こんにちは!20年以上スノーボードを滑り倒している、元イントラの「らくスノ」です。
突然ですが、みなさんは「パウダーボード」ってどこのブランドのものを思い浮かべますか?
一般的なオールラウンドボードと違って、パウダーボードって実はマイナーなローカルブランドがめちゃくちゃたくさんあるんですよね。選択肢が多すぎて、「結局どれを選べばいいの!?」と迷ってしまう方も多いはず。
そこで今回は、メジャーどころから知る人ぞ知るマニアックなローカルブランドまで、元イントラの私が思いつく限りガッツリとピックアップしてみました!
この記事を最後まで読めば、あなたにピッタリな運命のパウダーボードブランドが必ず見つかりますよ!
パウダーボードとは深雪での滑走に特化した板

パウダーボードとは、その名の通り深雪(非圧雪)での滑走に特化した板のことです。
パウダーを滑ることをバックカントリーやサイドカントリー・ツリーランなんて言ったりしますが、あの独特な浮遊感からめちゃくちゃ愛好者が多いジャンルなんですよね。
また、一般的なボードと違ってゲンテンスティック(ニセコ)、フィールドアース(旭岳)、白馬スペシャル(白馬)など、その土地の雪質や地形に特化したローカルエリアブランドがたくさんあるのも面白いところです。
ですので、自分のメインエリアが決まっているボーダーは、そのエリアに合わせたローカルボードブランドをチョイスしてみるのも、すごくツウな楽しみ方でワクワクすると思いますよ。
パウダーボード選び3つのポイント

パウダーボードって、形や構造のバリエーションが本当にたくさんあって、ぶっちゃけどれを選べばいいか絶対に迷うと思うんですよね。
星の数ほどある全モデルの中から一つひとつ探していたら、それこそキリがありません。
そこで、20年以上滑り倒してきた僕が、いつもパウダーボードを選ぶときに絶対に外さない「3つのポイント」だけを厳選してお教えしたいと思います!
その3つのポイントがこちら。
- メインで滑るエリアを考える
- 板の長さは身長基準ではなく浮力で選ぶ
- 滑り方に合ったテールの形状を選ぶ
これさえ意識すれば、一気に自分に合う板が絞り込めますよ!それでは、次から順番に詳しく説明していきますね。
メインで滑るエリアを考える

まず、パウダーボードを選ぶ時に一番重要になってくるのが「どこで滑るか」ってことなんですね。
木が生えていない開けたオープンバーンで大きなターンを描いて滑るのか、それとも木々の間をすり抜けるツリーランを楽しむのか、はたまたゲレンデのコース脇にある「端パウ」をサクッと狙いたいのか……。
実は、狙うシチュエーション次第で選ぶべき板の性能はガラッと変わるからなんです。
自分がどんな場所を滑りたいのかをしっかりイメージしておかないと、いざ買ったときにまったくトンチンカンな板を選んでしまうことになります。せっかくの買い物が台無しになってしまうので、まずはここを一番に注意していただければと思います!
スピード重視なら細長い板、操作性重視なら太短い板

よくスノーボード板は「板の長さは身長マイナス15〜20cmが目安」なんて言われますが、パウダーボード選びに関してはいったんそれを忘れてください。
パウダーボードで何より大事なのは「浮力」なのですが、その浮力を出すためのアプローチって大きく分けて「板を長くするか」「板を太く(ワイドに)するか」の2つの方法があるんです。
たとえば、開けたオープンバーンを豪快に滑る時は、「長くて細めの板」が圧倒的におすすめ。なぜかというと、板が長いほうが直線でのスピードが出やすいですし、細くても長さがある分だけでしっかり浮力はキープできるからです。ハイスピードでパウダーを切り裂く爽快感は、絶対におもしろいと思います!
逆に、木々の間をすり抜けるツリーランが多かったり、細かいクイックな切り返しが求められるエリアだったりする場合は、「短くて太い(ワイドな)板」がベストです。「160cm以下の短い板だとパウダーで沈んじゃうかも……」と心配になるかもしれませんが、板にしっかりとした太さがあれば、短くてもめちゃくちゃパウダーに浮くのでぜんぜん問題ありません!むしろ、短いぶん取り回しが軽くなって最高に動きやすいですよ。
選び方の目安としては、だいたい上の早見表を基準にしてください。
テールの形状が乗り心地や操作性を左右する

