こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
父親はスキーのインストラクターで、私も幼少期から一緒に滑ってました。
これから会社やサークルなどでスキー場へ誘われる機会も多いと思います。
でも、スキーもスノボも未経験だった場合、どちらを始めたらいいか迷いますよね。
結論からいえば、スキーorスノボを選ぶ基準は3つしかありません。
- 周りの友人がスキー派かスノボ派で選ぶ
- 手っ取り早く滑りたいならスキー、見栄え良く滑りたいならスノボを選ぶ
- フリースタイルならスノボ、アルペン・テクニカル志向ならスキーを選ぶ
今回はスキーとスノボの違いや、選び方の基準についてお話したいと思います。
この記事を最後までご覧いただければ、もうスキーかスノボで迷うことはありませんよ!
目次
スキーとスノボ3つの違い
まずはスキーとスノボの違いから確認していきましょう。
- ストックを持ち正面を向いて滑るスキー、横を向いて滑るスノボ
- 競技人口が多いスキー、若者に人気のスノボ
- スピードが出るスキー、浮遊感を楽しめるスノボ
次項から順番に解説していきます。
ストックを持ち正面を向いて滑るスキー、横を向いて滑るスノボ
スキーはストックを持ち正面を向いて、スノボは横を向いて滑ります。
当たり前の話ですが、ストックの有無や滑り方の違いは難易度や受傷率に影響します。(難易度や受傷率の違いについては後述)
同じ雪上を滑るスポーツと言っても、まったく違う競技と捉えていいかもしれません。
競技人口が多いスキー、若者に人気のスノボ
出典:日経4946
レジャー白書によるとスノボよりスキー人口のほうが多いです。(スノボ人口の約2倍)
ただし、年齢別では20〜30代のスノボ人気が高く、スキーを圧倒しています。
若い世代がスノボを好む理由は
- ファッション性
- 横乗りカルチャーのかっこよさ
- 五輪選手の活躍
などが人気を下支えしています。
スピードが出るスキー、浮遊感を楽しめるスノボ
最高速度はスキーのほうが早いです。
対して、浮力はスノボのほうが高いので、パウダースノーを楽しむにはピッタリと言えるでしょう。
【スキーとスノボ】どちらを滑るか決める3つの方法
スキーとスノボの違いが分かったところで、いったいどちらがおすすめなんでしょうか。
- 周りの友人がスキー派かスノボ派で選ぶ
- 手っ取り早く滑りたいならスキー、見栄え良く滑りたいならスノボを選ぶ
- フリースタイルならスノボ、アルペン・テクニカル志向ならスキーを選ぶ
上記の3つを基準にすれば、迷わず決めることができます。
周りの友人がスキー派かスノボ派で選ぶ
もっともポピュラーなのが、周りの友人・同僚がスキー派かスノーボード派かで選ぶ方法。
なぜなら3つのメリットがあるからです。
道具を貸してもらえる
■代表的なゲレンデのレンタル料
苗場 | 石打丸山 | ニセコ | 蔵王 | |
スキーorスノボセット | 5,000円 | 2,500円 | 5,000円~ | 4,000円 |
ウェア | 3,500円 | 2,500円 | 4,700円 | 4,000円 |
※おとな1日分のレンタル料金です。
ウェアやスキー・スノボセットをレンタルすると、1日で5,000〜10,000円くらいかかります。
でも友人がギアを2セット持っていたら、1セット借りることができますよね。
友人・同僚に合わせるだけで、レンタル費用を節約することができます。
→スノボ道具のレンタル料金の相場は?賢く節約する方法も教えます!
滑り方を教えてもらえる
スキー派の友人・同僚にスノボを教えてもらうことは難しいですよね。
その点、相手に合わせれば滑り方を教えてもらうことができます。
次回また誘いやすい
スノボ派の私としては、スキー派の友人を誘いづらいんですよ(笑)
でも、同じスノボ派だったら次回以降も誘いやすい!
