こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。
いぐっちゃんやスノボー先生のタッキーさんなど、ダブルキャンバー形状を愛用している有名ライダーも多いですよね。
たしかに今話題の形状ではあるものの、しっかり特徴を知ったうえで購入しないとあとで後悔することも…
今回は知り合いのショップ店長やプロライダーの中で評判が良かったモデルのみを厳選してチョイスしました。
この記事を最後まで読めば、もうダブルキャンバーボード選びで失敗することはありません!
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
スノーボード板の形状別の特徴に関しては以下の記事にまとめています。
おすすめのダブルキャンバーボード11選
※印はレディースモデルあり。
カテゴリーは以下のとおりです。
次項から順番に紹介していきます。
初心者におすすめのダブルキャンバーボード
まずは初心者の方におすすめのダブルキャンバーボードを紹介します。
攻守にバランスの取れたダブルキャンバーの特徴はおさえつつ、とても乗りやすい板ばかりです。
また値段もリーズナブルなので、初めて手にするボードとしてもおすすめ!
FNTC/TNT-R(レディースモデルあり)
ビギナーレベルのダブルキャンバーボードでもっともおすすめなのがTNT-R。
なんといっても、今日本で一番売れているグラトリボードですからね。
TNTは超絶テクニックを持ったプロライダーではなく、あくまで初心者が乗りやすい板をコンセプトにしています。
だからスノボ初心者の方でもイージーにグラトリを楽しむことができるんです。
しかも機能性が高いのに価格がリーズナブル。
TNTの魅力を語るととんでもない文字数になるので別記事にしました。
さらに詳しくTNTを知りたい方は下の記事も合わせて参照ください。
→日本で一番売れてるグラトリボード!FNTCのTNT人気の秘密教えます
ナイトロ/デマンド(ガルウイング)
→ナイトロ
初心者モデルにも関わらず高いグリップ力を持つモデル、ナイトロのデマンドを紹介します。
前項のTNTと打って変わって深いアーチが特徴的、低速グラトリよりもラントリを得意とする形状です。
とはいえ板は柔らかいので、とても乗りやすい。
たとえばカービングやリバースターンは踏み込む感覚を掴むのが難しいですが、デマンドならイージーに習得することができます。
シムス/ザ・デイ
→シムス
トップライダーも使用する、信頼のダブルキャンバーモデル「ザ・デイ」を紹介します。
ザ・デイの特徴は、ダブルキャンバーにも関わらずフラットゾーン(センター)が広いということです。
前述のデマンドとTNTの中間にあたるフォルムでバランスの取れた形状。
カービングから低速グラトリまで扱いやすいボードに仕上がっています。
「ラントリから低速グラトリまで万能に遊びたい!」
「自分のスタイルが定まってないので、バランスが取れたボードを探している!」
そんな方におすすめのモデルです。
ロームSDS/チープトリック
→ローム
ロームの大人気モデルチープトリックは、低速でのグラトリに優れたレスポンスを発揮します。
両足間のロッカーが長めに配置されているので、プレスやスピン系トリックがやりやすい。
さらに逆エッジを防ぐ効果もあるので、難易度の高いトリックも安心して挑戦できます。
扱いやすい分、高速カービングや荒れたバーンでの安定感は落ちますが、「とりあえず低速グラトリしかやらない」という方にはピッタリのボードと言えるでしょう。
中級者におすすめのダブルキャンバーボード
続いては、中級者向けのダブルキャンバーボードを紹介します。
中級者以上になると、柔らかいボードでは満足のいく滑りはできないでしょう。
だからこそミディアムフレックスを選ぶことをおすすめします。
もちろんプレスや低速グラトリがやりづらくなる部分はありますが、技術でカバーできるようになれば上級者への道も開けるでしょう。
バートン/カスタムフライングV
→バートン
世界でもっとも歴史のあるオールラウンドボード、カスタムのフライングVを紹介します。
カービング、フリーラン、パウダー、アイスバーン、グラトリ…あらゆる状況で最強のレスポンスを発揮してくれます。
バランス型ボードの最終形態と言ったところでしょうか。
私自身、カスタムに乗っていたので性能には太鼓判を押します。
たとえば「午前中のコンディションが良い時間はパウダー、午後はグラトリと地形ラン」みたいに1枚の板で何でもこなしたい方におすすめのボードですね。
アライアン/ニルバーナ
アライアンのニルヴァーナは安定感抜群のボードに仕上がっています。
少し硬めのフレックスに太めのワイド、荒れたバーンやパウダーで真価を発揮するボードです。
特にエッジの捉えが正確なのでカービング主体のラントリがやりやすい。
X字に配置されたファイバーの粘りも相まって、ターンの切り返しがトランポリンの反発のようで気持ちいい。
逆にプレス系・スピン系トリックにやりづらさを感じますが、このあたりはご自身のスタイルしだいですからね。
スピード感のある滑りを求めるなら、最高のパートナーと言えるでしょう。
ファナティック/トリックマスター(レディースモデルあり)
軽量ダブルキャンバーボードの代名詞、ファナティックのトリックマスターを紹介します。
ファナティック最大の特徴が、航空機からヒントを得たというハニカム構造。
板を蜂の巣状に肉抜きすることで、剛性を損なうことなくボードの軽量化に成功しました。
トリックマスターはノーズ・テールやボードのセンターがハニカム構造なので、スイングウエイトが圧倒的に軽い!
