初心者でも簡単!スノーボード、バイン、ブーツ、ウェアの正しい保管方法

こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。

まず結論からいうと、シーズン中は最低限乾燥さえしっかりすれば大丈夫です。

シーズン後も基本乾燥させるだけでOKですが、もうひと手間かけると、気持ちよく来シーズンを迎えることができます。

この記事では、ボード、ビンディング、ブーツ、ウェアの正しい保管方法についてまとめました。

この記事を最後まで読めば、次にスキー場へ行くときも、スノーボードがきれいな状態を保ったまま使用できますよ。

長期間スノーボードギアを置きっぱなしにするデメリット

長期間スノボギアを置きっぱなしにするデメリット

「スキー場から帰ってきたら、ケースへ入れたままにしている」なんて方も多いと思います。でも、長期間置きっぱなしにするのはデメリットだらけです。

まず板はエッジが錆びたり変形したりします。またビンディングもネジ穴が錆びたり、プラスチックが変形します。

そうなると本来の滑走性能を発揮できなくなるのです。

「多少性能が落ちても乗れるならいいや!」と思うかもしれませんが、しっかりメンテナンスしてないと滑走中板が折れたりビンディングが外れることもあります。

実際、過去にはギアのメンテナンス不足による怪我の事例がたくさんあるのです。

さらにブーツは、雑菌が繁殖したり臭いの原因にもなります。サビや変形、ニオイがあるとメルカリでも高く売れなくなるのでもったいないですよね。

適切に保管すれば10年は使える

たとえばせっかく10万円でギアを揃えたのに、1年でサビ・変形だらけになって、メルカリでも売れなくなったらもったいないですよね。

適切に保管すれば10年位は使えます。そして、状態が良いものは高く売れます。

一つ一つはそれほど難しいことではありません。次項から正しい保管方法を解説しますので、ぜひできることから実践してみてください。

スノーボード板の保管方法4つの手順

スノーボード板の保管方法の手順

スノーボードの保管方法の手順は以下の通りです。

  1. ビンディングを外す
  2. 十分に乾燥させる
  3. ワックスを塗る
  4. 直射日光の当たらない屋内で保管

次項から順番に説明します。

ビンディングを外す

ビンディングをつけっぱなしにしておくリスク

まずスキー場から帰ってきたら、ビンディングを外しましょう。

ボードにバインディングを付けたままだと、ネジが錆びて取り外しできなくなったり、板が変形する原因になります。

取り付け、取り外しのやり方が分からない方は、以下の記事も参照ください。

日本一分かりやすい!スノーボードバインディングの付け方、外し方教えます

十分に乾燥させる

スノーボードは屋内の風通しの良い場所で自然乾燥させます。直射日光に当てるのは、黄ばみや色落ちの原因になるのでNG。

ビンディングを外したら、スノーボードを乾燥させましょう。

劣化、サビ、悪臭などのリスクを大幅に減らすことができます。

とはいえ直射日光に当てると色落ちや痛みの原因になるので、屋内の風通しの良い場所で自然乾燥させてください。

道具が痛むうえ完全に乾かないので、ドライヤーや暖房もNGです。

ワックスを塗る

ワックスを厚塗りしておくとソールを劣化から守ってくれます。シーズン終わりで長期保管する場合は厚塗りしておきましょう。

ワックスはスキー場へ行く毎に塗る必要はありません。ソール(裏面)が白くなってきたらワックスを塗りましょう。

ワックスにはソールを劣化から守る役割もあります。

ワックスは揮発してしまうので、シーズン終わりなどで長期保管する場合は、通常より厚めに塗ってください。

正しいホットワックスの塗り方手順は以下のとおりです。

  1. ワックスに必要な道具を用意する
  2. リムーバーで汚れをとる
  3. 軽くブラッシング&スクレーピング
  4. ワックスをアイロンで溶かしながら生塗する
  5. ボード全体を温めるイメージで塗り広げる
  6. ワックスが冷えたらスクレーパーで削る
  7. ブラッシングする
  8. ワックスかすをとる

