こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
- ワークマンでスキー・スノボウェアを販売しているって聞いたけど防水・保温性はどうなの?
- スノーウェア以外の撥水ジャケット、防寒具などスキー・スノボウェアとして使えないの?
- ワークマンウェアのデメリットはないの?
今回の記事では、上記の疑問にお答えします。
まず結論から言えば、ワークマンウェアをスキー・スノボで使ってもまったく問題ありません。
氷点下のスキー場でも暖かく、しかも2日以上使用すればウェアをレンタルするより安い。
ただし、専門メーカーのウェアではないので注意すべき点もあります。
今回はワークマンスノーウェアのメリット・デメリット、ゲレンデでの使用感、購入のコツについてお話ししようと思います。
この記事を最後まで読めば、ワークマンのウェアでお得にスキー・スノボを楽しむことができますよ!
目次
23-24シーズンのワークマンスノーウェアが発売開始
2019年から始まったワークマンのスノーウェア、今シーズンも2023年9月から販売が開始されました。
特徴は以下のとおりです。
- 上下セットが4,900円という脅威の価格設定
- 2日間以上、もしくは2回以上スキー・スノボへ行けばレンタルより安い
- 保温力が高く防水透湿性は有名ブランドウェア並み
- 男女兼用で5サイズ展開
- 基本的なスキー・スノーボードウェアの機能は備えている
- 昨シーズンのスノーウェアよりポケットが増加
次項から順番に解説します。
上下セットが4,900円という脅威の価格設定
上下セットが税込4,900円という驚異の価格。
インターネットの格安ブランドでも上下セット10,000円くらいするので、ワークマンのスノーウェアはコスパ最強ですね。
2日間以上、もしくは2回以上スキー・スノボへ行けばレンタルより安い
ガーラ湯沢 | 石打丸山 | ニセコ | 蔵王 | |
ウェアレンタル費用 | 3,500円 | 2,500円 | 4,700円 | 4,000円 |
たとえばガーラ湯沢の場合、ウェア上下の1日レンタルで3,500円。(2日レンタルで5,500円)
だから単順に2日間以上、もしくは2回以上スキー・スノボへ行けばレンタルより安い!
保温力が高く防水透湿性は有名ブランドウェア並み
さらに耐水圧10,000mm、透湿度20,000mg/㎡と防水透湿性も文句なし。
■有名ブランドウェアの防水透湿性(上位モデルを除く)
- バートン…耐水圧10,000mm、透湿度5,000mg/㎡
- デサント…耐水圧10,000mm、透湿度4,000mg/㎡
- ゴールドウィン…耐水圧20,000mm、透湿度10,000mg/㎡
いかにワークマンのスノーウェアが優れているかご理解いただけると思います。
また、程よい中綿があり保温力も抜群です。
男女兼用で5サイズ展開
サイズはS・M・L・LL・3Lの5サイズ展開。
男女兼用なので、女性はS・M、男性はL以上が目安です。
ちなみに私は170cmでLがジャストでした。
基本的なスキー・スノーボードウェアの機能は備えている
- パウダーガード(すその雪止め)
- 手袋を着用しながら開閉できるファスナーのひも
- ハンドゲイター(そでの雪止め)
- 風が強いときフードを絞れるアジャスター
- ゴーグル用ポケット
スキー・スノボウェアとしての基本的な機能は満たしています。
ただし、昨シーズンモデルからパスケースが無くなったのは残念ですね。(後述)
昨シーズンのスノーウェアよりポケットが増加
昨シーズンより胸ポケット、パンツポケットが追加されたのは大きなメリットですね。
特に胸ポケットは止水ファスナー付きなので、スマホや車のキーなど貴重品を入れるのに重宝します。
立体裁断で動きやすい