手っ取り早く滑りたいならスキー、ある程度かっこよく滑りたいならスノボを選ぶ
一般的に初心者期間が長いのがスノボ、初級者期間が長いのがスキーといわれています。
だから初日から手っ取り早く滑りたいならスキー、ある程度かっこよく滑りたいならスノボがおすすめです。
ウィンタースポーツ初心者でもスキーならすぐに滑れる
■最初はスキーのほうが簡単に滑れる理由
- リフトの乗降が簡単
- 前向きなので違和感なく滑れる
- ストックがあるので転びづらい
- スピードコントロールが簡単
- 止まっても立っていられる
ウインタースポーツ初心者でも、スキーならすぐプルークボーゲン(八の字滑り)できるので簡単です。
スノボは自分でスピードコントロールできるようになるまでが難しいですからね。
でも、スキーの八の字滑りは見た目がかっこよくない…
パラレルターン(板を平行にして滑る)までできれば見栄えもいいですが、そこまでいくにはかなり難易度が高いと思います。
よくスキーヤーの間では「パラレルの壁」なんていいますね。
スノボはターンさえできれば、それなりにかっこよく滑れる
■初心者にスノボが難しい理由
- リフトの乗降が難しい
- 横向きなので違和感がある
- 転びやすい
- スピードコントロールが難しい
- 止まったら立っていられない
スノーボードは連続ターンまでが難しい…
なぜならスキーの八の字滑りのように、簡単にスピード調整できないからです。
しかもリフトの乗降が難しかったり、転びやすかったり…初心者の方が挫折する要素が満載(笑)
でも、連続ターンさえマスターすれば、それなりに格好良く滑れます。
フリースタイルならスノボ、アルペン・テクニカル志向ならスキーを選ぶ
フリースタイル競技はスノーボード、アルペン・テクニカル競技ならスキーがオススメです。
ここでいうフリースタイルとはジャンプ台やハーフパイプ・グラトリなどのこと。
理由は簡単。
スノーボードフリースタイルのほうが競技者が多いので、You Tubeなどハウツー教材がたくさんあるからです。
フリースキーもかっこいいですが、教えてくれる人が少ないので上達の機会が限られます。
逆にテクニカル・アルペン競技に関しては、スノボよりスキーのほうが圧倒的に競技人口が多い。
さらに、コブや荒れたバーン(ボコボコになってるコース)はスノーボードに不利ですからね。
繊細なコントロールが可能でスピードも出るスキーは、これからアルペン・テクニカル競技をやりたい方にぴったり!
→図解で分かりやすい!スノーボードの滑り方ってどんな種類があるの?スタイルや競技まとめてみた
スノーボードは受傷率が高いので注意
出典:全国スキー安全対策協議会
ここで注意したいのが、スノーボードの受傷率の高さです。
- ストックがないので転倒しやすい
- 初心者期間が長い
- フリースタイル志向のボーダーが多い
理由は様々ありますが、アルペンスキーよりフリースタイルボードのほうが怪我する可能性が高いです。
安全に滑りたいならスキーをおすすめします。
スキーとスノボどちらも面白い!
よく「スキーとスノボどちらが面白いですか?」なんて聞かれるんですよね。
でも、スキーとスノボを比べることは、同じ球技だからって野球とサッカーを比べているようなもの…
さすがに無理があります。
多分スキーヤーなら「スキーが面白い」と言うし、ボーダーなら「スノボが面白い」と言うはず(笑)
答えは今ここで考えるより、実際にゲレンデで体験したほうが早いです。
スキー・スノボどちらにも魅了があるので、まずは気軽にスキー場へ行ってみてはいかがでしょうか?
スノーボードが1時間で滑れるようになる6ステップ
スノーボードはターンが難しいとお伝えしましたが、正しい知識があれば、たった1時間練習しただけでここまで滑れるようになります。
自転車と一緒で、運動神経なんてまったく関係ありません。
では、どういった手順をふめば、1時間で滑れるようになるのでしょうか?
- 基本姿勢を覚える(5分)
- 安全な転び方を覚える(10分)
- 曲がり方を覚える(20分)
- リフトの降り方を覚える(5分)
- 横滑りを覚える(10分)
- 大回りで滑る(10分)
そうです、たった6ステップで良いんです。
私自身、イントラ時代たくさんの初心者の方を教えてきましたが、この手順でほぼ全ての人が滑れるようになりました。
スノーボードに興味がある方は、ぜひ下の記事も参照ください。
→スノーボード未経験でも1時間で滑れるようになるコツ、こっそり教えます!
スキーウェアとスノボウェアはほとんど違いが無い
若い方はファッション性も気になるところですよね。
一般的にはすそが短く細身なのがスキーウェア、ゆったりシルエットなのがスノボウェアですが、最近は差が無くなってきてます。
実際スキーウェアでスノボしてもまずバレません。
だからスキーウェア・スノボウェアにこだわらずデザインで選べばOK!
今はスキー・スノーボード兼用のウェアも販売されています。
両方楽しみたい方は、兼用ウェアを購入しても良いかもしれませんね。
→スキーウェアとスノボウェア違いは3つだけ!もちろん代用可能です
まとめ
最後に今回の記事をまとめてみたいと思います。
■スキーとスノボの違い
- ストックを持って正面を向いて滑るスキー、横を向いて滑るスノボ
- 競技人口が多いスキー、若者に人気のスノボ
- スピードが出るスキー、浮遊感を楽しめるスノボ
■スキーかスノボを選ぶ3つの基準
- 周りの友人がスキー派かスノボ派で選ぶ
- 手っ取り早く滑りたいならスキー、見栄え良く滑りたいならスノボを選ぶ
- フリースタイルならスノボ、アルペン・テクニカル志向ならスキーを選ぶ
スキー・スノボどちらも魅力的なスポーツなので、
「どちらが簡単?」
「どちらが楽しい?」
なんて深いことは考えず、誘われたら気軽に体験してみましょう!
なお、当ブログはスノボ初心者の方向けのハウツーサイトです。
スノボが気になる方は、ぜひ関連記事もご覧ください。
【関連記事】
→はじめてのスキー・スノボ旅行で準備する持ち物は?元イントラが教えます
→スキー・スノボ1回行くといくらかかる?各種費用の内訳と節約方法教えます!
→スキー場へはどうやって行く?6つの交通手段の特徴まとめてみた