実は深雪(パウダー)の中では、普段のようにエッジがガチッと効かないため、テール(板の後ろ側)を使ってスピード調整やコントロールを行う必要があります。だからこそ、テールの形状によって乗り心地がガラッと変化するんですね。
この形、みなさん結構デザインの好みだけで適当に選んでしまいがちなんですけど、実はちゃんとした意味があるんです。
まず、「スワローテール」や「フィッシュテール」と呼ばれる、後ろがツバメの尾のように割れている形状。これは後ろ側の雪が後ろにスッと抜けてくれるので、テールが自然と沈み込み、ノーズ(前側)がグッと浮き上がってきます。雪抜けが良くて旋回性能がめちゃくちゃ高いので、とにかくターンがしやすいです!軽快にキビキビ動きたい方や、ツリーランをメインに滑る方には間違いなくこの形状がおすすめです。
逆に、お尻が丸い「ラウンド」や四角い「スクエア」といったテール。これらは雪が抜けにくい分、後ろ側もしっかり雪を捉えて浮力を生み出してくれます。ですので、割と体重がある方や、足の筋力があってパウダーでもしっかり板を踏み込める方は、こっちの形状のほうが絶対に調子が良いと思います!
体重が重めの方がフィッシュテールに乗ると、テール側が沈みすぎてしまって、思ったより浮力を保てないことがあるんですよね。その点、スクエアやラウンドテールなら体重がある方でもしっかり浮いてくれますし、筋力がある方ならグッと踏み込めるぶん、自分の意志でコントロールしやすくなります。
おすすめのパウダーボード11選
実は、パウダーボードって明確に「全員にこれがおすすめ!」とはなかなか言えないんですよね。
なぜなら、ほぼ同じような条件で滑れるゲレンデの圧雪コースとは違って、パウダーは滑るルートや雪質、地形によってベストなボード選びが全く変わってくるからです。
しかも、前にお話しした通りパウダーボードにはローカルブランドが多数存在するので、スノーボーダー一人ひとりの細かいこだわりや需要を満たす受け皿が、ものすごく豊富に揃っています。
とはいえ「それでもやっぱり、まずは定番や間違いないモデルを知りたい!」という方も多いはず。
そこで今回は、20年以上滑ってきた僕が「あえて今選ぶならこれ!」というタイプ別の定番・名作モデルを厳選してピックアップしてみました!
今回ご紹介するおすすめのラインナップはこちら。
- 日本の雪山ならこれ!ジャパンブランドが販売するパウダーボード
- 軽快なコントロール性能!ショート系パウダーボード
- 憧れのライダーに近づける!シグネチャーボード
それでは、次の項目から順番にガッツリ紹介していきますね!
日本の雪山ならこれ!ジャパンブランドが販売するパウダーボード
本の雪山を攻めるなら、やっぱりジャパンブランドが間違いないですよね!
海外のブランドももちろんカッコいいですが、ジャパンブランドの板は、日本の特有の「湿り気のある重めの雪質」や、起伏が激しくてタイトな「沢・ツリーランといった地形」を徹底的に研究して作られているのが最大の強みなんです。
日本のゲレンデを120% 遊び尽くすために生まれた、日本を代表する最高峰ブランドのパウダーボードをガッツリ紹介していきますね!
ゲンテンスティック/TT

