えっこんなに軽いの!?スノボ歴21年の筆者がおすすめするグラトリ用の軽量な板11選

こんにちは、20年以上スノーボードしている、らくスノです。

このページにたどり着いたということは、「グラトリ用ボードを探している」なんて方も多いのではないでしょうか。

形状やデザインはもちろん、グラトリボードで一番気になるのが”板の重さ”ですよね。

キッカーやパイプと違い、自身の筋力のみで高さを出さなければならないグラトリは、板の重さも重要なスペックです。

今回の記事では軽量ボードはもちろん、メリット・デメリットについても詳しくお話したいと思います。

最後までお読みいただければ、きっと運命の軽量グラトリボードに出会えるはず!

ブランドだけご覧になりたい方は、目次からブランド紹介へ飛んでください。

軽量ボードのメリット・デメリットを理解しよう

では、さっそく軽量ボードをご紹介しましょう…なんて、無責任な記事にするつもりはありません(笑)

しっかり軽量ボードのメリット・デメリットを知ったうえで購入してください。

まず、大前提として「軽量=良いボード」というわけではありません。

ウソだと思うなら、どんなブランドでもいいです。

メーカーのホームページを見てみましょう。

少なくても私が知る限り、ボードの重量を記載しているブランドは皆無です。

もし軽さが重要なスペックだったら、もっと大きく宣伝しますよね。

それなのにどのブランドも重量を記載しないということは、「軽さが必ずしもメリットにならない」ということを示しています。

特に近年は、スノーボード黎明期のように、モデルによって極端に重量が違うということもありません。

とは言え、「グラトリで少しでも高くオーリーしたい」とか「筋力に自信がない」という方にとって、ボードの重量はまだまだ大事なスペックだと言えるでしょう。

軽量ボードのメリット

軽量ボードのメリットとはなんでしょうか?

■取り回しがいい

車のステアリング(操作性)をイメージしてもらうとわかりやすいですね。

軽量なボードは取り回しがいいので、スピン系トリックで回しやすく、エッジの切り返しも簡単です。

■高いオーリーができる

脚力の弱い方でも高さが出せるようになります。

また上級者の方は、より滞空時間のあるオーリーができます。

軽量ボードのデメリット

逆に、軽量ボードのデメリットとはどんなことがあるのでしょうか?

■高価

軽量モデルの一番のデメリットは高価だということです。

ボードの重量の大部分を占めるのがコアと呼ばれる芯材ですが、軽量・高反発なものほど高価。

また、このあとご紹介するヨネックスやファナティックも、ノーズ・テールを肉抜きしたり特殊な加工を施しているため高額です。

■高速でバタつく

高速での安定性に懸念があります。

各メーカー工夫しているのですが、物理的に軽量ボードがバタつくのは致し方ないこと。

ラントリや高速カービングを多用する方に軽量ボードはお勧めできません。

一昔前まで「軽量ボードは破損しやすい」なんてことも言われていましたが、近年のモデルで耐久性を犠牲にしてまで軽量化しているモデルは皆無です。

少なくてもこの記事で紹介しているモデルは耐久性も高いですよ。

ボード以外で板を軽量化する方法

今回ご紹介するボードはすべて軽量ですが、さらに軽くするコツがあります。

それは、ご自身の推奨サイズより短い板をチョイスすることです。

当たり前の話ですが、ボードが短くなるほど重量は軽くなります。

もちろんデメリットはあります。

特に高速時の安定感は板が短くなるほど失われていきますからね。

それでも、「私はグラトリしかやらない」「あまり高速では滑らない」なんて方は、思い切って身長-25cm前後の板を購入してはいかがでしょうか。

おすすめの軽量ボードご紹介します!

ここからは私がおすすめする軽量ボードを11モデルご紹介したいと思います。

いずれのモデルも、私が試乗会やショップで触れたものなので、軽さはもちろん高反発でグラトリとも相性抜群です。

ヨネックス ACHSE

軽量ボードの代名詞といえば、ヨネックス!

