こんにちは、20年以上スノーボードしている、らくスノです。
「今シーズンは本格的にグラトリを練習したいので、専用のボードが欲しい!」なんて女性も多いのではないでしょうか。
しかし、インターネットを調べても男性の情報ばかり。
これではどんな板がグラトリ向きなのか分かりませんよね。
今回は知り合いのショップ店長やプロライダーの中で評判が良かったモデルのみを厳選してチョイスしました。
この記事を最後まで読めば、きっと理想のグラトリボードに出会えるはず。
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
目次
女性におすすめのグラトリ専用モデル10選ご紹介します!
それでは、ベテランスノーボーダーの筆者がおすすめするグラトリ板を順番に紹介したいと思います。
- 011アーティスティック/Xフライスピン
- ライス28/リブレ
- FNTC/SoT
- アライアン/VIVIAN
- ヨネックス/デクリック
- FNTC/TNT
- グヌー/ベルベット
- サブリナ/GTW
- デスレーベル/ブラックフラッグ
- ライド/サタデー
順番に解説していきます。
011アーティスティック/Xフライスピン
日本のグラトリシーンの先駆者、相内康夫プロが創設したブランド011。
グラトリ界のフェラーリやランボルギーニと言ったところでしょうか。
このブランドを簡単に説明すると、グラトリに特化したモデルを多数発表しているということです。
011以前のグラトリボードといえば、オールラウンドボードを転用したものが主でした。
しかし、011の場合、ブランド創設当時からグラトリ(ジブ・ストリート含む)を意識したボードを多数制作してきたのです。
グラトリ上級者に011愛用者が多いのは、そういった歴史があるからなんですね。
そんなわけで、正直おすすめモデルが多すぎて紹介しきれないのですが(笑)
女性におすすめということで、今回はXフライスピンを選んでみました。
出典:011ホームページより
Xフライスピンの特徴は、軽さと回しやすさです。
やはり男性より脚力の弱い女性にとって、軽量化は至上命題ですからね。
一般的なボードで使用されるウッドコアより軽量なフォームコアを使用しており、さらにカーボン繊維を重ねることによって雪面での安定感とレスポンスがUPしました。
出典:011ホームページより
ソフトフレックスのWキャンバー構造ですが、前述のカーボンとPEファイバーがX状に配置されているので、トランポリンのようなオーリーの反発が気持ちいい!
もちろん、Wキャンバーの本来の強みである、スピンのしやすさと逆エッジの低減は最大限に生かされています。
360、540の高回転はもちろん、バターやピボット系トリックに真価を発揮するボードです。
デメリットはオガサカ製の国産ボードなので高額だということ。
安く抑えたいなら、型落ちモデルを狙ってみるのもいいでしょう。
本気で上達したいなら絶対に外せない1枚ですね。
ライス28/リブレ
続いては、011と双璧をなす有名ブランドであるライス28のリブレを紹介したいと思います。
日本初のシグネチャーモデルを発売するなど、グラトリ界のみならずスノーボードシーン全体を牽引してきたライス28。
そんな歴史あるブランドが発表したレディース専用モデルが「リブレ」。
この板のコンセプトは、私の考える理想の女性用グラトリボードそのままなんです。
男性に比べて筋力の少ない女性が、板と一緒に自由に滑れるように、LIBREはできるだけストレスのない自分の滑りを表現できる板を目指しました。
そこには扱いやすさ、軽さ、しなやかさ、反発力、そしてグラフィックデザイン。
引用:ライス28ホームページ
やっぱりレディースボードは「軽さ」「操作性」「反発」に特化しないと、グラトリの楽しさは味わえません。
そんなコンセプトを元に作られたリブレの特徴は、オーリーの反発と抜群の安定感です。
出典:ライス28ホームページ
板を5つの区画に分け、それぞれフレックスに変化を与えることで、オーリーの弾きやすさと滑走時の安定性を実現しました。
ボードのセンターから足下にかけてはソフトフレックスでオーリーしやすく、ノーズとテールは硬めに設定することで、高速時はもちろんアプローチの際に抜群の安定をもたらします。
このボードでフルオーリーするとスプリングで弾かれる感じ、あまりに反発が良いので思わずのけ反ってしまいます(笑)
出典:ライス28ホームページ
またフリースタイルモデルには珍しくプレートが入っているので、パワーロスなく意のままに動いてくれる!
