こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
ご覧頂いている皆さんは、スノーボード道具をどのように保管されてますか?
「最後にスノボへ行った日のまま、ボードケースに入れっぱなし」なんて方も多いのではないでしょうか。
仮に3月が滑り終わりで、翌シーズンの12月にまた初滑りに行くとしましょう。
約8ヶ月も眠ることになります。
ボードケースは密閉性が高いので、そのまま放置すると変形や劣化、サビ・悪臭の原因になりますよ。
今回はオフシーズンのスノーボード道具の正しい保管方法についてまとめました!
この記事を最後まで読めば、きれいな状態を保ったまま翌シーズンを迎えることができますよ。
目次
オフシーズンのスノーボード道具の正しい保管方法とは
オフシーズンのスノーボード道具の保管方法とはいっても、基本は簡単。
まずはウェア、板、ビンディング、ブーツを完全に乾かすことです!
これだけでも劣化、サビ、悪臭などのリスクを大幅に減らすことができます。
最後にスノボへ行った日のままボードケースに入れっぱなしの方は、まず取り出して乾燥させましょう。
とはいえ、直射日光に当てると色落ちや痛みの原因になるので、屋内の風通しの良い場所で自然乾燥させてください。
※道具が痛むうえ完全に乾かないので、ドライヤーや暖房もNGです。
それでは次項から、ボード・ブーツ・ビンディング・ウェアの順に、正しい保管方法を解説したいと思います。
ボードの保管する5つの手順
ボードの保管方法の手順は以下の通りです。
- 水洗いする
- 十分に乾燥させる
- 汚れがひどい場合はリムーバー
- ワックスを厚塗りする
- エッジには錆止めを塗る
まず、シャワーなどで汚れを落とし、自然乾燥させます。
その後、ソール(裏面)の汚れがひどい場合は、リムーバーと呼ばれる汚れ落としを使います。
ボードに直接塗布して、キッチンペーパーなどで拭き取ってください。
次にワックスを塗布します。
ワックスにはソールを劣化から守る役割もあるので、通常より厚めに塗りましょう。
ワックスとリムーバーの使い方に関しては、下記の記事を参照ください。
→初心者でも簡単!たった200円で本格的なワックスができる方法
最後にエッジにサビ止めを塗って終わりです。
ちなみにサビ止めを塗る前にアルコールティッシュなどでエッジを拭くと、油分がとれて腐食しづらくなります。
※ワックスをエッジに厚塗りしてもOK!
ブーツの保管方法
続いてはブーツの保管方法です。
まずはブーツのホコリをブラッシングで落として、水に濡らしよく絞った布で汚れを拭き取ってください。
隙間に付いた落ちにくい汚れは、いらなくなった歯ブラシでもいいですね。
汚れが落ちにくい場合は中性洗剤を少量含ませて拭き取ります。
次にブーツの内部を乾燥させます。
ブーツはアウターブーツ、インナーブーツ、インソールの3種類のパーツで構成されています。
アウターブーツからインナーブーツ、インソールを取り出しましょう。
※インナーブーツは、写真のように手前に引っ張ると取り出しやすいです。
その後、3種のパーツが完全に乾くまで陰干しします。
完全に乾いたら、インソールとインナーブーツをセットして、ブーツのひもを締めなおします。
※ブーツのひもが緩んだ状態で放置すると型崩れの原因になります。
さらに防水スプレーを塗布しておくと、来シーズンも快適に使用することができますよ。
→ブーツを買ったら防水スプレーしよう!使用済みブーツの撥水能力が高くなる方法も伝授します
最後に乾燥剤を入れて終了です。
インナーブーツは洗えるが注意が必要
匂いや汚れが気になるし、できればインナーブーツも洗いたいですね。
しかし、インナーブーツは型崩れの恐れがあるので、洗濯には注意が必要です。
バスケットにぬるま湯を適量ためて、少量の液体洗剤でやさしくもみ手洗いします。
メーカーによってはネットに入れて洗濯機でもOKのようですが、不安なときは各ブーツブランドや販売店に問合わせてみましょう。
