こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。
「なかなかバッジテストに合格できない」なんてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
もしかすると、ボードがご自身の実力に合っていないのかもしれませんよ。
確かにスキー場にこもっている上級者なら、どんなボードに乗っても合格できるでしょう。
でも、練習量が限られるサンデーボーダーさんはそうもいきませんよね。
だからよりボード選びが重要なんです!
今回は元イントラの私がバッジテストにおすすめのテクニカルボードについてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、きっとあなたにぴったりのボードに出会えるはず!
目次
サンデーボーダーこそボード選びが重要
今回の記事では、1級合格までを想定して解説しますが、テクニカルボードを選ぶうえでは下記の基準が重要です。
- フレックスが硬い(少なくてもミディアム以上)
- 有効エッジが長い
- キャンバー形状
- ソールが走る
- ディレクショナルボード
でね、こういうことを書くと、必ず「1級なんてどんな板でも合格できるよ!」なんて意見をいただくのですが(笑)
私も同意見なんですよ。
10万円のボードを買うより、そのお金でシーズンパス買って滑りまくったほうが合格率は上がります。
実際、私なんて山にこもって毎日滑ってたわけですから、デッキが剥がれたボロボロの板でも合格できました。
しかし、世の中そんな恵まれた方ばかりじゃないですよね。
学生や社会人の方は、限られた時間でいかに効率よく練習するかが合格のキーポイントになります。
やはり、そう考えると板選びはとても重要な要素なんですよね。
特に週末しか練習できないなんて方は、板に関して妥協してはいけません。
テクニカルボードおすすめ10モデル紹介します!
ここからはおすすめのテクニカルボード10選を紹介したいと思います。
- バートン カスタムX
- スクーター デイライフ
- ノベンバー レッドライブ
- グレイ ラブバズ
- オガサカ CT
- BCストリーム S
- ナイデッカー ブレイド
- オガサカ FC
- ヨネックス スラスト
- モス RRR
次項から順番に解説します。
トリック寄りのおすすめテクニカルボード
まずは私のようなトリック好きにおすすめしたいテクニカルボードを紹介したいと思います。
私自身昔はイントラでしたが、ガチガチのカービングボードではなくパークボードに乗っていました。
「1級を目指しているけど、あくまでメインはトリック」という方はぜひチェックしてみてください。
バートン カスタムX
→バートン
20年以上の歴史があるモデル、バートンカスタムXのご紹介です。
五輪金メダリストの平野歩夢選手なども使用する、どちらかといえばフリースタイルなイメージのボード。
しかし、バッジテストで使用するボーダーさんも多い人気モデルなんです。
なにより私が検定時に使っていたボードでもあります(笑)
出典:バートン
そんなバートンカスタムXの最大の魅力は、圧倒的なコスパ!
基本的にカービングボード(特に国産)は流通量が少ないうえ、10万円超えがスタンダードな世界。
でも、バートンカスタムXなら型落ちで7万円以下で購入できます。
もちろん、スペックは申し分ありません。
私もフリースタイル出身なのでカスタムXはよく知っていますが、特に高速時の安定感は抜群ですね。
20m以上のキッカーになると、直カリでアプローチしないとランディングに届かないんです。
カスタムXは、高速時も変なバタつきがなく安定したライディングを提供してくれます。
また、リップでのエッジの抜けは大変危険なんですが、しっかり雪面に噛んでくれるので安心して高難易度の技にも挑戦できます。
出典:バートン
- ミディアム~ハードフレックス
- キャンバー形状のディレクショナルツイン
- 軽量のドラゴンフライ600gコア
- カーボンハイライトファイバーグラス
バートンでは最上級クラスのスペック。
