【23-24最新】柔らかいグラトリ板のおすすめは?乗り系から高回転もできるボード9選

※本ページは広告が含まれています。

こんにちは、20年以上スノーボードやっている元イントラの、らくスノです。

一昔前の柔らかい板は、

  • 反発がない
  • バタつく
  • 折れやすい

とにかく悪いことだらけでした。

でも、私がスノボードを始めた20年前より、今のグラトリ板は劇的に進化しています。

今回は元イントラの筆者が友人のライダーやショップ店長などの意見を元にして、乗り系から高回転まで狙えるおすすめのグラトリボードを集めてみました。

この記事を最後まで読めば、最強のグラトリボードに出会うことができますよ。

※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。

グラトリボードの選び方のコツに関しては以下の記事にまとめています。

元イントラが教える!初心者でもわかるグラトリ板の選び方コツ

乗り系&高回転も狙える!柔らかいグラトリ板9選

私が厳選したおすすめの柔らかいグラトリ板は以下のとおりです。

次項から順番に説明します。

安いのに高性能!グラトリ初心者におすすめの柔らかい板

まずはグラトリ初心者の方におすすめの柔らかい板を紹介したいと思います。

そりゃ10万円出せば最上級のグラトリボードが買えますが、いきなり高額なボードは敷居が高いですよね。

この項では購入しやすい価格帯でありながら、高いポテンシャルを秘めたグラトリボードを紹介したいと思います。

ナイトロ/デマンド

ナイトロは1990年にシアトルで創業した、老舗スノーボードブランド。

そんなナイトロが日本人向けに開発したのがデマンドなんです。

そもそも雪質が異なるうえグラトリが盛んじゃないので、海外ブランドでおすすめできるボードが少ないんですよ。

「グラトリボード=ジャパンブランド」という常識になるのも仕方ありません。

でもデマンドは日本のグラトリシーンを意識して作られているので、とにかく乗りやすい板に仕上がってます。

しかも、型落ちなら2万円台で購入できる。

ジャパンブランドだと型落ちでも2万円代じゃ買えません。

ハイブリッドキャンバーとダブルキャンバーをラインナップしているので、

  • 低回転&乗り系トリック重視ならダブルキャンバー
  • 高速&高さのあるトリックをしたいならハイブリッドキャンバー

を選んでも良いでしょう。

ヨネックス/グローエント

ヨネックスのグラトリボードといえばアクセが圧倒的に有名ですが、柔らかい入門板としてグローエントもおすすめ。

動画みても分かる通り、入門モデルなのに軽快さが半端ないですよね。

普通安いモデルって、重いし、跳ねないし、安定感が超絶悪いんですよ。

理由は簡単、安価な芯材を使用しているからです。

でもヨネックスは言わずと知れたオールカーボンボード。

カーボンは航空機の素材にも使用されているくらいなので、

  • 軽い
  • 反発力が高い
  • 振動吸収性が高い

現代では最強の素材のひとつなんです。

カーボンはボードが硬くなってしまうのが難点なんですが、ヨネックスの技術力はすごい。

柔軟性の高いバランスの取れたボードに仕上がっています。

このクオリティーのボードが実勢価格5万円台で手に入るのは、奇跡といっていいでしょう。

バタレオン/ウォーリー(レディースサイズあり)

バタレオンの人気入門グラトリボード、ウォーリー。

バタレオンの一番の特徴といえば、やはり3D形状でしょう。

出典:バタレオンホームページ

ノーズ・テールがスプーン形状をしており、グラトリの大敵、逆エッジを防いでくれます。

10万円超えのモデルに3D形状を採用しているブランドはありますが、型落ち4万円台で買えるボードに搭載しているのはバタレオンだけ。

…と、こんな説明はカタログにも載っているので、あえて私が説明するまでもありません。

本当にすごいのは、3D形状によって剛性が高くなることなんです。

ローマの水道橋と同じ原理、平面よりアーチ構造のほうが負荷に強いんですよ。

だから柔らかいのにバタつかない。つまり、安定したアプローチが可能になります。

特に人工雪や春雪のボコボコバーンで真価を発揮するボードがウォーリーです。

シャッフルから540まで!グラトリ中級者におすすめの柔らかい板

続いては初心者・初級者から脱却したいグラトラーにおすすめの柔らかい板を紹介します。

中級者以上になると、やはり板の性能が重要です。

プレス系の連続トリックや360以上の高回転を目指すなら、この項で紹介するグラトリボードをチェックしてみましょう。

モス/フィフティーフィフティー(レディースあり)

モスといえばTOTOブラックSFが有名ですが、近年は柔らかいフィフティーフィフティーを選ぶボーダーが増えてます。

元々リボルバーとかツイスターなんてカービングボードの名機を生んだメーカーだけあって、めちゃくちゃ理論的に考えて作られたボードなんですよ。

フレックスバランスはもちろん、サイドカットからウエスト幅までミリ単位でこだわっているので、エッジのかかりもスムーズ。

カタログにサイドウォールスラントの角度まで明記しているのはモスだけじゃないかな。

板のスペックが明確だから、乗り手側もボードの特徴を捉えやすい。

理論派グラトラーにぜひおすすめしたいボードです。

011アーティスティック/ダブルフライ(レディースあり)