日本のパウダーボードを語る上で、絶対に外せないのが「GENTEMSTICK(ゲンテンスティック)」ですよね。
そしてゲンテンといえば、やっぱり創業者である玉井太朗氏のイニシャルを冠したフラッグシップモデル「T.T」です!
実はゲンテンの板の中には「ヤクイ」をはじめとする海外の優秀な提携工場で作られているモデルもあるのですが、この「T.T」に関してはこだわり抜かれた日本の「ウチヤマ工場」で生産されている国産モデルなんです。
1989年の誕生から数えきれないほどの歴史を重ねているロングセラーモデルなのに、ほとんどアウトライン(形状)を変えていないというから驚きですよね。乗るたびに、まさにブランドの“原点(ゲンテン)”を感じることができます。
形状のディテールを見てみると、MOSS SNOWSTICK(モス スノースティック)の国内産ハイエンドモデル「U4 HALF(ハーフ)」などもそうですが、このT.Tもフロントが尖った「ペンシルノーズ」に、後ろが四角い「スクエアテール」という独特のコンビネーションになっています。ただ、T.Tはサイドカーブがかなり浅めに設計されているので、ハイスピード領域での安定感がとにかく抜群なんです。
どんな斜面でもスムーズに駆け抜けられる汎用性の高さはありますが、キャラクターとしては、木々が密集したタイトなツリーランよりも、広大なオープンバーンをハイスピードで切り裂くような攻め方に向いている「スピードモデル」と言えます。
ゲンテンには「ビッグフィッシュ」や「マンタレイ」といった扱いやすい超人気モデルもたくさんありますが、「とにかくパウダーでもハイスピード志向で飛ばしたい!」という方なら、T.Tを選べば間違いありませんよ!
ゲンテンスティック/マンタレイ

続いては、ゲンテンスティックの中でも屈指の大人気モデル「MANTARAY(マンタレイ)」をご紹介します!
マンタレイの最大の特徴は、特徴的な四角い形をした「スクエアノーズ」です。尖ったノーズに比べると、突き進むような圧倒的な浮力こそ一歩譲るものの、そのぶんパウダーの上では驚くほどの軽快感と自由自在なコントロール性能を発揮してくれます。
さらに、テール側には「ハーフムーン(半月型)テール」を採用しています。これが秀逸で、雪の抜けの良さと適度な浮力のバランスがめちゃくちゃ絶妙なんですよね。おかげで、広大なオープンバーンを気持ちよくクルージングするスタイルから、細かい切り返しが必要なツリーランまで、これ1本でめちゃくちゃ幅広く対応できちゃいます。
ゲンテンには先ほど紹介した「T.T」や、3D形状が気持ちいい「ビッグフィッシュ」など、他にも数多くの名作ボードがありますが、どうしてもエリアや滑り方によって向き不向きがはっきり分かれがちなんです。
その点、このマンタレイはどんなエリアやシチュエーションでも万能に対応してくれるのが最大の強み!「パウダーボードが欲しいけど、ゲレンデの状況に合わせて何本も使い分けるのは難しい…」という方は、マンタレイを選んでおけば間違いなく幸せになれますよ!
モス/U4ハーフ

続いてご紹介するのは、日本のスノーサーフ文化を牽引する老舗ブランド、モスのフラッグシップモデル「U4 HALF」です!
実は、モススノースティックのボードは基本的に海外の提携工場で制作されているのですが、なんとこの「U4 HALF」は日本の「ウチヤマ工場」で一本一本丁寧に作られている特別なモデルなんです。その生産体制の事実を聞くだけでも、モスがいかにこの板に並々ならぬ力を入れているかがビシビシ伝わってきますよね。
モデル名に「ハーフ」と付いている通り、この板はモスの不動の大人気モデルである「U4」と「U5」の良いとこ取りをして生まれた極上のシェイプをしています。
フロント側には軽快なターンと十分な浮力のバランスが計算し尽くされた「ペンシルノーズ」を採用し、後ろ側にはしっかりとボードコントロールがしやすい「スクエアテール」をコンビネーション。この組み合わせのおかげで、極上の軽いパウダーはもちろん、シーズン中の水分を多く含んだ重い雪でも、圧倒的な操作性の良さを発揮してくれるのが特徴です。
さらに、ノーズは反り上がったロッカー形状(ロッカーノーズ)でありながら、その反り自体はあえて浅めに設計されています。そのため、パウダーの翌日や午後の時間帯など、普通のゲレンデの圧雪バーンに戻ってきてもめちゃくちゃ気持ちよくカービングで遊べちゃう優れものなんです。
まさにブランドを代表するフラッグシップモデルというだけあって、シーズン中のどんなコンディションの雪山でも、これ1本あれば最高に楽しく遊び尽くせる最強のボードに仕上がっていますよ!
フィールドアース/X1