有効エッジは154cmレングスで1175mm、シンタードベースと比べると滑走面で若干見劣りはしますが、はっきり言ってイントラレベルでもなければ気にする必要はありません。
カービングの練習をするなら、セットバックを入れるとさらに調子がいいですよ。
「とりあえず手軽にカービング技術を磨きたい」なんてボーダーにおすすめの板と言えるでしょう。
スクーター デイライフ
続いては、スクーターデイライフのご紹介です。
スクーターはどちらかといえばフリースタイルのイメージですが、オガサカの血もしっかり入ってます。
デイライフの特徴は、圧倒的にカービングしやすいシェイプです。
ターン導入が容易なセミテーパード、エッジングの深さによってターン弧が変わる3Dカーブ等…
こういったシェイプはどちらかといえばカービングボードで採用されていますが、フリースタイルボードでここまでこだわっているのは珍しいですね。
特にターン導入時にノーズから強引に曲がる癖のある方は、デイライフに乗ればしっかりサイドカーブで曲がれるようになります。
以前のモデルはラウンドでしたが、スクエアに変更してから取り回しが良くなりますます乗りやすくなりました。
カービング初中級者の方にもおすすめのボードです。
ノベンバー レッドライブ
→ノベンバー
ノベンバーからはレッドライブのご紹介です。
ノベンバーもオガサカ製ですが、どちらかといえばフリースタイル寄りなイメージ。
このレッドライブに関しても、ハーフパイプでの使用を想定しています。
しかし、このレッドライブ。何がすごいってハーフパイプ、テク選両方で表彰台を飾っているボードなんです。
メーカーの謳い文句なら「テクニカルからフリースタイルまで万能!」なんていくらでも言えるんです。
でも、レッドライブに関しては、ちゃんと結果出してますからね。
たしかにフリースタイル寄りの板なんで、高速時の安定感は他のボードと比べて見劣りします。
でも、ショートの切り返しやターン導入がしやすいので、初心者の方でも乗りやすい。
少なくともバッジ検定レベルなら十分すぎるクオリティー。
もちろんショート、ロング、コブ、なんでもござれです。
出典:ノベンバー
- ミディアムフレックス
- ディレクショナルシェイプ
- スーパーライトコア
- ISO 7500ナチュラルシンタード
- コンベックス
- 有効エッジは153cmレングスで1180mm。
さらに、フリースタイルボードとしては珍しく、足下にプレートも入ってます。
ミドルフレックスなので荷重・抜重の練習もしやすい。
私のようにトリック、フリーラン志向のボーダーさんにおすすめしたい板です。
グレイ ラブバズ
→グレイ
アクトギア製のグレイをご紹介します。
グレイはガチなハンマーヘッドもラインナップしてますが、今回はもう少しゆるく遊べるラブバズをピックアップしました。
ラブバズの特徴は、オールラウンドに遊べるカービングボードということです。
圧雪バーンでのカービングはもちろん、パークや地形、果てはサイドカントリーの非圧雪でも遊べたりします。
バリオキャンバーと呼ばれる独特の形状をしたシェイプが、低速化では有効エッジを小さく、高速時には大きくすることによって”遊べるカービングボード”を実現しました。
少し角付けにコツはいるものの、一回モノにすればあらゆるバーンで活躍してくれます。
出典:グレイ
- フィールはミディアム~ハード
- ディレクショナルシェイプ
- ウルトラライトコア
- 有効エッジは165.5cmレングスで1200mm
たしかに、生粋のカービングマニアには物足りないかもしれませんが、正直検定だけのために板買うのもったいないじゃないですか(笑)
私のように検定だけでなくオールラウンドで遊びたい方におすすめしたい1枚です。
乗りやすさ重視で選ぶおすすめテクニカルボード
この項ではとにかく乗りやすいボードを紹介します。
カービング、荷重・抜重、角付け等…
とにかくコントロールしやすいので、乗り手を育てる板と言っても過言ではありません。
イントラを目指すボーダーはもちろん、カービング初級者にもおすすめしたいテクニカルボードです。
