こんにちは、20年以上スノーボードしている元イントラの、らくスノです。
ここ数年ラントリがスノーボードの一大トレンドになっていますよね。
地形を使っておしゃれに決めるグラトリと高速で颯爽と滑るカービング。
両方の良さを融合したラントリというジャンルは、まさにスノーボードの最先端といっても過言ではありません。
今回は友人のショップ店長やライダーの意見を参考に、ラントリ向きボードのおすすめモデルをピックアップしました。
この記事を最後まで読めば、きっとあなたをレベルアップしてくれる運命のボードに出会えるはず!
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
ラントリにおすすめのモデル12選ご紹介します!
価格帯/フレックス | ソフト | ミディアムソフト | ミディアム |
低価格帯 | FNTC TNT-C※ | K2 ジオメトリック※ | |
中価格帯 | ヨネックス スムース※ | バートン カスタムX | |
高価格帯 | BCストリーム ブラフ※ | BCストリーム S※ | WRX Mk-S※ |
※印はレディースサイズあり
今回は12モデルを厳選してみました。
次項から順番に解説していきます。
ラントリ初級者におすすめのボード
ラントリ初心者の方におすすめのボードをピックアップしてみました。
ラントリの醍醐味といえば、高速ターンからのリバースや低回転トリック。
でも、最初からそんなことできる人間なんていません。
まずはこれから紹介するボードで、中低速でのカービングやリバースターンを練習してみましょう。
FNTC TNT-C(レディースサイズあり)
ラントリ初心者の方におすすめしたいのが、人気You Tubeチャンネル「スノボー先生」のタッキーさんプロデュースTNT-Cです。
もともと低速グラトリ向けにダブルキャンバーのTNT-Rを販売してましたが、よりカービングを意識したTNT-Cがラインナップに加わりました。
可変キャンバー形状でグリップ力が高い。
でも、板自体が柔らかいので、とても乗りやすい板に仕上がっています。
カービングやリバースターンを織り交ぜながらのグラトリに挑戦したいというボーダーさんは、ぜひチェックしてみてください。
ジオメトリック(K2)レディースサイズあり
K2の名作、WWWの後継機がジオメトリック。
そもそも入門モデルでこれほど有名なのも珍しいですね。
柔らかいフレックスにも関わらず、コンビネーションキャンバーと呼ばれる形状でしっかり雪面に食いついてくれます。
軽量なので高いオーリーができるし、ターンコントロールも軽快。
中低速域では最高の乗り心地を提供してくれます。
いきなりYou Tuberのプロのようなラントリは難しいです。
まずはジオメトリックで中低速のカービングやリバースターンを練習してみてはいかがでしょうか。
バートン カスタムX
スノーボード進化の歴史そのものといっても過言ではないほど有名なモデルがカスタムXです。
平野歩夢選手をはじめ、たくさんのトッププロが愛用してきました。
パークボードのイメージが先行しますが、実はバッジテストでも使用するボーダーが多いモデルなんですよ。
カスタムXの最大の特徴は剛性の高さです。
ハイスピードはもちろん、オーリーした時のアプローチ・ランディングの安定感は群を抜いてますね。
ボードの剛性ってきれいなバーンより荒れたバーンのほうが差が出やすいのですが、カスタムXは雪面の凹凸もしっかり吸収してくれます。
出典:バートン
ディレクショナルで硬めのフレックス。
値下げした型落ちモデルが手に入りやすいのもメリットですね。
カービング・リバースなど、トリックよりランがメインのボーダーにおすすめです。
ラントリ中級者におすすめのボード
ラントリ中級者の方には、これから紹介するクセのないボードがおすすめです。
このあと紹介する上級者向けラントリボードは、ある程度スタイルが確立してないと難しい板ばかりです。
でも、この項でピックアップしたラントリ向けボードは、カービング、トリック、剛性、重量等…
どの項目においても安定した性能を発揮してくれます。
BCストリーム S(レディースサイズあり)
BCストリームから歴史あるオールラウンドモデル「S」をご紹介したいと思います。
なんと言ってもトーションを使った操作性の高さとハンマー並みのエッジングのキレはピカイチです!