脇の下など立体的に裁断されているので、手を上げても引っ張られる感じがありません。
私が持っている定価10万円超えのウェアとくらべても、ワークマンのスノーウェアは動きやすいと感じました。
23-24シーズンのワークマンスノーウェア7つのデメリット
残念に思った点も忖度(そんたく)なく話します。
■ワークマンウェアのデメリット
まぁ滑りに支障があるわけではないですし、値段を考えればある程度機能を削るのは仕方がないと思います。
あとは読者のみなさんがどこまで許容できるかですね。
次項から順番に説明します。
パスケースがない
今回一番残念だったのが、昨シーズンのウェアにはあったパスケースが無くなったことです。
正確に言うとICリフト券(自動改札)対応のそでポケットはあります。
ただし、皆さんがイメージするような券面が見えるタイプのパスケースではありません。
私自身、毎年たくさんのスキー場に行きますが、ICリフト券を採用しているスキー場はまだまだ少数ですからね。
そでポケットをもって、タグやパンフレットに「パスケース付き」と書くのは、ちょっと違和感を覚えます。
マルチカラー1色のみの展開
以前は3色展開もしてたのに、今シーズンのウェアは選ぶ楽しみが無いですね。
また1色だと、けっこうゲレンデで被るんですよね…
ただし、ワークマンはスノーウェア以外にもスキー・スノボで使えそうなジャケットがあります。(後述)
デザインが不満な方は、他のウェアを選んでも良いでしょう。
上下セット販売
たとえば「ジャケットはあるからパンツだけ購入したい」なんてことができません。
ポケットにファスナーがない
ジャケットの外側に2つとパンツに2つあるポケットは、いずれもホックボタンで留まっているのみでファスナーがありません。
滑走中に落下するリスクがあるので、財布やスマホを入れるにはちょっと不安が残ります。
パンツの前開きがマジックテープ
パンツの前開きがファスナーではなくマジックテープでした。
もちろん原価を抑えるためそうせざるを得なかったのでしょう。
でも、個人的には雪が侵入するリスクを冒してまで無理につけるなら、「なくても良かったかなぁ」と思います。
ロゴがダサい
ワークマンとバレたくないスキーヤー・スノーボーダーもいると思うんですよ。
でも、今シーズンのスノーウェアは口元とすそ部分に思いっきりロゴが入ってます。
昨シーズンのウェアにはなかったので、人によってはデメリットに感じるかもしれません。
ベンチレーションがない
ベンチレーションは脇の下などを開閉してウェア内の蒸れを防ぐシステム。
ワークマンのスノーウェアは保温性が高いゆえに、快晴時は暑くなり過ぎてしまいます。
インナーの着脱で体温を調整する必要がありますね。
シーズン中は在庫が少ない…無駄足を防ぐなら電話で確認
例年店頭のみでの販売となっており、ワークマン公式ネットショップでは買えません。
実店舗も在庫はまちまちなので、無駄足を防ぎたいならあらかじめ電話してみるといいですよ。
特にシーズンが近くなるとサイズがなくなってくるので、ワークマンのスキー・スノボウェアを狙っている方は早めに購入することをおすすめします。
スノーウェア以外のジャケット・パンツでもスキー・スノボできる
ここまで読んでみて、
- スノーウェアのデザインが好みじゃない…
- 家にあるワークマンのジャケットをスキー・スノボウェアに流用できないの?
- パンツはあるからジャケットだけ欲しい
なんて感じた方も多いと思います。
実はワークマンなら、スノーウェア以外のジャケット・パンツでも十分にスキー・スノボを楽しむことができます。
私はワークマンのアウトドアラインであるフィールドコアシリーズをスノボ用に購入しましたが、
- ジャケット2,900円
- パンツ1,900円
上下セットで4,800円(税込)、コスパ良すぎませんか!