そのヨネックスが本気で作ったグラトリボードがACHSE(アクセ)というわけです。

そもそもヨネックスというブランドは、カーボンボードとして有名になりました。

それまで、剛性を上げるにはボードを厚くする必要がありましたが、それでは板が重くなってしまいます。

そこで、スノーボードと同じく、剛性・重量が大事な飛行機の素材で使用されていたカーボンに注目が集まったわけです。

ヨネックスは、カーボンをサンドイッチのように重ねることで、軽量化とバタつきの軽減に成功しました。

出典:ヨネックス

また、2020シーズンからはテール・ノーズに配置されたXカーボンリボンが延長され、さらに反発力が増大しています。

出典:ヨネックス

形状はキャンバーベースで、テール・ノーズがフラットになっています。

オーリー・ノーリー時のタイミングがつかみやすいので、上級者はもちろん、グラトリ初・中級者でも扱いやすい板に仕上がっています。

さらに、ノーズ・テールがミディアム、センターがソフトフレックスなので、よりオーリーが弾きやすいうえに反発が強い。

グラトリ中心のスノーボーダーには激押しの1枚です!

ヨネックス STYLAHOLIC

続いては、同じくヨネックスのSTYLAHOLIC(スタイラーホリック)です。

「またヨネックスかよ!」なんて言わないでくださいね。

だって本当に軽いんだもの…

ヨネックスがカーボンボードだってことは前項で説明済みですが、スタイラーホリックも同様。

出典:ヨネックス

じゃあ前述のアクセと何が違うのかというと、軽量化のためさらにハニカム構造を採用しているのです。

要はコアを軽くするための肉抜き。

蜂の巣が正六角形の形状をしていたことから名付けられたハニカム構造ですが、強度をあまり損なわずに重量を軽減できることから、航空機などで採用されています。

そのハニカム構造を配置することによって、ただでさえ軽いボードが、剛性を失うことなくさらに軽量化してしまったのです。

出典:ヨネックス

19-20シーズンモデルよりさらに軽量化されました。

特にボードのチップ部分が軽くなっているので、スピントリックで威力を発揮します。

ボードはノーズ・テールが軽いほうが板を回しやすくなります。(スイングウェイトと言います)

出典:ヨネックス

しかし、クセのないアクセとは対照的に乗り手を選ぶボードです。

ノーマルキャンバーでオーリーのポイントが難しいうえ、フレックスもやや固めのミドル。

安易な気持ちで購入すると、「なにこれ、ぜんぜんグラトリできない…」ってなります。

「今シーズンはマジで上達したい!」なんて向上心のある方や、「今年は720回したい」なんて上級者におすすめしたいボードです。

FNTC CAT

FNTCは、人気youtubeチャンネル「レイトプロジェクト」のタッキーこと、瀧澤憲一プロ所属のブランドとして有名です。

そもそも、FNTC自体グラトリを意識したブランドですが、既存のTNTは遊びやすいものの重量に難がありました。(めちゃくちゃ重いってわけではないですが…)

そこで「もうちょっと遊びやすくて軽量なモデル出ないかな」と思ってたらCATを出してくれました(笑)

出典:FNTC

なんといっても、FNTCもノーズ・テールにハニカム構造(肉抜き)を採用しているのでめちゃくちゃ軽い!

フレックスはミドル~ソフトとグラトリには最適。

さらに、センターとノーズ・テールが薄くシェイプされているので弾きやすく、プレストリックも簡単にできる。

Wキャンバーを採用しているので逆エッジしづらく、さらに、スイングウェイトの軽量化と相まって540も簡単に回せるポテンシャルを秘めています。

低速でもトリックしやすいボードに仕上がっていますね。

ファナティック トリックマスター

ファナティックのトリックマスターをご紹介します。

ファナティックといえば、ハニカム構造!

