こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
結論からいえば、最初はyoutubeなどを参考に好きなライダーさんのビンディング角度を真似ればOK。
あとはご自身の感覚で微調整していきましょう。
今回はプロライダーのビンディング角度の紹介や微調整の方法について解説したいと思います。
この記事を最後まで読めば、あなたに最適な角度を知ることができますよ。
ビンディングのスタンス幅については以下の記事を参照ください。
目次
ビンディング角度のおすすめ→好きなプロライダーを真似する
■グラトリ
左足 | 右足 | |
尾川慎二(スプレッド) | 6度 | ー6度 |
こきっすん | 9度 | ー9度 |
江端翔兵(クロージャ) | 12度 | ー9度 |
神保賢一(ノベンバー) | 12度 | ー12度 |
中川智貴(クロージャ) | 6度 | ー6度 |
■ラントリ・カービング
左足 | 右足 | |
平間和徳(ラマさん) | 36度 | 27度 |
瀧澤憲一(スノボー先生) | 12度 | ー12度 |
青木玲(スノーボード大学) | 30度 | 0度 |
いぐっちゃん | 15度 | ー12度 |
菅谷 佑之介(スプレッド) | 27度 | 18度 |
■パーク
左足 | 右足 | |
平野歩夢 | 15度 | ー6度 |
相澤亮 | 30度 | 0度 |
片山來夢 | 6度 | ー3度 |
角野友基 | 9度 | ー9度 |
谷口尊人(ピーカンファクトリー) | 21度 | ー9度 |
チョコバニラボール新井(チョコチャン) | 12度 | ー21度 |
■パウダー・オールマウンテン
左足 | 右足 | |
国母 和宏 | 15度 | ー15度 |
中井孝治 | 21度 | 0度 |
藤田一茂 | 21度 | 0度 |
天海洋 | 27度 | 6度 |
工藤洸平 | 18度 | ー6度 |
※上記の角度(アングル)はレギュラースタンス(左足前)の方を想定してます。グーフィースタンス(右足前)の方は逆で考えてください。
※角度は板やコンディションで変えるものなので、常に上記の角度であるとは限りません。
そもそもビンディングの角度は感覚なので、正解がありません。
難しいことは考えず、YouTubeなどを参考に自分の目指すスタイルに近いプロのスタンスを真似てみましょう。
あとはご自身の乗りやすい角度へ、徐々に微調整していきます。(微調整の方法は後述)
スタイル別の推奨アングル参考にする
左足 | 右足 | |
フリースタイル(グラトリ、パーク等) | 9~18度 | 0~ー15度 |
カービング(ラントリ) | 24~36度 | 9~27度 |
オールラウンド(フリーライド) | 18~24度 | 3~ー6度 |
パウダーラン | 15~36度 | 18~ー6度 |
※上記の角度(アングル)はレギュラースタンス(左足前)の方を想定してます。グーフィースタンス(右足前)の方は逆で考えてください。
特にベンチマークするライダーがいないなら、上記の推奨スタンスを参照ください。
脚に負担がかかるので、特別な理由がない限り左右の開きは30度以内に収めてください。
自分の志向するスタイルに合う角度へ微調整してみよう!
人によって骨格・筋力は違うので、最適なスタンスも異なります。
だから推奨角度やライダーさんの真似をするだけでは、ベストなアングルとはいえません。
最近は推奨角度を教えてくれるスタンサーというサービスもありますが、基本的に答えはないです。
- 角度が深いほどターンしやすい
- 角度が浅いほど荷重・トリックしやすい
上記の法則を元に微調整していきましょう。
角度が深いほどターンしやすい
角度が深いほど前を向けるので、よりターンしやすくなります。
たとえば「21度/ー9度にしてるけど、もう少し体を倒してスピード感のある滑りがしたい」なんてときは、27度/ー3度などに変えてみると、よりターンしやすくなります。
ただし、前ふりセッティングは「ヒール(かかと)・トゥ(つま先)エッジに荷重しづらい」「ひざが曲げにくいのでオーリーしづらい」などのデメリットもあります。
角度が浅いほど荷重・トリックしやすい
浅い角度は荷重・トリックがしやすいです。
- 横向きのほうがヒール・トゥエッジに力が入れやすい
- ひざが曲げやすいので、オーリーしやすい
たとえば「21度/ー9度にしてるけど、トリックがやりづらい…」なんてときは18度/ー6度にしてみると精度が上がります。
ただし浅い角度は前を向きづらいので、ターンがやりずらくなります。
ちなみに前足を浅く、後ろ足を深くする角度は内股になってしまうのでNGです。
例)前足6度、後足9度など
前足・後足だけを調整して、さらに精度を上げる
たとえば「カービングだけ」とか「低速グラトリしかやらない」なんて方は、セッティングもセオリー通りで良いと思うんです。
でも、ラントリとかフリーラン志向の方って、どれだけターンor荷重・トリックに比重を置くのか、人によって変わってくるじゃないですか。
- 21度/ー3度→21度/ー9度に後足だけ修正して、オールラウンドでもややトリック寄りのセッティングにする
- 21度/ー3度→27度/ー3度に前足だけ修正して、カービング寄りのラントリセッティングにする
- 21度/ー6度→21度/ー3度に後足だけ修正して、フリーランでも少し荷重を重視したセッティングにする
前足・後足の角度を微調整することで、ターン/荷重・トリックの比重を変えることも可能できます。
いずれにしろ、答えはありません。
ぜひ色々試して、あなたに最高の角度を探してみてください。
後足をマイナス方向に振る意味→フェイキーで滑りやすくなる
スタンスには両足ともに進行方向を向いたレギュラー(前ふり)、後足をマイナス方向に振るダッグがあります。
- 両足共にプラス方向へ振る→ターンしやすい(レギュラースタンス)
- 前足をマイナス方向に振る→フェイキー(逆足)でも滑りやすい(ダックスタンス)
基本的には上記の認識で間違いないです。
ただし、フェイキーをしないカービング・パウダー勢でも、「単純に滑りやすいから」という理由でマイナス方向に振っている方もいます。
実際に滑りながら、立ちやすいスタンスを探してみましょう。
板からブーツがはみ出ても大丈夫?ドラグを防ぐ6つの方法
「設置したのはいいけど、板から足がはみ出るんですが…?」
ボードからはみ出したブーツが雪面に当たることをドラグと言います。
ただし、通常はヒール・トゥ(かかととつま先)それぞれ2cmくらいはみ出しても問題ありません。
では前後2cm以上はみ出している方、バリバリカービングする方はどうすればドラグを防ぐことができるのでしょうか?
■ドラグを防ぐ6つの方法
- バインディングの前後とアングル(角度)を調整する
- プレートでバインディングの高さを底上げする
- 太い板に買い換える
- サイズダウンせずに軽量な板を選ぶ
- ヒールカップの高いモデルを選ぶ
- セットバックを入れる
紹介すると長くなるので、別記事にしました。
足のサイズが大きい方は、合わせて参照ください。
→スノーボード板のワイド(横幅)からブーツがはみ出ても良いの?ドラグの疑問にお答えします!
まとめ
ビンディングの角度には答えがありません。
とはいえなんの基準もないのは困りますよね。
まずはスタイル別の推奨角度や有名ライダーのアングルを真似てみましょう。
実際にゲレンデで滑ってみてから、さらにご自身の志向に合わせて角度を微調整していきます。
きっとあなたにベストな角度が必ず見つかりますよ。
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