こんにちは、元スノーボードインストラクターのらくスノです。
ゲレンデデビューを考えている方が一番悩むのが、「スキーとスノボ、結局どっちが簡単なの?」という疑問ですよね。
結論からお話しすると、「初心者期間が長い(最初につまずきやすい)のがスノボ、初級者期間が長い(次のステップで苦戦する)のがスキー」です。
なぜなら、スノボは1回1回のターンができるようになるまでが難しい反面、そこをクリアすれば上達は早いです。逆にスキーは最初のターンこそ簡単ですが、両足を綺麗に揃えて滑る「パラレルターン」ができるようになるまでに時間がかかるという特徴があるからです。
ただし、どちらもさらに上の「上級者」や「インストラクター」のレベルを目指すとなると、スキーでもスノボでも相当な練習が必要で、難易度は跳ね上がります。
実際、このプロとしての見解をX(旧Twitter)でつぶやいたところ、多くのスノーボーダーさんやスキーヤーさんからたくさんの賛同の声をいただくことができました。
長年スキーヤーとスノーボーダーの対立を生んでる「どっちが難しいか問題」。
— らくスノ@スノボブログやってる人 (@rakusnowkousiki) August 12, 2024
個人的には
・スキーは初級者期間が長い(パラレルがむずい)
・スノボは初心者期間が長い(ターンがむずい)
・極めるのはどちらも難しい
と思うんですがどうでしょ?
異論は認めます🤣 pic.twitter.com/D4ycauOoIa
また、一般的にはスピードコントロールが難しく、体を支えるストック(ポール)を持たないスノボの方が、転びやすくて危険だと言われています。これも初心者がどっちを選ぶか迷う大きなポイントですよね。
そこで今回は、元イントラである筆者がスキーとスノボの難易度や上達スピードの違いについて、図解を交えてどこよりも分かりやすく解説していきたいと思います。
ウインタースポーツ初心者でもスキーならすぐに滑れる

「スキーとスノボ、初心者はどちらが簡単?」というのは、これからウインタースポーツを始める方が一番迷うポイントですよね。
結論からお伝えすると、ウインタースポーツが初めてであれば、圧倒的にスキーのほうが簡単に滑ることができます。
その理由は、主に以下の5つです。
- 体が前を向いているので、滑る時に違和感がない
- リフトの乗り降りがスノボに比べて圧倒的に簡単
- ストック(ポール)があるため、バランスを取りやすく転びにくい
- スピードコントロール(ブレーキ)がすぐに覚えられる
- 立ち止まった状態でも、そのまま楽に立っていられる
スキーであれば、初心者の方でも初日から「プルークボーゲン(板を八の字にする滑り方)」ですぐに滑れるようになるため、本当にハードルが低いです。
反対に、スノボは自分でスピードをコントロールできるようになるまで(ターンができるようになるまで)がかなり難しいですよね。最初は何度も転んでしまうため、上達する前に心が折れてしまう方も少なくありません。
そのため、「とりあえず手っ取り早くゲレンデを滑れるようになりたい!」という方には、まずはスキーをおすすめします。
ただ、スキーにも少し気になるポイントがあります。それは、初心者の「八の字滑り」は見た目があまりカッコよく見えないという点です。
スキー板をピタッと並べて滑る「パラレルターン」ができればすごく見栄えが良いのですが、実はそこまでたどり着く難易度がかなり高いと言えます。
よくスキーヤーの間では「パラレルの壁」なんて言われていますが、要するに初級者から一歩抜け出すのがとても大変だということです。
手軽に始められるスキーですが、「カッコよく洗練された滑りを目指す」となると、それなりの練習と時間が必要になってきます。
スノボはターンさえできれば、その後の上達は早い

一方で、「なぜ初心者にスノーボードは難しいと言われるのか?」、その理由についても気になりますよね。
スノボはスキーに比べると、確かに滑れるようになるまでのハードルが少し高いです。主な理由は以下の5つが挙げられます。
- リフトの乗り降りがとにかく難しい
- 体が横向きになるので、進む方向に違和感がある
- 両足が固定されているため、バランスを崩して転びやすい
- スキーのように手軽にスピードコントロール(ブレーキ)ができない
- 立ち止まった状態のまま、自立して立っていられない
スノーボードは、左右のスムーズな「連続ターン」ができるようになるまでが本当に難しいですよね。
なぜなら、スキーの八の字滑りのように「これさえ覚えればひとまずスピード調整ができる」という簡単な技がないからです。
しかも、最初はリフトの乗り降りで転んでしまったり、滑っている最中も逆エッジで派手に転んでしまったりと、初心者の方が挫折しやすい要素がたくさん詰まっています。
しかし、スノボにはそれを上回る大きな魅力があります。実は、連続ターンさえマスターしてしまえば、その後の上達スピードはスキーよりも圧倒的に早いのです。
スノボのほうが「カービングターン」や「グラトリ(トリック)」に挑戦する敷居が低く感じられるのは、この「ターンの壁」を乗り越えた後の成長がとても早いからなんです。
初めの難関さえクリアできれば、スノボの世界は一気に楽しくなりますよ。
スキーとスノボどっちが危ない?→スノボのほうが危ない

