日本一分かりやすい!スノーボードバインディングの付け方・外し方

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こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。

「バインディングの取り付けって難しそう…」そう思っている方も多いのではないでしょうか。

でも、付け外しできないと上達の妨げや板の変形、サビの原因になることも…

ご安心ください、実はとっても簡単なんですよ!

今回はバインディングの付け方を日本一分かりやすく解説したいと思います。

この記事を最後まで読めば、初心者の方でも簡単にバインディングの取り付けができるようになります。

バインディングの付け方3ステップ

用意する道具はプラスドライバーだけ。

取り付ける手順は以下のとおりです。

  1. 取り付ける位置を決める
  2. ベースプレートを開き、取り付け角度(アングル)を決める
  3. ネジを取り付ける

専門用語には補足を付けてますのでご安心ください!

次項から順番に説明していきます。

①取り付ける位置を決める

まずは取り付けるネジ穴の位置を決めます。

でも、いきなり位置を決めると言われても、どこに取り付ければいいか分かりませんよね。

安心してください、板には推奨の取り付け位置がプリントされています。(写真参照)

とりあえず何も分からないという方は、推奨の位置に取り付ければ問題ありません。

②ベースプレートを開き、取り付け角度(アングル)を決める

ベースプレート(足置き)を開き、取り付ける角度(アングル)を決めます。

向かって左側がマイナス方向、右側がプラス方向です。

バートンのESTというバインディング以外は、3度づつの調整となります。

 左足右足
フリースタイル(グラトリ、パーク等)9~18度0~ー15度
カービング(ラントリ)24~36度9~27度
オールラウンド18~24度3~ー6度
パウダーラン15~36度18~ー6度
角度(アングル)はレギュラースタンス(左足前)の方を想定してます。グーフィースタンス(右足前)の方は逆で考えてください。

取り付け角度は好みなので、どれが良いということはありません。

上記を目安に自分に合った角度(アングル)を探してみてください。

You Tubeや好きなプロライダーさんなどを参考に角度を決めてもいいですね。

ビンディングのスタンス幅や角度についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせて参照ください。

スノボ初心者でも簡単!バインディングのスタンス幅と角度の決め方

センターディスクは縦向き、横向きどちらでもOK

バインディングのセンターディスク(真ん中の円の部品)をよーく見ると、縦軸と横軸にそれぞれ矢印があります。

どっちに向けるのが正しいのでしょうか?

実はどちらも正しいのです。

縦軸と横軸、両方取り付けることができる理由は、バインディングの位置を微調整するためです。

縦にセンターディスクを配置すれば縦軸に、横に配置すれば横軸の微調整が可能です。

よくわからないという方は、とりあえず縦軸にすればOK!

※ビンディング位置の微調整については後述します。

③ネジを取り付ける時の注意点

板の取り付け位置と角度が決まったら、実際に設置してみましょう。

センターディスクにネジを入れる穴がいくつかあると思います。

とりあえずすべて真ん中のネジ穴に通してください。

ネジは対角の順に締め上げていくと(左上を締め上げたら、次に右下を締め上げる順番)、緩みなく設置することができます。

ネジをあまり強く締め上げると外れなくなったり、変形の原因になります。

過度に締め上げる必要はありません、軽く左右に揺らしてグラつかなければOK。

バインディングにブーツをセットして、横から見た時にブーツが板の中心に乗っていればOK!

この時注意したいのが、バインディングではなく、ブーツが板の中心になるよう調整することです。

ブーツが前に出すぎている場合

設置した時ブーツが前に出すぎている場合は、

ネジを上のビス穴にいれます。

ブーツが後ろに出過ぎている場合

ブーツが後ろに出過ぎている場合は、

ネジを下のビス穴にいれます。

ちなみにブーツのつま先やかかとは、多少板からはみ出していても滑走に影響ありません。

むしろはみ出すものですから安心して下さい。

スノーボード板のワイド(横幅)からブーツがはみ出ても良いの?ドラグの疑問にお答えします!

