中・上級者向け正しいスノボ板の選び方!スペック表の見方も教えます

こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。

皆さんスノボの板を買う時にどんなスペックを見てますか?

  • 全長
  • 形状
  • フレックス
  • デザイン

まぁこんなものでしょうか。

もちろん初心者のうちは上記のスペックだけ確認すれば充分だと思います。

でも、初・中級者がより上達したいなら、さらに細かくスペックをチェックする必要があります。

  • 接雪長と有効エッジの違いとは?
  • サイドカーブの深浅で、どうターンが変わるのか?
  • ワイドで乗り心地がどう変化するか?

上記の質問に即答できなければ、おそらく今も適切な板を選べていないはず。

今回はスペック表で見る、正しいスノーボードの選び方についてお話したいと思います。

この記事を最後まで読めば、カタログのスペック表からボードの特徴が手にとるように分かりますよ!

※この記事はスノボ中・上級者向けに書いているので、専門用語が多く含まれます。初心者の方は下記の記事をご覧ください。

初めてのスノボ板、バインディング、ブーツ購入!ギア選びで失敗しない4つのポイントとは

スノボ板の選び方は大枠から細部をチェックしていく

スノボ板の選び方って車に似てると思うんですよ。

車を選ぶ時に、いきなりエンジンやステアリングをチェックしませんよね。

スノーボードも一緒。

  1. スタイルやデザイン
  2. 形状
  3. フレックス
  4. 接雪長・有効エッジ
  5. ウエスト
  6. サイドカーブ
  7. セットバック
  8. スタンス
  9. メタル・カーボン

このように、大枠から細部の順番でスペックを比べていくと、効率よく自分に合ったボードを選ぶことができます。

では、次項から具体的にお話していきたいと思います。

板のデザイン・スタイルで大まかに選別する

まずは各ブランドが推奨するスタイルやデザインから、大まかに自分が選ぶべき板を選別しましょう。

カービング、パーク、オールマウンテン、パウダーなど、ブランドの推奨スタイルから自分の志向するボードを絞り込みます。

このときあまりに候補が多いようであれば、デザインで絞っても良いでしょう。

形状(シェイプ・ベント)で大まかな乗り心地が決まる

続いては形状(シェイプ・ベント)を選びます。

車で言うワンボックスやSUVなど車種を選ぶようなイメージですね。

シェイプ

シェイプはツイン、ディレクショナル、ディレクショナルツインの3種類に別れます。

■ツイン

前後対称の板。スイッチスタンスで滑っても乗り心地は変わりません。

パーク・グラトリメインのボーダーにおすすめの形状です。

■ディレクショナル

スタンスがテール寄りに設定され、ツインよりもコントロールしやすいボード。

メインスタンスでの滑走を想定しているので、パウダー・カービング志向の方におすすめ。

■ディレクショナルツイン

ディレクショナルのコントロール性能は残しつつ、スイッチでも違和感なく滑れる形状です。

ベント

ベントとはボードを横から見たときの形状です。

キャンバー、ロッカー、可変キャンバーなど様々なタイプが存在します。

それぞれの特徴を表にしてみました。

ターン オーリー 逆エッジ レベル
キャンバー 中~上級
可変キャンバー 初級~上級
ロッカー 初心者
フラット 初~中級
Wキャンバー 初〜中級

※レベルはあくまで目安ですので、競技志向によっても変わってきます。

形状に関しては語っていくととんでもない文字数になるので、別記事にしてます。

気になる方は合わせて参照ください。

日本一わかりやすい!スノーボード板の形状や各スペックの特徴を詳しく解説します

フレックス選びは安定感を左右する

ボードの形状を決めたら、今度はフレックスを確認してみましょう。

  • ハード…ターンやオーリーは難しいが、安定感は抜群
  • ミディアム…中間的なスペック
  • ソフト…ターンやオーリーしやすいが、安定感に欠ける

フレックスの硬軟によるメリット・デメリットはあらかじめ理解しておいてください。

フレックスの配分もチェックしてみよう!