初心者の方が「ターンをして滑る」という段階を考えたとき、スキーはスノーボードよりも圧倒的に安全性が高いと言えます。
なぜなら、スキーは進行方向に対して体が前を向いていることや、体を支えるストックがあるからです。
何より「八の字滑り(プルークボーゲン)」を覚えれば、初心者でもスピードを簡単にコントロールできるため、スピードが出すぎて暴走し、派手に転んでしまうリスクがほとんどありません。
対してスノーボードは、「横向きで滑る」という独特の違和感がある上に、体を支えるストックもありません。そのため、スケートボードやサーフィンなどの「横乗りスポーツ」の経験がない方は、どうしてもバランスを崩して転びやすくなります。
さらにスノボは、初心者のうちはスピードの制御がとても難しいため、コントロールを失って暴走し、激しく転倒してしまうパターンが圧倒的に多いのです。
これは決して筆者の個人的な感覚ではなく、実際の怪我の発生率に関する統計データにもはっきりと現れています。
スキーとスノボの受傷者の統計→スノボのほうが怪我人が多い

スキーとスノボの危険性(ケガのリスク)については、全国スキー安全対策協議会が毎年、受傷率の統計データを出しています。
グラフのデータを見ていただくと分かる通り、やはりスキーよりもスノーボードのほうが受傷者割合(ケガをする確率)が高くなっていますよね。
具体的な受傷者割合のバランスとしては、おおむね「スキー4割」に対して「スノボが6割」という割合で推移しています。
この客観的なデータからも、初心者にとってどちらがコントロールしやすく、安全に始められるかが一目瞭然だと思います。
スキーとスノボの危険要因は同じ

次は、ケガをしてしまう「受傷原因」に関する統計データを見ていきましょう。
実は、スキーとスノボでケガをしてしまう原因(危険因子)はどちらも全く同じで、双方とも「転倒」によるケガが圧倒的に多いという結果が出ています。
つまり、どちらのウインタースポーツを選んでも、一番気をつけなければいけないのは「転ぶこと」なのですが、ここで先ほどの話に戻ります。
スノーボードはスキーに比べて、圧倒的に「転びやすい」という特徴がありましたよね。
受傷原因の大多数が「転倒」である以上、転ぶ回数が多くなってしまうスノーボードのほうが、相対的にケガをする危険性が高くなるということになります。
ー・スノボどちらが人気?→競技人口はスキーのほうが多いけど20〜30代にはスノボが人気

ここで、少し面白いデータをご紹介しますね。
消費者庁の発表(22/23シーズン)によると、日本国内のスキー人口は310万人、スノーボード人口は160万人となっています。
やはり日本における歴史が長い分、全世代のトータルで見るとスキーのほうが圧倒的に競技人口(競技を楽しんでいる人)が多い状態です。
ですが、20代・30代の若い世代に限ってみると、実はスキーよりもスノーボード人口のほうが多いという逆転現象が起きているんです。
この背景には、スケートボードやサーフィンのような「横乗りスポーツ」が持つ独特のカッコよさがあります。
さらに、同世代のトップライダーたちがオリンピックなど世界で大活躍している姿に、リアルタイムで刺激を受けていることも大きな要因として挙げられます。
「始めるのが簡単なスキー」が根強い人気を誇る一方で、若い世代の間では「トレンド感があってカッコいいスノボ」に挑戦する人が増えているというわけですね。
どちらで滑るか迷ったら…周りの友人がスキー派かスノボ派で選ぶ

友達や同僚からスキー場に誘われたけれど、「これからどっちを始めようか本気で迷っている」という方も多いのではないでしょうか。
そんなときに一番おすすめなのが、「一緒に行く周りのメンバーが、スキー派かスノーボード派かで選ぶ」という最もポピュラーな方法です。
なぜなら、周りの派閥に合わせて選ぶことには、初心者にとって大きな3つのメリットがあるからです。
- ウェアやゴーグルなどの道具(ギア)を貸してもらえる可能性がある
- 上手な友人・同僚から、その場で直接滑り方を教えてもらえる
- 共通の趣味になるため、次回また一緒にスキー場へ誘いやすくなる
特に未経験から始める場合、最初のハードルになるのが「道具の準備」と「スクール代などの費用」ですよね。
周りと同じスポーツを選べば、道具の貸し借りで初期費用を抑えられますし、何よりマンツーマンで優しくレクチャーしてもらえるので上達が圧倒的に早くなります。
また、同じスポーツを楽しめる仲間ができると、次の計画も立てやすくなってモチベーションがグッと上がりますよ。
ここからは、この3つのメリットについてさらに詳しく順番に説明していきますね。
道具を貸してもらえる