オガサカ CT
オガサカブランドの看板モデルのひとつCT。
現役時代の私がDVDを擦り切れるまで見た稲川光伸プロも使用するモデルです。
後述のカービング板FCとの違いはフレックス、CTのほうが若干柔らかいです。
しかもラウンドトップなので、初級者の方でもオールラウンドボードの延長で乗ることができます。
バッジテストはグラトリの加点のみで通過してきた私にとって、CTはまさにリーサルウェポン(笑)
出典:オガサカ
- ミディアムフレックス
- 軽量の NVコア
- グラスファイバー
- ISO SPEED 7500シンタード+グラファイト混合
- コンベックスソール
…等々、スペックはFCとほとんど変わりません。
しかし、FCのようなセミハンマーは板を立てるとすぐ曲がるので、人によって好き嫌いが分かれるとおもうんですよ。(車のステアリングみたいなものですね)
しかもコンディションの影響を受けやすいので、中上級者でないと乗りこなすのは難しいです。
その点CTは軽快な操作性、シャバ雪や低速でも安定したカービングが可能です。
「とにかく乗りやすいカービング板を探している」なんて方にはぴったりな板と言えるでしょう。
BCストリーム S
→BCストリーム
BCストリームのフラッグシップモデル、Sをご紹介します。
なんといっても私が尊敬しているライダー、青木玲プロがメインで使用するモデルとして有名です。
Sの特徴は、荷重から抜重までがスムーズだということ。
可変キャンバーを採用していますが、フルキャンバー信者の私は「ちゃんと角付けできるの?」なんて思っていたわけです。
しかし、いざ乗ってみると角付けがスムーズ、ターン後半までしっかり粘ってくれます。
それでいて、アーチが緩いのでノーズの引っかかりもありません。
技術面が未熟でも、しっかり「Rで曲がる」ということをサポートしてくれる板に仕上がっています。
出典:BCストリーム
- ミディアム~ハードフレックス
- シンタードグラファイトソール
- 有効エッジは153cmレングスで1190mm
スペック面も見劣りしません。
1級を目指す初中級ボーダーからカービング上級者まで、幅広く楽しめるボードとなっております。
ナイデッカー ブレイド
100年以上の歴史を持つスイスのウィンタースポーツカンパニー、ナイデッカーのブレイドを紹介します。
正直、日本のブランドのクオリティが高いので、あまり海外の板に乗る機会は無いと思います。
しかし、ナイデッカーのブレイドは特に欧州で高い支持を得ているフルカービングボードなんです。
ブレイドの特徴は、なんといっても抜群のホールド感。
エッジが噛んだら雪面を離しません。
そもそも欧州のゲレンデはアイスバーンのようなコンディションになる場合が多く(場所にもよりますが)、ジャパンブランドにありがちなR形状では対応できないことがあるんです。
ですので、どちらかといえばブレイドのように深く短いRを描く板の需要が高かったりします。
ターン導入時にややコツはいるものの、中盤から後半にかけての安定感は抜群です。
特にハイスピードでのカービングに真価を発揮するボード。
出典:ナイデッカー
- ディレクショナルキャンバー
- ミドル~ハードフレックス
- N7000シンタードベース
- 有効エッジは158cmレングスで1220mm
さらに、価格も国産ボードより1〜2万円ほど安い!
荷重やショートターンが苦手なボーダーさんに一押しな1枚です。
イントラを目指す方におすすめのテクニカルボード
最後はイントラ御用達のテクニカルボードを紹介します。
はっきり言って乗りこなすにはそれなりのスキルが必要な板ばかりです。
ただし、一度壁を突き破れば、最高のポテンシャルをを提供してくれるでしょう。
1級では満足しない向上心のあるボーダーにおすすめしたい逸品です。
オガサカ FC
→オガサカ
オガサカを代表するモデルであり永遠のスタンダード、FCです。
ご存知のとおり、オガサカは日本を代表するスキー・スノーボード工場であり、日本のみならず海外の認知度も高いブランドです。
FCの特徴は、なんといっても圧倒的な乗りやすさ!
