こんにちは、スノーボードを20年以上続けている、らくスノです。
自分が今スノーボードでどのレベルに達しているか、誰しも気になりますよね。
もしレベルを知る明確な基準があるなら、目標やモチベーションの維持につながります。
結論から申し上げると、スノーボードのレベルを明確に示す基準は存在しません。
中級者や上級者というのは、あくまで個人の感覚でしかないのです。
でも「スノボ歴が長いのに上級者じゃないの?」とか「プロライダーやA級イントラは上級者ではないの?」なんて疑問がわきますよね。
今回はスノーボードの初心者や中上級者の基準についてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、スノーボードのレベルの基準があいまいな理由がお分かりいただけると思います。
目次
スノーボード初心者や中上級者の基準とは
皆さんが思う、スノーボードのレベルを知る基準とはどんなことでしょうか?
- ゲレンデのコース難易度
- スノーボード歴
- 技術認定テスト(検定)
- プロライダー
これらの基準でレベルを知れると思った方も多いはず。
しかし、どれも個人の感覚に寄るところが大きく、スノーボードレベルを知る絶対的な基準とはなりません。
次項から詳しく説明させていただきます。
ゲレンデのコース難易度
出典:たんばらスキーパークより
各ゲレンデには「上級コース」「初級コース」などの記載がありますよね。
しかし、ゲレンデの初級や上級というのは、あくまでコースの難易度を示すもの。
上級者コースを滑れるからと言って「俺は上級者だ!」という事ではありません。
スノーボード歴
スノーボードを長く続けているからといって、上級者とは限りません。
- 10年前から毎年一回しか行かないスノーボーダー(スノーボード歴10年)
- 今シーズンからスノーボードを始めたが、すでに20日以上滑っている(スノーボード歴1年)
どちらのほうが上手いかは明白ですよね。
技術認定テスト(検定)
JSBA、SAJ、SIAといった団体では、バッジテストと呼ばれる技術認定テストをおこなっています。
各団体に認定されることによって、ある程度実力を測る事は可能です。
しかし、技術認定テストがすべてというわけではありません。
中には検定項目には無いストリートやフィルム、バックカントリーなどを主戦場に活躍している方もいますからね。
プロライダー
「さすがにプロライダーなら上級者でしょ」と思った方!
現在はプロライダーも多様化してます。
だから、実力の如何に関わらずプロライダーと呼ばれることもあるのです。
以前は各スノーボード団体に認定されるか、大会で入賞するなど、実力のある選手がスポンサードされました。
しかし、現在は発信力のあるライダーが重宝されます。
そもそもスポンサーは何のために選手をサポートしていると思いますか?
自社の商品なりサービスを宣伝するためですよね。
企業もボランティアでない以上、実力はあるけど地味なライダーより、スノーボードは下手でも影響力のある選手のスポンサーになりたいわけです。
余談ですが、スノーボードより歴史が長く成熟したスポーツであるサーフィンは、「サーフィンをしながら情報発信する」だけでスポンサー収入を得られるライダーもいるようです。
スノーボードもさらに10年、20年経つと、そういったライダーが現れてくると思います。
スノーボードのレベルに基準がないのはカルチャーだから
では、なぜスノーボードには明確なレベルの基準が存在しないのでしょうか。
まず第一に、採点競技なので明確な基準を示しにくいという側面があると思います。
実際ピョンチャン五輪での平野歩夢選手とショーン・ホワイト選手の採点に関して、かなり論争がありましたよね。
また、これはあくまで私個人の意見ですが、スノーボード自体はスケートボードやサーフボードから派生したスポーツ。
スケートやサーフはストイックに採点を競うというより、カルチャー的な側面を持つスポーツだと思います。
キース・ヘリングとバスキアの絵を見比べて「どちらが上手いか?下手か?」なんて争いませんよね。
スノーボードもいっしょ。
各個人が「かっこいい!」「上手い!」と思えば、それでよいのではないでしょうか。
ブログでよく「初心者だ!」「上級者だ!」言ってるじゃない?
私もこのブログで散々「初心者だ!」「上級者だ!」と語っていますが、
「じゃあ上級者って何ができたらなれるんですか?」
って言われると返す言葉がありません(笑)
ただハウツーブログなので、何かしらの基準がないと説明しにくいというのが、あえて上級者なんていう不明確な基準を使ってる理由です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後に今回の記事をまとめてみたいと思います。
- レベルを分ける明確な基準はない
- そもそも採点競技なので、レベルを分けることが難しい
- カルチャー的な側面から、「上手い下手」より「かっこいいかどうか」を重視する傾向にある
レベル分けなんて何の根拠も意味も無いものですので、
「自分は下手くそな初心者だ…」
「もう中級者くらいにはなれたかな…」
なんて小さい事は考えず、のびのびスノーボードを楽しんでいただければと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
【関連記事】
→初心者でもできる!!!スキー場で上級者にみえる身のこなしテクニック