こんにちは、20年以上スノーボード滑っている元イントラの、らくスノです。
フォワードリーン、ガスペダル、ラチェット等…ビンディングは専門用語のオンパレードで、なにが重要なスペック・機能なのか分かりませんよね。
実は5つのポイントさえ押さえておけば、初心者の方でもグラトリにベストなビンディングを選ぶことができるんです。
■ベストなビンディングを選ぶ5つのポイント
特にグラトリ初心者の方は1〜3までチェックすればOK!
この記事を最後まで読めば、自分のレベル・スタイルにぴったりのビンディングをチョイスできるようになりますよ。
目次
自分の目指すグラトリのスタイルを考える
一口にグラトリと言っても高回転系、乗り系、ラントリ系等のスタイルがあります。
あらかじめ自分が目指すスタイルを考えておかないと、このあとのビンディング選びもスムーズにいきません。
たとえば車を選ぶ時も一緒です。
近所への買い物へ使うのか、レジャーで使うのか、荷物の運搬で使うのか…あらかじめ用途が決まってないと選びようがありませんよね。
youtubeのプロライダーの動画などをチェックして、どのようなスタイルを目指したいのか確認しておきましょう。
そもそもどんな技があるか分からないという方は、以下の記事も参照ください。
→グラトリの技ってどんな種類があるの?カテゴリー別にyoutube動画まとめてみた!
ハイバックのフレックス(硬さ)をチェックする
ハード | ミディアム | ソフト | |
スタイル | カービング、ラントリ | 飛び、高回転系グラトリ | 初心者、低速、乗り系グラトリ |
メリット | 反応がいい | 操作性と反応のバランスがいい | コントロールが簡単 |
デメリット | コントロールが難しい | 飛び抜けた特徴がない | 反応が悪い |
まずはハイバックのフレックス(硬さ)を確認してみましょう。
なぜなら、ハイバックの硬さがわかれば、そのビンディングがどのようなコンセプトで作られたか分かるからです。
ハイバックは、硬さによってハード、ミディアム、ソフトの3段階に分かれます。
- ハードフレックス…カービング・ラントリ向き
- ミドルフレックス…飛び高回転グラトリ
- ソフトフレックス…初心者・乗り系グラトリ
プロライダーの中にはセオリー無視、技術でカバーしちゃう方もいますが、最初は基準通りに買うと失敗がありません。
ストラップの硬さをチェックする
硬いストラップ | 柔らかいストラップ | |
スタイル | ラントリ、飛び・高回転グラトリ | 初心者、低速、乗り系グラトリ |
メリット | 高速でも安定する | 足が痛くならない |
デメリット | 足に負担がかかる | 高速での安定感がない |
ストラップを握って硬さをチェックしてみましょう。
複数のブランド・モデルのストラップを握ってみると、硬い・柔らかいが分かるようになります。
- 硬いストラップ…ラントリ、飛び・高回転グラトリ
- 柔らかいストラップ…初心者、低速、乗り系グラトリ
基本的には上記がセオリーです。
特にこだわりがなければ、上記の表を基準に選んでみてください。
ヒールカップの形状をチェックする(中・上級者向け)
ユニオン型 | フラックス | バートン型 | サロモン |
可動域が広い | 反応が早い | バランス型 | 360度可動する |
実はブランドごとにアンクルストラップの取り付け位置が異なるんですよ。
アンクルストラップの付き方を見れば、そのブランドのコンセプトを知ることができます。
すべてのブランドを紹介するわけにはいかないので、代表的なビンディングブランドであるユニオン、フラックス、バートン、サロモンを例に説明していきます。
ユニオン型は可動域が広くポジションが取りやすい
ヒールカップのさらに外側にストラップがあるユニオン型。(ユニオン以外のブランドも採用してます。)
可動域が広く取れるのが特徴です。
グラトリではスタイルを出しやすく、カービング・ラントリではポジションを取りやすい。
柔軟性が高いビンディングといえるでしょう。
ただし、若干反応にタイムラグがあります。
フラックスは反応が早い
ユニオン型とは逆に、ストラップがヒールカップの内側に位置するフラックス。
包み込むようにホールドするので、反応が抜群に良いです。
ただし、足の可動域が限られるので、好き嫌いは分かれると思います。
ちなみにこの構造はフラックスが特許を取得しているため、他ブランドは採用してません。
バートン系はバランス型
ヒールカップにストラップが内蔵されたバートン型。(バートン以外のブランドも採用してます。)
ユニオン型とフラックスの良いとこ取り。
可動域とホールド感のバランスが取れたビンディングです。
サロモンはヒールカップが柔らかく360度可動する
サロモンはシャドウフィットという独自のヒールカップを採用。
一見するとバートン型に見えますが、ヒールカップが柔らかいので360度可動します。
可動域が左右に限られるユニオン系より、自由にポジションを取ることが可能です。
ベースプレートの硬さをチェックする(中・上級者向け)
硬いベースプレート | 柔らかいベースプレート | |
スタイル | ラントリ、飛び・高回転グラトリ | 初心者、低速、乗り系グラトリ |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
ベースプレートは足を乗せる部分のこと。
単体だと違いが分かりづらいです。
複数のブランドのベースプレートを押して、比べてみるといいですよ。
- ベースプレートが硬い…反応がいい、高速でも安定する
- ベースプレートが柔らかい…操作しやすい、クッション性が高い
実際は乗り手の好みもありますが、基本的には上記を元に選べば問題ありません。
カントはなくても問題ない
モデルによってはカントと呼ばれる機能が付いていることがあります。
カントとはベースプレートに斜度をつけて、ひざを内側に入れやすくするシステムのこと。
フリースタイルのビンディングでは3度に設定されていることが多いです。
ただし、劇的に滑りやすくなるわけではないので、なくても問題ありません。
→強く荷重できる!スノボビンディングでカントを使用するメリット・デメリット
ビンディングはサイズダウンでさらに軽量化!
グラトリは自力のみで飛び跳ねるので、できる限り軽量化したいところですよね。
実際、プロライダーでもあえてサイズダウンして軽量化している方もいます。
ただし、サイズダウンでの軽量化は注意すべき点があります。
それは、ブーツとビンディングのサイズです。
私は以前、インターネットでSサイズのビンディングを購入しました。
しかし、すでに持っていたブーツが大きすぎて装着できなかったのです…
メーカーの推奨サイズ内でも、他ブランドだと入らないことがありますからね。
心配な方は店頭で合わせてみることをおすすめします。
グラトリにおすすめのビンディングモデル
私はプログラトリライダー、ショップ店長、A級インストラクターなど、業界トップの知人・友人がたくさんおります。
そんなグラトリ・ラントリ界のトッププレイヤーの評判を元におすすめモデルをピックアップしてみました。
下の記事を読めば、あなたにピッタリのグラトリ用ビンディングが見つかります!
→グラトリにおすすめのビンディング→329人に聞いたらフラックス、バートン、ユニオンでした
まとめ
■ベストなスノーボードを選ぶ5つのポイント
グラトリ用ビンディングを購入したときに、
- 思ってたようにコントロールできない…
- ハイバックが柔らかすぎて、回転系のトリックが難しい…
- 足が痛くなった…
…なんて失敗したくないですよね。
ぜひ当記事を参考にビンディングを選んでいただければと思います。
【関連記事】
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