こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。
バックカントリースキー・スノーボードというと聞こえは良いですが、実態は冬山登山。
ときには雪崩、滑落、気象遭難等…トラブルに巻き込まれることも。
だからこそ、ウェアは最高品質のものを選ばなければなりません。
今回は山岳ガイドやプロライダーも愛用する、バックカントリーにおすすめのウェアを紹介したいと思います。
この記事を最後まで読めば、より安全にバックカントリースキー・スノーボードを楽しむことができます。
目次
バックカントリースキー・スノボウェアは機能性重視で選ぶ
山ではウェアの機能性の差が、生死を分けた事例は数多く存在します。
実際、雪山では毎年多くの遭難事故が発生していますからね。
いつもスキー場ではワークマンの激安ウェアで滑っている私も、バックカントリーでは絶対に使用しません。
スキー場以外での滑走はすべて自己責任。
だからこそウェアは最高品質のギアをおすすめします。
バックカントリー用ウェアの特徴
バックカントリー用ウェアは基本的に高額。
なぜなら通常のウェアには施さない加工をしていたり、特殊な生地を用いているからです。
バックカントリー用ウェアの主だった特徴を以下にまとめました。
動きやすい
脇の下、股下などに立体裁断を施されており、長時間でもストレスなくハイクアップできます。
また伸縮性のある生地を使用しているため、手足の曲げ伸ばしもスムーズです。
防水透湿性が高い
防水透湿性が低いと、雨雪や汗で濡れてそこ冷えの原因になります。
高品質なウェアは内部の湿気を効率よく外に放出してくれます。
軽量コンパクト
ジャケットを脱いでバックパックに収納する際も、コンパクトにできます。
また軽量なので、ハイク時の負担軽減につながります。
徹底的に作り込まれた機能
- 脇の下が絞り込まれていてザックが背負いやすい
- 縫い目からの水分の侵入を防ぐシームレス加工
- 耐水ジップ、防水ポケット
- 肌触りがよく3レイヤー生地を使用
各社通常のウェアにはないような、優れた機能が詰め込まれています。
バックカントリーにおすすめのウェアブランド9選
バックカントリーにおすすめのウェアブランドは以下のとおりです。
- AK
- ボルコム
- ザ・ノース・フェイス
- アンファッジ
- プリズム
- ジョーンズ
- HID
- ノーウェイ
- モンベル
次項から順番に紹介します。
AK
そもそもバートン名義でもウェアを販売してますが、AKは上位モデルのみに冠したブランド名です。
「アラスカの厳しい環境にも耐えうるウェア」をコンセプトに、世界のトップライダーも愛用するほど高い品質を誇ります。
おすすめモデルはサイクリック。
たしかにそれなりの値段はしますが、飽きのこないシンプルなデザインで、長く着れることを考えるとコスパは高いです。
ボルコム
→ボルコム
ボルコムといえば、レジェンドライダーのブライアン・イグチですね。
グッチシリーズは彼がプロダクトから参加しているので、ポケット1つの配置までこだわりが感じられます。
特筆すべき機能がジップテック。
ジャケットとパンツをジップでジョイントすることで、雪がまったく侵入しなくなります。
最初の装着が少し面倒ではありますが(笑)パウダーガードとしては最強のシステムです。
カナダの山岳ガイドやプロライダーも愛用しており、信頼のおけるブランドといえるでしょう。
ザ・ノース・フェイス
何と言ってもノースはデザインが圧倒的にかっこいいんですよ。
でも、デザインだけじゃなく機能性にも優れています。
バックカントリー向けモデルのパウダーガイドは、ライダーや山岳ガイドのフィードバックをもとに開発されました。
3レイヤーのゴアテックスは過酷な冬山登山においても、快適さを保ってくれます。
またビーコンやスマホ入れに便利なフック付きポケット、ヘルメットをしたまま被ることのできるフード等…
ちょっとした工夫がハイク時のストレスを軽減してくれるんですよね。
ノースの魅力は語りきれないので、気になる方は別記事も参照ください。
→【最新版】スキー・スノボイントラも愛用!ザ・ノース・フェイスおすすめウェア6選
アンファッジ
SNSやスノボ系You Tube界隈で話題になっているレジェンドスノーボーダー、太田宜孝さんが手掛けるアンファッジを紹介します。
アンファッジはとにかくこだわりがすごいです。
- 雪の侵入を防ぐため着丈が長い
- 肩口に縫製がないので濡れづらい
- ジャケットのポケットから簡単にビブポケットへアクセスできる
- フード調整用のドローコードを2箇所に配置