よく水を弾き、しかも暖かい
【GIF】
いくらお買い得とはいえ安かろう悪かろうでは困りますよね。
論より証拠、このGIFを見れば機能性はご理解いただけると思います。
この水の弾き具合すごくないですか。
フィールドコアシリーズはジャケット・パンツともに耐水圧10,000mm、透湿度5000g/m2と、スキー・スノボ専用ウェアと比べても申し分ありません。
ジャケットは程よい厚さの中綿で、内側は裏起毛と着心地も抜群。
パンツはジャケットと比べると若干薄いものの、タイツを履けばまったく問題なし。
何より、伸縮性があり動きやすい。
すそもブーツに被せることができました。
デザイン・カラーも豊富
どうです?個人的にはかなりかっこいいと思うんですが(笑)
ワークマンのアウトドアラインであるフィールドコアシリーズは、他にもたくさんのラインナップがあります。
スノーウェアよりも選ぶ楽しみがありますね。
デザイン・カラーも豊富に取り揃えているので、店舗・オンラインショップで確認してみてください。
ワークマンのフィールドコア・イージスをスキー・スノボウェアに代用する6つのコツ
スノーウェアと違いフィールドコアやイージスシリーズはスキー・スノボ専用ではないので、購入に際してはいくつかコツがあります。
次項から順番に解説していきます。
ダウンは購入しない
スキー・スノーボードはスポーツです。
ダウンウェアを購入してしまうと、暑い時に脱ぐことができません。
あくまでアウターは水を弾くことがメインですので、寒さが心配ならインナーを厚着して調整しましょう。
→ネットショップより安い!?ワークマンでスキー・スノボに使えるインナー買ってみた
フード付きジャケットがマスト
降雪時はフードが傘代わりになります。
できればフード付きのジャケットを選びましょう。
防水ウェアを選ぶ
スキー・スノボウェア専門店ではないので、防水加工されていないジャケットも存在します。
必ずタグを確認しましょう。
1~2サイズ大きいものを選ぶ
ウェアの中にパーカーやタイツを着込むことを考えると、ジャストサイズはおすすめしません。
普段着より1~2サイズ大きいものをチョイスしましょう。
その場では大きく見えるかもしれませんが、ゲレンデではちょっとダボっとするくらいのほうが動きやすいです。
パンツのすそは間口を調整できるタイプがおすすめ
パンツのすそはブーツに被せる必要があるので、できればマジックテープなどで間口を調整できるタイプのものがおすすめです。
ポケットはファスナー付きがマスト
ジャケットの外ポケットにファスナーがないと、転んだときに雪が入ってしまうのです。
また物が落下するリスクもありますね。
できればファスナー付きか、ポケットの無いモデルがおすすめ。
フィールドコア・イージスシリーズのウェア3つの注意点
とにかく激安ですし大きなデメリットはありませんが、個人的に気になった点をお話します。
専用ウェアではないのでついてない機能がある
ワークマンのフィールドコアやイージスシリーズは限りなくスキー・スノボウェアに近いですが、専用のものではないので付いていない機能もあります。
- パスケース
- パウダーガード(雪止め)
- ベンチレーション(ファスナーの開閉でウェア内の空気を循環させる)
値段より快適性を重視する方は再考の余地があるかもしれません。
人気サイズは売り切れが早いので注意
M、Lサイズあたりは早々に売り切れます。
実際、私が購入した11月初旬の時点でMLサイズは少なかったです。
公式ネットショップでも人気アイテムはすぐ売り切れるので、スキー・スノボへ行く予定があるなら早めに購入しましょう。
グローブしたままファスナーが使えない
ファスナーが小さく、グローブしたままだと掴めません。
スノーウェアだと掴みやすいようなファスナーになっていますね。
気になる方は、ご自身でひもをつけましょう。
全国のスキー場でワークマンウェア使ってみました!
