こんにちは、20年以上スノーボードしている元イントラの、らくスノです。
- まだ初心者だけど、今シーズンはカービングが上達したい!
- プロやイントラがカービングで使っているビンディングを教えて欲しい!
- 私の実力だと、どのビンディングがおすすめ?
自分には具体的にどんなビンディングがいいのか迷いますよね。
せっかく購入してもイメージするようなカービングができないと、1シーズンが台無しになってしまうことも…
今回は私のイントラとしての経験はもちろん、友人のショップ店長やプロライダーの意見を総合しておすすめカービングモデルをピックアップしてみました。
この記事を最後まで読めば、きっと運命のカービング用ビンディングに出会えるはずです!
※当コンテンツは独自の評価基準を元におすすめギアをピックアップしてます。評価・選定基準のガイドラインに関してはこちらを参照ください。
目次
カービング用ビンディング選びのコツはストラップの可動域
カービング用ビンディングを探している時点でそこそこのレベルに達している方ばかりだと思いますので、今さらハイバックの硬さ等を説明しても仕方ないでしょう。
筆者からは、カービングにおいてもっとも乗り心地を左右する部分、ストラップの可動域についてお話させていただきます。
よく見ると各社ヒールカップの外側だったり内側だったり、各社微妙にストラップの付き方が異なりますよね。
実はストラップの付き方で、足首の可動域が変わってくるんですよ。
可動域はご自身の好みでOK!
ここでは代表的な4社のストラップの特徴を上げさせてもらいました。とはいえ、どのストラップが良いということではありません。
足首までガチガチに固めたいスピードタイプの方ならフラックスやバートン。柔軟なポジショニングでカービングを楽しみたい方はユニオンやサロモンのビンディングが合っていることでしょう。
もちろん実際はハイバック・ストラップの硬さや全体の形状でも可動域は変わっていますが、目安として一番分かりやすいのがストラップですね。
次項からはおすすめのビンディングを紹介していきますが、ぜひストラップの付き方についてもチェックしてみてください。
おすすめのカービング用ビンディング10モデル紹介します!
ブランド/モデル | 定価 | フレックス |
---|---|---|
フラックス GT | 47,300円(税込) | ミドル |
サロモン ハイランダー | 47,520円(税込) | ミドルハード |
ドレイク スーパースポーツ | 48,400円(税込) | ミドルハード |
ナウ セレクトプロ | 66,000円(税込) | ミドルハード |
フラックス XF | 49,500円(税込) | ミドル |
ユニオン ストラータ | 41,800円(税込) | ミドル |
バートン ジェネシス | 66,000円(税込) | ミドルハード |
フラックス XV | 71,500円(税込) | ハード |
ユニオン アトラスプロ | 68,200円(税込) | ハード |
SP エスラブワン | 72,600円(税込) | ミドルハード |
レベル別おすすめのビンディングは以下のとおりです。
リンクをタップでそれぞれの項目に移動します。
どれもプロ・アマ問わずカービングガチ勢に人気のビンディングばかりです。
次項から順番に解説するので、自分の目指すライディングに近いビンディングをチョイスいただければと思います。
カービング初級者におすすめのビンディング
カービング初級者の方におすすめのビンディングを紹介します。
こちらの項で紹介するモデルは、反応の良さと乗りやすさを両立したバランスの取れたものばかりです。
私の経験上いきなりガチガチのビンディングを購入すると、あまりの乗りづらさにカービングがつまらなくなります。
まずは程よく遊びがあるモデルで、楽しいカービングを知ることから始めてみましょう。
フラックス GT
定価 | 47,300円(税込) |
フレックス | ミドル |
特徴 | 横方向へのレスポンスが早い |