- 摩擦に強いレイヤーを使用
…等々、上げたらキリがありません。
雪山行くと、ほんのちょっとの使いづらさがストレスになるんですよね。
でもアンファッジのウェアなら、快適にハイクを楽しむことができますよ。
プリズム
→プリズム
2007シーズンにスタートしたジャパンブランド。
日本を代表するBCライダーが多数着用することでも有名です。
そもそも海外のウェアブランドって着丈が合ってなかったり、ギミックが使いづらいことがあるんですよ。
当たり前の話、日本人の体型や日本の山に合わせたウェアではないですからね。
その点プリズムはフィット感も抜群、一つ一つのギミックが使いやすいです。
定価は軽く10万円超えてきますが、公式サイトでは定期的にセールやってるので、気になる方はチェックしてみてください。
ジョーンズ
海外では圧倒的な人気を誇る、ジェレミー・ジョーンズの名を冠したブランド。
デザインこそシンプルですが、アルパインスタイルにも耐えうるウェアに仕上がっています。
とりわけ看板モデルのシャルピニストは、防水30,000mm 、透湿30,000g のゴアテックスプロを使用。
「体が飛ばされるくらいの強風や豪雨にも耐えることができる」と言われています。
さらに3レイヤー生地なので肌触りも抜群。
快適なバックカントリーライフを過ごしたいなら、間違いないブランドですね。
HID(ハイパーイリュージョンデザイン)
→HID
1991年の創立から、とにかく日本の山にフォーカスしたウェアをリリースし続けているHID。
国内工場で縫製されたウェアは、立体裁断でありながら最小のパーツのみで仕上げています。
またストレッチ性の高い生地を使用、まるで包み込まれるような着心地です。
代表モデルはゼロファイター(ゼロ戦)。
まるで戦闘機のように軽量で、高い運動性を持ち合わせています。
カラーリングも豊富なので、選ぶ楽しみもありますね。
ノーウェイ
ノーウェイは「ゲレンデクルーズからビッグ・マウンテンまで対応するウェア」をコンセプトにするブランドです。
耐水圧30,000mm以上、透水性16,000g/㎡を有する、オンヨネの最高級生地BREATHTECHを使用。
たしかに定価が6万円以上する割に、ギミックや生地に関しては他のブランドにくらべ見劣りする部分も…
でも、シーズン終わりに半額くらい値下がりするので(笑)型落ち品は十分お得だと思います。
「本格的にバックカントリーデビューしたいけど、ウェアにそこまでお金をかけられない…」なんて方におすすめのブランドです。
モンベル
コスパ最強のバックカントリーウェアがモンベルです。
ここまで紹介してきたブランドは、上下セットで10万円以上します。
しかし、モンベルなら半額くらいでウェアがそろうのです。
しかもコスパだけでなく3レイヤー生地、伸縮素材、シームレス加工等…他のブランドにも劣らない機能性を有しています。
私自身モンベルのウェアも愛用してますが、10万円超えのウェアと差を感じることはありませんでした。
もちろんジャパンブランドなので、日本人の体型にもマッチします。
限られた予算でバックカントリーを始めたいなら、ぜひモンベルをチェックしてみましょう。
メジャーから玄人向けまで!おすすめのパウダーボードブランド
一般的なオールラウンドボードと異なり、パウダーボードはローカルブランドも数多く存在します。
以下の記事ではメジャーからローカルブランドまで、思いつく限りピックアップしてみました。
さらにパウダーボードの選び方のコツも解説しているので、気になる方は合わせて参照ください。
→メジャーから玄人向けまで!おすすめのパウダーボード30ブランド
バックカントリーにおすすめのスノーシュー7選
一口にスノーシューと言っても、数多くのモデルが販売されています。
それこそバックカントリーに向かないモデルを買ってしまうと、歩きづらいばかりかトラブルに巻き込まれることも…
下の記事ではスノーシューのおすすめモデルはもちろん、選び方のコツについても詳しく解説してます。
ウェアと合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
→スノーボードバックカントリー向けスノーシューおすすめモデル7選
まとめ
バックカントリースキー・スノーボードは冬山登山と同意義。
ときには危険をともなうこともあります。
今回取り上げたブランドはどれも機能性が高いものばかりです。
安全を担保するためにも、ぜひ今回ご紹介したウェアを選んでいただければと思います。
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