本日は全身ワークマンでニセコ全山制覇してきました(笑)
…人体実験です🤣
もちろんパウダーガードなんてありませんが、インナーをパンツにインすればほとんど気になりません👌
1日中ワークマンでニセコいけたら、もはや日本全国のスキー場どこでも耐えられる気がします💪🏼 pic.twitter.com/SeFmfwXzXU
— らくスノ@スノボブログやってる人 (@rakusnowkousiki) December 29, 2021
実際にワークマンウェアを着て、ニセコ(北海道)、川場(群馬)、栂池高原(長野)等でスノーボードしてきました。
結果はまったく問題なし。
特にニセコは-13度まで冷えましたが、寒さを感じることはなかったです。
防水・保温性は最高
何度も転けたんですが、水がしみてくることはまったくありませんでした。
生地に引っ張られるような感じもなく、とても動きやすかったです。
どんなコンディションのスキー場でも、快適に過ごすことができました。
パウダーガード(雪止め)がついてなくても問題なし
「パウダーガード(雪止め)がついてない状態で濡れないかな?」なんて心配しましたが、案外いけることが判明しました。
すそを絞ったり、インナーをパンツにインすることで、かなり雪の侵入を防ぐことができます。
深雪を滑ってもウェア内が濡れることがありませんでした。
他にもワークマンにはスキー・スノボに使えるアイテムがたくさんある!
実際にワークマンの店舗に行ってみると、他にもスキー・スノボで使えそうなアイテムが多数販売されています。
- グローブ(780円)
- バラクラバ(499円)
- ハイソックス(780円)
- 裏ボアインナー上下(上780円、下1,280円)
- フード付きネックウォーマー(980円)
- ニット帽(299円)
- ヘルメット(1,900円)
- スノーブーツ(2,900円)
- 撥水ベルト(1,527円)
- 防水トートバッグ(1,500円)
- 小物ケース(998円)
…など「もうこれスキー・スノボウェア専門店でしょ!」って思うくらい(笑)
しかも、どれもめちゃくちゃ安い!
たとえばフェイスマスクが499円!
普通にスノボ専用ブランドを買ったら3,000円くらいしますからね。
ワークマンの小物について詳しく知りたい方は下の記事も参照ください。
→コスパ最強!ワークマンでスキー・スノボに使えそうな小物を買ってみた!
ワークマンのグローブはプロやイントラも愛用!
小物の中でも特におすすめなのがグローブ。
私は1万円以上するゴアテックスグローブも持っていますが、それと比べても申し分ないです。
すでに持っている方も、セカンドグローブとしておすすめです。
グローブってお手つきカービングするような上級者はすぐに駄目になってしまうんですよね。
だから、私の知り合いのプロやイントラでも愛用している方が多数いますよ。
→2年間ワークマンの防寒グローブを使って分かった6つのメリット
子どもの雪遊び用にキッズウェアも買ってみました!
子どもはすぐに大きくなって着れなくなるし、キッズウェアこそ節約したいですよね。
ご安心ください、ワークマンならキッズウェアも上下セットが2,880円〜と激安で購入できます。
ただし、今のところ120・130・140・150サイズしかラインナップがありません。
だから平均身長でいうと小学生〜くらいが着用できる基準になってくると思います。
詳しくは別記事で解説してますので、気になる方はチェックしてください。
→ワークマンの激安キッズ服はスキー・スノボウェアに使えるか検証してみた!
ドン・キホーテのレインウェアでスノボしてみた!
「水に強い」といえばレインウェア(雨かっぱ)ですよね。
ワークマンはペラペラだったので、ドン・キホーテで上下3,990円(税抜)のレインウェアを買ってみました。
結果からいえば、レインウェアでも問題なく滑れます。
しかも同行した友人達は、誰もレインウェアだと気づきませんでした(笑)
たしかに生地は薄いものの、インナーを厚着すれば問題ありません。
レインウェアで滑走してみた感想は下の記事を参照ください。
→ホームセンター・ドンキのレインウェアでスキー・スノボできるか試してみた!
まとめ
スキー・スノボってとにかくお金がかかるスポーツなんです。
だから少しでも敷居が低くなればと思い、こういった節約記事を書いているしだいです。
そもそも専用ウェアは最低でも10,000円前後するので、ワークマンのスノーウェアはコスパ良すぎますよね。
気になる方は、ぜひお近くのお店やワークマンオンラインストアをチェックしてみてはいかがでしょうか?
【関連記事】
→ネットより安い!スキー・スノボ用にワークマンの激安ヘルメット買ってみた
→【スキー・スノボ】2年間ワークマンの防寒グローブを使って分かった6つのメリット