「ワックスを塗る道具を持ってないのですが…」

実はペーストワックスなら、道具いらずで本格的なワックスができます。

ホットワックスとペーストワックスの詳しいやり方は以下の記事を参照ください。

スキー・スノボ正しいホットワックスの塗り方!初心者向け簡単バージョンも教えます

デッキ剥がれ、ソールの傷…破損したスノボ板のセルフ修理方法

剥がれたデッキ部分は十分に自然乾燥させる。乾いたら100円均一などで売っているエポキシ接着剤を塗って洗濯バサミで挟む

「デッキが剥がれている…」「ソールに深いキズがある…」

でも、修理に出すとお金も時間もかかりますよね。以下の記事では、セルフでできる修理方法をまとめました。

あくまで応急処置にはなりますが、そのまま放置しておくより100倍いいです。

ご自身の板が破損している方は、一度修理方法をチェックしてみましょう。

デッキ剥がれ、ソールの傷、エッジ欠け…破損したスノーボード板のセルフ修理方法

ビンディングの保管方法3つの手順

ビンディングの保管方法

まずシーズン中に関しては、ボードから外して乾燥させればOK

シーズン後のビンディングは以下の通りに保管してください。

  • 汚れが気になるときはシャワーで洗い流す
  • 風通しが良い屋内で自然乾燥
  • ケースには入れず屋内保管

次項から順番に解説します。

汚れが気になるときはシャワーで洗い流す

まず汚れが気になる場合はシャワーで洗い流しましょう。汚れが落ちにくいときは、不要になった歯ブラシを使ってもOK!

また春だと雪を固めるためゲレンデに硫化アンモニウムを散布していることもあるので、そのままで放置すると腐食しやすくなります。

春スノボに行かれた方は、軽く洗い流しておくと良いですよ。

風通しの良い屋内で自然乾燥

ネジ穴やディスクの溝は乾燥しづらいです。ビンディングを乾かす時はディスクやネジも外しておきましょう。

風通しの良い屋内で自然乾燥させましょう。

すべて分解する必要はないですが、ディスクとネジは分離させたほうがしっかり乾きます。

ケースには入れずに屋内保管

ビンディングはケースから出して保管したほうがいいです。ケース保管したい時は、乾燥剤もいっしょに入れておきましょう。

乾燥が終わったら、屋内保管してください。密閉性の高いケースに入れると、温度変化や湿気でビンディングに負荷がかかります。

できればケースに入れず保管するほうが望ましいです。場所の都合でどうしてもケースに入れたい場合は、乾燥剤を入れておくと良いでしょう。

また、ビンディングの角度やスタンス幅をメモしていっしょに入れておくと、来シーズンのセッティングもスムーズですね。

スノーボードブーツの保管方法4つの手順

スノボブーツの保管方法

スノーボードブーツに関してシーズン中は汚れてなければ乾燥させてから下駄箱放置で大丈夫です。

ただし、シーズン終わりには、しっかりメンテナンスしてから保管することをおすすめします。

最後に滑走した時の状態のまま放置すると腐食や匂いの原因になるので、しっかり手入れしましょう。

スノボブーツの保管方法は以下のとおりです。

  1. ブーツのホコリをブラシで落とす
  2. アウターブーツからインナーブーツ、インソールを取り出す
  3. 屋内の日が当たらない場所で自然乾燥
  4. ブーツのひもを締めて保管

次項から順番に説明します。

ブーツの汚れ・ホコリをブラシで落とす

スノボブーツの汚れ・ホコリをブラッシングで落として、よく絞った布で拭き取る。最後に防水スプレーを散布しましょう。

まずはブーツの汚れ・ホコリをブラッシングで落として、水に濡らしよく絞った布で汚れを拭き取ってください。

ブラシは100円均一で売ってます。隙間に付いた落ちにくい汚れは、いらなくなった歯ブラシでもいいですね。

汚れが落ちにくい場合は中性洗剤を少量含ませて拭き取りましょう。

ホコリや汚れを落としたら、防水スプレーを散布します。防水スプレーはブーツを劣化や日焼けから保護する役割もあります。

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私自身、イントラ時代から様々な防水スプレーを使ってきましたが、一番信頼性&防水性が高かったのがアメダスでした。