バインディングの保管方法
次はバインディングの保管方法です。
とは言っても、ボードから外して水で洗うだけですが(笑)
あとはボードやブーツと同じように陰干しして、ボードケースなどに入れて保管します。
ボードにバインディングを付けたままだと、ネジが錆びて取り外しできなくなったり、板が変形(コンケーブ)する原因になるので注意してください。
バインディングの取り付け、取り外し方法については下記の記事を参照ください。
→日本一分かりやすい!スノーボードバインディングの付け方、外し方教えます
ボードケースは口を開けて保管
ボード、ブーツ、ビンディングは、別々に保管するのが望ましいです。
※変形を防ぐため、ボードは立てて保管します。
密閉性の高いボードケースに保管する場合は、ファスナーを開けておくとよいですね。
また、スノーボードギアは温度変化に弱いので、夏場は高温になる屋外の物置などはNG。
必ず室内で保管してください。
スノーボードの縦置きスタンドは自作で対応
「スノボ用のスタンドってないですか?」
楽天・アマゾンで調べてみたところ、サーフボードと兼用スタンドは発見しました。
ただし、いずれも2万円前後するうえに場所もとりそう…
私自身は壁とタンスの間とか、無印良品の壁掛けスタンドに立てかけてます。
安いし見た目もおしゃれなので、ぜひ試してみてください。
クロネコヤマトの袋でも保管可能
そもそもスノボケースやカバーを持ってないという方も多いと思います。
見た目を気にしないなら、クロネコヤマトのスノーボードカバー(H55×W175cm)が便利!
530円で購入できるうえ、チャックやエッジカバーも付いてます。
本来はスノーボード宅配用の袋ですが、もちろん送らなくてもOK。
全国にあるヤマトの営業所で購入できますよ。
スノーボードウェアの洗い方と保管方法
最後はスノーボードウェアの洗い方と保管方法。
洗濯機で洗う場合の手順は以下のとおりです。
■洗濯機で洗う場合
- 洗濯機洗い可能かタグを確認
- ファスナーやボタンを閉じて洗濯ネットに入れる
- 溶けやすい液体洗剤を使用する(粉末NG)
- 脱水せずに陰干し
- 乾燥した後は撥水スプレーを全体に散布してハンガーに掛けて保管
エマール、ナノックス、アタックゼロなど、基本的に家にある洗剤でOKです。
洗い終わったら、ハンガーにかけて保管します。
なぜか折りたたんではいけないかというと、生地がよれて撥水能力が低下するからです。
詳しい洗い方については下の記事で紹介しているので、合わせて参照ください。
→スキー、スノーボードウェアの洗い方は?毎回洗濯しないといけないの?の疑問に答えます
スキー場から帰ってきたらどうするの?シーズン中のスノボ保管方法
最初に言っておきますが、帰宅後にギアをメンテナンス・保管するのは20年以上スノーボードやっている私でも面倒です(笑)
とはいえ、しっかりやらないとスノーボードギアが劣化してしまいます。
■最低限やっておくべき4ステップ
- 板からバインディングを外す
- 乾燥させる
- ワックスを塗る
- 直射日光の当たらない屋内に保管
スキー場から帰宅したら、最低限上記の4ステップはやっておいたほうがいいです。
詳しくは下記の記事にまとめてますので、合わせて参照ください。
→帰宅後はどうすればいいの?超簡単なスノーボード道具の保管方法教えます
まとめ
翌シーズン使おうと思ったら悪臭とサビらだけなんて嫌ですよね。
とはいえ面倒な気持ちも分かります。
20年以上スノーボードやっている私でも面倒ですから(笑)
「最初からすべてやってほしい」とは申しません。
まずは乾燥、そしてできるメンテナンスから試していただければと思います。
せっかく購入したギアですから、長く使用するためにもしっかり保管してくださいね。
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