ジャパンブランドの紹介、続いては北海道の大雪山・旭岳という極寒の豪雪地帯をホームに持つ「FIELD EARTH(フィールドアース)」です!
フィールドアースのボードを語る上で、まず誰もが目を奪われるのが、まるで漆塗りのような高級感あふれる美しい塗装ですよね。美しい木目を極限まで大事に活かしたウッドトップシート仕様になっていて、余計なグラフィックデザインはいっさいありません。ゲレンデに持っていくだけで圧倒的な存在感を放つ佇まいです。
そして、フィールドアースの代名詞といえば、計算し尽くされた立体的な「3D形状」です。ノーズ(板の先端)部分がスプーンのように丸みを帯びた独自の船底形状になっているため、パウダーに入った瞬間の浮力がとにかく抜群なんですよね。
数あるラインナップの中でも、この「X1」は中高速域でのハイスピードな滑走を最も得意とするモデルに仕上がっています。ディープパウダーでもスピードを殺さず、まるで水の上を滑っているかのようにグングン加速してくれます。
なにより、この板は僕自身がパウダーランのメインボードとしてガチで愛用している相棒でもあります!どんなに深い雪でも突き進んでいける走破性の高さには、元イントラとしても120%太鼓判を押しますよ!
軽快なコントロール性能!ショート系パウダーボード
パウダーボードといえば、一昔前までは全長が160cmを超えるような長いボードを選ぶのも全然珍しくありませんでした。
確かに長いボードは圧倒的な浮力がある反面、どうしても重くて小回りが利きにくく、コントロール性能が劣ってしまうというデメリットがあるんですよね。日本のタイトなツリーランや、ゲレンデ脇の狭いパウダーを滑るときに、板が長すぎて「うわ、曲がりづらい!」と苦戦したことがある方も多いはず。
もしあなたが、直線的なスピードよりも「パウダーでの圧倒的な軽快さや、キビキビ動かせる操作性」を重視したいなら、間違いなくこれから紹介するショート系のモデルがおすすめです!
コルアシェイプス/ダート

「パウダーボードなのに、それ以外のシチュエーションでもとにかく調子が良い!」と、今スノーボーダーの間で大人気になっているのが、コルアシェイプスの「DART(ダート)」です!
一見すると、大きなスワローテールが目を引く「パウダー専用機」のように見えるのですが、実はまったくそんなことはありません。極上のパウダーはもちろん、ゲレンデの圧雪バーンでのカービングから、なんとハーフパイプの壁遊びまでこれ1本でこなせちゃう超万能ボードなんです。
太めの「ワイドノーズ」が深雪で抜群の浮力を生み出し、深く割れた「スワローテール」が雪を綺麗に逃がしてくれるので、ハイスピードな状況でも驚くほど軽快なコントロール性能を発揮してくれます。ターン後半のキレの良さもピカイチです。
ダートにはいくつかサイズ展開がありますが、あえて「152cm」の短いサイズをチョイスして、トレンドのショートファットボードのようにクイックに乗りこなすのも最高に面白いですよ!
さらに嬉しいのがそのコストパフォーマンス。創業者自身の「とにかく色々な人にこの素晴らしいシェイプに乗って欲しい」という強いこだわりから、パウダーボードとしては良心価格に設定されているのも大きな魅力です。
デザインも白と黒を基調としたシンプルで洗練されたルックスなので、大人のスノーボーダーにもバッチリ嵌まります。パウダーもカービングも、ゲレンデ丸ごと1本で遊び尽くしたいなら、絶対にチェックしておくべき名作ですよ!
ノベンバー/アイスキャット