おすすめの防水スプレーに関しては、以下の記事も参照ください。

ブーツを買ったら防水スプレーしよう!古いブーツの撥水能力がUPする方法も伝授します

アウターブーツからインナーブーツ、インソールを取り出す

アウターブーツからインナーブーツを取り出しましょう。インナーブーツは、手前引っ張ると取り出しやすいです。

次にブーツの内部を乾燥させます。

ブーツはアウターブーツ、インナーブーツ、インソールの3種類のパーツで構成されています。

アウターブーツからインナーブーツ、インソールを取り出しましょう。

インナーブーツは、写真のように手前に引っ張ると取り出しやすいです。

屋内の日が当たらない場所で自然乾燥

アウターブーツ、インナーブーツ、インソールを分解したら、風通しの良い屋内で乾燥させてください。

その後、3種のパーツが完全に乾くまで屋内で陰干ししましょう。

板やビンディング同様、直射日光に当てての乾燥は変形や色あせの原因になるのでNGです。

ブーツのひもを締めて保管

ブーツが乾燥したら、再度セットして型崩れ防止のためひもを締め直します。最後に乾燥剤を入れて保管しましょう。

完全に乾いたら、インソールとインナーブーツをセットして、ブーツのひもを締めなおします。

ブーツのひもが緩んだ状態で放置すると型崩れの原因になります。

最後に乾燥剤を入れて終了です。乾燥剤は100均等で売っているものでOK!

スノボブーツも基本的にケースから出して保管するのが望ましいです。ただし、場所がない時はケース保管でも構いません。

インナーブーツは洗えるが注意が必要

インナーブーツは手洗いがベター。バスケットにぬるま湯を適量ためて、少量の液体洗剤でやさしくもみ手洗いします。

匂いや汚れが気になるし、できればインナーブーツも洗いたいですね。しかし、インナーブーツは型崩れの恐れがあるので、洗濯には注意が必要です。

バスケットにぬるま湯を適量ためて、少量の液体洗剤でやさしくもみ手洗いします。

メーカーによってはネットに入れて洗濯機でもOKのようですが、不安なときは各ブーツブランドや販売店に問合わせてみましょう。

保管場所の選び方→直射日光の当たらない屋内が基本

直射日光の当たらない屋内で保管しましょう。ボードは温度変化に弱いので、ベランダや屋外の物置に放置するのはNG。

大前提としてスノーボードは温度変化に弱いので、ベランダや屋外の物置などで保管するのはNGです。必ず直射日光の当たらない室内で保管しましょう。

クローゼットや押入れに入れても構いませんが、定期的に空気が循環できる状況が好ましいです。

ボードケースに入れて保管もNG。密閉性が高いので、夏場の湿気でサウナ状態となりギアが腐食します。

また変形を防ぐため、できればスノーボード板は立てて保管してください。

スノーボードの縦置き保管ラックは13,000円くらい

スノーボードラック 組立式 3boards

スノーボードの縦置きラックは楽天・Amazonなどで14,000円くらいで販売してます。

ちなみにイケアやニトリでは販売しておりませんが、洋服用のラックを改造したり自作している猛者もいるようです。ちなみに筆者は自宅が狭いので、壁とタンスの隙間に立てかけてます(笑)

正しいスノボウェアの洗い方と保管方法

スノーウェアの洗濯記号
※スノーウェアは洗濯機可の表示があれば簡単に洗えます。

洗濯機でスノーウェアを洗うのは超簡単です。日頃洗濯するのとまったく同じ感覚ですからね。

もちろん特別な道具を用意する必要もありません。

洗濯機で洗う場合の手順は以下のとおりです。

  1. 洗濯機洗い可能かタグを確認
  2. ファスナーやボタンを閉じて洗濯ネットに入れる
  3. 洗剤は家にあるものでOK!ただし液体に限る
  4. 弱水流で洗い脱水時間は短め
  5. 乾燥した後はハンガーに掛けて保管

洗濯機での洗い方に関しては、長くなるので別記事にしました。詳しくは以下の記事を参照ください。

洗濯機、コインランドリー等…正しいスキー・スノボウェアの洗い方

まとめ

スノーボードはビンディングを外して乾燥、ワックスを塗って屋内保管します。

ブーツはシーズン終わりに分解・乾燥してから屋内保管です。

翌シーズン使おうと思ったら悪臭とサビらだけなんて嫌ですよね。

とはいえ面倒な気持ちも分かります。

20年以上スノーボードやっている私でも面倒ですから(笑)

でも、せっかく購入したギアですから、長く使用するためにもしっかり保管してくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。