BC独自のバリアブルキャンバー(可変キャンバー)は、荷重の強さによってターン弧を調整できます。
だから高速時の深いカービングから、トリック時の浅いエッジングまでラントリの様々な乗り方に対応してくれるのです。
出典:BCストリーム
ジュニア、レディース、さらにはワイドモデルまでラインナップしているので、老若男女あらゆる層のボーダーにマッチします。
さらにSカスタムは、ソフト〜ハードまでご自身のスタイルに合わせてフレックスをチョイスできる。
BCストリームライダー青木玲プロいわく「人を育てる板」というのも、あながち言い過ぎではないくらいの名機ですね。
FNTC SoT(レディースサイズあり)
TNT項でも紹介した、FNTCの瀧澤憲一プロが主にカービングで使用しているモデルです。
このボードの最大の特徴は、スイングウエイトの軽減と高反発です。
ノーズ・テールにハニカムコア(蜂の巣構造)を採用することにより、剛性を損なうことなく軽量化に成功しました。
これにより回転系トリックはもちろん、カービング時のノーズの素早い導入が可能となります。
出典:FNTC
またセンターのフレックスが柔らかいので弾きやすい…でも、単純に柔らかいだけだと反発力が失われてしまいますよね。
そこでSoTはカーボンをバイン下からノーズ・テール方向に伸びるように配置して、反発力を高めました。
反発力が上がるとオーリーで高さが出しやすいのはもちろん、カービング時のターンの切り返しがスムーズなんですよね。
出典:FNTC
ツインの可変キャンバー、ミドルフレックスでしっかり雪面を噛んでくれる。
元アルペン競技者のデザイナーがシェイプしたボードなので、間違いなくボーダーの滑りを変えてくれる1枚になっています。
ノベンバー アーティスト(レディースサイズあり)
ノベンバーの大人気モデル、アーティストを紹介したいと思います。
こちらもカスタムX同様、フリースタイルボードでありながらバッジテストで使用する方も多いモデル。
アーティストの最大の特徴は、反応の速さですね。
アーティストはトリック系ボードには珍しくバイン下にプレートが入っているので、特にトーションの動きに対しての反応が抜群。
また衝撃を吸収してくれるので、荒れたバーンでも安定した滑走ができます。
出典:ノベンバー
ミドルフレックスのフルキャンバー。
カービング中心のラントリなら、少しセットバック入れると乗りやすいですね。
ワイドモデルやレディースモデルもラインナップしているので、幅広いユーザーに対応できます。
ヨネックス スムース(レディースサイズあり)
ヨネックスのスムースは、重量、安定感、グリップ、乗りやすさ…すべてが異次元!
そもそもヨネックス自体がオガサカ、アクトギア、ブルーモリスなど他の国内工場とは一線を画するボード作りをしています。
中でも最も特徴的なのが、オールカーボンボードということでしょう。
ボード全体にカーボンシートを重ねることで、軽量化と卓越した衝撃吸収性能を実現しました。
出典:ヨネックス
カービング時の踏み込みの安定感と、切り返しの反発がめちゃくちゃ気持ちいい!
上手い下手を抜きにして、スノーボードが純粋に楽しくなる板です。
ディレクショナルのフルキャンバーシェイプ。(ミドルフレックス)
ラントリ初心者がワンランクレベルアップしたいなら、スムースで間違いないですね。
ラントリ上級者におすすめのボード
最後はラントリ上級者におすすめのボードを紹介します。
この項で紹介するボードは、はっきり言って乗り方が難しいです。
まずはご自身がどういったスタイルで滑りたいかをよく考えて選ぶべきでしょう。
とはいえ、今はとても良い時代になってます。
You Tubeで簡単にプロの滑りが見れるので、自分の目指すスタイルも想像しやすいですね。
BCストリーム ブラフ(レディースサイズあり)
全日本スノーボード技術選手権大会を5度も優勝した平間和徳プロ(通称ラマさん)が本気で作ったラントリボード「ブラフ」です。
ラマさん自身いぐっちゃんなどラントリが得意なライダーに影響されたらしく、有効エッジが長いグラトリボードを開発したくなったそうです。
ブラフ特徴はカービングにもってこいのセミハンマーでありながら、ダブルロッカー形状のソフトフレックスで取り回しがいいということ。
※ハンマーヘッドの特徴については下記の記事を参照ください。
出典:BCストリーム
「いやいや、セミハンマーでトリックしやすいって、完全に理論が破綻してますよね?」
信じられないかもしれませんが、これが本当なんです!