以前はDSWというモデル名でしたが、GTという名称に進化しました。
全日本スノーボード技術選手権大会を5度も優勝した人気ライダー平間和徳プロ(通称ラマさん)が使用するビンディングとしても有名ですね。
GTの最大の特徴が、フラックスの人気ビンディングDSにW(ウイング)がついたこと。
このウイングがあることによって、ヒール・トゥーはもちろんノーズ・テールの動きに対してもクイックに反応してくれます。
出典:フラックス
実はカービングってヒール&トゥーの荷重だけでなく、ノーズ&テールへの荷重も大事なんですよ。
それこそ足元ガチガチに固めちゃうと、コンディションが良い日はともかく、荒れたバーンではフレキシブルに対応できませんからね。
でも、GTなら技術的な未熟な部分をウイングがカバーしてくれるので、カービング初心者の方でも乗りやすいんです。
カービングはもちろん、フィールド全体でターンを楽しみたい方におすすめのモデルになってます。
サロモン ハイランダー
定価 | 47,520円(税込) |
フレックス | ミドルハード |
特徴 | 可動域が広い |
サロモンのバインディングといえば、なんと言ってもシャドウフィットでしょう。
ヒールカップを柔らかくすることによって、足首を包み込むようなフィット感を実現。
さらに可動域が圧倒的に広いので、どんなバーンコンディションでも踏みやすいバインディングに仕上がっています。
出典:サロモン
「いやいや、ヒールカップが柔らかいということは反応も遅いのでは?」
そう心配するのも無理はありませんが、ご安心ください。
ストラップのアーム、さらにヒールカップのケブラーワイヤーがビンディングの反応を強化。
ヒール・トゥーの荷重にクイックに動いてくれます。
シャドウフィット独特のスムーズな乗り心地は、他社のビンディングでは味わえません。
サロモンのビンディングって使ったことのない方も多いと思いますが、ぜひ一度手にとってみてください。
ドレイク スーパースポーツ
定価 | 48,400円(税込) |
フレックス | ミドルハード |
特徴 | ラントリもできる軽量ビンディング |
ドレイクのスーパースポーツは、カービングはもちろんラントリでも遊べる軽量ビンディングになっています。
一番の特徴はふくらはぎ全体をサポートするようなハイバックと、どでかいアンクルストラップ。
要は「物理的に反応を良くしよう」という考えのもと設計されているのです。
出典:ドレイク
ビンディング各社「レスポンスを損なうことなく、できるだけスリムに」という考えのもと設計してます。
しかし、ドレイクの場合「シンプルに接触面積が増えたほうが反応も良くなるでしょ」という大胆な発想をもとに設計しているのです。
とはいえ、あまり固定されてしまうと、フレキシブルな操作ができなくなってしまいます。
出典:ドレイク
そこでドレイクはアシンメトリー形状を採用することで、左右の動きやすさを確保。
さらにアンクルストラップを逆さまに付け替えるというウルトラC機能で、ホールド具合を自在に調整できるようにしました。
その名の通り、スポーツカーのような乗り心地を味わえる1台になっています。
ナウ セレクトプロ
定価 | 66,000円(税込) |
フレックス | ミドルハード |
特徴 | テコの原理で強く踏める |
ハイスピードのプロ仕様モデル、ナウのセレクトプロです。
なんと言ってもナウの特徴といえばスケートテックでしょう。
出典:NOWホームページより
GIFのようにテコの原理を利用することで、より強く荷重できるようになりました。
もう誇張抜きで「俺ってこんなに深くカービングできるの!?」というくらい滑りが変わります。
出典:NOWホームページより
さらにロー・ハイ2種類のハイバック、3種類のブッシング(ベースプレートの下にあるクッション)がカスタムパーツとして標準で付属しているので、生粋のカービングマニアからラントリユーザーまで様々なニーズに対応できます。
パーツを変えれば「バーンコンディションがいい午前中はカービング、バーンが荒れる午後は地形を流す」なんて遊び方もできる!