出典:ライス28

実は1枚のボードでも、ノーズ・センター・テールでフレックスが違います。

だから同じミディアムフレックスでも、配分により乗り心地は大きく異なるのです。

  • センターが柔らかい…グリップや安定感は高いが、角付けが難しい
  • ノーズ・テールが柔らかい…ターンインがスムーズで抜けもいいが、グリップが弱い

もちろん乗り心地はトータルスペックで決まるので、ボードのフレックスだけをもって板のポテンシャルを決めるのはナンセンス。

でも、フレックス配分による特徴の違いが分かってれば、ボードも選びやすいですよね。

一部ブランドはフレックス配分もカタログに記載してます。

またはショップへ行ったら、色々な板のフレックス配分を比べてみるのもいいですね。

接雪長を基準にサイズ選び

単位はmm、Wはワイドモデル

さて、スタイルや形状・フレックスについては理解いただけた方も多いと思いますが、問題はスペック表ですよね。

おそらくほとんどの方はサイズと有効エッジくらいしか見てないのではないでしょうか。

実はスペック表だけで読み取れることがたくさんあります。

まずは接雪長についてお話しましょう。

接雪長とは雪面に置いたとき接地している長さのこと。

カタログではCONTACT LENGTHとかRUNNING LENGTHと記載されることが多いです。

  • 接雪長が長い…高速時のグリップやターン時の安定感がいい
  • 接雪長が短い…低速時のコントロールが容易

単純に長いほうが良いと思っている方も多いですが、低速時のコントロール性能が劣ります。

だからグラトリやパークメインの方は、短い板のほうが取り回しがいいです。

サイズ(全長)と接雪長の数値の差が少ないとスイングウエイトが軽くなる

■同じ接雪長だった場合の性能差

  • サイズと接雪長の数値の差が少ない…スイングウエイトが軽くなるのでターンの導入や回転系トリックがやりやすい。
  • サイズと接雪長の数値の差が大きい…浮力やスピードレンジが上がる。

そもそも基準がわからないという方は、今持っている自分の板をベースに比べてみましょう。

今持っている板よりもターンの導入や回転を優先するならサイズ(全長)と接雪長の数値の差が少ないボード、スピードレンジや浮力を優先するなら差が大きいボードをチョイスしてください。

※接雪長の目安は身長(mm)✕0.67でも算出できます。

例)身長1700mm✕0.67=1139mm(接雪長の目安)

有効エッジと接雪長の数値の差が少ないとグリップが早い

有効エッジとはノーズ・テールの一番太い部分をつなぎ合わせた長さのこと。

EFFECTIVE EDGEと表記されることが多いです。

  • 接雪長と有効エッジの数値の差が少ない…エッジグリップが早い
  • 接雪長と有効エッジの数値の差が大きい…エッジグリップが遅い

エッジグリップの良し悪しは完全に好みなので「グリップが遅いからダメなボード」というわけではありません。

ハンマーヘッドはレングスに対して有効エッジを最大限確保するための形状

ハンマーヘッドとは、レングスに対して有効エッジを極限まで確保するために、ヘッドを潰したボードのことです。

たとえ同じ有効エッジ長でも、ラウンドトップだとレングスが長くなり動きが鈍重になってしまいますからね。

ただし当然ながら浮力が犠牲になるので、ノーズが刺さりやすく深雪・降雪には弱いというデメリットもあります。

ハンマーヘッドの特徴やボード選びのコツ教えます!

板のワイドで(太さ)で変わる扱いやすさ

単位はmm

板の太さはNOSE(WIDE)、WAIST、TAIL(WIDE)と表現されることが多いです。

  • 太い板…浮力がある、ドラグ防止になる、安定感がある
  • 細い板…エッジ切り替えが早い、扱いやすい

今お持ちの板と比較して、浮力が欲しいとかドラグが気になるなら太い板を、より扱いやすさを求めるなら細い板をチョイスしてください。

スノーボード板のワイド(横幅)からブーツがはみ出ても良いの?ドラグの疑問にお答えします!