左右のバインディングの見分け方はラチェット(留め具)で判断

バインディングの左右はラチェット(留め具)で分かります。

写真のように、ラチェット(留め具)が左右それぞれ外側になります。

また、バインディングの裏などに表記がありますので、不安な方はそちらも参照ください。

ディレクショナルボードは前後に注意

ディレクショナルボードとは、ビス穴からの長さがノーズ(前)とテール(後)で違う板のこと。

フリースタイル競技でよく使用されるツインボードは、前後対称なのでどちらが前でも構いません。

しかし、ディレクショナルボード(ディレクショナルツインも含む)は前後が非対称です。

一番外側のビス穴から板の先端までが長いほうがノーズ(先頭)ですので、取り付ける際は注意しましょう。

自分の板がディレクショナルボードかどうか分からない場合は、メジャーで前後の長さを測ってみてください。

滑走中のネジの緩みが気になる方はスノーボード用ボルトがおすすめ

滑走中ネジの緩みが気になる方も多いと思います。

でも、あまり強く締めすぎるとソール面が変形したり、外れなくなることも…

そんな方におすすめなのが、スノーボード用ネジ。

ネジが戻らない構造なので、どれだけ滑っても締め直しが必要ありません。

ちなみに筆者も10年以上愛用しています。

なお国産ボードと海外産ボードではビスのサイズが異なります。

国産は15mm、海外産は16mmが多いですが、念のため購入前に今のビンディングのビスの長さを測って置くことをおすすめします。

バートンは規格が異なるので、他ブランドと互換性がない場合がある

実は世界最大のスノーボードブランドであるバートンは、Channelという独自のジョイント規格を採用してます。

現行モデルなら他ブランドでも取り付け可能なことが多いですが、中古・型落ち品は設置できない場合もあります。

バートンのビンディング、またはボードの互換性が気になる方は、以下の記事も参照ください。

バートンの板に他社ビンディングは設置できる?他ブランドの板とバートンビンディングの互換性は?

ビンディング本体の調整方法

今回は設置方法について解説してきましたが、実はビンディング本体もいろいろ調整ができます。

たとえば初めて運転する車だったら、バックミラーや背もたれを調整しますよね。

スノーボードのバインディングも同じことが言えます。

セッティングが合っていないと、コントロールしづらかったり上達の妨げになることも…

せっかく実力があるのに、セッティングのせいでうまく乗れないのはもったいないですよね。

詳しくは下の記事にまとめてますので、ビンディングの調整も終えておきましょう。

劇的に滑りやすくなる!?誰でもできるスノーボードのセッティング方法教えます

ビンディングのつけっぱなしはNG

ビンディングをつけっぱなしにしておくと、3つのよくないことが起きます。

  • 板が変形する(コンケーブ)
  • ネジが錆びて外れなくなる
  • ネジが緩んで滑走中外れる危険がある

本来ならスノボへ行く毎にできるのがベストですが、面倒ならせめてシーズン終わりには外しましょう。

ビンディングの角度をメモしておく

次回スノーボードへ行くまでに期間がある場合は、ビンディングの角度(アングル)をメモして挟んでおくと再度取り付けるとき便利です。

※サビの原因になるので、濡れている場合はしっかり乾燥させてからケースに入れましょう。

ビンディングが外れない時の対処法

「角度を変えようと思ったら、ビンディングが外れない…」

ビンディングのネジが外れない原因は錆びてしまっている可能性が高いです。

かといって力任せに回し続けると、ネジ山がナメてしまい(平になってしまう)余計外れにくくなります。

そんなときは以下の方法を順番に試してみましょう。

  • ♯3のマイナスドライバーを使う
  • サビ取りスプレー(潤滑油)をネジ穴に散布
  • ショックドライバーを使う
  • 購入したお店、メンテナンスショップに持参

♯3のマイナスドライバーを使う

そもそもビンディングのネジ山とマイナスドライバーのサイズが合ってないと、取り外しづらいです。

スノーボードのビンディングネジは♯3というサイズのマイナスドライバーを使って外しましょう。

サビ取りスプレー(潤滑油)をネジ穴に散布

♯3のマイナスドライバーを使っても外れないときは、サビ取りスプレー(潤滑油)をネジ穴に向けて散布してください。

しばらく放置したあと、ゆっくり左に回してみましょう。

サビ取りスプレーはホームセンターなどで1,000円前後で購入できます。

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ショックドライバーを使う

サビ取りスプレーを使っても外れないときは、ショックドライバーを使います。

ネジ穴にドライバーをセットし、トンカチで叩くと衝撃で外れる仕組みです。

ホームセンターなどで1,500円前後で売ってます。

購入したお店、メンテナンスショップに持参

ショックドライバーを使えば、ほとんどのネジは外れると思います。

それでも外れないときは購入店やメンテナンスショップに持参するしかありません。

まとめ

初心者の友人がスノーボード一式買ったとき、バインディングの設置までお店にお願いしました。

後日その板のセッティングを見た私はびっくりしました。

なぜなら、バインが左右反対に取り付けられていたからです(笑)

自分でセッティングできるようになれば、こういったトラブルも未然に防ぐことができます。

最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れたらあっという間に取り付けできるようになりますよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。