通常はダブルロッカーなので引っかかりなくスムーズにトリックができます。
しかし、いったん板を踏み込むと、接雪長が可変することでしっかりグリップしてくれるのです。
私も長年スノーボードやってますが、こんな板は見たことありません。
ユニセックスモデルなので男女問わず乗れます。
ラントリ好きボーダーさんに自信をもっておすすめできる逸品です。
WRX Mk-S(レディースサイズあり)
最近のラントリ人気を支えているのが、有名インフルエンサーいぐっちゃん。
そのいぐっちゃんがプロデュースする板がWRXです。
もっとも特徴的なのが、ノーズからセンター、テールにかけてのフレックスバランス。
出典:WRX
まず、センターがソフトフレックスなので、オーリーなど弾き系トリックがイージー。
でもね、普通に柔らかいだけだと安定感が失われてしまうじゃないですか。
そこで足元からノーズ・テールにかけてフレックスを硬くすることにより、カービング時にもしっかりグリップしてくれます。
出典:WRX
さらに足元にプレートが入っているので、トーションの反応が抜群!
たとえばカービングからのリバースターンやショートターンの切り返しがとてもスムーズなんです。
MK-sは可変キャンバーでレディースやワイドモデルのラインナップもあります。
いぐっちゃん。スタイルに憧れているボーダーさんはぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ライス28 RT7
ライス28のRT7を紹介します。
こちらもいぐっちゃん。が長年使用していたボードとしておなじみです。
前述のMK-sとの一番の違いは、フルキャンバーだということ。
だからオーリーの踏切やカービングの荷重はRT7のほうが難しいと思います。
出典:ライス28
Mk-s同様プレート入りでノーズからセンター、テールにかけてのフレックスバランスも調整しているので、深いエッジラインを刻むことができます。
ツインボードなので、スイッチやリバースを多用しない方はセットバックを入れても面白いかもしれませんね。
スプレッド LTA(レディースサイズあり)
ここで真打ち登場、スプレッドのLTAを紹介します。
菅谷佑之介プロが使用する板ですが、そもそもラントリのスピード感が凄すぎる!
取材時にお会いしたときは、とてもこんな攻撃的な滑りをする方には見えなかったんですがね(笑)
→最強グラトリボードスプレッドの魅力やトリック上達のコツを尾川慎二プロに聞いてみた!
出典:スプレッド
創設者の尾川プロ自身語っていましたが、特に軽さと強度のバランスにこだわったそうです。
だから軽快なのにしっかり踏める板に仕上がっています。
ミドルフレックスのキャンバー形状と高速ラントリにピッタリ!
とりあえずLTAのポテンシャルを知りたい方は、ぜひ菅谷プロの動画をご覧いただければと思います。
オガサカ CT-IZ(レディースサイズあり)
オガサカのCT-IZをご紹介したいと思います。
ネーミングを見れば分かるとおり、カービングボードの代名詞と呼べるくらい有名なCTからの派生モデルとなります。
CTとの違いはフレックスです。
どちらかというとエントリーモデルとしての要素が強いCTをより硬くして、中上級者でも満足のいくカービングができるようになりました。
出典:オガサカ
反発もつよいので、踏み込んだ時のボードからの反応が気持ちいい!
バランス型のMk-sやLTAに対して、カービング特化型のラントリボードがCT-IZと言えるでしょう。
シェイプはCTと変わらずディレクショナルキャンバー形状。
ハンマー乗りのセカンドボードとしてもおすすめですよ。
まとめ
価格帯/フレックス | ソフト | ミディアムソフト | ミディアム |
低価格帯 | FNTC TNT-C※ | K2 ジオメトリック※ | |
中価格帯 | ヨネックス スムース※ | バートン カスタムX | |
高価格帯 | BCストリーム ブラフ※ | BCストリーム S※ | WRX Mk-S※ |
※印はレディースサイズあり
グラトリなら柔らかいボード」とか「カービングならセミハンマー」とか、この辺りは基準が分かりやすいじゃないですか。
でも、ラントリとなると柔らかい板は安定感が無いし、セミハンマーはトリックに向かない…
かといってネットを探してもラントリボードに関する情報が少なかったので、今回記事を作成してみました。
ただ、一口にラントリと言っても、トリック重視かラン重視かでボード選びは変わってくると思いますので、その点はご自身で判断してくださいね!
その他、グラトリボードに関する情報は関連記事も参照ください。
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