スノーボードの滑り方ってどんな種類があるの?スタイル別にまとめてみた

こんにちは!20年以上スノーボードを続けている元インストラクターの、らくスノです。

実はスノーボードの滑り方には、大きく分けて以下の7つのスタイルがあります。

  • グラトリ(グランドトリック)
  • カービングターン
  • テクニカル
  • ラントリ(ラン&トリック)
  • パーク(キッカー・ジブなど)
  • バックカントリー
  • 地形遊び・バンクドスラローム

初めての方には聞き馴染みのない名称もあるかもしれませんが、ゲレンデではどれも非常にメジャーな滑り方です。

そこで今回は、スノーボードの各スタイルの特徴や、滑り方の具体的な違いについて分かりやすく解説します。

この記事を参考に、ご自身が目指したいお気に入りのスタイルを見つけたり、新しい滑り方に挑戦したりするきっかけにしてみてくださいね!

※なお、今回は一般のゲレンデボーダーが楽しむフリースタイル系のジャンルに絞ってまとめているため、アルペン競技は除外しています。

元イントラでスノーボード専門ライター。数々の有名ライダーと取材経験あり。元々スロープスタイルの選手でしたが、 引退後はカービングやバックカントリーを中心にスノーボードを楽しんでいます。

スノーボードのスタイルは7つ

スノーボードの滑り方には、大きく分けて7つのスタイルがあります。

  • グラトリ
  • カービング
  • テクニカル
  • ラントリ
  • パーク
  • バックカントリー
  • 地形遊び/バンクドスラローム

ちなみに今回の分類は、JSBA(日本スノーボード協会)やSAJ(全日本スキー連盟)といった公式の競技団体が定めたカテゴリーではありません。

あくまで私個人の視点からまとめた、一般のスノーボーダーが楽しめる「ゲレンデでのリアルな遊び方の種類」として参考にしてくださいね

グラトリはアイテムを使わずにトリックをするスタイル

グラトリとは「グラウンドトリック」の略称です。

キッカー(ジャンプ台)などの特別な施設は使わず、一般のコース上やコース脇の壁、ちょっとしたギャップ(段差)を利用して、板を弾いて跳んだり回ったりするスタイルを指します。

ジャンプ台やレール、ボックスといった人工物(アイテム)を一切使用しないため、フリースタイルな動きに初めて挑戦する初心者の方でも安全に練習できるのが大きなメリットです。

また、将来的にパーク内のアイテムへ入るための基礎練習(ステップアップ)にもなるので、周囲の滑走者にしっかり配慮しながら、まずは平らなバーンで気軽に試してみてくださいね。

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カービングはスピード感や遠心力の気持ちよさを味わうスタイル

カービングは、滑走スピードやターン時にかかる強力な遠心力をダイレクトに感じるのが醍醐味のスタイルです。

SAJ(全日本スキー連盟)公認の全日本スノーボード技術選手権大会で、前人未到の5度もの優勝を果たしたプロライダー「ラマさん」こと平間和徳さんの影響もあり、一気に人気に火が付きました。

現在ではゲレンデの一大ジャンルとして完全に定着しており、カービング専用の板(ボード)はもちろん、耐摩耗性を高めた「カービング専用グローブ」まで多数販売されているほどの盛り上がりを見せています。

ラントリはカービングとグラトリをかけあわせたスタイル

ラントリ(ラン&トリック)とは、高速でゲレンデを滑走しながらトリックを繰り出すスタイルのことです。

このスタイルは、大人気スノーボードYouTuber「いぐっちゃん」こと井口勝文さんが提唱したことで一躍有名になりました。

一般的なグラトリ(グラウンドトリック)が低速・中速域で技を行うのに対し、ラントリはスピードに乗った鋭いカービングターンの流れの中でダイナミックに技を仕掛けるのが最大の特徴です。

なかでも、滑走中に体を深く倒し込んで逆向きにターンする「リバースターン」は、もはやゲレンデの定番トリックとして多くのライダーに親しまれています。

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テクニカルはスノーボードの技術向上を目指すスタイル

テクニカルとは、その名の通りスノーボードの純粋な滑走技術の向上を徹底的に目指すスタイルです。

簡単に言えば、滑りの美しさや正確性を究めるジャンルですね。よくカービングと混同されがちで、実際に使っている技術自体はほとんど同じです。

ニュアンスとしては、カービングが自由滑走であり、自分がカッコいいと思えばどんな滑り方をしても正解なのに対し、テクニカルはあらかじめ決められた理想的な姿勢や型(滑走ライン)に従って正確に滑る必要があります。

