こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
「スノーボードにハマってきたので、マイボードが欲しい!」なんて方も多いと思います。
やはりマイボードを購入するとテンションも上がるし、さらにスノボへ行きたくなりますよね。
でも、購入するのはいいけど、
「初心者だから専門用語が分からない」
「どんな板がいいかわからない…」
…疑問だらけですよね。
インターネットで調べてみても、やっぱり初心者・初級者の女性の参考になる記事が少ない。
でも、ご安心ください!
この記事を最後まで読めば、おすすめのモデルはもちろん、女性の板選びのコツや注意点まで詳しく知ることができます。
きっとあなたにぴったりのボードに出会うことができるはず!
目次
レディースとメンズボードの違いはデザイン、長さ、重さ
レディースとメンズの板の違いは、デザイン、長さ、重さです。
■デザイン

出典:バートンホームページより
なんといっても一番の違いはデザインですね。
たとえば上記のバートンのレディース用モデル(左)とメンズ用モデル(右)ではデザインが全く違いますよね。
レディースモデルは花をあしらったりピンクやイエロー等の色が多用されるなど、メンズモデルとはデザインコンセプトが異なります。
■長さ
日本人女性の平均身長は、成人の方で158cm前後。
板の長さは身長-15~-20cmが適正とされていますので、レディースモデルはおおむね143cm~138cmくらいがボリュームゾーンです。
ちなみにメンズ用は長さ148cm~のモデルが多いですね。
■重さ
一般的に男性よりも脚力が弱いので、ブランド・モデルによってはメンズモデルよりも軽量化されていたり、ウエストが細く設計されています。
もちろん、軽量化することにより耐久性等犠牲になる部分もありますが、女性の脚力でも扱いやすくなっているのがレディースモデルの特徴です。
板を購入するポイントは「デザイン」「板の硬さ」「板の長さ」




スノーボードの板選びを解説しているサイトはたくさんありますが、
トーション、ハイブリットキャンバー、ウェスト幅、有効エッジ、ディレクショナル…
専門用語のオンパレード、もはや呪文です(笑)
初めて購入するのに、こんな専門用語だらけじゃ誰だって不安になりますよね。
でも板を選ぶポイントってデザイン、板の硬さ、板の長さ、たった3つしかないんですよ。
だからトーションだの有効エッジだの、そんなわけのわからないスペックは無視してOK。
なぜなら、細かいスペックは中上級者以上じゃないと違いが分からないからです。
それでは、次項から順番に理由を解説していきます。
まずはデザインだけで選べ!




カタログやインターネットの販売サイトを開いたら、まず見るべきはデザインです。
実際私は20年以上スノボ滑ってますし、一般の方よりギアの知識は豊富ですが、いまだにデザインありきでボード選んでますよ。
だってデザインが気に入らないものを買っても、ゲレンデに行きたいと思いませんからね…
ファッションと一緒。
スペックだの、乗りやすさだの、そんなものは後付けでいいのです。
まずは自分の好きなデザインのボードを何本かピックアップしてください。
板の硬さを調べてみよう!




デザインで板をピックアップしたら、板の硬さを調べてみましょう。
なぜなら、板が柔らかいほど乗りやすいからです。
板の硬さはハードフレックス、ミディアムフレックス、ソフトフレックスで表記されています。
初めて買うなら、ソフトフレックスまたはミディアムでも柔らかめのモデルをおすすめします。
板の長さは鼻とアゴの間がベスト!




さて、最後は板の長さです。
板は鼻とアゴの間の長さ(レングス)がベスト。(身長-15〜20cm)
よほど体格に特徴が無ければ(極端な体重の軽重や身長の高低など)、まずはこの基準でOKです。
→極端な肥満・やせ型または低身長・高身長でもスノーボードって滑れますか?
ノーブランドの激安3点セットはダメなの?




よくインターネットなどで販売されている、板・ブーツ・ビンディングのノーブランド激安3点セットはダメなのでしょうか。
結論から言えば、滑るだけならまったく問題ありません。
ただし、スノボの激安3点セットはいわば軽自動車のようなもの。
トリックをしたり、よりハイスピードで滑るといったことには向きません。
「グラトリをやってみたい!」
「高速で滑りたい!」
という方は、やはりブランドの板を買うべきでしょう。
とはいえ、これから紹介するバートン、サロモン、K2など有名ブランドは、大量生産なのでコストパフォーマンスは高いです。
車で例えるなら、トヨタやホンダのようなもの。
最初に購入するなら、大量生産で値段の安い有名ブランドがおすすめです。
初心者・初級者の女性におすすめのレディース板ご紹介します!




