こんにちは、20年以上スノーボードやっている元インストラクターの、らくスノです。
「これからスノボ初心者の友人・彼女に滑り方を教えます!」なんて方も多いのではないでしょうか。
スノーボードは仲間が増えた方が楽しいですよね。
でも、教え方を間違えると、スノボが滑れるようにならないどころか嫌いになってしまうかもしれません。
でも、ご安心ください!
私はイントラ時代、限られた時間の中で数百人の初心者を連続ターンまでできるようにしてきた実績があります。
今回は最短で連続ターンができるようになる教え方のメソッドを特別に大公開!
この記事を最後まで読めば、友人・恋人が半日で連続ターンをマスターして、楽しいスノボ旅行の思い出を作れるようになります!
目次
スノボ初心者に半日で連続ターンを教える6つの手順
正しい教え方をすれば、ほとんどの方は半日でGIFみたいに連続ターンできるようになります。
■半日で滑れるようになる6ステップ
- 滑走中はひざを曲げることを意識させる
- しゃがむだけで安全に転べることを理解してもらう
- 曲がるときは顔と手を進行方向に向けさせる
- リフトの降り方はベンチから立ち上がる要領
- 横滑りでエッジの使い方を覚えてもらう
- 連続ターンのコツは大回り
そうです、たった6ステップで良いんです。
覚えきれなければスクショして、ゲレンデで確認しながら教えてもOK!
滑走中はひざを曲げることを意識させる
実際に滑る前に、まずは基本姿勢を教えます。
とはいえ、人間いきなりいろいろなことを教えても覚えきれないです。
だから、まずは「滑走中はひざを曲げる」ということだけ意識させてください。
ひざを曲げると滑りが安定し逆エッジ防止にもなる。
たったこれだけで、転倒する回数を劇的に減らすことができます。
理論的な裏付けは別記事にしてますので、気になる方は合わせて参照ください。
→超簡単にできるよ!スノーボードで逆エッジを防ぐ方法は○○するだけだった!
しゃがむだけで安全に転べることを理解してもらう
安全を確保するうえでも、正しい転び方を教えることが重要です。
とはいえ「あごを引いて頭を保護し、垂直に手を付くことなく…」なんて言っても、初心者の方は覚えられません。
頭では理解したつもりでも、滑走中はそれどころではなくなりますからね。
だから「転ぶときはしゃがむ!」とだけ教えてください。
上のGIFのように直立で転倒した場合、雪面までの距離が遠いため衝撃が増します。
逆に早めにしゃがんでお尻または手を付くと、衝撃が緩和されます。
実際にその場でやって見せてあげると、相手の理解も早いと思いますよ。
曲がるときは顔と手を進行方向に向けさせる
基本姿勢を教えたら、実際に板を履いてスノーボードの曲がり方を覚えてもらいます。
もちろんいきなりリフトに乗るのではなく、まずは緩斜面をハイクアップで練習です。
曲がり方を教えるのもいたってシンプル。
手と顔(視線)をターンしたいほうに向けさせてください!
最初はあなたが見本を見せてあげると、相手もイメージをつかみやすいですよ。
止まり方を教える必要はない
「止まり方を教えなくていいのですか?」なんて疑問があるかもしれません。
しかし、結局止まるのも曲がり方の延長なので、わざわざ別々に教える必要はありません。
曲がり方を教えれば、自然に止まり方も覚えます。
リフトの降り方はベンチから立ち上がる要領
曲がり方を教えたら、いよいよリフト乗車。
とはいえ、乗車はともかく降車を教えるのは難しいですよね。
でも、ご安心あれ。
「ソファーやベンチから立ち上がる要領で、板を進行方向に向けてすっと立ち上がればコケずに降りられるよ!」と教えてあげてください。
GIFを見れば分かるとおり、初めてのリフトでもスッと立ち上がるだけでコケずに降車することができます。
手を握ったりして腰や方を抱いてフォローするのはNG。
体勢が崩れるので、相手はバランスを保つことができずコケてしまいます。
→スノーボードリフト降り方のコツはソファーから立ち上がるのと一緒だよ!
横滑りでエッジの使い方を覚えてもらう
リフトを降りたら、横滑り(サイドスリップ)を練習します。
横滑りとは、斜面に対して板を真横にして滑ること。
いきなり初心者の方にエッジを意識させるのは難しいです。
だから頭ではなく身体でエッジの使い方を覚えてもらいます。
慣れてきたら逆向きでも練習。
このとき「周りに人いないから大丈夫だよ〜」と声をかけてあげてください。
初心者の方は周りを見る余裕がありませんので、声を聞くだけでも安心します。
それに安全確保は教える側の義務ですからね。
「初心者は木の葉滑り」なんて聞いたことがあると思います。
しかし、私のメソッドでは、あえて木の葉滑りは教えませんでした。
なぜなら、本来スノーボードはあのような滑り方をしないからです。
連続ターンのコツは大回り
さて、ボードスライドに慣れてきたら、いよいよ連続ターンの練習です。
連続ターンを教えるコツは、ずばり大回りを意識させること!
