スプレッドZEROの魅力を人気ライダー堀内礼くんにインタビュー

スプレッドZEROの魅力を人気ライダー堀内礼くんにインタビュー

大人気グラトリボードブランド「スプレッド」から、新しく堀内礼くん監修モデルZEROが発売されることになりました。

堀内礼くんといえば、スプレッドはもちろん日本を代表する人気グラトリライダー。そして超絶テクニックやスタイルを足元から支えるのがZEROというわけです。

今回は御本人にインタビューの時間をいただいたので、ZEROに込めた想いやスペックへのこだわりを聞いてみました。

元イントラでスノーボード専門ライター。数々の有名ライダーと取材経験あり。元々スロープスタイルの選手でしたが、 引退後はカービングやバックカントリーを中心にスノーボードを楽しんでいます。

ZEROでトリックするとソールがよく見える

スプレッドZERO25-26ソール

まず目を引くのがデザインです。スプレッドの他のモデルとはまったく異なります

スプレッドとしては大人なデザインが多いので、差別化したいという思いがありました。また海外でも販売していますし、日本ブランドとして和テイストを全面に出していきたかった。昔は和テイストのグラトリボードってほとんど無かったので、出したら面白いんじゃないかと思ってました。

デッキはシンプルですが、ソール面のインパクトにやられますね

僕は強弱のあるデザインが好きなんです。グラトリの撮影ではトップシートよりソールのほうがよく見えるので、なんの板に乗ってるか分かるようにしてます。自分の板だとすぐ認識してもらえるように、派手めのデザイン・濃い色を使用しました。

今シーズンも礼くんのスタイルを意識したグラトラーをたくさん見ました

性能面でもデザイン面でも気に入ってくれて、ZEROに乗ってもらえたらすごく嬉しいですね。

ノーズ・テールに耐えしろがあるので高く乗れる

スプレッドZERO25-26デッキ

今年から完全に独立した「堀内礼モデル」として販売されます

今まではスプレッドの既存モデルの性能・スペックに対してフィードバックしてましたが、今シーズンからは独自のモデルとしてZEROが生まれました。

ZEROは若干硬めのフレックスになってますね

スプレッドの人気モデルであるBXよりも若干柔らかいフレックスです。スプレッド全体としては、少し硬めのフレックスになります。ただスプレッド自体がグラトリブランドなので、すごく硬いというわけではありません。

フレックスバランスはどうなってますか?

僕はフレックスバランスをすごく大事にしています。まずノーズ・テールに耐えしろがないと、グラトリがすごくやりづらい。あと僕は板の上がり幅をすごく気にしていて、ただプレスをするにしても高さを出せると「乗れてるな」と感じます。

礼くんの映像を見ていると高さがハンパないですもんね

バイン外くらいからは、張りのあるフレックスに作っています。とはいえ、グラトリはセンターをしならせる動きが多いので、バインより内側はフレックスをしっかり目に落としてます。

ZEROはセンターが大きくしなっても、ノーズ・テールが硬いぶん耐えしろがあるので、高い位置で乗ることが可能になってます。

さらにノーズ・テールに張りがあるとトーションも使いやすいですし、跳び系でも高さを出せます。

ZEROは礼くんのスタイルを体現できる

インタビューを受ける堀内礼くん

まさに礼くんスタイルを体現できる板ということですね

もちろん高回転も派手でかっこいい。でも、半分の回転数でシャッフルやロックしたり、みんなができるトリックで他のボーダーと違う、「あの人違うよね感」を出せたらという思いで滑ってます。

僕は昔から何でも器用にできるタイプではなかったので、他のボーダーと差別化しないと生き残れないと思ったんです。なにか自分のセールスポイントを一つ作らなければと思ったときに、高回転だとスタイルを出しづらいので、低回転をひたすら練習しました。

形状はローキャンバーを採用してますよね

キャンバーは反応が素直なんで、正解・不正解が分かりやすい。ちゃんと乗れるとしっかり上がる、乗れなければ下がる。そのメリハリが好きなんです。

フラット面が多くなることでボードが扱いやすくなるのでローキャンバーにしました。一般のユーザーさんも扱いやすいと思います。

自分自身の成長への正解になる板

25-26スプレッドZERO接写

礼くんのボードサイズはいくつですか?

今は152に乗ってます。グラトリボードとしては有効エッジが少し長めなので、(軽量化になるので)いつも乗っている板の1サイズ下げで乗ってもらってもいいと思います。

ZEROには自信を持っているので、グラトリ系の方はもちろん、それ以外のジャンルの方にもぜひ乗ってもらいたいですね。スプレッドってどうしてもグラトリというイメージがありますが、ライダー陣はラントリっぽい動きだったりターンにもフォーカスしてテストしています。「自分が成長するためにはどんな板がいいか」と迷っている方の正解になればと思ってます。

グラトリ上級者はターンも上手いですからね

突き詰めていうとトリックもターンの延長なので、エッジングやエッジワークを助けてくれるように意識してZEROを作ってます。

スプレッドZEROのスペック

定価形状フレックスサイズ
88,000円(税抜)ローキャンバー、ツインミドル145、148、150、152、154、156

ライダープロフィール

スプレッドを代表するライダー。北海道のキロロを拠点に精力的に活動。

グラトリのスタイルはもちろん、ゲレンデのファッションアイコンとしても人気で、礼くんを真似するボーダーが続出してます。

礼くんの活動を知りたい方は、インスタをチェックしてみてください。

堀内礼インスタグラム

グラトリ専用ビンディングSLY(スライ)の秘密を堀内礼プロにインタビュー

SLYのビンディングはスプレッドZEROとの相性も抜群

25-26シーズン、堀内礼くん(スプレッド)藤田周くん(ヨネックス)が中心となり立ち上げたライダーズブランドSLY(スライ)から、満を持してグラトリ専用ビンディングが販売されました。

まだまだ謎多きブランドであるSLYのグラトリ専用ビンディングとは、いったいどんなものなんでしょうか?

引き続き堀内礼くんにインタビューしておりますので、気になる方は合わせて参照ください。

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ABOUT US
らくスノさん
スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。