デメリットとしては、011と同じく国産ボード(オガサカ製)でお高いことですね。
でも、この板なら高いお金を払っても余りあるメリットを享受できます。
間違いなくレベルアップさせてくれるボードと言えるでしょう。
FNTC/SoT
→FNTCホームページ
FNTCは人気You Tubeチャンネル「スノボー先生」でおなじみ、瀧澤憲一プロが使用するブランド。
そのFNTCから発表されたフラッグシップモデルがSoT。
出典:FNTCホームページ
最大の特徴がスイングウェイトの軽量化です。
コマが安定して回る原理と同じ、スノーボードもノーズ・テールを軽量化したほうがよりスピンしやすくなります。
SoTはハニカム構造を採用して、剛性は保ちながらもスイングウェイトを軽量化することに成功しました。
これにより、脚力が弱い女性の方でも簡単にスピントリックを楽しむことができます。
出典:FNTCホームページ
ミディアムフレックスの可変キャンバー形状を採用。
ノーズ・テールにV字カーボンを配置、さらにオーリーの負荷が加わるセンター部分を薄くシェイプすることにより、初中級者の方でも簡単にオーリーの反発を感じることができます。
アライアン/VIVIAN
011やライス28と同じく、ガチ勢の方にはお馴染みのアライアンからビビアンをご紹介します。
人気グラトリ板ダメージのレディースバージョンとして愛用者も多いですね。
出典:アライアンホームページ
ビビアンが多くの人に選ばれている理由は、ミッドキャンバーと呼ばれる形状にあります。
グラトリやキッカーで高さを出す場合や、深いカービングをするならキャンバー形状がマスト。
しかし、キャンバーボードはシビアなボード操作を要求されます。
ビビアンはボードの反り返りを少なくすることで、キャンバーのメリットはそのままによりマイルドな操作が可能になりました。
You Tube動画は18-19シーズンのものですが、雰囲気は伝わると思います。
ソールはシンタードベースを使用しており、滑走性も抜群。
グラトリはもちろん、カービングやリバースターンなどラントリ系でも真価を発揮してくれるボードです。
ヨネックス/デクリック
ヨネックスが本気で作ったグラトリボード、それがデクリックです。
ヨネックスの特徴と言えば、なんといってもオールカーボン!
出典:ヨネックスホームページ
コアにカーボンシートを重ねたうえ、さらにノーズ・テールにも配置されています。
カーボンはボードのバタつきを抑え、オーリー時の反発もUP。
さらに軽量で扱いやすく、まさにグラトリにもってこいの1枚と言えるでしょう。
出典:ヨネックスホームページ
イージーライドキャンバーは癖がないので乗りやすく、ソフトフレックスなので初心者~上級者までグラトリの面白さが体感できること間違いなし!
ノーズからテールにかけて異なるサイドカーブを複合しているので、低速、高速、アイスバーン、シャバ雪どんなコンディションにも対応できます。
カーボンボードなのにコスパもいいので、初心者の女性にもおすすめです。
FNTC TNT
FNTCからもう一枚、日本一売れているグラトリボードTNTのご紹介。
TNTと他のグラトリボードとの違いは開発コンセプトです。
一般的なスノーボードはライダーの意見をもとに作られています。
つまり「一般的なグラトリボード=ライダーが乗りやすいボード」という図式が成立するのです。
でも、ライダーというのは超絶テクニックを持った人々。
同じ板に乗ったところで、一般ボーダーが同等のパフォーマンスを発揮できるわけがありません。
それどころか、初心者には乗りづらいものになってしまうのです。
出典:FNTCホームページ
TNTは初心者はもちろん、脚力の弱い女性や運動が苦手な方でも簡単にグラトリできるよう設計された板なんです。
ライダー目線ではなく、ひたすら初心者目線で作られたボード。
開発者のタッキーさんは日頃からグラトリレッスンしているので、初心者の方がどこでつまずくのか、どうすればやりやすくなるのか熟知しています。
その経験がTNT開発に生かされているのです。
TNTの魅力を語るとこの記事では説明しきれないので、別記事にしました。
気になる方は合わせて参照ください。
→日本で一番売れてるグラトリボード!FNTCのTNT人気の秘密教えます
グヌー/ベルベット
