こんにちは、20年以上スノボやっている元インストラクターの、らくスノです。
一口にスノーボード用グローブと言っても、たくさんの種類があります。
デザインやブランドでグローブを購入してしまうと、指先の寒さにストレスを抱えることになります。
今回は知人のショップ店長に聞いたスノボグローブの特徴や機能をまとめてみました。
この記事を最後まで読めば、もうグローブ選びで失敗することはありません!
目次
スキー・スノーボード用グローブは3種類
5本指 | ミトン | スリーフィンガー | |
保温性 | △ | ◎ | ○ |
指の動かしやすさ | ◎ | △ | ○ |
スキー・スノーボード用グローブは大きく分けて3種類あります。
それぞれメリット・デメリットを知ったうえで購入すれば失敗がありません。
5本指のグローブ
もっともスタンダードな5本指のグローブ。
指がそれぞれ独立して動かせるので、
- ビンディングが着脱しやすい
- ストックが持ちやすい
- ドライバーを使ったセッティングがしやすい
- ファスナーの開閉がしやすい
…などたくさんのメリットがあります。
ただし、ミトンにくらべ保温性は劣ります。
ミトングローブ
5本指よりも保温性が高く、「濡れると指が入りづらくなる」といったストレスもありません。
ただし、指を単独で動かせないので、グローブを付けたままの細かい作業ができないのが難点。
トップシーズンにおすすめのグローブです。
スリーフィンガーグローブ
5本指とミトンの良いとこ取りグローブ。
保温性が高く、人差し指が動くので細かい作業もできます。
グローブ素材別の特徴
布 | ナイロン | 革 | ゴム | |
保温性 | ○ | ◎ | ○ | △ |
柔軟性 | ◎ | ○ | △ | ◎ |
耐久性 | △ | ○ | ◎ | △ |
防水性 | △ | ○ | ○ | ◎ |
グローブは主に布、ナイロン、革、ゴムで作られています。
それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の志向に合わせて選びましょう。
布
布素材は手に馴染みやすく、保温性も高いです。
ただし、他の素材と比べると耐久性が低いので、あまり長く使うことはできないでしょう。
値段が安いので、はじめてスキー・スノボ用グローブを購入される方におすすめです。
ナイロン
ナイロンは保温力や防風防水性が高く、すべてにおいて万能のグローブといえるでしょう。
大きな欠点が無いので、「何を買ったらいいか分からない」という方はナイロン素材をおすすめします。
革
革素材の魅力は、なんといっても高い耐久性でしょう。
同じ革グローブを10年以上使っているスキーヤー・ボーダーもいるくらいです。
たしかに購入時の価格は高いですが、長く使えることを考えればコスパは最強かもしれません。
ただし本革は手に馴染むのに時間がかかるうえ、手入れをしないとすぐ駄目になってしまうので、購入時はあらかじめ留意してくださいね。
ゴム
今スキーヤー・スノーボーダーから絶大な支持を得ているゴム手袋。
いわずもがな最強の防水性を誇ります。
ただし、裏ボワこそあるものの防寒性が低くトップシーズンには向きません。
シャバ雪になる春先では最強のグローブといえるでしょう。
快適に滑りたいならダブルグローブ!6つのメリット
グローブがアウターとインナーの2枚に分かれているものを、ダブルグローブといいます。
これからグローブを買うなら、断然ダブルグローブがおすすめ!
■ダブルグローブのメリット
- 空気の層が温かい
- 温度調整がしやすい
- 濡れてもインナーだけ交換できる
- スマホの操作ができる
- 洗いやすい
- 乾きやすい
たしかに毎回重ねて装着する手間はありますが、そんなデメリットを考慮しても余りあるメリットを享受できますよ。
空気の層が温かい
単純に二重で手袋をつけるという意味での温かさの他、アウターとインナーの間に空気の層ができることで、さらに保温力が増します。(ダウンウェアと同じ原理ですね)
温度調整がしやすい
シーズン始めや春先はスキー場も暖かいです。
そうなると分厚いミトングローブなんて暑くてつけていられないんですよ。
ダブルグローブならインナーの着脱で温度調整ができるので、オールシーズンを快適に過ごすことができます。
濡れてもインナーだけ交換できる
2万円以上するゴアテックスグローブでも、滑走時間が長いほど濡れてきます。
なぜなら、雪の付着以外に汗やグローブ内の結露で濡れるからです。
でも、インナーグローブを複数持参すれば1枚が濡れてもすぐ交換することができますね。
インナーグローブをもう1枚買うならメリノウールやフリース素材がおすすめ。ワークマンやユニクロ製品で代用してもOKです!
