こんにちは。元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
「グラトリを始めてみたいけど、何から練習すればいいの?」
「初心者でもできるトリックってある?」
「できるだけ早く上達するコツを知りたい!」
そんな悩みをお持ちではないでしょうか。
グラトリは自由度が高い反面、練習方法を間違えると、なかなか上達できません。
そこで今回は、グラトリ初心者でも短期間で習得しやすい4つの基本トリックを、元インストラクターの経験をもとに分かりやすく解説します。
基礎から順番に練習すれば、半日でもオーリーを含む4つのトリックを習得できる可能性があります。
「これからグラトリを始めたい」「効率よくレベルアップしたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
グラトリとはアイテムを使わずにトリックすること

■グラトリのメリット
・気軽に挑戦できる
・比較的怪我のリスクが少ない
・キッカーやハーフパイプなどの技術向上にもつながる
・ゲレンデコンディションを問わず楽しめる
・スノーボードの基礎技術が上達する
グラトリとは、**グラウンドトリック(Ground Trick)**の略称です。
一般コースやコース脇の壁、ギャップ(地形の段差)などを利用して、ジャンプやスピンなどのトリックを楽しむ滑り方を指します。
ジャンプ台やレール、BOXといった人工アイテムを使用しないため、パーク未経験の方でも比較的安全にチャレンジしやすいのが特徴です。
また、グラトリで身に付く板のコントロールやバランス感覚は、キッカー(ジャンプ台)やジブ、ハーフパイプなどにも応用できるため、スノーボード全体のレベルアップにもつながります。
周囲の滑走者に十分配慮しながら、まずは安全な場所で気軽にチャレンジしてみてください。
グラトリを始める前に知っておくべきこと→ルール・マナーを守れないのはダサい

グラトリは技の上手さだけでなく、ルールやマナーを守ることも大切です。
どれだけ難しいトリックができても、周囲への配慮が欠けていては、かっこいいライダーとはいえません。
一方で、周囲の状況をしっかり確認し、安全に練習している人は自然と好印象ですし、接触事故や怪我のリスクも防げます。
特に、次のような行動は避けましょう。
・スキーヤーやスノーボーダーが密集している場所で回転系トリックを行う
・グループでコースを塞いで練習する
・周囲を確認せずに急にトリックを始める
これからグラトリを始める方は、まず「周囲の安全を確認する習慣」を身につけることが何より大切です。
安全に楽しむことが、自分だけでなく周りの人を守ることにもつながります。
練習場所は横幅が広い初心者コースがおすすめ

グラトリを練習するなら、できるだけ傾斜が緩やかで横幅の広いコースを選びましょう。
グラトリは板を回転させたり進行方向を変えたりするため、周囲に滑走者が多い場所では接触事故のリスクが高くなります。
横幅の広いコースであれば、周囲との距離を十分に確保できるため、安全に練習しやすくなります。
また、傾斜が急すぎるコースはスピードが出やすく、トリックの練習よりもスピードコントロールに意識を取られてしまいます。
初心者のうちは、止まりそうなくらい緩やかな初心者コースで練習するのがおすすめです。
低速なら失敗してもリカバリーしやすく、一つひとつの動きを確認しながら、正しいフォームを身に付けることができます。
お尻パッドがあると安心してトリックに挑戦できる

グラトリは、とにかく転びます(笑)。
普段とは違う体の動きや板の使い方をするので、初心者のうちは転倒を繰り返すのが当たり前です。
そして、お尻を何度も強く打つと痛みが気になり、「もう今日はやめよう…」と新しいトリックに挑戦する意欲が下がってしまいます。
そうなると練習量が減り、上達スピードも落ちてしまいます。
そのため、グラトリ初心者の方には、お尻パッド(ヒッププロテクター)の着用を強くおすすめします。
最近はAmazonなどで販売されているリーズナブルなモデルでも、衝撃吸収性に優れたEVA素材を採用した製品が多く、価格以上の性能を備えています。
転倒時の痛みを軽減できるだけでなく、恐怖心が減ることで積極的に練習できるようになるのも大きなメリットです。
本気でグラトリが上達したいなら、お尻パッドは最初にそろえておきたいアイテムの一つです。
グラトリはオーリーから始めてみよう!

グラトリを始めるなら、まずはオーリーを練習しましょう。
オーリーとは、後ろ足を使って板をしならせながら跳ぶ、スノーボードの基本ジャンプです。
グラトリはもちろん、ジャンプやハーフパイプなど、あらゆるフリースタイル種目の土台となる重要なテクニックでもあります。
ただし、スケートボードの経験がない方にとっては、最初からオーリーを成功させるのは簡単ではありません。
そこで最初は、「後ろ足で板を弾く」ことは意識しなくて大丈夫です。
まずは板を装着したまま止まった状態で、両足を使って真上にジャンプする感覚を身に付けましょう。
この基本動作が身に付くと、後からオーリーの動きへスムーズにステップアップできます。
目標物を飛び越えるイメージで練習する