現在、JSBA(日本スノーボード協会)やSAJ(全日本スキー連盟)といった団体が、この技術の習熟度をランク付けする「バッジテスト(技術検定)」を行っており、多くのボーダーが上位バッジの取得を目指して腕ならぬ脚を磨いています。

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パークはトリックが成功したときの達成感が魅力のスタイル

ハーフパイプやキッカー(ジャンプ台)、レールやボックス(ジブアイテム)などが設置された専用エリアを滑るのが「パークスタイル」です。

多くのゲレンデにはこれらのアイテムが集まったスノーパーク(パークエリア)が用意されており、ジャンプしたときの強烈な浮遊感や、難しい技を成功させたときの圧倒的な達成感が最大の魅力です。

バックカントリーは深雪の浮遊感が魅力のスタイル

他のスタイルとは一線を画すのが「バックカントリー」です。

グラトリやカービング、パークはスキー場によってきれいに整備されたコース(ゲレンデ内)を滑りますが、バックカントリーは主にスキー場の管轄エリア外にある、手つかずの大自然(不整地)を滑走します。

ピステン(圧雪車)で踏み固められていない「パウダースノー」と呼ばれるサラサラの深雪を滑る感覚は、まるで雲の上を飛んでいるかのような独特の浮遊感があり、私を含め世界中に多くの愛好者がいます。

ちなみに、よく似た言葉に「パウダーラン」や、木々の間をすり抜ける「ツリーラン」があります。これらはバックカントリーの要素ですが、最近ではスキー場が安全に管理しているゲレンデ内の専用コース(非圧雪エリア)を滑る際にもよく使われる言葉です。

バンクドスラロームは地形を上手く使って滑り降りるスタイル

最後にご紹介するのが、雪山の地形に合わせて左右に大きく曲がりながら滑走するスタイル(地形遊び・バンクドスラローム)です。

サーフィンのように波を乗りこなす「サーフライド」さながらの、最高な疾走感を味わえるのが特徴です。

最近では専用のバンクドスラロームコースを設置するスキー場が増えていますが、それ以外にも自然の沢を天然のバンクドに見立てて滑る愛好者もたくさんいます。

スピード感や全身で受ける強烈な遠心力、ちょっとしたギャップ(段差)を利用したジャンプなど、平らな一枚バーンを滑るときとは全く異なる3次元的な楽しさがありますよ。

年々、この地形を活かした滑り方の人気は高まっており、今やゲレンデの新しいトレンドとして多くのスノーボーダーを魅了しています。

フリーラン(フリーライド)とは自由に滑ること

ところで、スノーボーダーがよく使う「フリーラン(フリーライド)」という言葉ですが、一体どんなスタイルのことを指すのでしょうか?

結論から言うと、ゲレンデを滑る行為はすべて「フリーラン」になります。

英語の「フリーラン(Free Run)」をそのまま直訳・意訳するなら、まさに「自由に滑る」といったニュアンスですね。

スノーボーダー同士の会話では、「とりあえず朝一の1本目は、フリーランで軽く流そうか!」といった使い方をよくします。

ただし、ハーフパイプやキッカー(ジャンプ台)などの人工物(アイテム)が集まるパーク内を滑るときは、あまりフリーランとは言いません。

このあたりは会話のシチュエーションやニュアンスによっても変わるため、明確な境界線はかなり曖昧です。

スノーボードを20年以上続けている私でさえ明確な定義は分かりませんので、皆さんも「自由に気持ちよく滑ること」くらいのアバウトな認識で全く問題ありませんよ。

ここまでご紹介した通り、スノーボードにはグラトリからバックカントリーまで、本当にたくさんの魅力的なスタイルが存在します。

まずはゲレンデを自由に滑るフリーランから始めて、自分が「カッコいい!」「やってみたい!」と思えるお気に入りのスタイルをぜひ見つけてみてくださいね。

まとめ

■スノーボード7つのスタイル

  • グラトリ
  • カービング
  • テクニカル
  • ラントリ
  • パーク
  • バックカントリー
  • 地形/バンクドスラローム

今回は、ゲレンデで楽しめるメジャーな7つのスタイルをご紹介しました。

スノーボード初心者の方は、ご自身がこれから目指したい滑り方や、お気に入りのスタイルを探す参考にしてみてくださいね!

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らくスノさん
スノーボード歴22年の自称育メンボーダー。北海道出身の父の影響で小学生からスキーをはじめ、18歳でスノーボードに出会う。学生時代に留年してまで山にこもり大会などにも出場するが、就職を機に趣味となる。現在は娘も幼いためあまり滑りにはいけないが、いつか子どもとスノーボードに行くのが楽しみ。