スマホの操作ができる
リフト乗車中にスマホを操作したいときありますよね。
でも、一体型グローブだとすべて外さなければいけません。
氷点下のスキー場でグローブを外したら、とたんに凍えてしまいます。
ダブルグローブならインナーをつけた状態でスマホ操作が可能になります。※ただしスマホ操作可能なインナーのみ。
洗いやすい
私自身、グローブの寿命がくる前に捨てたことが何度もあります。なぜなら臭いからです(笑)
特に5本指グローブや革製品は洗いづらいので、いつまで経っても生乾きの臭いが消えないことも…
ダブルグローブなら、それぞれ分離して洗いやすいです。
乾きやすい
スキー場付近のホテル・旅館で宿泊した次の朝、グローブが湿っていたなんて嫌じゃないですか。
生乾きは臭いの原因にもなりますし…
でも一体型グローブは乾きが遅い。
その点、ダブルグローブは分離できるので乾きやすいし衛生的。
サイズ選びに迷ったら1つ大きいグローブを購入
グローブは店舗で試着するのがベストです。
ただ、インターネットで購入する方も多いですよね。
各グローブの購入サイトには基準となるサイズ表があると思うので、手の周囲や全長を測って決めてください。
迷ったら1つ大きいサイズを購入しても問題ありません。多少大きくてもインナーグローブの厚さで調整できますからね。
また返品OKのお店を選んだり購入サイトの口コミを参考にすると、失敗する確率が減りますよ。
グローブについてたら便利な機能
グローブについてたら便利な機能を紹介します。
- 防水透湿性生地
- 落下防止コード
- リフト券入れ
- ハンドアウト
- ドローコード&手首アジャスター
- ジョイントフック
これだけは必要という機能があれば、購入前に確認しましょう。
防水透湿性生地
ゴアテックスが有名ですね。
防水透湿性の高い素材を使用していると、汗ばみやすい春先でも快適に過ごすことができます。
当然あったほうがいい機能ですが、防水透湿性生地を使用したグローブは高額なので、お財布と相談する必要があるかもしれません。
落下防止コード
コード付きのグローブは、リフト乗車中の落下や紛失を防ぐ役割があります。
リフト券入れ
出典:https://ebisuknit.com/net/
リフト券を入れるポケットが付いたモデルもあります。
特にリフト乗車がICチップのゲレンデの場合、グローブにポケットが付いていると便利です。
ハンドアウト
画像のとおり、グローブを脱がなくても手が出せる機能がついたモデルもあります。
ドローコード&手首アジャスター
手首やそでを絞ることで、雪・寒風の侵入を防止できる機能です。
ジョイントフック
左右のグローブを連結することで、落下や紛失を防ぐ機能です。
防水性の高いオーバーグローブでさらに快適なゲレンデライフ!
出典:エビス
着用しているグローブのさらに上から被せるのがオーバーグローブ(アウターシェルグローブ)です。
■オーバーグローブのメリット
- カービング時にメイングローブを擦れから守ってくれる
- 春先のシャバ雪でも手が濡れない
- 吹雪いているときに保温力を高めてくれる
もともと冬山登山で使われていたオーバーグローブですが、最近はゲレンデで使うスキーヤー・スノーボーダーも増えてきてます。
通常のグローブにくらべ値段も安いので、ぜひメインのグローブと合わせてチェックしてみてください。
カービング時にメイングローブを擦れから守ってくれる
お手つきカービングしてると、1シーズンもたずにグローブが擦れてボロボロになってしまうんですよね。
オーバーグローブを着用すれば、メイングローブを擦れから守ることができます。
春先のシャバ雪でも手が濡れない
そもそもスキー・スノーボードグローブは保温性が優先されていて、防水性が低い場合が多いんですよ。
オーバーグローブは完全防水(もしくはそれに近い防滴加工)なので、春先のシャバ雪でもグローブが濡れません。
吹雪いているときに保温力を高めてくれる
オーバーグローブは防風性も高いので、吹雪いているときでもしっかり保温してくれます。
まとめ
これから購入を予定されている方は、ぜひ基準を参考にしてみてください。
きっと快適なスノーボードを楽しむことができるようになります。
なお、おすすめのグローブについては関連記事も参照ください。
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