止まった状態でジャンプの感覚をつかめたら、次は滑りながらオーリーに挑戦してみましょう。
最初は必ず初心者コースを選び、スピードを十分に抑えた状態で練習してください。
おすすめなのは、木の枝や雪玉などの小さな目標物を見つけて、「これを飛び越えよう」というイメージでジャンプすることです。目標があると、タイミングをつかみやすくなります。
また、GIFのように腕を閉じた状態でしゃがみ、ジャンプと同時に腕を大きく広げるようにすると、リズムが取りやすく、自然と体全体を使って跳べるようになります。
最初から高く跳ぶ必要はありません。
まずは小さくても確実に浮くことを意識しましょう。練習を続けるうちに、ジャンプの高さは自然と出せるようになります。
低速でのオーリーに慣れてきたら、コース脇の小さな壁やコブ、地形の落ち込み(ギャップ)を利用してジャンプしてみてください。
地形を使ったオーリーは浮遊感も味わえるので、グラトリの楽しさをさらに実感できるようになります。
複数の技を同時に練習してみよう!

とはいえ、オーリーだけをひたすら練習していても飽きてしまいますよね。
同じ技ばかり繰り返していると集中力が切れやすくなり、思うように上達できない原因にもなります。
そこでおすすめなのが、複数の技を並行して練習することです。
例えば、
・コース前半ではターンの練習
・途中にある壁やギャップではオーリーに挑戦
・コース終盤の緩斜面ではボードスライドや180を練習
といったように、地形に合わせて練習内容を変えてみましょう。
同じコースでも練習にメリハリが生まれるため、飽きずに集中力を維持しやすくなります。
さらに、さまざまな動きを繰り返すことで、板のコントロールやバランス感覚も効率よく身に付き、結果的にグラトリ全体の上達スピードもアップします。
グラトリ初心者でも半日でマスターできる!おすすめの3トリック

グラトリ初心者の方でもできる技はたくさんあります。
個人的におすすめなのが、
- プレス
- ボードスライド
- 180
この3トリックです。
とりあえずターンさえできる方であれば、どの技も簡単・安全に練習可能です!
プレスのコツは体を平行に保つこと

テールプレスは、テール(ボード後方)に体重を乗せて、ノーズ(ボード前方)を浮かせる基本トリックです。
グラトリの基礎となる技であり、オーリーやスピンなど、さまざまなトリックにもつながります。
テールプレスで最も大切なのは、上半身とボードを平行に保つことです。
ノーズを高く上げようと意識しすぎると、肩が後ろへ引けて後傾姿勢になりがちです。
しかし、この姿勢ではバランスを崩しやすく、安定してテールプレスを維持できません。
肩・骨盤・ボードが平行になる姿勢を意識しながら、後ろ足へゆっくり体重を移動させるのがコツです。
最初はノーズを高く持ち上げる必要はありません。
少しでもノーズが浮けば成功なので、まずは安定した姿勢でテールプレスをキープすることから始めましょう。

まずは足元でくねくねして、上半身ではなく骨盤で板を動かす練習をしてみましょう。
グラトリ初心者の方でも、簡単にメイクすることができますよ!
→初心者でも簡単!イントラみせりさんが教えるグラトリテール&ノーズプレスのコツ
ボードスライドはできるだけ体を絞る

バックサイドボードスライドは後足を90度前に出すだけの技なので、止まることができれば誰でもできます!

ただ後ろ足に体重を乗せるだけでは、トリックらしい見た目になりません。
そこで意識したいのが、上半身をしっかりひねることです。
スノーボードでは、この動きを「絞る」と表現することがあります。
肩と腰を進行方向に対してしっかりひねることで、テールプレスにメリハリが生まれ、同じ技でも一気にスタイリッシュな印象になります。
特別なテクニックは必要ありません。
体をしっかり絞ることを意識するだけで、初心者向けのシンプルなトリックでも見栄えが大きく変わります。
まずはフォームを意識して「かっこよく魅せる」ことを心掛けて練習してみてください。
→超簡単にできて、いろいろ応用できるグラトリ技ボードスライド教えます!
フロントサイド180

180(ワンエイティ)は、ジャンプしながら180度回転する、グラトリの基本となる回転系トリックです。
一見難しそうに見えますが、コツさえ押さえれば初心者でも短時間で習得できます。
私が30分で180をマスターするために意識してほしいポイントは、次の4つです。
・膝をしっかり曲げ、上半身をひねってからジャンプする
・かかと側で踏み切り、かかと側で着地する
・最初から180度きれいに回そうとしない
・着地後のフェイキーは、まず真っすぐ滑れればOK
特に初心者の方は、回転よりも安全に着地することを優先して練習しましょう。
180はコツや練習方法を詳しく解説すると長くなってしまうため、別記事で詳しく紹介しています。
「最短で180を習得したい」という方は、ぜひあわせて参考にしてみてください。
→誰でもゲレンデに着いて30分でできる!グラトリ180のコツ教えます
たった3つトリックを覚えるだけでスノボの世界が一気に広がる!