続いてご紹介するのは、国産の超人気ブランド・ノーベンバーからリリースされている「ICECAT(アイスキャット)」です!実はこの板、国内最高峰のクオリティを誇るあの「オガサカ工場」で作られている極上のショートファットボードなんですよ。
見た目は「これぞパウダーボード!」という感じの極太ノーズとスワローテールを搭載しているのですが、レングス(全長)がかなり短めに設計されているのがポイント。おかげで、パウダーを滑るだけでなく、自然の沢地形や落ち込み(ヒットポイント)を使って、軽快にトリックを仕掛けて遊ぶなんてことも余裕でできちゃいます。
「こんなに短くてパウダーは大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、浮力に関してはまったく問題ありません!極太のノーズがしっかりと雪を捉えて、異次元の浮遊感をキープしてくれます。
さらに、小さめのスワローテールは雪抜けが抜群に良いので、深い雪の中でも失速せずにグングン加速しやすく、足元のコントロールもめちゃくちゃ軽快です。タイトなツリーランでもストレスなく思い通りのラインをトレースできます。
そして、この板の隠れた凄さが「足元に補強プレート(足元プレート)が入っている」という点です。パウダーボードなのに足元がしっかり踏ん張れる構造なので、ゲレンデの圧雪バーンに戻ってきても、エッジがガチッと噛んでめちゃくちゃ気持ちいいカービングが楽しめます。
まさに「コンディションが最高な午前中はパウダーを攻め倒して、バーンが荒れてピステンが入った午後は圧雪でのんびりフリーランやカービングで遊ぶ」という、1日をフルに使い切る贅沢な使い方がこれ1枚で完璧に叶っちゃいますよ!
バートン/ファミリーツリーホームタウンヒーロー

この板の最大の特徴は、まさにその名前の通りなんですよね。そもそもバートンの本社があるアメリカ・バーモント州の険しいローカル山を完全にハックするためだけに開発されたという、熱いバックボーンを持っています。
密集したタイトなツリーランや障害物の多い沢地形でもクイックに対応できるよう、ウエスト幅はあえてやや細めに設計。さらに、ノーズを四角くカットしたスクエア形状にすることで、スウィングウェイト(振り回したときの軽さ)を極限まで軽量化しているのがポイントです。
広大なオープンバーンをハイスピードで爆走するようなスタイルにはあまり向きませんが、木々やブッシュが目立つ日本のリアルなゲレンデ裏やツリーランコースでは、驚くほどフレキシブルに、かつ軽快にコントロールをサポートしてくれます。
世界トップクラスのテクノロジーが詰まったハイエンドモデルなので、定価こそ10万円を超えるプレミアムな価格帯ではあります。ただ、実はシーズン終盤や型落ちのタイミングを狙えば、バートンの公式サイトで40%〜50%オフ(半額近く)でお得に購入できるチャンスもあります!
「世界のバートンが本気で作ったツリーラン特化機を、賢く手に入れたい!」という方は、こまめに公式オンラインショップをチェックしておくのがおすすめですよ。
ライド/ワーピグ

元祖ショートファットボードとして君臨する、ライドの「WARPIG(ワーピッグ)」は、まさにスノーボードの概念をガラッと変えたと言っても過言ではない伝説的なモデルです!
発売されたシーズンから世界中で爆発的なヒットを記録し、今ではそのDNAを受け継いだ「TWINPIG(ツインピグ)」や「SUPERPIG(スーパーピグ)」、「MOUNTAINPIG(マウンテンピグ)」など、たくさんの魅力的な派生モデルが生まれるほど、ブランドを代表する大看板モデルになりました。
この板の魅力は、なんといっても異次元のマルチっぷりです。かなりの極太ワイド形状なのでパウダーでは抜群の浮力を発揮してくれる一方で、全長(レングス)がガッツリ短いおかげで、パウダーボードとは思えないほどパークランやグラトリも軽快にやりやすい構造になっています。
実は僕自身も以前ワーピグをガチで愛用していたのですが、パウダーやパークだけでなく、カービングがめちゃくちゃ面白い板なんですよ!
極太ボード特有の「エッジの切り替え時の独特なタメ」というちょっとしたクセはありますが、慣れてコツを掴んでしまえば、雪面に手をしっかりとついて滑る「お手つきカービング(ヒーサイドターンなど)」も余裕でできちゃいます。
「朝一は極上のパウダーをハイスピードでクルージングして、雪が荒れてきた午後はパークやグラトリでトリックを繰り出して遊びたい!」なんていう欲張りなスノーボーダーには、これ以上ないほどピッタリハマる最高の相棒になりますよ!
K2/スペシャルエフェクト