グヌーのソフトフレックスモデル、ベルベットを紹介します。
見た目は普通のボードなんですが、実はアシンメトリーという特殊な構造をしています。
ヒールサイド・トゥーサイドで異なるフレックスなので、例えばバックサイドスピンが苦手な方はトゥー側を柔らかくするなんてセッティングが可能となります。
オーリー・ノーリーやプレストリックなどでフレックスを変えてみると、苦手な技が驚くほど簡単にメイクできてしまうんです。
出典:グヌーホームページ
さらにグヌー独自のマグネトラクションは、エッジが波型になっており、アイシーなバーンでもしっかり雪面に食いついてくれます。
出典:グヌーホームページ
C2と呼ばれる形状は、通常の可変キャンバーよりも簡単・ルーズに遊べて、なおかつ踏み込めばしっかりカービングもできる。
まさにグラトリ初中級者の練習には最適な板と言えるでしょう。
サブリナ/GTW
サブリナはスノーボード界では珍しいレディース専門ブランド。
前述のXフライスピンやSoT、TNTなど男女兼用モデルと違い、すべてのモデルが女性向けに作られているので、大変乗りやすい板に仕上がっています。
GTWはサブリナ所属のグラトリライダーのフィードバックを元に作られた、脚力の弱い女性でも扱いやすいボードです。
出典:サブリナ
粘りのあるポプラを100%使用したコアは反発力が高く、リバースやシャッフル系トリックの切り返しで威力を発揮します。
前述の011やライス28の板と比べて、購入しやすい価格も魅力的ですね。
逆エッジしづらいWキャンバーボードなので、グラトリ初心者の方から上級者の方まで、すべてのボーダーを満足させることのできる板です。
デスレーベル/ブラックフラッグ
スカルモチーフが印象的なデスレーベルからは、ブラックフラッグのご紹介。
ブラックフラッグは、プレス時の体重移動がほとんど不要なくらい柔らかいフレックスが特徴です。
ヨネックス項でも紹介しましたが、上位モデルの板はカーボンを使用している場合が多いです。
しかし、カーボンは高い安定性や優れた反発力を有する反面、フレックスが硬いので初心者・初級者には扱いにくいことがあります。
その点ブラックフラッグは、カーボンを使用していないのでグラトリ初心者でも扱いやすいボードなんですね。
出典:デスレーベル
デスウイングと呼ばれる独自のWキャンバーは、ルーズさと踏み込んだときの粘り強さを兼ね備えたバランスの良い形状。
「FAN&EASY」のコンセプト通り、初心者の方でもオーリーの反発力を感じることができるため文字通りグラトリが楽しくなります。
低回転スピンやバター・プレストリックに最適ですね。
バンブーコア(竹)を使用しており、軽量で取り回しも抜群。
確かに反発力は弱いですが、初心者・初級者の方が板のバネ感を体験するにはぴったりの1枚と言えるでしょう。
ライド/サタデー
最後はライドのサタデーを紹介したいと思います。
サタデーの特徴は、なんといっても圧倒的なコストパフォーマンス。
有名ブランドが型落ち3万円台~購入できるのは、大きな魅力ですね。
確かに011やライス28と比べるとボードのスペックは見劣りしますが、はっきり言ってサタデー3枚くらい買える金額ですからね(笑)
要は考え方次第なんですが、初心者の方ほどボードの痛みが早い。
だから、まずは安価なボードでボロボロになるくらい練習して、ハイスペックな板に乗り換えるのもアリだと思いますよ。
出典:ライドホームページ
ハイブリッドロッカーシェイプのツインでソフト〜ミドルフレックス。
また、この価格帯では珍しくオーリーをサポートするカーボンバーが配置されているのも特徴的。
板の性能については、たくさんのライドの板に乗ってきた私が太鼓判を押します!
フラットバーンはもちろん、ポコジャンから地形までこれ一枚で遊びつくせるファンボードですね。
まとめ
男性なら力で回し切っちゃうっていう荒技もできますが、女性の場合はそうもいきません。
やはり、ボードのフレックスを最大限に生かしたグラウンドトリックが、女性ボーダーには重要な要素だと思っています。
今回はそんな私の経験から、おすすめの板をチョイスしてみました。
ぜひこの記事を参考に、最高のパートナーを見つけていただければと思います。
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