それでは、初心者・初級者の女性におすすめのモデルを紹介したいと思います。
前項までのコツ・注意点を踏まえて、ご自身の趣味趣向に合った板をチョイスしてくださいね!
ハイドアウェイ(バートン)
実勢価格:型落ちで2万円台前半~
フレックス(硬さ):ソフト
形状:フラットロッカー、ディレクショナル
スタイル:オールラウンド
スノーボーダーにはお馴染み、バートンのハイドアウェイを紹介したいと思います。
フラットトップという引っ掛かりが少なくターンしやすい形状で乗りやすい!
また、スーパーフライ800gという軽量の芯材を使っており、ガールズライダーの脚力を軽さで補ってくれるのも嬉しい機能ですね。
ジャンプトリックから高速ターンまでこなす万能ボードと言えるでしょう。
ロータス(サロモン)
実勢価格:型落ちで2万円台後半~
フレックス(硬さ):ソフト
形状:キャンバー、ディレクショナル
スタイル:オールラウンド
バートンと並ぶ有名ブランド、サロモンからはロータスのご紹介です。
シンプルデザインで、「ちょっとかわいい系の板は苦手」なんて女性にもぴったり!
デョレクショナルという形状なので、ターンや高速時の安定感は抜群。
サロモン独自のフラットアウトキャンバー構造で、グラトリでも高いオーリーができちゃいます。
「メンズ顔負けの滑りをしたい!」なんてガールズライダーさんにおすすめしたいボードですね。
シュガー(ロキシー)
実勢価格:型落ちで3万円台後半~
フレックス(硬さ):ソフト
形状:ハイブリッド、ディレクショナル
スタイル:オールラウンド
ロキシーはオリンピック金メダリストも使用しているブランド。
クイックシルバーの妹ブランドなので硬派なイメージがありますが、デザインも上品な大人のボードって感じですね。
しかし、その見た目とは裏腹に、柔らかいボードはオリジナルバナナと呼ばれる独特の形状で逆エッジしづらくコントロールがイージー。
ビジュアルとスペックが見事に融合してますね。
ヴェルベット(サブリナ)
実勢価格:型落ちで3万円台前半~
フレックス(硬さ):ソフト
形状:キャンバー、ツイン
スタイル:トリック
スノーボード界では珍しい、レディースオンリーのブランドです。
サブリナはどちらかというと「かわいい系」のデザインが多いのですが、ヴェルベットはラグジュアリーな印象で良い意味で期待を裏切ってくれます。
板は柔らかいですが、ノーズ(先頭)とテール(後方)にファイバープレートが施されていて反応が早い!
ボードはキャンバーとよばれるコントロールが難しい形状なので、特に向上心のあるガールズライダーさんにおすすめです。
ファーストライト(K2)
実勢価格:型落ちで2万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:キャンバーorフラット、ツイン
スタイル:トリック
有名ブランドK2からは、ファーストライトのご紹介です。
スノーボードでは大変珍しい、キャンバーとフラットの2種展開!
- キャンバー…高さのあるオーリーやキレのあるターンができる。コントロールが難しい。
- フラット…逆エッジを低減しコントロールもしやすいが、安定感が損なわれる。
「どちらがいい」ということはないので、モチベーションに合わせてお選びください。
フラワー(デスレーベル)
実勢価格:型落ちで3万円台前半~
フレックス(硬さ):ソフト
形状:ローキャンバー、ツイン
スタイル:トリック
スカルモチーフで有名なデスレーベルは、意外にも国産ブランド。
フラワーの特徴は、圧倒的な柔らかさ。
みずからスーパーソフトと銘打ったフレックスは、初めてスノボする方でも簡単にボードをコントロールすることができます。
確かに板が柔らかいと安定感は失われますが、デメリットはしっかりキャンバー形状でカバー。
ターンの練習はもちろん、グラトリでも真価を発揮するモデルです。
ナイデッカー(エンジェル)
実勢価格:型落ちで3万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:ロッカーキャンバー、ディレクショナル
スタイル:オールラウンド
続いては、スイス発のブランド「ナイデッカー」。
日本人にはあまり馴染みのない国ですが、ガチのアルペンボードまで製作する本格派スノーボードブランド。
ナイデッカーのエントリーモデル「エンジェル」は、キャンバーベース。
しかし、両サイドはロッカー形状で、ほどよいマイルドさを保ちながら高い安定性を誇るバランスの良いボードに仕上がっています。
ソフトフレックスなのにハリがあり、荒れたバーンでもしっかり雪面に食いついてくれますよ。
「これから本格的にカービングを練習したい!」なんて女性にもピッタリ!
トルクレックス(グラティア)
実勢価格:型落ちで5万円台後半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:キャンバー、ツイン
スタイル:トリック
トルクレックスのグラティアをご紹介します。
グラティアの特徴と言えば、圧倒的な反発力!
トルクレックス独自のガラス芯材をボードに組み込むことで、柔らかい板なのに爆発力のあるオーリーを実現しました。
なかなか初心者の方が板の反発を感じることは難しいと思いますが、グラティアならバネのうえに乗っているような感覚を味わうことができる!
確かに値段はお高いですが、自分の実力を1ランク上げてくれる。そんなモデルと言えるでしょう。
チェリー(ホリデー)
実勢価格:型落ちで4万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:ハイブリッドキャンバー、ツイン
スタイル:トリック
こちらはチンパンジーのモチーフが印象的なブランド、ホリデーです。