カービングだけでなく、様々なスタイルを楽しみたいボーダーにおすすめの1台です。
カービング中級者におすすめのビンディング
バッジテストで1級を目指す、カービング中級者の方におすすめのビンディングを紹介します。
すでにカービングの基本はできていると思いますが、さらに精度を上げるためにはトーションの使い方が重要です。
これから紹介するビンディングは、練度が上がると自分の手足のように動いてくれるモデルばかりです。
ぜひワンランク上を目指すために、ワンランク上のビンディングを選んでください。
フラックス XF
定価 | 49,500円(税込) |
フレックス | ミドル |
特徴 | スタイルを選ばず乗れる汎用性の高さ |
XFはより柔軟性が高いモデルとなっています。
ハードフレックスのXVはいい意味でも悪い意味でもレスポンスが良すぎる、だから中級者には乗りづらいんですよ。
それに上級者でも多少遊びがあったほうが動きやすいと、あえてXFに乗っている方も多いです。
24-25シーズンからはフルモデルチェンジ。
調整用のビス穴が増えたり、フットベットが湾曲してより踏みやすくなりました。
ブッシングも追加されたので、ヒールの踏みやすさはもちろん、板にも優しいビンディングに仕上がってます。
何より今筆者がメインで使っているビンディングなので、機能性には太鼓判を押します。
カービングガチ勢はもちろん、ラントリ志向の方にもおすすめしたいモデルです。
ユニオン ストラータ
女性モデルはレガシーになります。
定価 | 41,800円(税込) |
フレックス | ミドル |
特徴 | 板のフレックスを阻害しないミニディスク搭載 |
ストラータはまさに、カービングボーダーを育てるビンディングと言っても過言ではありません。
カービングは「ボードに荷重してしならせる」という動作が難しいと思うんですよ。
でも、ユニオンの独自の技術であるミニディスクなら、フレックスを阻害することなく簡単にボードをしならせることができます。
低速でもボードのしなりをしっかり感じることができるので、カービングが一気に楽しくなりますよ。
また大きく空洞ができたアンクルストラップはふとももを内側に倒しやすいので、滑走時の姿勢が安定。
ビンディングとの一体感を楽しめるモデルに仕上がってます。
バートン ジェネシス
女性モデルはエスカペイドになります。
定価 | 66,000円(税込) |
フレックス | ミドルハード |
特徴 | 繊細なコントロールができるハイバック |
プロからトップアマまで、評価の高いビンディングがバートンジェネシスです。
最大の特徴は抜群のフィット感と繊細なコントロール性能。
まずパッと見た瞬間目に入るのが、二重になったハイバックですよね。
キックバックハンモックと呼ばれる人間工学に基づいたハイバックは、装着時のフィット感が抜群。
また強い力はもちろん、弱い力に対してもフレキシブルに対応してくれるので、より繊細なエッジングが可能になります。
出典:バートン
フィット感といえば、アンクル&トゥーストラップのホールド力もケタ違いです。
アンクルのハンモックストラップは強い力にはクイックに反応。
それでいて前後左右の可動域が広いので、どんな地形にも柔軟に対応できます。
包み込むような形状のトゥーストラップは、ブーツの位置をキープしつつグリップ力を高める効果があります。
ジェネシスに乗ると、特にヒールが踏みやすいですね。
荒れたバーンでのリカバリ能力も高い、信頼のおけるモデルとなっています。
カービング上級者におすすめのビンディング
カービング上級者の方に私がとやかく言うことはありません(笑)
とりあえず私の知り合いのライダーやイントラさんがよく使っているモデルをピックアップしてみました。
少なくても大会に入賞するようなトッププロも愛用するビンディングなので、性能は間違いありません。
ぜひイントラやライダーを目指す方はチェックしてみてください。
フラックス XV
定価 | 71,500円(税込) |
フレックス | ハード |
特徴 | 圧倒的なレスポンス |
フラックスの最上位モデル、XVをご紹介したいと思います。
なんといっても一番の特徴はカーボンブレンドハイバック&ベースプレートでしょう。
実はベース自体はXFと変わらないのですが、カーボンを使用することで軽量化と圧倒的なレスポンスの高さを実現しました。
実際持ってみると計量するまでもなく軽さの違いが分かります。
当然のことながら、ビンディングが軽いと取り回しが良くなりますからね。
またW-Propsと呼ばれるハイバックの2本のロッドが、クイックなレスポンスを確保してくれます。
だからヒール&トゥーはもちろん、ボードや雪面状況に合わせて前足荷重のカービング、後ろ足荷重のカービングなどフレキシブルな乗り方に対応できます。
カービングを極めたいなら、ぜひ使ってほしい逸品ですね。
ユニオン アトラスプロ
定価 | 68,200円(税込) |
フレックス | ハード |
特徴 | 抜群の安定感 |
ユニオンが日本のカービングシーンを牽引するトッププロと開発した、アトラスプロをご紹介したいと思います。
アトラスプロの特徴は、とにかくベースの安定感が抜群なことです。
ベースは7層構造になっており、各層がライダーの動きにパワーロスなく反応してくれるので、よりスムーズな荷重ができます。
しかもベースにまでカーボンを採用する念の入れよう。
さらにユニオンといえばミニディスクが有名ですが、あえてレギュラーディスクにすることで他のモデルに比べ安定感を高めているのです。
出典:ユニオン
24-25シーズンからはアンクルストラップが大幅にアップデートしました。
ストラップが二層構造になっており、繊細なコントロールができる。
さらに外側と内側でスリットの数が違うので、よりももを内側に入れやすくなってます。
ホールド感が高いフラックスに対して、スタイルが作りやすいユニオン。そうイメージすると分かりやすいかもしれません。
SPバインディング エスラブワン
定価 | 72,600円(税込) |
フレックス | ミドルハード |
特徴 | ドラグしづらい |
SPバインディングのハイスペックモデル、エスラブワンは個人的に激推しです!
