こんにちは、元スノボインストラクターの、らくスノです。
夏場は山歩き初心者の方向けにハイキング・トレッキングの情報を発信しています。
「友達からハイキングに誘われたけど、トレッキングブーツを買うのがもったいない…」なんて方も多いと思います。
たしかに次いつ行くか分からないのに、トレッキングブーツなんて買いたくないですよね。
結論から言えば、スニーカーでもハイキングできないことはないです。
実際、富士山や奥多摩の低山をスニーカーで登っている方も多いです。
ただし、スニーカーでハイキングするのは、いわばバスケットシューズでサッカーをするようなもの。
あらかじめトレッキングブーツとの違いやデメリットは知っておくべきでしょう。
今回はスニーカーでハイキングするデメリットや、注意すべき点についてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、スニーカーでも安全にハイキングできますよ。
4つのデメリットを我慢すれば、スニーカーでもハイキングできる

冒頭でもお話した通り、デメリットさえ我慢できるならスニーカーでもハイキングできます。
では、スニーカーでハイキングするデメリットとはどんなことでしょうか。
- 防水機能がない
- ソールが柔らかいので疲れやすい
- ブーツの中に小石が入る
- 安全性が低い
次項から順番にお話していきます。
防水機能がない

シティーユースのスニーカーには防水機能がない場合が多いです。
天気予報が晴れでも、ハイキングでは水たまりや通り雨の中を歩行する場合もあります。
そんな時に防水機能がないと、靴の中がびしょびしょに濡れてしまうことも…
「撥水機能はあるけど?」
いえいえ、撥水程度では浸水を防ぐことはできません。
水に濡れると怪我や底冷えの原因にもなるので、あらかじめ注意が必要です。
ソールが柔らかいので疲れやすい

トレッキングブーツのソールは硬く、かなり力を加えないと曲がりません。
なぜソールが硬いかというと、3つの意味があるからです。
- 疲れを軽減
- 歩行時の体勢の安定
- 足裏の保護
それにくらべ、シティーユースのスニーカーはソールが柔らかいので、疲れやすく足を痛める可能性があります。
ブーツの中に小石が入る

トレッキングブーツはタンと本体が一体化することで、内部に小石が入ることを防いでいます。(防水の意味もあります)
対してスニーカーはタンと本体が分離しているため、小石や砂・泥が靴の内部に入りやすくなります。
これでは快適に歩行を続けることができませんよね。
安全性が低い

スニーカーはソールの溝が不十分なため、岩場などで滑る可能性があります。
また、ローカットシューズでは捻挫など足首のトラブルに対処できないことも。
そもそもスニーカーは長時間の激しい歩行を想定してないため、耐久性にも不安があります。
→激安ブーツでもトレッキングできる?高級登山靴との機能性の違いを簡単に説明します!
スニーカーでハイキングする際に意識すべき5つのこと

出典:ドクターマーチン
前述の理由から、筆者も基本的にはトレッキングブーツを推奨します。
多少の歩きづらさは我慢できても、滑りやすい岩場などで滑落する危険があるからです。
私が先日インターネットで購入したトレッキングブーツは4,480円、ワークマンのアウトドアシューズは1,900円。
今は安価に買える時代ですからね。
→これはお得!スポーツオーソリティーのPBトレッキング用品マストバイ4選
→コスパ最強!ワークマンのアウトドアシューズでトレッキングできるか検証してみた
それでもスニーカーで登るなら、下記のことを意識しましょう。
- なるべくソールが固く、溝が深いものをチョイス
- 革製(合皮でもOK)で生地が厚く、ハイカットがおすすめ
- 雨予報の日にはハイキングしない
- 低山・難易度の低い山を選ぶ
- 一人ではなく、団体でハイキングする
コンバースオールスターやソールがツルツルなスニーカーは論外。
ドクターマーチンなど、トレッキングブーツに近いシューズがあれば好ましいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近はトレランシューズやアプローチシューズなど、スニーカーに近い靴でトレッキングする方もいます。
とはいえ、ある程度の慣れは必要です。
少なくてもハイキング初心者の方なら、しっかりとしたトレッキングシューズを選ぶべきでしょう。
とはいえ、1回しか行かないハイキングでブーツを買いたくないという気持ちもわかります。
まずはスニーカーで山登りするデメリットや注意点を理解したうえで、安全にハイキングを楽しんでいただければと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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