ショート系パウダーボードの締めくくりに、かつてショートファットボードのブームを牽引した大人気モデル「クールビーン」の後継機にあたる、K2の「SPECIAL EFFECTS(スペシャルエフェクト)」をご紹介します!
スペシャルエフェクトの凄さは、なんと言ってもその圧倒的な太さにあります。普段乗っている板よりも大幅にサイズダウンできる極太のワイド形状になっていて、短いレングスからは想像もつかないほどの強烈な浮力を生み出してくれるんです。
「こんなに太いと、エッジの切り替えがモタつくんじゃ…?」と心配になるかもしれませんが、そこは流石のK2。テールのフィッシュ形状によって絶妙に雪が抜けてくれるので、ワイドボード特有の重さをいっさい感じさせない、驚くほど軽快な取り回しを実現しています。
さらに、パウダーエリアのフラットなセクションや緩斜面でもスピードが落ちずにグングン前に進んでくれる独自のシェイプになっているのも隠れた名機能!パウダーで一度止まると脱出が大変ですが、この板ならそんなストレスからも解放されます。
毎シーズン魅力的なカラーバリエーションが展開されていて選ぶ楽しさがありますし、海外ブランドならではの比較的お安く手に入れられる良心的な価格設定も大きなメリットですね。
朝一のノートラックパウダーを気持ちよくクルージングするのはもちろん、みんなに踏み荒らされた午後のボコボコな斜面でも、太さのおかげで足元がブレずにスムーズなライディングをキープできます。1日を通してパウダーボードの楽しさを満喫できる、コスパ最強の1枚ですよ!
憧れのライダーに近づける!シグネチャーボード
後にご紹介するのは、パウダーボードのジャンルではかなり珍しい「シグネチャーボード(プロライダーの冠モデル)」です!
もともと一般的なオールラウンドボードに比べて、ターゲットが絞られるパウダーボードはそこまで大衆向けの売れ筋ジャンルではありません。そんな中で、あえて特定のライダーの名前を冠したモデルがリリースされるというのは、それだけでその板とライダーへの絶大な人気と信頼がある証拠なんですよね。
「あの憧れのライダーみたいな異次元のパウダーランがしたい!」という熱い想いに応えてくれる、唯一無二のスペシャルなモデルをチェックしていきましょう!
サロモン/HPS-KODO
「HPS(ヒルサイド・プロジェクト・シリーズ)」は、サロモンのトップライダーたちが求める“理想の滑り”を妥協なく具現化するために始まったスペシャルプロジェクトです。
以前は、日本を代表するレジェンドライダー・中井孝治氏のシグネチャーモデル「HPS / TAKAHARU NAKAI」が爆発的な人気を博し、パウダーボード界のカリスマ的な存在になっていました。
その後、中井氏がさらなる挑戦のためサロモンを離れたのですが、彼の熱いフリーライディングイズムと名機の系譜をしっかりと受け継ぎ、新たに「KODO(鼓動)」としてフルリニューアルされたのがこの板なんです!
今回は誰か一人のシグネチャーではなく、サロモンチームを牽引する3人の日本人メインライダー(吉田啓介、高橋福樹、藤本広海)が共同で開発に携わっているのも熱いポイントですね。
乗ってみてまず感じるのは、クセのないラウンド(ディレクショナル)形状なので、一般的なオールラウンドボードから乗り換えてもまったく違和感なく乗りやすいということ。
パウダーでのディープな浮力はもちろんのこと、ゲレンデ内のちょっとした落ち込みや沢地形での3Dな遊び、カービングまでめちゃくちゃスムーズにこなせちゃいます。あまりの扱いやすさに、滑っていると「あれ?これパウダーボードだよね?」と一瞬忘れてしまうほどです。
サイズ展開は 153cm / 160cm / 167cm という、7cm刻みの3サイズのみという非常にユニークなラインナップ。これは体格や身長だけで選ぶのではなく、「自分がどんなコンディションやフィールドで滑りたいか」に合わせてサイズを選ぶという、開発ライダーたちの強いこだわりが詰まった思想からきています。
「一番長い167cmは、さすがに長すぎて扱いにくいんじゃ…」と思うかもしれませんが、そこは最新テクノロジーの塊。独自のサイドカーブのおかげで、雪上では驚くほど軽快に、自分の足の延長のように動かせる設計になっているので全然問題ありませんよ!
