは使い勝手がいいです。

個性的な見た目とは裏腹に、乗りやすいのもおすすめの理由ですね。

国内人気ブランドのスプリットボード

続いては国内ブランドが販売する、人気スプリットボードを紹介します。

どれも雪山ガチ勢の方から一目置かれるモデルばかり。

値段は少しお高いですが、ジャパンブランドだけあって、日本の雪山で最高にフィットします。

ゲンテンスティック/スティングレイ チョップスティック

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¥177,100 (2024/10/12 01:52:40時点 楽天市場調べ-詳細)
定価177,100円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドルハード
サイズ151,155

ご存知ゲンテンのスティングレイは、大人気スプリットボードです。

もたつきがなく軽快にターンができるスクエアノーズ。

スピードコントロールが容易で、オープンバーンからツリーランまで幅広く活躍してくれるハーフムーンテール。

オーソドックスな形状であるからこそ、ホームグラウンドであるニセコはもちろん白馬や妙高といった日本有数のパウダーエリアにもしっかりマッチします。

どこかの雪山に特化しているわけではありませんが、万能に滑りたいならスティングレイですね。

パウダー入門者から玄人まで満足できる1枚です。

オガサカ/ファセット

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¥231,000 (2024/10/12 01:52:41時点 楽天市場調べ-詳細)
定価231,000円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドル
サイズ153,162,168

