こんにちは、スノーボードを20年以上滑っている元イントラの、らくスノです。
自分が今スノーボードでどのレベルに達しているか、誰しも気になりますよね。もしレベルを知る明確な基準があるなら、目標やモチベーションの維持につながります。
でも、実はカービングであれキッカー・グラトリであれ、初心者や中上級者を分ける明確な基準って存在しないんですよ。
ただ、それだと記事にならないので、筆者独自の判断基準を元にジャンル別に初心者や中上級者のレベル比較表を作ってみました。
筆者自身元イントラですし、プロや現役イントラの友人も多いので、世間の評価ともそれほどかけ離れてはいないと思います。
この記事を最後まで読めば、自分がどのレベルにいるか簡単に理解できるようになりますよ。
基礎、カービングの滑走レベル一覧表
滑走レベル | バッジテスト | 基準 |
---|---|---|
初心者① | ・リフトから降りられる ・止まることができる ・木の葉落しができる | |
初心者② | ・連続ドリフトターンができる | |
初級者 | 3、4級 | ・すべてのコースをドリフトターンで滑れる |
中級者 | 1、2級 | ・カービングターンができる |
上級者 | A、B級 | ・総合的な滑走能力が高い |
今回はJSBAの基準を元に、スノーボードの基本となる滑走レベルの一覧表を作成してみました。
基礎やカービングの場合、明確な基準があるので分かりやすいですよね。「バッジテスト1級持ってるよ!」といえば、どのくらいのレベルにいるか一瞬で判別できます。
ご自身の実力を知りたい方は、ぜひバッジテストを受けてみてください。
グラトリのレベル一覧表
滑走レベル | 基準 |
---|---|
初心者 | ・オーリー・ノーリー180 ・ドライブ360 ・フロントノーズプレス |
初級者 | ・オーリー・ノーリー360 ・コンパス360 ・ドライブ540 |
中級者① | ・オーリー・ノーリー540 ・コンパス540 ・ソネ540 |
中級者② | ・ノーリー720 ・プレッツェル270アウト ・ノーリーロック540 |
上級者 | ・ノーリーロック720(両方向) ・ノーリー900 ・ロデオアンディ540 ・プレッツェル450 |
続いてはグラトリの滑走レベル分けです。
筆者とも親交が深い尾川慎二プロが立ち上げたSGTA(技能認定団体)の評価基準を元に算出してみました。
以前は明確な基準がありませんでしたが、SGTAができたことで自分のレベルが知れるようになってます。
「プレッツェルやコンパスって何?」という方は、以下の記事も参照ください。
→【永久保存版】10カテゴリー48種!グラトリ技のハウツーyoutube動画まとめ
ジブ・パークのレベル一覧表
滑走レベル | ジブの基準 | キッカーの基準 |
---|---|---|
初心者 | ・ボックスで50/50 ・フロントノーズプレス | ・オーリー ・グラブ |
初級者① | ・フラットレールで50/50 ・BOXでボードスライド | ・180 ・トゥイーク |
初級者② | ・フラットレールでBボードスライド ・フェイキーアウト | ・360 |
中級者① | ・180イン ・フラットレールでFボードスライド | ・540 |
中級者② | ・キンクレールでFボードスライド | ・720 ・フリップ |
上級者 | ・キンクレールで270インor270アウト | ・大キッカーで900 ・ロデオ、コーク |
パークはグラブやポークなどスタイルによっても見え方が違うので、とても難しいのですが、雑誌スノーボーダー等を参考にレベル分けしてみました。
それこそ一昔前だと720回せれば大会でも上位入賞できたんですが、今はキングスもあるので900くらいが上級者かと思います。
バックカントリーのレベル一覧表
滑走レベル | 基準 |
---|---|
初心者 | ゲレンデの非圧雪コースを滑ることができる。 |
初級者 | ニセコゲートや斑尾高原の沢を滑ることができる。 |
中級者 | 講習を受けたり、バックカントリーツアーに同行して安全の知識が備わっている。 |
上級者 | 天候による状況変化など適切に判断できる。自分の実力に見合った山選び、ルートファンディングができる。 |
バックカントリーはそもそもレベル分けできるものではないのですが、筆者個人としては滑りが上手いかどうかというよりも、安全に対する知識が備わっているかどうかだと思います。
遭難すると命の危険もあるので、ビーコンやプローブの正しい使い方はもちろん、自分の実力に合ったルート選びや天候の判断、体調の管理等ができるかでレベルが判断できます。
よくある間違ったスノーボード中・上級者の基準
「上級者コースを滑ってるから上級者でしょ?」
各ゲレンデには「上級コース」「中級コース」などの記載がありますよね。しかし、ゲレンデの初級や上級というのは、あくまでコースの難易度を示すもの。
上級者コースを滑れるからと言って「俺は上級者だ!」という事ではありません。
また、長く続けているからといって、スノーボード上級者とも限りません。
- 10年前から毎年一回しか行かないスノーボーダー(スノーボード歴10年)
- 今シーズンからスノーボードを始めたが、すでに20日以上滑っている(スノーボード歴1年)
どちらのほうが上手いかは明白ですよね。
まとめ
スノーボード自体はスケートボードやサーフボードから派生したスポーツ。
スケートやサーフはストイックに採点を競うというより、カルチャー的な側面を持つスポーツだと思います。
キース・ヘリングとバスキアの絵を見比べて「どちらが上手いか?下手か?」なんて争いませんよね。
スノーボードも一緒。今回の記事も筆者が勝手に基準を設けているだけです。
たとえばただの180でも、上手い人はスタイル出まくりでかっこいいですから、単純に難易度だけで初心者や中上級者を分けることはできないんです。
でも、各個人が「かっこいい!」「上手い!」と思えば、それでよいと思います。
レベル分けなんて何の根拠も意味も無いものですので、
「自分は下手くそな初心者だ…」
「もう中級者くらいにはなれたかな…」
なんて小さい事は考えず、のびのびスノーボードを楽しんでいただければと思います。