「またハニカムですか…」なんて失礼なこと言ってはいけません。

むしろ、スノーボードにハニカム構造を取り入れたのはこちらが元祖。(FNTCの親ブランドでもあります)

出典:ファナティック

ファナティックも前述のモデル同様、ノーズ・テールを肉抜きすることによって、既存のボードより50%もコアウェイトを軽減しました。

出典:ファナティック

また、ビス穴からノーズ・テールへ伸びる位置にもハニカムを使用して、オーリー・ノーリーの反発力を高めています。

さらに、Vロッカー形状は足元がキャンバー、センターがロッカーになっており、荷重によって接雪面が変化します。

高くオーリーしたい時はしっかり踏み込むことができ、エッジの切り返しが多いトリックでは逆エッジしづらい構造なんです。

フレックスはミドルと、これまた高速・高回転グラトリにぴったりの程よい硬さ。

グラトリだけでなく、キッカーやカービングでも優れた能力を発揮します。

そんな、バランスの取れたボードが、ファナティックのトリックマスターです。

デスレーベル DEATH MACHINE

デスレーベルからはデスマシーンを紹介します。

そもそも、デザインや所属ライダーの外国人の多さからアメリカあたりのブランドだと思っている方も多いですが、れっきとした純国産メーカー。

デザインもめちゃくちゃカッコイイですが、ボードの信頼性も抜群。

2007年にスタートしたデスレーベル史上、最軽量と銘打ったデスマシーンの軽さの秘密はバンブーコア。

ほとんどのスノーボードは木材で作られていますが、デスレーベルは軽量化と剛性を両立させるためポプラとバンブー(竹)をブレンドしました。

さらに、コアのうえからカーボン貼り付けることにより、ブランド史上最軽量を実現したのです。

バンブーは強度・弾力性があり、衝撃吸収能力にも優れています。

出典:デスレーベル

軽量以外のメリットとしては、外にせり出したエッジがあります。

これは、雪面をスパイクのように掴んでくれるので、高速・高回転のグラトリでもブレることなくアプローチ&ランディングできます。

出典:デスレーベル

形状はデスウィング3と呼ばれる、Wキャンバーに近い構造。

フレックスもミディアム~ソフトで乗りやすい仕上がりになってます。

ノベンバー DESIRE

ノベンバーDESIRE(ディザイア)といえば、アルペン・テクニカルボードで名高いオガサカ工場が本気で作ったグラトリボード。

出典:ノベンバー

ノベンバーの全モデルの中でも最軽量を誇るディザイアの秘密はFM2コア。

軽さを追求するために、とうとうブランド初となるウッド以外のコアを採用したのです。

FM2コアの採用により、軽さはもちろん、反発力が格段にアップしました。

また、ビンディング下にプレートとカーボンを採用。

衝撃吸収に優れたノベンバー独自のプレートは、荒れたバーンでも安定したトリックをサポートしてくれます。

無骨なオガサカらしいハイキャンバーでハリはありますが、ソフトフレックスで弾きやすい。

かなり乗り手を選びますが、いったん乗りこなすことができれば720も夢ではありません。

モス TOTO BLACK SF

日本のスノーボードシーンを黎明期から支えていた、歴史あるモススノーボードからはTOTO BLACK SFのご紹介。

モスもオガサカ同様、パウダーボードやテクニカルボードを愚直に作るお堅いイメージのブランドですが、グラトリボードもしっかりラインナップしてくれてますね。

トトブラックSFのコアは、桐をベースにバンブー(竹)を配置しています。

実は、この桐とバンブーがポイントなんです。

桐は日本国内でもっとも軽い木材とされていますが、剛性と反発力を向上させるためバンブーをミックス。(バンブーについては、デスマシーン項で話しましたね。)