日本を代表するスノーボードファクトリー、オガサカのファセットを紹介します。

オーソドックスなラウンドテールのラインナップもありますが、個人的にはスワローテールのSWがおすすめ。

シャープなエッジラインを描くことができるペンシルノーズと、スピードが出やすく緩斜面でも失速しにくいスワローテールは、高速での滑走やオープンバーンにピッタリです。

そもそもスワローテールのスプリットボード自体が珍しいので、スピード狂の方はぜひチェックしてみてください。

モス/マタギ

定価143,000円(税込)
形状ディレクショナル可変キャンバー
フレックスミドル
サイズ152,163

パウダーボードの老舗、モスからはマタギを紹介します。

立山を拠点とする水間大輔氏監修のもと開発されたスプリットボード。

本来浮力とコントロール性の両立って難しいんですけど、マタギは可変キャンバーを取り入れることでうまくバランスを取ってます。

パウダーの浮力はロッカー、コントロールはキャンバーを効かせることで、乗り手にストレスを感じさせません。

基本的にはなんでも万能にこなせますが、どちらかといえば切り返しの多いツリーランや沢地形に強いボードです。

国内外レジェンド達のシグネチャースプリットボード

最後は国内外のレジェンド達が使用するシグネチャースプリットボードを紹介します。

シグネチャーの良いところは、そのライダーの映像を見ればどんな滑りができるかわかるところです。

ぜひ動画も参考にしながら、スプリットボードをチョイスいただければと思います。

サロモン/HPS TAKA SPLIT

サロモン HPS-TAKAHARU NAKAI
定価187,000円(税込)
形状キャンバー(ノーズロッカー)
フレックスミドル
サイズ155,158,161

日本を代表するバックカントリープレイヤー、中井孝治プロのシグネチャーモデル。

トラビス・ライスやジェレミー・ジョーンズなど、海外の雪山を主戦場とするライダーのシグネチャーより、日本の山にフィットしているのがGOODですね。

中井孝治プロ自身、国内の雪山をたくさん滑っているので、映像を見るだけでもHPS TAKAを持って滑りに行きたくなります。

オーソドックスな形状なので、ゲレンデ滑走も楽しいですね。

ただし、人気モデルなので例年予約でしか購入できないことが多いです。

インターネットでもほとんど扱ってないので、気になる方は取り扱いショップへ連絡してみましょう。

リブテック/T.RICE ORCA SPLIT

定価196,020円(税込)
形状ディレクショナル可変キャンバー
フレックスミドル
サイズ153,156,159

レジェンドボーダー、トラビス・ライスのシグネチャーモデル。

T.RICE ORCA SPLITは、アメリカを中心に海外では圧倒的な人気を誇ります。

特筆すべきは、そのコントロール性能

日本に比べアイスバーンになることが多い海外のバックカントリーシーンでは、浮力よりもコントロール性能が求められます。

T.RICE ORCA SPLITであれば、標高が高い山でもフレキシブルなターンをすることができます。

コントロール性能を求めるボーダーには、一番におすすめしたい逸品です。

ARBOR/サトリ

定価121,000円(税込)
形状ディレクショナルキャンバー
フレックスミドル
サイズ151

こちらも伝説のライダーである、ブライアン・イグチのシグネチャーです。

T・ライスシグネチャーとはうってかわって、「どんな山でも、どんなコンディションでも楽しむ」をコンセプトに作られています。

「万能」というと怪しく聞こえますが、BRYAN IGUCHIとARBORは長年このスプリットボードを磨き上げてきましたからね。

尖った機能こそないものの、日本の山でも扱いやすいシェイプです。

他のシグネチャーにくらべ定価も安いので、スプリットボード初心者にもおすすめです。

スプリットボードよりスノーシューがおすすめな人

もちろんスプリットボードは万能ではありません。

山によってはスプリットボードよりスノーシューのほうが相性が良いこともありますからね。

スプリットボードのデメリットは以下のとおりです。

  • ボードがスノーシューより高額
  • ボード・ビンディングの種類が限られる
  • 急斜面には不向き
  • スキーモードに慣れが必要
  • 板が割れている

どちらか迷ったときは、メインとするルートのガイドさんや地元のショップ店員さんにアドバイスをもらってもいいと思います。

もしご自身が「スノーシューのほうが相性が良い」と感じたら、以下の記事も合わせて参照ください。

【最新版】スノーボードバックカントリー向けスノーシューおすすめモデル7選

メジャーから玄人向けまで!おすすめのパウダーボードブランド

ここまで読んで「スプリットボードは敷居が高い」と思った方は、あらためてパウダーボードの検討をおすすめします。

以下の記事ではメジャーからローカルブランドまで、思いつく限りピックアップしています。

さらにパウダーボードの選び方のコツも解説しているので、気になる方は合わせて参照ください。

メジャーから玄人向けまで!おすすめのパウダーボード30ブランド

バックカントリースノーボードにおすすめのブーツ

バックカントリースノーボードといえば「ノートラックのパウダースノーを優雅にライディング」なんて想像をされる方も多いと思います。

しかし、実際は9割がハイクアップ、滑走なんて一瞬で終了です。

だからこそ、本当はボードやビンディングではなく、ブーツを最優先に考えなければいけません。

下の記事では、ゲレンデ用ブーツとバックカントリー用ブーツの違いや、おすすめのモデルについて解説してます。

【最新版】スタイル別スノーボードバックカントリーにおすすめのブーツ9選

まとめ

ブランド/モデル定価フレックス
バートン/ホームタウンヒーロー247,500円(税込)ミドルハード
コルアシェイプス/ペンシル104,500円(税込)ミドル
K2/ISOLATOR159,500円(税込)ミドルハード
ライド/スプリットピグ137,500円(税込)ミドル
ゲンテンスティック/スティングレイ177,100円(税込)ミドル
オガサカ/ファセット231,000円(税込)ミドル
モス/マタギ143,000円(税込)ミドル
サロモン/HPS TAKA SPLIT187,000円(税込)ミドル
リブテック/T.RICE ORCA SPLIT196,020円(税込)ミドル
アーバー/サトリ121,000円(税込)ミドル
※基本的には男女兼用です。女性は150サイズ前後がおすすめです。

圧倒的な機動力を誇るスプリットボード。

ロングトレイルほどスプリットボードのメリットが遺憾なく発揮されるでしょう。

ただし、スプリットボードも万能ではありません。

ご自身の感覚はもちろん、地元のガイドさんやショップ店員さんの意見も参考にして選んでいただければと思います。

【関連記事】

【最新版】バックカントリーにおすすめのパウダーボード用ビンディング9選

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。