こんにちは、20年以上スノーボードやっている、らくスノです。
「痛板を作りたい!」と考えている方も多いと思います。
でも、そもそもどうやって作るのか分かりませんよね。
結論から言えば、ステッカーの専門業者に全面シールを作ってもらうのが一般的です。
もちろん自作も可能ですが、耐久性などの問題があるのも事実。
今回は全面シールからフルオーダーまで、痛板の作り方についてお話したいと思います。
この記事を最後まで読めば、世界に1枚のオリジナルボードを作る方法が分かります!
目次
痛板の自作が難しい4つの理由
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「自宅のプリンターで痛板作れないの?」
たしかにステッカー専門業者に依頼するより安く済むので、労力を惜しまないなら自作するという選択肢もアリだと思います。
しかし、自作のステッカーは労力以外の問題もあります。
- 家庭用プリンターではA4サイズしか印刷できない
- 画質が粗い、色あせしやすい
- 貼るのが難しい
- 市販のステッカーは耐久性が低い
きれいにプリントしたいとか、長く貼り付けておきたいなら専門業者に注文することをおすすめします。
家庭用プリンターではA4サイズしか印刷できない。
そもそも家庭用プリンターといえばA4サイズが一般的です。
だから、ボード全面となると最低7枚前後のシールを出力して貼り付ける必要があります。
画質が粗い、色あせしやすい
家庭用プリンターは画質が粗いので、きれいに印刷できません。
また、インクのりが悪いので色あせの原因になります。
貼るのが難しい
前述の通り7枚前後のシールを使うので、貼り付けが難しいです。
市販のステッカーは耐久性が低い
そもそも市販のステッカーは雪上での使用を想定してませんので、粘着が弱くすぐに剥がれてしまいます。
また、シールのつなぎ目から剥がれることも…
痛板制作の相場は印刷のみ3,700円〜、貼付工賃込み16,000円〜
ステッカー専門業者は痛車ステッカー制作専門店さんAMAXさんが有名です。
■痛車ステッカー製作専門店さん
出典:ステッカー製作専門店
※ステッカー出力のみ1枚3,700円〜
■AMAXさん
出典:エーマックス
※ステッカー出力のみ1枚6,500円〜
その他、時期やキャンペーンでも金額が変わりますので、詳しくはホームページをチェックしてみてください。
たしかに料金はかかりますが、個人で制作するよりも圧倒的にきれいですよ!
制作の流れは以下のとおりです。
見積もり依頼
印刷業者によってはプリント以外にも、
- デザイン
- データ作成
- 画像補正
- リサイズ
- ステッカーの種類(光沢orマットなど)
- 貼り付け
上記をオプションで選択できることがあります。
総額が知りたい場合は、一度見積もり依頼をしてみましょう。
入稿データ作成(テンプレート不要)
ボードの縦・横の長さを計測、画像をリサイズして入稿します。(長方形で入稿OK)
貼り付けたあとカットするので、特にテンプレートはありません。
ちなみにビンディングを載せる部分は隠れてしまうので、顔など被らないように注意してください。
リサイズデータの作成ができない方は、オプションで印刷業者にお願いすることもできます。
貼り付け
少しでも工賃を浮かせたい方は、貼り付けはご自身で行いましょう。
カッター、クリーナー、ドライヤー、スキージー(シール貼り用のヘラ)と根気さえあればできます。
貼り付け方法に関しては、下の記事を参照ください。
→人気ライダーの貼り方例も紹介!スノボ板にカッコよくステッカーを貼るコツ
著作権は大丈夫?→基本的に個人利用でもNG
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さて、痛板制作で気になるのが著作権ですよね。
大前提として、個人利用でも権利者の許可なくプリントするのはNGです。
個人利用なら許されると思っている方も多いですが、プリントは完全にアウト。
たとえばシャネルのロゴをプリントしたTシャツを作って、「個人利用ですよ」って言い訳は通じないですよね。
痛板の著作権も基本的な考え方は同じです。
二次利用OKの創作物もある
実は大半の痛板のデザインは、許可を得ているわけではなく、権利者が知らないか黙認してるだけの状態です。
実際、痛板にプリントした程度で訴えられる可能性は低いですが、「本当はNGなんだ…」という認識は持ちましょう。
本コンテンツに新たな創作性を加えお客様ご自身が制作した著作物(以下「二次的著作物」といい、以下に例示します)を、個人により営利を目的としない場合に限り、制作、展示、頒布および公開(公衆送信を指し、送信可能化を含みます。以下同じ。)することができます。
出典:バンドリ
もし著作権の侵害が不安な方は、二次創作が認められているキャラクターを使用しましょう。
各出版社、制作会社のHPを見れば、著作物の二次利用に関して調べることができます。
オリジナルデザインを作るならココナラ
「イラストレーターやepsデータって何のこと?」という方は、ココナラ等でお安くデザイン依頼できます。
印刷業者によっては、オリジナルデザインをオプションで制作してくれることもあるので、相談してみてもいいですね。
完全オーダーメイドで痛板を作る方法
前項でお話しした全面シールですが、ソール面(裏面)はデフォルトのまま。
だから完全にオリジナルの痛板を作りたい場合は、フルオーダーするしかありません。
以前はZEROSという会社で完全オリジナルボードを制作することができましたが、残念ながら2017年より制作を中止しているようです。
現在のところ、国内でオリジナルボードを作ることはできません。
一方海外ではオーストリアのマーハーという会社でオリジナルデザインが制作できます。
ただし、当然ながらすべて英語表記なので語学力必須!
※怪しい会社ではないですが、下記のリンクは海外のサイトなのでご注意ください。
まとめ
最近はスキー場のコスプレイベントなども増えていますので、痛板を持参すれば目立つ事間違いなし!
また、オリジナルボードは盗難対策にも役立ちます。
→スキー場で板を盗まれた…盗難被害が増えている理由と防止対策とは
ステッカー制作だけなら約5,000円からプリントできるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】
→絶対に剥がれない!スノーボードへ綺麗にステッカーを貼るコツを教えます