こんにちは、20年以上スノーボード滑っている元イントラの、らくスノです。
普通スノーボードの先端っていったら半円型(ラウンドタイプ)ですよね。
でも、ゲレンデやショップで先端が変な形をしているものを見たことありませんか?
実はあえてノーズを変形にしている理由は5つあります。
- 軽量化
- 浮力を得るため
- 有効エッジを長くするため
- ターンを円滑にするため
- ただのお遊び
またパウダーボードのテールには、形状により乗り心地を変化させる意味があります。
今回はスノーボード板の先端(ノーズ・テール)が変形している理由についてお話したいと思います。
目次
ノーズを変形にする5つの意味
そもそもスノーボードの先端って、雪に埋まらないように半円型(ラウンド型)をしているんです。
でも、最近は半円形以外にも様々な形のボードが販売されていますよね。
では、この先端の形状にはどんな意味があるのでしょうか?
軽量化
出典:ヨネックス
ノーズ(先頭)とテール(後方)を削り軽量化することで、ボードの取り回しがよくなります。(スイングウエイトの軽減)
スクエア型と呼ばれており、フリースタイルボードに採用されることが多い形状です。
浮力を得る
出典:モス
板の先端を鋭角にすることによって、深雪で浮力を得やすくなります。(パウダーボード)
有効エッジを長くするため
出典:ヨネックス
カービングボードとしておなじみのハンマーヘッドは、先端を潰れたような形状になってます。
カービング時のグリップ力を得るために、少しでも有効エッジを長くしたいのですが、ラウンドトップだと動きが鈍重になってしまいます。(単純に板が重くなってしまう)
ハンマーヘッドはノーズ・テールを短くすることで、有効エッジの最大化と軽量化を実現してるんですね。
ターンを円滑にするため
出典:ライド
アシンメトリー形状は、ヒール・トゥの間隔を変えることでターンを円滑にする効果があります。
ただのお遊び
出典:ノベンバー
実はただのお遊びで変形させているボードも珍しくありません(笑)
多少ノーズやテールの形状を変化させても、ほとんど滑走には影響ありませんからね。
パウダーボードはテールの形状で乗り心地を変化させている
続いてはパウダーボードのテールの形状についてお話します。
深雪ではエッジが効かないためテールでスピード調整などを行う必要があり、尻尾の形状によって乗り心地を変化させています。
代表的なテールとして、
- スワローテール
- ハーフムーンテール
- スクエアテール
- ラウンドテール
- ピンテール
があります。
テールを見ればそのボードがどんなコンセプトで作られているか、ある程度分かります。
パウダーボード選びの際は、テールを参考にするといいでしょう。
■スワローテール
出典:モス
スワローテールはスピードが出やすく、緩斜面でも失速しにくいのが特徴です。
鋭いエッジラインを描くことができるので、ハードバーンやオープンバーンで活躍するボードです。
■ハーフムーンテール
出典:モス
ハーフムーンテールはスピードコントロールが容易で、オープンバーンからツリーランなど細かいターンが要求されるシーンまで幅広く活躍します。
■スクエアテール
出典:モス
スクエアテールはスピードこそスワローやハーフムーンに劣るものの、ターンコントロールしやすいのが特徴です。
ツリーランやサイドカントリー向きのシェイプ。
■ラウンドテール
出典:モス
ラウンドテールは浮力があるものの抵抗が大きいのでスピードは落ちます。
トリックやフェイキーを多用するボーダーにおすすめ。
出典:モス
ピンテールは決して操作性が良いとは言えないパウダーボードのターンを補う役割があり、ターン後半でもしっかり雪面に食いついてくれます。
ただしボードコントロールが難しいので、パウダー初心者の方にはおすすめしません。
スノーボードのノーズ・テールの見分け方
一番外側のビス穴からノーズ(前方)・テール(後方)の長さを測ってみてください。
長いほうがノーズ(先頭)になります。
ただし、両方とも長さが同じボードが存在します。
その場合は、どちらが先頭でも構いません。(ツインボードと言います)
スノーボードの形状については下の記事に詳しく記載してますので、合わせて参照ください。
→日本一わかりやすい!スノーボード板の種類・形状をくわしく解説します
スノーボードの先端が傷ついたときの修理方法
- 友人のボードと接触してスノーボードのノーズがめくれた…
- 木にぶつかって先端が傷ついた…
- 氷に乗り上げてノースの裏面が傷ついた…
修理に出すと日数もお金もかかるので、二の足を踏む方も多いと思います。
そんなときは100円均一でも買えるエポキシ接着剤を使いましょう。
水濡れにも強く耐久性も高いです。
詳しいやり方は下記の記事にまとめたので、気になる方は参照ください。
→セルフ補修からショップ持ち込みまで!破損したスノボ板の修理方法教えます
劇的に滑りが変わる!おすすめのスノボ板ブランド・モデル
「今乗っている板は自分のスタイルに合ってないのではないか?」
そう悩んでいる方も多いと思います。
自分のスタイルに合っていない板に乗っていると、いつまで経っても上達は望めません。
下の記事では私のイントラとしての経験はもちろん、友人のショップ店長やプロライダーの意見を総合しておすすめブランド・モデルをピックアップしてみました。
この記事を読めば、きっと運命の板に出会えるはずです!
→スノーボード板人気85ブランド大集合!選び方のコツも教えるよ
→メジャーから玄人向けブランドまで!おすすめのパウダーボード30ブランド紹介します
→【最新版】元スノボイントラが厳選!ガチ勢におすすめのカービング板10選
→本気の人しか見ないで下さい!ベテランスノーボーダーが本当におすすめできるグラトリ板10選
まとめ
そもそも板の先端って不要な箇所なので、遊び心が生まれる余地があるんですね。
まぁ意味があるにしろないにしろ、リフト待ちなどでは目立つこと間違いなし!
実際私も後ろで並んでいた女性に、「なんで先端が尖っているのですか?」なんて声をかけられたこともあります(笑)
「変わった板が欲しい」なんてスノーボーダーさんは、ぜひ変形ボードを検討してみてはいかがでしょうか?
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