普通スノボのターンというと、だいたい写真のような滑走ライン(進行ルートのこと)をイメージすると思います。
実際あなたもこの滑走ラインで滑ってますよね。
しかし、この滑走ラインは加・減速のコントロールがめちゃくちゃ難しいんですよ。
反対に大回りで滑ると、板を真っ直ぐにして加速しても、横に滑っている間に減速します。
速度をコントロールできるようになると、恐怖心が減りどんどん上達していきますよ。
この時も、常に基本姿勢(ひざを曲げる)を意識するように声掛けしてあげてください。
→元イントラが教える!スノボ初心者が10分で連続ターンできるようになるコツ
初心者の方にスノボを教えるときの注意点
スノボは部活ではありません。
精神的・肉体的に辛いことがあると、たとえ連続ターンできるようになってもスノボが嫌いになります。
では、スノボを教えるときはどのような点に注意すればいいのでしょうか?
- とにかく褒める
- シンプルに教える
- 相手のペースに合わせて行動する
- 安心感を与える
- 上目線にならない
- こまめに休憩をとる
- 専門用語は使わない
次項から具体的に解説させていただきます。
とにかく褒める
- そうそう、すごく上手だよ〜
- すごいね〜一発でできたよ!
- 俺が初めて滑った時より上達早いかも!
スノボを教えるときは、とにかく褒めてあげましょう!
初心者の方は、自分の滑りが正しいのか分からないので不安なんです。
褒めてあげることによって、リラックスしてスノボが楽しめるようになります。
教える時は一つずつ
アドバイスするときは、一度に複数の事を教えてはいけません。
なぜなら人間は複数のことを考えながら同時に行動できないからです。
相手の上達具合を見ながら、一つずつていねいに教えましょう。
相手のペースに合わせて行動する
自分自身は焦らせる気がなくても、早々にバインディングを付けたり先に滑り出してしまうと、相手は「待たせてはいけない」と感じてしまいます。
初心者なのですから遅いのは当たり前。
できる限り相手のペースに合わせて行動してあげましょう。
安心感を与える
最初は他の滑走者のガリガリってエッジ音だけで恐怖を感じます。
そんな時は、
- 後ろから見ているから大丈夫だよ~
- 誰も上から滑ってきてないよ!
- 今子どもが降りてきたから、ちょっと待ってね!
なんて声かけやジェスチャーで教えてあげてください。
それだけで安心感を与えることができます。
上目線で教えない
教え慣れていない人は、どうしても上目線になりがち。
たとえば、
悪い例)「視線上げて進行方向見て滑って」
良い例)「視線上げて進行方向見て滑った方が良くなるよ」
同じことを伝えるにしても、言い方一つでもずいぶん印象が変わりますよね。
「こうやって」って言われると、なんとなく強制されてる気分になりませんか。
「こうやった方が良くなるよ」
「こうした方がいいんじゃない」
なんて表現の方が、相手の心の負担が軽くなりますよ。
こまめに休憩をとる
初心者の方は力の抜きどころが分からないので、常に全身が緊張してます。
また、寒さにも慣れてないので体調を崩してしまうことも…。
なるべくこまめに休憩をとってあげてください。
さらに「お尻痛くない?」「寒くない?」なんて聞いてあげると親切ですね。
専門用語は使わない
料理を作る時「オニオンをアッシェして、ブイヨンにポシェしてください」って言われても、何がなんだか分かりませんよね(笑)
スノーボードも一緒。
- ヒールエッジに荷重して!
- リフトに乗る時はハイバック倒してね!
- トゥーサイドターンしてみよう!
夢中になっていると思わず専門用語を使いがちですが、初心者の方は理解できません。
なるべく専門用語は使わずに説明しましょう。
スノボ初心者の方におすすめのスキー場
初心者・初級者の方がスキー場選びを間違えてしまうと、上達の妨げになったり、せっかくのスノボ旅行が楽しめないかもしれません。
実際上級者コースが多かったり、起伏が激しかったり…初心者の方に優しくない場合もありますからね。
■初心者の方におすすめのゲレンデ7か条
- 近い
- ゲレンデが広くない
- 有名なゲレンデ
- 宿・温泉・アクティビティが充実している
- 晴天が多い
- ゲレ食が充実
- 公共交通機関が充実している
当ブログでは、独自の選定基準をもとに初心者の方におすすめのスキー場を選んでみました。
詳しくは下記の記事にまとめていますので、これからスキー場へ行かれる方は参照ください。
→ゲレンデデビューするならどこが良い?初心者におすすめのスキー場7選
まとめ
■半日で滑れるようになる6ステップ
- 滑走中はひざを曲げることを意識させる
- しゃがむだけで安全に転べることを理解してもらう
- 曲がるときは顔と手を進行方向に向けさせる
- リフトの降り方はベンチから立ち上がる要領
- 横滑りでエッジの使い方を覚えてもらう
- 連続ターンのコツは大回り
このステップで教えれば、短時間でスノボが滑れるようになります。
ただし、スノボは部活動ではありません。
常に相手の体調やモチベーションに配慮しながら、こまめに休憩を取りましょう。
友達・恋人が連続ターンをマスターして、次回以降もみんなでスノボ旅行が楽しめるといいですね!
【関連記事】
→これは知らなかった!元イントラがスノボの持ち物と道具の節約術教えます!
→スノボはどうやって借りるの?スキー場でウェアやボードをレンタルする手順を解説します!
→スノボ滑る前にこれだけは知っておこう! スキー場のルールやマナー・注意点とは