まず1つ目のメリットについてですが、スキー場に行くとなると、ウェアやスキー・スノボのセットをレンタルするだけで、1日あたり5,000円〜10,000円ほどのお金がかかってしまいます。
これって、これから始める初心者の方にとっては結構大きな出費(コスト)ですよね。
ですが、もし一緒に行く友人や同僚が、すでにスキー・スノボにハマっていてギアを2セット以上持っているような人だったら、「1セット貸してあげるよ!」と言ってもらえるチャンスがあります。
実際、筆者もスノボが大好きすぎて、気付けば板を4枚、ウェアも3着持っています(笑)。もし私の周りに「新しくスノボを始めたい!」という初心者の友人がいたら、喜んで喜んで貸してあげます。
このように、一緒に行く友人や同僚のジャンルに合わせるだけで、初期費用であるレンタル代を大幅に節約できるのは本当に大きなメリットですよ。
→スノボ道具のレンタル料金の相場は?賢く節約する方法も教えます!
滑り方を教えてもらえる

2つ目のメリットは、「滑り方を教えてもらえる」という点です。
想像してみてほしいのですが、周りのメンバーが全員「スキー派」のグループの中に自分だけ「スノボ」で参加した場合、滑り方を教えてもらうのはどうしても難しくなってしまいますよね。
スキーとスノーボードでは体の使い方もバランスの取り方も全く違うため、いくら滑り慣れている人でも、違うスポーツのコツを教えるのは至難の業だからです。
その点、一緒に行く相手のジャンル(派閥)に自分の選択を合わせれば、その場でお手本を見せてもらいながら、正しい滑り方を直接教えてもらうことができます。
ゲレンデで上手な友人や同僚からマンツーマンでレクチャーを受けられれば、スクール代の節約になるだけでなく、上達スピードも圧倒的に早くなりますよ。
次回また誘いやすい

3つ目のメリットは、何と言っても「次回また誘いやすい」という点です。
実はスノボ派の筆者としても、周りのスキー派の友人をスノボメインの計画に誘うのって、意外と気が引けて誘いづらかったりするんですよね(笑)。
お互いに滑るペースや、滑りたいコース(斜面)の特徴が少しずつ違ったりするので、気を遣ってしまう部分もあるからです。
でも、同じ「スノボ派」としてスタートしてくれたら、次回以降も「また一緒に行こうよ!」とめちゃくちゃ誘いやすくなります!
お互いに同じ目線で「今のターン上手くいったね!」「あのコース楽しかったね!」と共感し合える仲間がいれば、スキー場に行く楽しさは何倍にも膨らみます。
最初は友人や同僚に合わせる形だったとしても、気付けば一生モノの最高の趣味と、最高の「雪山仲間」を手に入れることができますよ。
1時間で連続ターンをマスター!スノボを練習する順番

実は私、過去にスノーボードのインストラクター(イントラ)をしていた経験があり、これまで本当にたくさんの方にスノボを教えてきました。
レッスンでは、当然ながら大切なお金をいただいている以上、小さなお子様からシニアの方まで、老若男女どんな方であっても「レッスン時間内に必ず滑れるようにする」という強い責任を持って指導にあたっていました。
運動が苦手な方や、恐怖心が強い方など、本当に様々な生徒さんと真剣に向き合う中で、試行錯誤を繰り返しながら「どうすれば誰もが最短で上達できるのか」を突き詰めてきたんです。
そうして、多くの方をゲレンデデビューさせてきた経験から独自に編み出したのが、これからご紹介する「最短上達メソッド」というわけです。
■スノボを練習する順番
- 基本姿勢を覚える(5分)
- 安全な転び方を覚える(10分)
- 曲がり方を覚える(20分)
- リフトの降り方を覚える(5分)
- 横滑りを覚える(10分)
- 連続ターンをマスター(10分)
「最短でターンができるようになりたい!」という方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
→元イントラが教える!スノボ初心者がたった1時間で滑れるようになるコツ
まとめ
よく「スキーとスノボはどちらが難しいですか?」という質問をいただくことがあります。
ですが、全くジャンルの違うスキーとスノボを比べることは、極端に言えば「野球とサッカーはどっちが難しいですか?」と聞いているようなものなので、さすがに比較するには無理があるんですよね。
どちらにも違った難しさがあり、同時に違った楽しさや魅力がたくさん詰まっています。
ですので、難易度を気にして悩むよりも、まずはスキー・スノボ未経験の方であれば、一緒に行く周りの友人の派閥に合わせて選ぶのが一番おすすめです。
環境に甘えられるところはしっかり甘えて、まずは雪山に行く楽しさ、ゲレンデを滑る爽快感を思いっきり体験してみてくださいね。






























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