また、ボードのノーズ・テールにカーボンが配置されており、剛性と安定感は抜群。

出典:モススノーボード

キャンバーベースのやや柔らかいフレックス。ただし、キャンバーの長さが短いので、低速時のフラットバーンでも取り回しが良いです。

シェイプはテクニカルやビッグジャンプでも使用可能なTOTOをベースにしているので、信頼のおける逸品と言えるでしょう。

011アーティスティック ダブルフライ

日本のグラトリシーンを語るうえで外すことのできない011アーティスティックからは、ダブルフライを紹介したいと思います。

そもそもグラトリボードの代名詞というくらい有名な011ですが、けっして他のメーカーと比べて軽量だったわけではありませんでした。

そのイメージを根底から覆したのが、フライシリーズの登場です。

実際私が展示会でチェックしたときも、フライシリーズは群を抜いて軽量でした。

軽さの理由は、超軽量芯材を使用していることです。

フォームコアと呼ばれるサーフボードに使われている素材を使用することで、011史上最軽量化に成功しました。

フライシリーズといえばXフライが有名ですが、こちらは若干張りが強いため中上級者向き。

この辺は好みの問題もありますが、個人的にはソフトフレックスでクセのないダブルがおすすめですね。

フラットツインキャンバー、レディースのラインナップもあります。

グラトリ初級者から、720回せる上級者まで対応してくれる安定の一枚です。

グレイ TRICKSTICK


続いては、アルペンボードで有名なグレイが手がける、軽量グラトリボードのご紹介です。

出典:グレイ

トリックスティックは、軽量なスーパーライトコアをベースにグラスファイバープレートを組み合わせる事によって、軽量化はもちろん、高い剛性と高速時の安定性を実現しました。

とにかく7500シンタードソールは、ベチャ雪でも板が走る走る(笑)

この辺の滑走性能はアルペンに強いグレイらしいですね。

出典:グレイ

そして、面白いのがこのアクティブキャンバーと呼ばれるシェイプ。(要は可変キャンバーですね。)

通常は接雪点が小さいのですが、加重すると接雪点が広がり安定感が増します。

特に、高速時のグラトリで威力を発揮するシェイプ。

高速でのキレッキレのリバースや、地形を使った低難易度だけどスタイル出まくりなグラトリを得意とするスノーボーダーにおすすめの板ですね。

キャピタ ULTRAFEAR


キャピタのウルトラフィアーをご紹介します。

このウルトラフィアーは、キャピタのラインナップの中でも最軽量のP2スーパーライトコアを使用しており、軽さと衝撃吸収性は抜群。

また、中央に軽量チタン素材、両脇にケブラー素材を配置しており、軽さと強度の併せ持つボードに仕上がっています。

出典:キャピタ

そもそも、ケブラーは防弾チョッキなどに使われる素材で、耐久性・弾力性に優れており、グラトリでも安定したアプローチと反発を提供してくれます。

出典:キャピタ

また、フラットキックもキャピタの特徴と言えるでしょう。

図を見るとノーズ・テールのチップ部分が、接雪点から急角度で反っているのがお分かりいただけると思います。

ウルトラフィアーのキャンバー形状は、操作しやすいもののエッジングしづらいので、デメリットを補うために角度を付けて雪面に刺さりやすいようにしています。

ミドルフレックスなので中上級者向きの板と言えるでしょう。

スプレッド LTA-F

最後は、グラトリで有名な尾川慎二プロが立ち上げたブランド、スプレッドLTA-Fのご紹介です。

なんといっても、フラットバーンで900やロデオをメイクしてしまう尾川プロが、何度も試作を重ねて完成させたボードなので性能は間違いありません。

グラトリボードは重量が大事ですが、剛性とのバランスを取るのに苦労したそうです。

実際に取材して軽さやフレックスを体感してきたので、気になる方は下記の記事も参照ください。

最強グラトリボードスプレッドの魅力やトリック上達のコツを尾川慎二プロに聞いてみた!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

結果的に国産ボードが多数を占めましたが、そもそも欧米って日本ほどグラトリが流行っていないので、軽いボードに対する需要が少ない。

ですので、必然的に軽量ボードといえば国産となるわけです。

また、文中でもさんざんお話しましたが、ボードの重量で大事なのがコア部分。

軽量化するには、異なる素材同士ミックスしたり高品質な木材を使用しなければならないので、やっぱり高額になってしまいます。

だから少しでも節約したいなら、昨年モデルを狙うのもアリですね!

ぜひ、今年は軽量ボードで540や720を目指してみてはいかがでしょうか?

この記事が参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴21年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。