ダブルキャンバー構造と相まって、特に回転系トリックでは最強のボードと言えるでしょう。
男女兼用なので、脚力のない女性にもおすすめです。
上級者におすすめのダブルキャンバーボード
最後は上級者におすすめのダブルキャンバーボードを紹介します。
これから紹介するボードは、軽量化、反発力、操作性、エッジグリップ等…あらゆる面において一級品のボードばかりです。
ただし、乗りこなすにはそれなりの技術が必要、生半可な気持ちで購入すると後悔します。
まさに「このボードでさらに上手くなりたい」という向上心を持ったボーダーが選ぶべき板と言えるでしょう。
WRX/mk-W(レディースモデルあり)
→WRX
ラントリの第一人者であるいぐっちゃんが開発した究極のダブルキャンバーボードです。
とにかくエッジグリップが強く「やば、エッジ抜ける!」と思っても、しっかり食いついてくれる。
だからカービングでもリバースでも、自分の実力以上のターンが可能になります。
反発力も高いので、サイドヒットでオーリーしているだけでも楽しくなる。
実際に乗ってみると、これだけ高性能なボードを開発するのにどれだけ苦労したかが分かりますね。
正直この板のポテンシャルを文字だけで説明するのは不可能なので、ぜひYou Tubeもチェックしてもらえればと思います。
011アーティスティック/Xフライスピン
まるでトランポリンを飛んでいるような究極の反発を求めるなら、Xフライスピンで決まりでしょう。
ソフトフレックスなので、プレス系から回転系までトリックをメイクしやすいです…という説明だけでは説得力がありませんよね。
だって柔らかいだけなら前項の初心者向けの板を買ったほうが、絶対コスパ良いですし。
でも、Xフライスピンは柔らかいだけではありません。
最大の特徴はソフトフレックスで弾きやすいのに想像以上の反発が返ってくる、究極の反発力。
なぜならカーボンよりも高い反発力を備えたPEファイバーをX字に配置しているからです。
誰よりも高く飛びたいなら、Xフライスピンで間違いありません。
ノベンバー/デザイアW(レディースモデルあり)
WRXも良いんだけど、カービングに寄り過ぎてて少しトリックがやりづらい…
011も良いんだけど、トリックに寄り過ぎててカービングの安定感が欲しい…
そんなわがままボーダーの願いを叶えてくれるのがノベンバーのデザイアです。
カービングもトリックもできる、バランスの良い板に仕上がっています。
23-24シーズンからは有効エッジが伸びたかと思えば、先端部分削ってスイングウエイトの軽減。
ラントリメインのボーダーも、低速グラトリメインのボーダーも、すべての人が満足できるモデルと言えるでしょう。
バランス型ボードは数あれど、これだけ高次元に仕上がっている板は他にありません。
スクーター/スピナー(レディースモデルあり)
コントロール性能抜群の、スピナーを紹介します。
ちょっと言葉で表現するのは難しいので、ぜひ埋め込み動画を一回みて欲しいですね。
ライダーさんがすごく軽快に板を操っているのが見て取れると思います。
これ、超軽量フォームコア、高反発ポリアミドトップシート、高い剛性をほこるカーボンリブ等…すべてが絶妙なバランスで配置されているから成せる技なんです。
さらに3段階の角度を持つサイドカーブが、がっつりカービングから低速低回転のグラトリまで幅広く対応してくれます。
よりシビアなコントロール性能を求める上級者の方に乗っていただきたい逸品です。
まとめ
※印はレディースモデルあり。
ダブルキャンバーボードは、攻守にバランスが取れた板です。
たとえば「1日カービングしかしない」「私はパウダーしか滑らない」というなら、ダブルキャンバーは中途半端に感じるでしょう。
しかし、1日カービングやパウダーしかやらない人って少数だと思うんです。
1日スキー場にいたら、グラトリもやるし、ラントリもやるし、地形でも遊ぶし…やりたいことはたくさんあるはず。
そんな方には、ぜひダブルキャンバーボードをおすすめしたいですね。
その他の形状別おすすめの板
その他の形状別の特徴とおすすめのボードに関しては以下、順番にまとめています。
自分のスタイルに合うボード選びの参考にください。
キャンバー
キャンバーボードの特徴は、グリップの良さと高い反発力です。
雪面をしっかり捉え、高速時や荒れたコースでも安定して滑ることができます。
かなり技術を要求される形状ですので、キャンバーは中上級者向けの板と言えるでしょう。
→【最新版】カービングからグラトリまで!ハイキャンバーボードおすすめモデル
可変キャンバー
近年トレンドになっているのが可変キャンバー形状です。
その名の通り、通常はキャンバー形状ですが、踏み込んで板がたわむとノーズ(先頭)・テール(後方)がせり上がり可変します。
この可変する形状により、キャンバーのようなグリップ・反発力を保ちつつ、操作性が格段に向上しました。
ターンのしやすさから、入門〜上級者モデルまで多くの板に採用されている形状です。
→【最新版】元イントラが厳選!おすすめのハイブリッドキャンバーボード11選