テーパードはターンの導入がスムーズで抜けが良い

よ〜くスペック表を見ると、テールよりノーズのほうが太いときがあります。

これはテーパードと言って、スムーズなターンインと抜けの良さが特徴となっているボードです。

もちろん好みはありますが、個人的にはテーパードはすごく乗りやすいです。

特にスイッチを多様しないなら、テーパードの板を検討してみてはいかがでしょうか。

サイドカーブで乗り味を想像する

単位はmm

よくサイドカーブとかRなんて言いますが、カタログではRADIUSと表現されることが多いです。

8000mmとか8400mmというのはサイドカーブの円周の長さのこと。

この数字が小さいほど、小回りが効くボードということになります。

  • Rの数値が大きい…ターン弧が大きい、ロングターン向き
  • Rの数値が小さい…ターン弧が小さい、ショートターン向き

基本的には上記の理解で良いと思います。

ただし、Rが大きくても、板をしならせてターン弧を小さくすることもできます。

ある程度技術があるなら、Rの大きいボードを選んだほうが、様々なターンバリエーションを楽しめますね。

加速しやすく直進安定性が高いのはRの値が大きい板

ターン弧とともに重要なのが直進安定性です。

  • Rの数値が大きい…加速しやすく直進安定性が高い
  • Rの数値が小さい…加速しづらく直進安定性が低い

だからアルペンボードは極端にくびれが無かったりします。

ただし、Rの値が大いボードは扱いが難しいので、ご自身のスキルと相談する必要があるでしょう。

1枚の板で2つ以上のRが存在するボードもある(複合サイドカーブ)

ボードによっては、ノーズ・センター・テールでRの径を変えている場合があります。

ダブルサイドカーブ、トリプルサイドカーブなんて言ったりしますね。

たとえば7900-7500mmならノーズよりテールのほうがRが深いので、減速せずにターンインできて後半しっかり曲がってくれるボードだということが想像できます。

このようにサイドカーブをチェックすることで、よりボードの特性が理解できるというわけです。

セットバックでボードコントロールが容易になる

単位はmm

SETBACKとは有効エッジの中心に対して、スタンス幅の中心を後方にずらすこと。

前項で説明した、ディレクショナルボードになります。

たとえば28なら、有効エッジの中心に対して28mmスタンスを後方にずらしているということですね。

なぜセットバックが入っているかというと、そのほうがボードをコントロールしやすくなるからです。

また、ノーズの面積が増えるのでパウダーで浮力を得ることもできます。

ただし、スイッチトリックがやりづらいので、フリースタイル志向の方はあまりセットバックの入ったボードはおすすめしません。

スノボ初心者でも簡単!バインディングのスタンス幅と角度、セットバックの決め方

推奨スタンスは一番ボードのポテンシャルを発揮できる位置

単位はmm

スペック表に書いてあるスタンス幅は、一番ボードのポテンシャルを発揮できる位置です。

あなたのスタンス幅がそれよりも極端に広かったり狭かったりする場合は、ボードサイズを再考する余地があるということです。

そもそもインサートホールが足りない可能性もありますね。

特にトリック志向の方は、短いボードをチョイスする場合も多いと思いますので注意が必要です。

気になる方は、今のご自身のスタンス幅と推奨スタンスを比べてみることをおすすめします。

メタル・カーボンは振動吸収性が良くなる反面ボードが硬くなる

通常スノーボードはウッドベースですが、ハイエンドモデルになるとメタルやカーボンが入る場合があります。

カーボンは反発や振動吸収性能が高くなり、メタルはボードの強度を上げてより深いエッジラインが刻めるようになります。

しかし、メタル・カーボン入りボードは全体的に硬いため、軽快さに欠けるというデメリットもあります。

値段も高いですしね…(笑)

この辺りもどちらがいいというより好みの問題ですが、イントラレベルでなければメタルやカーボンが無いほうが扱いやすいと思います。

セッティングやブーツ、バインディングとの相性によっても変わる

当然ながら、セッティングやブーツ・バインディングのスペックによっても乗り心地は変化します。

要はボードの性能だけじゃなく、トータルバランスが重要なんですね。

だからギア選びに終わりはないんですよ(笑)

でも、スノーボードギア選びは車のカスタムと一緒。

色々なセッティングや相性を試して良し悪しを探すのも、スノーボードの醍醐味ではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「実際に乗ってみないと分からない」という正論は、いったん置いといてください(笑)

だって「試乗会に行けなかった…」とか、「インターネットでしか買えない…」なんて方も大勢いますからね。

せめてカタログのスペック表からだけでも、正しい情報が拾えるように今回の記事を書きました。

店舗にせよインターネットにせよ、ぜひ今回のカタログやスペック表の見方を参考に自分に合ったボードを選んでいただければと思います。

この記事が参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴21年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。