実際に、私がセリさんという女性にレッスンした際は、半日で紹介した3つのトリックをすべて習得することができました。
もちろん、上達のスピードには個人差がありますが、基本を順番に練習すれば、初心者でも短時間で技を身に付けることは十分可能です。
3つのトリックを覚えるだけでも、技を組み合わせたコンボができるようになり、滑りのバリエーションが一気に広がります。
さらに、それまで避けていた雪玉やコース脇の壁、小さなギャップなども、遊べる地形(ナチュラルアイテム)として活用できるようになります。
そうなると、ただ滑っているだけだったゲレンデが、遊び場へと変わります。
グラトリの魅力は、難しい技を決めることだけではありません。
身近な地形を自由に使いながら、自分なりのラインで滑れるようになることこそ、本当の楽しさだと私は思っています。
10カテゴリー48種グラトリ技ハウツー動画まとめ

当ブログでは、初心者でも気軽に挑戦できるグラトリをテーマの一つとして、さまざまな情報を発信しています。
とはいえ、一口にグラトリといっても技の種類は非常に豊富です。
そこで以下の記事では、図のとおり10カテゴリー・全48種類のグラトリ技を、ハウツー動画とあわせて分かりやすくまとめました。
基本トリックから応用技まで幅広く掲載しているので、「次はどんな技に挑戦しよう?」という方にもぴったりの内容です。
この記事を読めば、グラトリで使われるほぼすべての代表的な技を把握できるので、今後のレベルアップにもぜひ役立ててください。
→【永久保存版】10カテゴリー48種!グラトリ技のハウツーyoutube動画まとめ
初心者でもできる!グラトリ初級技ハウツーまとめ

**「もっとたくさんのグラトリを覚えたい!」**という方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
記事では、初心者から上級者までレベル別に全25種類のグラトリを、コツとあわせて詳しく解説しています。
特に180だけでも7種類のバリエーションを紹介しているので、「次はどんな技に挑戦しよう?」と考えている方にもおすすめです。
基礎技から応用トリックまで幅広くまとめていますので、レベルアップを目指す方はぜひチェックしてみてください。
→グラトリ初心者でも簡単にできるトリックや 最短でマスターするコツまで記事まとめ
人気ライダーさんに聞いた!初心者におすすめのグラトリボード

先日、神立スノーリゾートで開催された試乗会に参加してきました。
会場では、SPREAD、CROOJA、GT、FNTC、011Artistic、RICE28、WRXなど、人気グラトリブランドのボードを実際に試乗。
さらに、各ブランドを代表するライダーの方々から、ボード開発のこだわりや乗り味について直接お話を伺うことができました。
その経験をもとに、本当におすすめできるグラトリボードを以下の記事にまとめています。
720などの高難度トリックにも対応できるハイエンドモデルから、初心者でも扱いやすくコストパフォーマンスに優れたモデルまで幅広く紹介しています。
「グラトリ用の板選びで失敗したくない」という方は、ぜひあわせて参考にしてみてください。
→【最新版】人気ライダーさん達に聞いた!おすすめのグラトリ板16選
グラトリ初心者におすすめのビンディング・ブーツ

私は、プログラトリライダーやショップ店長、A級インストラクターなど、スノーボード業界の方々と交流があります。
以下の記事では、グラトリ界のトッププレイヤーからの評価や実際の使用率、現場での評判をもとに独自に採点し、おすすめのグラトリ向けビンディング・ブーツをランキング形式でまとめました。
記事では、次のような疑問にもお答えしています。
・グラトリ上級者はどんなビンディング・ブーツを使っているの?
・今、本当に人気のあるモデルはどれ?
・コストパフォーマンスに優れたおすすめモデルは?
初心者向けの定番モデルから、ハイレベルなトリックに対応できる上級者向けモデルまで幅広く紹介しています。
グラトリ用のビンディングやブーツ選びで迷っている方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
→グラトリにおすすめのビンディング→329人に聞いたらフラックス、バートン、ユニオンでした
→【最新版】プロライダーやショップ店長に聞いた!グラトリにおすすめのブーツ10選
まとめ

グラトリ初心者だからといって、オーリーだけをひたすら練習する必要はありません。
複数のトリックを並行して練習したほうが、飽きずに楽しめるだけでなく、結果的に上達も早くなります。
そして、いくつかの技を習得すると、グラトリの醍醐味であるコンボトリックに挑戦できるようになります。
一つひとつの技が「点」だとすれば、コンボは点と点がつながって一本の線になるようなイメージです。
例えば、
・オーリー → ボードスライド
・ボードスライド → 180
・テールプレス → オーリー
など、技の組み合わせは無限に広がります。
自分だけのオリジナルコンボを考えるのも、グラトリならではの楽しさです。
「初心者だから、この技はまだ早い」と決めつける必要はありません。
今回ご紹介したトリックを土台にしながら、気になった技にもどんどんチャレンジしてみてください。
新しい技と技がつながった瞬間、グラトリの面白さが一気に広がります。






























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