こんにちは、元スノーボードインストラクターの、らくスノです。
スキー場には独自のルール・マナーがあります。
ルールやマナーを守らないと、トラブルに巻き込まれたり相手に怪我をさせてしまうことも…
事故が起きてから「ルールを知らなかった」ではすみません。
今回はスキー場で守るべきルールやゲレンデマナーについてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、スノボ未経験の方でもトラブルに巻き込まれる事はなくなります。
目次
【スノーボード】ゲレンデで守るべきルールやマナー・注意点12か条
出典:全国スキー安全対策協議会
スキー場のルールに関しては、国際スキー連盟(FIS)という団体が、「ゲレンデで守るべき10ルール」を啓蒙しています。
しかし、これだけでは不十分なので、元スノーボードインストラクターの私が分かりやすくまとめてみました。
- リーシュコードを付ける
- 前方を滑っている人が優先
- 周りに注意して滑る
- 滑走区域以外には入らない
- ゴミは持ち帰る
- 板をぶつけない
- リフトは割り込まない
- リフト降車口付近で座らない
- コース途中で座らない
- コースの真ん中を歩かない
- 盗難に注意
- パークは自分のレベルに合った楽しみ方をしよう
次項から順番にお話していきます。
リーシュコードを付ける
ゲレンデでは必ずリーシュコードをつけましょう。
リーシュコードは、無人でボードが流れて行かないようにするためのアイテムです。
エッジの付いたボードが時速何十kmって速度で人に当たったら危険ですからね。
リーシュコードをつけるのは基本的なルールなので、必ず覚えておいてください。
→スノーボードのリーシュコードとデッキパッドとは?付けた方がいいの?
前方を滑っている人が優先
ゲレンデでは前方を滑っているスキーヤー・スノーボーダーに優先権があります。
たとえば追い抜こうとした時、前方を滑っていた方が急に進行方向を変えて接触したら、それはあなたの責任です。
要は前方を滑っている方は後方が見えないので、うしろを滑っている人が安全な距離を確保する義務があります。
周りに注意して滑る
「前方を滑っているからって何をやってもよいか」といえば、そうではありません。
たとえば狭いコースでロングターン(大回り)すると、他の滑走者と接触する可能性が高くなります。
また、 滑り出し※1やコースの合流※2では、周りの滑走者に気を配る必要がありますよね。
その時の状況によっても安全を確保する方法は変わってきますので、「こちらに優先権があるから相手が悪い!」ではなく、お互いが注意すべきでしょう。
※1止まっている人より、滑っている人に優先権があります。
※2合流の場合、メインコースを滑っている人に優先権があります。
滑走区域以外には入らない
近年のバックカントリーブームで、安易にコース外へ出る方が増えてきました。
また、バックカントリーと言わないまでも、コースをショートカットするためにロープをくぐるなんて方もいます。
まずコース外を滑走すると雪崩の危険性があるうえに、もし怪我や遭難してしまったら救助費用を請求される場合もあります。
もちろん保険も適用外。※山岳保険であればカバーできることもあります。
コース外を滑るのは悪いことしかありませんので注意してくださいね。
→一日数百円で簡単に入れる!スキー、スノボ保険のコトまるごと解説します
ゴミは持ち帰る
さすがにわざと捨てる方はいないと思いますが、よくあるのが…
- リフト乗車中にお菓子の包み紙が風で飛んでいってしまう
- ペットボトルを雪面に刺したまま忘れて帰る
- 転倒した拍子に物が落ちてしまう
実際シーズンが終わり雪が溶けるとゲレンデがゴミだらけなんてこともあります。
必ずゴミは持ち帰りましょう。
板をぶつけない
他人の板に乗り上げたり、ぶつけたりする行為は重大なマナー違反です。
なぜなら、接触するとエッジでボードを傷つけてしまう恐れがあるからです。
それこそ、高級な板は10万円以上します。
わざとではなくても、ぶつけてしまったら素直に謝りましょう。
リフトは割り込まない
無理やり割り込む方はいないと思いますが、よくあるのが途中まで並んでいた友達に合流するなんてシチュエーション。
ロープをくぐってまで合流するのはマナー違反です。
どうせ急いでも数分しかかわりませんので、ゆっくり並びましょう。
リフト降車口で座らない
リフト降車口付近で座ると、接触の危険があります。
初心者の方でも、リフトからスキーヤー・スノーボーダーがどう降りてくるか分かりますよね。
装着場所には気をつけましょう。
→これだけは知っておこう!スノーボードバインディングの装着方法とマナー
コース途中で座らない
コース途中で座るのはやめましょう。
なぜなら、他の滑走者と接触する危険があるからです。
もし、友達を待つなどの事情があるなら、コース脇に立った状態で止まってください。
また、コースに横並びするのも他の滑走者の邪魔になるので、団体で止まるときは縦に並びましょう。
コースの真ん中を歩かない
前項に付随する内容ですが、何らかの事情でコースを歩くときは脇を通りましょう。
コースの真ん中は他の滑走者の邪魔になるだけでなく、接触の危険もあります。
盗難に注意
残念なことにゲレンデは盗難が多いです。
実際私の友人は車上荒らしに遭いました。
一度ゲレンデに行ってしまうと車には戻ってこないので、泥棒にとっては格好の餌食。
レストランで財布が入ったウェアを放置したままトイレなどに行くのも、置き引きの危険があります。
こんなこと気にするのは大変悲しいことですが、貴重品はロッカーに入れるなどして被害に遭わないようにしましょう。
またスノボ板も盗難に遭いやすいので、スノーボード用のロックは必須です。
→スキー場で板を盗まれた…盗難被害が増えている理由と防止対策とは【スキー・スノボ】
パークは自分のレベルに合った楽しみ方をしよう
ジャンプ台とかハーフパイプってかっこいいですよね!
でも、気合や根性だけで飛ぶのは怪我のもと。自分のレベルに合ったアイテムを使用してください。
また、パークには一般コースとは別に独自のルールが存在します。
詳しくは下記の記事にまとめていますので、合わせて参照ください。
→スキー、スノーボードパークのルール、マナー知ってますか?初心者の方でも気軽に楽しむ為に覚えておくべき6つのこと
まとめ
■スキー場のルール・マナー
- リーシュコードを付ける
- 前方を滑っている人が優先
- 周りに注意して滑る
- 滑走区域以外には入らない
- ゴミは持ち帰る
- 板をぶつけない
- リフトは割り込まない
- リフト降車口付近で座らない
- コース途中で座らない
- コースの真ん中を歩かない
- 盗難に注意
- パークは自分のレベルに合った楽しみ方をしよう
知らなかったスキー場のルールも多かったのではないでしょうか?
もちろん最初から全てを完璧に守るのは難しいかもしれませんが、なんとなくでも覚えてもらえれば嬉しいですね。
初心者の方にとってゲレンデはアウェーな雰囲気を感じる場所だと思います。
でも、少しでもルールやマナーを覚えておくと気持ちが楽になりますよ!
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