グラトラー御用達の011アーティスティックで一番売れているモデルがダブルフライスピン。

今でこそ多くのブランドからグラトリボードが生まれてますが、ダブルは元祖というべき歴史あるモデルなんです。

ダブルフライスピンの特徴は、やはり圧倒的な軽さでしょう。

国産最軽量を謳っており、計測するまでもなく持っただけで違いが分かります。

ダブルフライスピンはサーフボードにも使われているフォームコアを使用しており、柔軟性がありながら衝撃吸収性も優れたボードに仕上がっています。

出典:011アーティスティック

ハイブリッドキャンバーとダブルキャンバーのラインナップがありますが、個人的にはダブキャンがおすすめ。

やはり柔らかい板のメリットって乗り系トリックがやりやすいことじゃないですか。

キャンバーにするよりも、よりメリットを享受しやすいダブキャンのほうがグラトリを楽しめる。

もちろん540どころか720回せるポテンシャルを秘めているので、筆者も激推しのモデルです。

ノベンバー/デザイア(レディースあり)

ノベンバーのデザイアといえば、神保プロが使っているモデルとして有名ですね。

デザイアはとにかくフレックスバランスがいいんですよ。

ノーズ・テールが硬いので、乗り系トリックで安定します。(長い時間プレスできる等)

逆にセンターは柔らかいので弾きやすい。

同じ柔らかい板でも、前項のフィフティーフィフティーとは真逆のコンセプトで作られています。

「センターが柔らかい=反発がない」なんて懸念があると思いますが、デザイアはキャンバー形状。

しっかり反発があるので、高さのあるオーリーができます。

たしかにクセがあるので最初は違和感を覚えるかもしれません。

しかし、一度乗りこなすと高難易度の技がイージーにできてしまうチートボードです。

720以上回せるポテンシャル!上級者におすすめの柔らかい板

最強のポテンシャルを有す、上級者向け柔らかいグラトリボードを紹介します。

正直この項で紹介する板は高額、難しい、乗りづらい…クセ強ボードばかりです(笑)

でもね、このレベルの板を乗りこなせたら、誰もが憧れるグラトラーになれます。

クロージャ/マンティス

クロージャは2022年、グラトリ界のカリスマである江端翔兵プロと中川智貴プロを中心にスタートしました。

新しいブランドにも関わらず、すでにマンティスも大人気モデルとなっています。

実際私も乗りましたが、もう粘り!粘り!粘りが凄すぎ。

コアがバンブー(竹)なので、木材では味わえない粘りを体感できます。

もちろん720とか弾き系もできますが、マンティスの真骨頂は乗り系だと感じました。

みんな高回転に憧れますが、正直単発で終わっちゃうので楽しくないんですよ。

個人的には安定感のある乗り系トリックと、もはやどっちがメインスタンスだか分からない低回転の流れるようなゲレンデクルーズが好きなんですよね。

マンティスはゲレンデを流すグラトリにピッタリです。

スプレッド/AX-F(レディースあり)

実は筆者とスプレッドはご縁があり、創始者の尾川プロやデザイナー兼ライダーの菅谷プロも取材させていただきました。

だから紹介するというわけでもありませんが、AX-Fはランもできるソフトフレックスボードとしておすすめです。

フラッグシップモデルであるLTA-Fをベースに、有効エッジを延長してフレックスバランスを調整したモデルになっています。

たしかにここ数年でソフトフレックスボードは劇的に進化しましたが、しょせん物理的に硬い板より安定感は劣るわけです。

しかしAX-Fは長い有効エッジとキャンバー形状が相まって、高速時でもバタつき、フラつきがありません。

ラントリまではいかなくても、やっぱりスピード感のあるグラトリってかっこいいんですよ。

「その辺のグラトラーと差をつけたい」なんて方にぴったりのモデルです。

ライス28/GT2(レディースあり)

いぐっちゃんも激推しのグラトリ板がGT2です。

メーカーみずから「点乗り」を謳うだけあって、究極の乗り系ボードと言えるでしょう。(動画ではバンバン高回転やってますが笑)

まずノーズ・テール付近のサイドカットをきつくすることで、雪面に食い込みやすくなってます。(スパイクのようなイメージ)

また、あえて有効エッジを短くすることで切り返しが軽快。

さらに足下にグラトリ専用プレート(安定感・反応の向上)、ボードの縦軸にカーボンリボン(反発力の向上)を配置して、柔らかい板のデメリットを打ち消しました。

まったく新しいコンセプトのグラトリボード、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

まとめ

たしかに硬い板と比べると、高速での安定感は劣ります。

でもね、硬い板も荒れたバーンに弱かったり、乗り系のトリックがやりづらかったりするじゃないですか。

私はある意味、柔らかい板はグラトリ特化ボードだと思うんですよね。

低速域で滑るなら剛性や安定感ってあまり意味ないし、むしろ足かせになりかねません。

「低速グラトリなら柔らかい板」これは紛れもない事実なので、ぜひ自信を持ってソフトフレックスを選んでいただければと思います。

【関連記事】

ショップ店長やプロライダーに聞いた!グラトリ板のレベル別おすすめモデル

【最新版】カービングからグラトリまで!ハイキャンバーボードおすすめモデル

【最新版】元イントラが厳選!おすすめのハイブリッドキャンバーボード11選

元スノボイントラが厳選!グラトリにもおすすめのダブルキャンバーボード11選

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。