「中井氏が築いたHPSの最高峰の乗り味を、最新の形で体感したい!」というフリーライディング派の方には、これ以上ない最高の選択肢です!
リブテック/T.RICE ORCA
シグネチャーモデルのトリを飾るのは、世界的なカリスマライダーであるトラビス・ライスのシグネチャーモデル、リブテックの「T.RICE ORCA(ティーライス オルカ)」です!
日本ではまだ知る人ぞ知る玄人向けの印象があるかもしれませんが、海外、特に本国アメリカでは圧倒的な知名度を誇る超絶人気モデルなんですよね。130cm台のレディースサイズから160cmオーバーまで、パウダーボードとしては異例なほどサイズ展開がめちゃくちゃ多いことからも、その世界的な人気の高さが伺えます。
この「ORCA」の面白いところは、一般的なパウダーボードの「ノーズがロッカーで足元がキャンバー」という形状とは全く異なり、パウダー用としては非常に珍しい「ダブルキャンバー(C2x構造)」を採用している点なんです。
さらに、エッジが波打った形をしているリブテック独自の独自技術「マグネトラクションエッジ」まで搭載されているという、まさに変態的(褒め言葉)な1枚。
乗り味としては、とにかくハイスピードな滑りに特化したシェイプになっています。ダブルキャンバーならではのルーズさと、波型エッジの強力なグリップ力が絶妙に融合しているので、深い雪の中でも信じられないほどクイックに動いてくれます。ショートファット特有のモタつき感をいっさい感じさせません。 [1, 2]
一般的なパウダー専用機に比べると、足元がロッカー(中央部)になっているぶん、低速時の単純な浮力こそ少し落ちる側面はあります。ですが、そのぶん「パウダーでもとにかくスピードを出して、ハイスピードな高速ランのまま地形をヒットしたい!」というアグレッシブなパウダーボーダーには、これ以上ないほどぶっ刺さる、ぜひおすすめしたい最強の戦闘機ですよ!
アーバー/ブライアンイグチ プロ
スノーボード界の伝説級ライダー、ブライアン・イグチのシグネチャーモデルです!
この板は「どんな山でも、どんなコンディションでも、この1本でスノーボードを徹底的に楽しむ」という熱いコンセプトで作られています。
イグチ自身、すでに50歳を超えているレジェンドですが、その滑りは今でも信じられないほどスタイリッシュ。さすがに若い頃のようなイケイケの飛びは少なくなりましたが、年齢を重ねたからこそ行き着いた「山を優雅に、そして最高にエンジョイするスタイル」がこの板にガッツリ投影されています。
最新モデルでは、フレックスが少しマイルドに調整されて、ノーズのボリュームや足元の幅が絶妙にアップしました。そのおかげで、パウダーでの浮力やコントロールのしやすさがさらに進化しています。
「何かに特化した尖った板」というわけではないですが、浮力、エッジのグリップ力、剛性、軽快さのすべてが平均値を大きく超えるハイスペックな仕上がりです。
変なクセが一切なくて本当に乗りやすいので、ゲレンデクルージングからバックカントリーまで、大人のスノーボードを贅沢に楽しみたい方にイチオシのボードですよ!
まとめ
パウダーボードは、ゲレンデの圧雪コースを滑る一般的なオールラウンドボードとはまったく選び方の基準が異なります。まずは「自分自身がどんなエリア・シチュエーションをメインで滑りたいか」をしっかりイメージしながら、ワクワクする1本を選んでみましょう!
20年以上滑ってきた僕の個人的な意見としては、パウダー初心者の方には、圧倒的に扱いやすい「ショートファットボード」がおすすめです。取り回しが軽くて浮力もしっかりあるので、最初のハードルをグッと下げてパウダーの楽しさを教えてくれますよ。
また、ゲンテンスティックやフィールドアースをはじめとした高級なパウダーボードは、確かに購入時の価格こそ高額です。ですが、実は中古市場でも人気が非常に高く、価値が落ちづらい(リセールバリューが高い)という隠れたメリットもあります!「もし合わなかったら売ればいいや!」くらいの気持ちで、資産価値を意識して思い切って購入してみるのも、賢い選択肢の一つだと思いますよ。
ぜひあなたにピッタリな運命のパウダーボードを手に入れて、あの極上の浮遊感を思いっきり堪能してくださいね!



























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