良くも悪くもクセがないので、どんなボーダーが乗っても綺麗なエッジラインを描くことができます。
また、オートカービングと呼ばれる機能を有しており、板を立てるだけで簡単に曲がってくれるのです。
シェイプをみれば一目瞭然ですが、セミハンマー形状で有効エッジが長い。
それでいて、オールラウンドボードのルーズさも残しているので、ハンマー独特のクセがありません。
初乗りからフロントでもグイグイ体を倒して行けるボード、ロングターンが一気に楽しくなります。
※ちなみに、154cmレングスで、FCの有効エッジは1250mm、CTは1220mm。
出典:オガサカ
- 軽量で粘りのあるOGKコア
- グラスファイバー + カーボンシート
- ISO SPEED 7500シンタード+グラファイト混合
- コンベックスソール
テクニカルボードとしては申し分ないスペック。
さらに、タイプSと呼ばれるプレートを足下に配置しているので、ボードの反応が抜群で高速時のバタつきも抑えてくれます。
メーカーも説明しているとおり、ショートよりもロングターンで進化を発揮するボードです。
ヨネックス スラスト
フリースタイルからアルペンボードまであらゆる名機を生み出し続けているヨネックスからは、スラストを紹介したいと思います。
こちらはテク選での優勝経験もある進藤 勝プロも使用するモデル。
ラウンドトップだったんですが、18-19シーズンよりセミハンマーになりましたね。
スラストの最大の特徴は圧倒的な衝撃吸収性能、安定感が違います。
通常のカーボンの約2.4倍の振動吸収力を持つSTABELAと呼ばれる複合カーボンと振動減衰性に優れたABSORB DECKを採用。
荒れたバーンはもちろん、コブや春雪にも柔軟に対応できるようになりました。
検定日のコンディションなんて選べませんよね。
でも、バーンが荒れてるからって弱気な滑りしていたら、あっという間に検定員に見透かされます。
スラストは衝撃吸収性に優れ、さらには有効エッジも長いので、どんなコンディションでも攻めのカービングができるのです。(157cmレングスで、有効エッジ1295mm)
春雪のボコボコバーンでも、減速せずにターン後半までしっかり雪面に食いついてくれます。
出典:ヨネックス
- ハードフレックス
- イージーライトキャンバー
- ハイスピードレーシンググラファイトソール
- 軽量なSTOMP-TECH 3.0採用
はっきり言って、乗りこなすには少し鍛錬が必要です。
しかし、この板をモノにできれば最高のレスポンスを発揮してくれるでしょう。
将来的にイントラを目指すボーダーさんにもおすすめです。
モス RRR
→モス
モスを代表するカービングボード、RRRのご紹介です。
そもそもモス自体、デモンストレーターやイントラの使用率が高い人気ブランド。
RRRの最大の特徴と言えば、2段階のサイドエッジですね。
これにより、板の立て方次第で様々なコンディションに対応できます。
ショートでは浅いエッジが反応するので、軽快にエッジを切り替えることができます。
逆にロングでは深いエッジが雪面に食いつくき、自分のイメージ以上に体が倒せるのでビビります(笑)
荒れたバーンやコブとの相性も抜群ですね。
出典:モス
- フィールはミディアム~ハード
- 可変キャンバー形状のディレクショナルシェイプ
- グラファイト混合ソール
- 有効エッジは154cmレングスで1265mm
またカーボン無しのウッドコアを採用しているので、よりナチュラルに雪面を感じられる逸品です。
スノボ板の型落ちモデルを探すならグーグルショッピング
スノボ板の型落ち品を探すなら、グーグルショッピングが便利!
たとえば「ブランド モデル名 年式(昨年がベター)」と検索すると、様々なショッピングサイトの板が表示されます。
例)オガサカ FC 2021
さらに形状や価格でも絞り込みができるので、自身のレベル・スタイルに合った板がお得に買えちゃいます。
型落ち品の探し方については下の記事にまとめていますので、気になる方は参照ください。
→安く買うなら型落ちモデル!スノボギアの旧品を探すコツ・注意点教えます
まとめ
今回は検定でワンランク上を目指す方向けにおすすめのテクニカルボードをピックアップしてみました。
やはり短い練習時間で結果を出すなら、未熟な部分をボードの性能で補うというのはありだと思いますよ。
ぜひ、今シーズンは相棒となるボードが見つかるといいですね。
なお、ガチ勢の方におすすめのカービングボードは下記の記事で特集しています。
気になる方は合わせて参照ください。
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