エスラブワンの最大の特徴はヒールカップが無いこと。
…というかリアエントリーなので、構造上ヒールカップをつけることができないんです。
だから結果的にヒールがドラグしづらい形状になっています。
私の友人はカービングどころか、ヒールビッテリーでも雪面に接触しないと豪語してました。
出典:SPバインディング
でも、ヒールカップが無いということはレスポンスが気になりますよね。
エスラブワンはヒールの反応を補うため、ベースにアルミニウムを採用しました。
当然ながら金属なので、レスポンス、ハイスピードでの安定感、ハードバーンに負けない剛性…全てにおいて高い能力を発揮します。
カービングというとどうしてもフラックスやユニオンが前面に出てきますが、実はライダーの間でも評価が高いのがSPのビンディング。
「絶対に損はしない」と豪語できるくらいおすすめのカービングマシンです!
リアエントリーバインのメリット・デメリットとおすすめモデル
スノーボードバインディングといえば、リアエントリーがありますよね。
ずばり、リアエントリーがおすすめのボーダーは以下のとおりです。
- ヒトリスト
- オフトレ施設、室内ゲレンデによく行く方
- オープン直後のスキー場で滑る方
- ストラップタイプだと足が痛くなる方
- カービング・ラントリメインで滑る方
リアエントリーのメリット・デメリットは以下の記事で解説してますので、当てはまった方は参考にしてみてください。
→リアエントリーバインディングのメリット・デメリットとおすすめモデル
ジャンル別!人気スノボビンディング30ブランド一覧
以下の記事では、有名ブランドからマニアックな玄人向けブランドまで、ビンディングブランドをまとめました。
- あのブランドなんて言ったっけ?
- ゲレンデで被らないブランドを探したい!
- ビンディング探しているけど、どんなブランドがあるか分からない…
そんな方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
ブランド/モデル | 定価 | フレックス |
---|---|---|
フラックス GT | 47,300円(税込) | ミドル |
サロモン ハイランダー | 47,520円(税込) | ミドルハード |
ドレイク スーパースポーツ | 48,400円(税込) | ミドルハード |
ナウ セレクトプロ | 66,000円(税込) | ミドルハード |
フラックス XF | 49,500円(税込) | ミドル |
ユニオン ストラータ | 41,800円(税込) | ミドル |
バートン ジェネシス | 66,000円(税込) | ミドルハード |
フラックス XV | 71,500円(税込) | ハード |
ユニオン アトラスプロ | 68,200円(税込) | ハード |
SP エスラブワン | 72,600円(税込) | ミドルハード |
どうしてもモデル数が多いフラックスやユニオンが中心になってしまいますが、実はSPやドレイクなんかも素晴らしいバインディング出してるんですよね。
個人的には平均点を取るならフラックス、ユニオン、もっと自身のライディングイメージを追求したいなら他ブランドをチョイスしても良いと思います。
ぜひ今シーズンは運命のビンディングと出会っていただければと思います。