基本的にはキャンバー構造ですが、足下がフラットになっており、逆エッジのリスクを低減してくれます。
また軽量な芯材を使用しているので、トリックに挑戦したいガールズライダーさんにもぴったり!
なんと言っても小ロット生産ですので、ゲレンデで「あの娘と板が被っちゃった…」なんてこともありません。
国内工場で作られておりスペックは申し分ありませんが、大量生産してない分金額はややお高めですね。
グロス(グヌー)
実勢価格:型落ちで2万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアム
形状:Wキャンバー、ツイン
スタイル:トリック
1977年創業のスノーボード界では老舗中の老舗、グヌーのグロスを紹介します。
ロキシー項でも紹介したバナナと呼ばれるWキャンバー形状は、初心者の方でも容易にターンができるようになります。
当然、ターンがしやすいということは高速時の安定感が損なわれるデメリットがあります。
しかし、バナナは板を踏み込んだ時にノーズ(先端)とテール(後方)が沈んで、雪面にしっかりエッジが食いついてくれます。
「あんまりスノボには行けないけど、短期間で上達したい」なんて初心者・初級者の方にぴったりのボードと言えるでしょう。
FNTC(TNT)
実勢価格:型落ちで3万円台後半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:Vロッカー、ツイン
スタイル:トリック
私も大好きな有名ライダータッキーさんが所属するスノーボードブランド。
このブランドの一番の魅力は軽さですね。
航空機にも取り入れられているハニカム構造を採用。芯材を肉抜きすることにより15%も重量を削減しました。
また、Vロッカーと呼ばれるコマのような形状を採用しているので、プレスやスピントリックが驚くほど簡単にできる!
グラトリ思考の初心者の方にぴったりの逸品です。
4XP(ヨネックス)
実勢価格:型落ちで3万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:キャンバー、ツイン
スタイル:オールラウンド
バトミントンやテニスブランドとして有名な、ヨネックスの4XPをご紹介します。
4XPはユニセックスということもありデザインはだいぶ渋めですが、ハイスペックな入門ボードとして有名なモデル。
軽量の芯材にカーボンを何層も重ねた、最強の入門ボードとなっています。
キャンバー形状との相乗効果で、高いレスポンスと操作性を持ち合わせていますが、はっきり言って乗りこなすのはかなり難しいですね。
「今シーズンこそは、本気で上手くなりたい!」という信念を持つガールズライダーさんにおすすめのボードです。
コンパクト(ライド)
実勢価格:型落ちで3万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:ハイブリッドキャンバー、ディレクショナル
スタイル:オールラウンド
人気ランキングでも常連、有名なスノーボード総合ブランド「ライド」からはコンパクトをご紹介いたします。
キャンバーベースで、ノーズ(先頭)とテール(後方)がロッカー形状ですが、上級者の方でも楽しめるボードとなっています。
どのモデルよりもコンパクトの方が売れているという事実が、それだけ乗やすい板だということを客観的に証明してますね。
私も愛用しているブランドですが、落ち着きのあるモード系のデザインがかっこいい!
大人の女性ライダーさんにぜひ乗っていただきたいボードですね。
フィールベター(バタレオン)
実勢価格:型落ちで3万円台前半~
フレックス(硬さ):ミディアムソフト
形状:ローキャンバー、ディレクショナルツイン
スタイル:オールラウンド
バタレオンの特徴として3D形状が挙げられます。
これは、ノーズ(先頭)とテール(後方)にスプーンのような丸みを持たせることによって、他のブランドに比べ圧倒的に逆エッジしづらい構造になっているのです。
ディレクショナルツイン形状は「高速での安定感」と「トリックのしやすさ」という相対する2つの機能を良いとこ取り!
「トリックに挑戦してみたいけど逆エッジが怖い…」なんて、フリースタイル志向のガールズライダーさんにおすすめのボードです。
アライアン(ヴィヴィアン)
実勢価格:型落ちで4万円台前半~
フレックス(硬さ):ソフト
形状:キャンバー、ツイン
スタイル:トリック
最後は、アライアンのヴィヴィアンをご紹介します。
ライドと同じく人気ランキング上位にくる有名ブランドですが、入門モデルも機能はしっかりしていますね。
ツインのローキャンバーとよばれる形状で逆エッジのリスクが軽減され、なおかつ荒れた雪面でも高い安定性を誇る板です。
ターンからグラトリ、キッカーまで万能にこなせる板になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
やっぱりマイボードを購入すると、レンタルよりも乗りやすいので上達も早くなります。
なにより、お気に入りのデザインだとゲレンデに行くモチベーションも上がりますよね。
気になるあの男子に「かわいいボードだね!」なんて言われた日には…って感じですよ(笑)
実際、長年スノーボードやっている私も、おしゃれなボードを持っている女性がいたら思わず見てしまいます。
街でスレンダーな女性に見とれてしまうのと一緒ですねw
気になるモデルがあればぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
この記事が参考になれば幸いです。
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